今日もまた日がな一日テレビを観てしまいました -96ページ目

出版不況という言葉に踊らされる出版業界

 昨日もほとんどテレビを観られず。なのでまたもやお仕事のお話でお茶を濁します。

 ここ数年、私のまわりでは若い編集者がどんどん辞めてます。私の各誌担当も、この半年で6人も辞めてますし、友人が編集長をしているある雑誌などは、昨年の忘年会では8人の大所帯だったのに、今年の春には編集長と副編の2人だけになってました。

 なんでそんなに人が辞めるのかというと、まず、本が売れないので給料が安い。そして、今は本1冊の売り上げが下がっているので、それを出版点数を増やすことで穴埋めしようとするため、仕事が驚くほど多い。そしてそして、本は死ぬほど作らされるけど、自分の作りたい本が作れない。…というのが、辞めた編集者が異口同音に唱える退社理由なのであります。

 で、私はこの状況を見ていて、2つのことを思うのです。ひとつは、彼らの言ってることは至極もっともだということ。

 ここ数年、多くの出版社は給料の高いベテラン編集者をリストラし、安くこき使える若いアルバイト編集者を採用してるんですが、ベテランがいないため彼らはなかなかスキルアップできません。本来、出版社っていうのはいかに自社の売れるスキルを継続させるかが、会社を運営する上で一番重要なことなんですが、それができていないのです。だから彼らは売れる本の企画を出せないし(なぜならそれを教える人がほとんどいないから)、その結果、与えられた仕事しかできない状況に追いやられているのですよ。しかも、そういうストレスもベテランが叱咤激励やフォローをすることで、少しは発散できたものの、それもできなくなったのですぐに辞めてしまうわけです。これは一言でいえば、出版社が自分で自分の首を絞めてるようなもんですよ。だって、会社の財産になるべき若い編集者たちが、その才能を発揮する間もなく辞めていくんですからね。まさに貧すれば鈍するの典型でしょう。

 ただもうひとつ思うのは、出版業界に入って1年も経たずに辞めてしまう編集者は、なぜそう簡単に仕事に見切りをつけられるの? …ということ。

 私が社員編集者だった頃も、彼らと同じような悩みはありました。給料は安いし、家には帰れないし、作りたい本も作れませんでしたよ。でも、それで辞めようとは思いませんでした。なぜなら編集という仕事自体が楽しかったからで、例え貯金が無かろうと、会社で仮眠しかできなかろうと、それは何ものにも代え難かったんです。作りたい本の企画が通らないことも、すぐに自分自身に問題があるとわかりました。局長を説得するだけのデータも無ければ、そもそもそれが売れるかどうかより、ただ自分の趣味を押しつけてただけでしたからね。そりゃ通らないよなって思いますよ。

 しかも編集っていう仕事は、やればやるほどスキルが付きます。例えベテランに教わらなくても、経験で自然と憶えていくのです。それに長くやれば人脈もできます。私が今、フリーでなんとか喰えてるのだってこの人脈のお陰ですし、他の出版社に行きたいという場合も、人脈によるコネがあるかないかで結果は大きく変わるのは言わずもがな。例え給料は安くても、編集をちゃんとやってればこういう財産は貯まるんですよ。でも、1年未満じゃそんな人間関係など築けるわけありません。

 じゃあなんでそこまで我慢できないのか? それは「出版不況」という状況に踊らされてるからです。本が好きで、編集が楽しそうだと思って入ったのに、思ったよりも全然大変だという実態を知り、なおかつ本が売れない、先が見えないという状況に、心が折れちゃうのです。「もう出版業界は終わってますよ」と言う若い編集者の、なんたる多さかな。ちょろっと業界の上澄みをすくっただけで、安易に判断してしまう若い編集者のなんたる多さかな。

 まぁ、そう思うなら辞めたほうが賢明なのは間違いないんですけどね。なんせ今の出版業界は確かに、昔みたいに本を出せば売れるなんてのはなくなってますから。売れる本を作るという強い熱意がなければ、年をとってそのうちリストラされるだけなんで、違う業種を探したほうがいいかと思います。だから私も、そう言って辞めていく人を引き留めません。なぜなら辞めたほうがその人のためになるから。要するにその人は道を間違えちゃっただけなのです。

 別に私は若い編集者を「最近の若いのはダメだ!」と、オヤジ的に説教してるのではないですよ。若い編集者の中にも志の高い人はいますし、私の知人が編集局長をしているある出版社では、少し前に入社1年目の若手が実売30万部のムックを当てたりしています。いまどきここまで大当たりするのも珍しいですけど、そういう子はいるんです。だからそんな同世代のライバルたちの成功に気付かずに「出版業界は終わってる」というのは、私からしたら言い訳でしかないし、やはりこちらも貧すれば鈍するだなと思うのです。

 …とまぁ、またもや長々と書いてしまいましたが、要は「出版不況」という言葉に踊らされるなってことですね。別にこの業界にいないならいいですけど、仕事として選んでおいてそれはないだろうと。自分の不甲斐なさを業界のせいにしないで受け入れたほうが、絶対にプラスになりますよと。これは編集者だけでなく、出版社にも言えることですけどね。あと、もう担当がコロコロ変わるのは疲れるから止めにしていただきたいと、それだけは声を大にして言いたいです。ホント、みんな趣向が違うから合わせるの大変なんですよ…。おしまい。

大変なことになっているピグライフ

 昨日はまったくテレビを観てませんで、ずっと仕事をしておりました。なのでちょっとピグライフのお話を…。

 やってる方ならもうご存じかと思いますが、なんかピグライフが大変なことになってます。前にも「重すぎてピグが動けなくなる」とか「木に水があげられない」とか「収穫したものが消えた」などの問題が度々あったんですが、今回、一部のユーザーに起こってるバグは凄いですよ。なんと、

「朝起きてログインしたら、畑が全部消えていた」

 …という、考えていただけでも恐ろしすぎるバグなのです。ちなみにこれを書いてる時点では、クエストの「スイカのお手伝い」がまったくカウントされないというバグが、ユーザー全員に起こっているようです。

 このピグライフのバグの凄い所は、なぜかメンテナンス後に必ずと言っていいほどバグが起こることです。普通、メンテナンスというのは問題を改善するためにあるものですが、ピグライフはメンテナンス後にバグが起こり、そしてその後に緊急メンテナンスが行われるも、さらにまた新しいバグが発生するという、ドリフのコント状態に発展しているのであります。しかも、ユーザー全員がいかりやさんのかわりに「だめだこりゃ」と各自パソコンの前で叫ぶという、全員参加の壮大なコントです。

 ただ、私のように年中パソコンの前にいて、仕事の合間にちょろちょろっと遊ぶような、しかも課金も総額で90円くらいしかしてないような人間には笑えるコントでも、外で仕事をし、その時間のロスを大量のスタミナウォーター購入等の課金で補っているような人には、笑って済ませられない話でしょう。それを証明するかのように、ピグライフのスタッフブログは怒りのコメントで溢れてますからね。ここまでユーザーは怒らせるゲームって、なかなかお目にかかれませんよ。

 しかも、このピグライフが凄いのはバグだけではないんです。バグで散々、ユーザーの貴重な時間を無駄にさせ、ストレスを溜めさせているというのに、新しくでてきたクエストがこれまた「ひきこもりのネットユーザー以外お断り」かのような難易度の高さなんですよ。ホント、リア充お断りというか、普通にいろんな楽しみを持っている人には絶対についていけない無理ゲー化しているのです。やってない人は、絶対にやらないほうがいいとしか言えないほどに。

 それに、前回の期間限定クエストなんか、課金させようとして「ローズを早く収穫したい人には活力剤というのがあるよ。1個30アメGだよ。良心的でしょ?」みたいなことを言っておきながら、これを使っても別にクエスト対象であるゴールデンローズが出るわけではない…という、なんのための活力剤で何のための課金なのかわからない仕様になってましたからね。私はその事実を知り、ひっくり返って笑い転げましたが、もし私がサイバーエージェントの社長だったら、担当者全員呼び出して数時間は説教でしょうね。だってわけわかんないですもん。仕事としてやってるとは思えない、経済論理の欠落ぶりですもん。もちろん「活力剤詐欺としてやりました」というならその理由もわかるんですけど、会社のイメージダウンと天秤にかけたら明らかにマイナスですからね。なんだかなんだかって感じです。私としては毎日がお祭り状態だからそれを楽しんでますけど、仕事としてはま~あり得ないレベルですよ。

 …とまぁそんな感じで、非常にオススメできない現在のピグライフなんですけど、お祭りとしてはなかなか面白くて、私的には目が離せません。おしまい。

マスコミが芸人に負けた瞬間

 昨日もまた一日中ドタバタだったもんで、ほとんどテレビを観られませんでした。ただ朝のニュースはちょろっと観たんで、今日の朝のニュースも含めてそのお話を。

 さきほど松本復興担当大臣が辞任するというニュースをやってたんですが、これ、決定打になったのは一昨日の暴言みたいなんですよね。でも、昨日の朝のニュースでは、それを取り上げたテレビ局はほとんどありませんでした。ちゃんと報道のカメラが入ってたのにです。

 その理由についてはまぁ、Wikipediaの松本大臣の項目でも見ればわかると思いますが、それより驚いたのが、今朝になっていきなり各マスコミが松本発言を叩き始めたこと。昨日は知らぬ存ぜぬでしたから、その変わり身の速さに一応はマスコミの側にいる私も、口があんぐりしちゃいましたよ。

 で、マスコミの多くが松本発言を黙殺していた時に、それを激しくラジオで批判した人がいたんです。それがあの、カンニング竹山。在京キー局の腰が引ける中であの発言を報道した東北放送を称えながら、松本大臣を猛烈に批判し、それを報道しないテレビ局を批判したのです。私はこれを、友達からのメールで知らされたんですが、実際に聞いてみたら本当にブチギレてました。普段のキレ芸じゃなくて、本当のマジギレです。ちなみにその模様はコチラで聞けます。→http://www.youtube.com/watch?v=3ucHLzcnZiI

 これにより、今やネットでは竹山賛美の嵐ですよ。当然ですよね。だってこの時点で、松本大臣は辞めるとは言ってませんし、マスコミがビビっている所でのこの発言ですから。ある意味、自分の人生を賭けた発言ですよ。それに比べてほとんどのテレビ局は、皆で「叩く? 大丈夫? じゃあ、みんなでやるか!」と、散々予防線を張っての袋叩きですから、かっこ悪いったらありゃしません。もちろん、本当は言いたかったけど言えなかったという人もいたでしょうが、それは今後の仕事のことを考えてのことでしょ? だったらそれは共犯なんです。

 だからですね、テレビもそろそろ今の時代に合わせて、自分たちが伝えなければ誤魔化せるなんて考えは捨てたほうがいいと思います。な~んて、珍しく真面目なことを書いてしまいました。おしまい。