私、20代の頃だったか
三浦綾子さんの著書を読みまくって
いた時期がありました。
小説も随筆も大好きで。
私のキリスト教嫌いが直った(？)のも
三浦綾子さんの影響が
大きかったんですよ。
で、
先日また小林正観さんの話を
聴いていたら、
三浦綾子さんの話が出てきましてね。
三浦綾子さんのエッセーにあった
言葉を紹介されていたんですが、
三浦綾子さんのものの見方に
私、深く感動してしまいました。
（昔読んだかも知れないけど忘れてた）
三浦綾子さんは
肺結核や脊椎カリエス、直腸ガン、
パーキンソン病と次々と
重い病気にかかって、
激しい痛みに耐えながら
何年も寝たきりだったんですが、
（それで作家活動ってすごすぎる驚）
これ普通ならさすがに
運がないとか不幸だとか
思ってしまいますよね。
神様を呪いたくなっても
不思議じゃない。
三浦綾子さんの友人で「感謝夫人」と
呼ばれている方がいたんですね。
というのも、
何があってもいつも
「ありがたいことですね。
神様に感謝ですね。」
と言っていたようで。
ある年の夏、旭川で
（三浦綾子さんは旭川在住でした）
20日間ずーっと雨が続いて
みんなほとほと困っていたそうです。
するとある人が
「こんな長雨でもあの人は
ありがたいって言うのかしら？
どう言うのか聞いてみたい。」
と思って、
感謝夫人にこう言ったのだそう。
「20日間も長雨が続いて本当に
困ったものですね。
洗濯物も乾かないし、農家の方は
牧草が育たないと言って困っていて。
本当にどうしたものでしょうね。」
と。
そうしたら、
感謝夫人はにっこり笑ってこう
答えたのだそうです。
「ありがたいことですね。
神様に感謝ですね。
この長雨をもし一日で降らせた
ならば、川が氾濫して多くの人が
困ったでしょうね。
限りなく優しい神様は、
この長雨を２０日に分けて
降らせてくださったのですね。」と
で、
この感謝夫人の話を聞いた
三浦綾子さんは、
自分の身におきかえて
こう考えたのだそうです。
「もし意気地なしの私に、
この脊椎カリエスの痛みが
一挙に押し寄せてきたら、
私は耐え切れなくなっていただろう。
限りなく優しさを持っている神様は
その意気地のない私に対して、
２０年に分けて痛みを分散して
くださったのですね。
だから私は耐えることができました。
ありがたいことです。神様に感謝です。」
ものごとはすべて自分の捉え方次第
と頭では知っていても、
実際につらい出来事に直面すると
なかなかそうは思えなかったり
するものですよね。
さすがにこれは違うんじゃないか
どう考えてもこれだけは
善きこととは言えないんじゃないか
って。
っていうか、
私自身が長い間そうやって
抵抗してたんですよね。
でも
この三浦綾子さんの言葉を聞いて、
どんなことでも本当に捉え方次第
なんだな
どう見るかは完全に自分が
決めることなんだな
と改めて思わされました。
久しぶりに三浦綾子さんの本を
読んでみたくなったので
屋根裏部屋で探してこようかな
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