今日もまた日がな一日テレビを観てしまいました -81ページ目

徳さんを心配した私がバカでした

 今日も原稿を書きつつ『24時間テレビ 愛は地球を救う』を観てました。この番組のファンたるもの、チェックを欠かすことなどできませんからね、えぇ。

 で、昨日は「心臓病を患い高齢でもある徳さんを走らせるという、死と隣り合わせな感動作り」に疑問を呈した私なのでありますが、すみません、私が間違ってました。徳さんを見くびってましたよ、本当に。

 チャリティーマラソンを観た人ならおわかりでしょうが、徳さんは見事なまでにずっと歩いてました。走っていたシーンはミスターに見送られた最初のほうだけです。後はまぁ~、清々しいほどに歩いてました。もうビックリするくらい。

 私も途中までは、徳さんが死ぬくらいなら歩いたほうがいいと思ってたんです。私は徳さんファンでも巨人ファンでもありませんけど、そして愛する近鉄バファローズが解体された瞬間、野球ファンですらなくなりましたけど、この番組が終わる可能性も視野に入れた場合、徳さんが死ぬのはよろしくないのです。例え89年の日本シリーズで巨人に3連勝からの4タテをくらい、殺してやりたいほど憎たらしい暴言を我が近鉄バファローズに吐いた毒光であろうとも、です。

 ただ今回の徳さんは、私の予想を上回る毒光でした。なんせ休憩中に中継で喋る姿は、本当にチャリティーマラソンなんてやってんのか? …というくらい元気で、相変わらずのやる気の無さなのです。徳さんはとにかく涙腺を緩ませるというその一点突破だけで、それ以外のやる気のないダメ親父っぷりを帳消しにしてきた人間ですが、今回はチャリティーマラソンだというのに、てか自分がずっと司会してきた番組だっていうのに、そんなことなど知らねぇやとばかりに好き勝手やってました。明らかにセーブしすぎな今回のノルマですら、普通の人なら「こんなに楽でいいの?」というだろう所を「あ~、はいはい。それでいいのね~」とばかりにのんびりやってました。そこに「頑張れ!」とか「徳さん無理しないでね!」なんて言葉など付けいる隙がないほど、潔いダラダラぶりであります。

 なので徳さんを柄にもなく心配した私がバカでした。見誤ってました。あの人はホンモノです。ホンモノの毒光です。間違いなく今回の24時間テレビをブチ壊してました。それはもちろん、いい意味ですけどね。

 長く司会として貢献してきたはずの人間が、大舞台でまったく感動と無縁のお散歩をしたという、前代未聞の今回の24時間テレビ。これだから24時間テレビウォッチャーはやめられないな…なんて、思った私なのでした。おしまい。

徳さんのチャリティマラソンについて

 昨日から日本テレビの『24時間テレビ 愛は地球を救う』を観ております。

 この番組はなんというか、非常に評価の難しい番組でして、集められた募金は間違いなく活用されているわけですからそこは評価できますが、そのスタンスとしては、世間で言うチャリティとはちょっと違うんですよね。例えば出演者にギャラが発生しているとか(ゆえに出演者の多くはあくまで仕事として出ている)、視聴率を取るためにチャリティーとはまったく無縁な下世話ネタをブチ込んだりとか(深夜の暴露トークとかね)、つまりは募金は集めるけどあくまでバラエティ番組ですよ…というのがこの番組のスタンスなのです。…が、日本テレビはそうは言わないから、余計ややこしくなるということですね、うん。私はいろんな意味でネタ番組として割り切り、楽しんでおりますけれども。

 で、そのややこしさの最たるものが今、徳さんが歩いて…いやいや、走っているチャリティーマラソン。「感動ありき」ゆえに「終了時間にゴールするように合わせて走らされている」ことが、すでにアンガールズの回で白日の下に晒されたこのマラソン。また西村知美の回に至っては、どう計算しても時間内での完走は無理なのに、無事にゴールしたことから「ワープ(ロケ車移動)した」と噂されたこのマラソン。それゆえに、24時間テレビの表向きのスタンスに嫌悪感を憶えるタレントさんたち(たけし、とんねるず、爆笑問題など)の、格好の餌食になってきたわけですが、実はこのマラソンがここ数年、ちょっとヤバい状態になっているのですよ。

 そのきっかけは、実際にチャリティーランナーを追跡し、ネット掲示板やTwitterで実況する人々がでてきことでした。こういう実況で「中継では映せない裏側」がバラされる状況では、感動ありきの演出がしにくくなるのは言わずもがな。で、日テレはどうしたかというと、欽ちゃんや徳さんを走らせるという、かなり無謀な感動話作りを始めたのであります。しかも徳さんは、過去に心臓手術をしているというのにです。

 もちろん、さすがにスタッフも何かあってはいけないと、数十分歩いては休憩…という、とてもマラソンとはいえない安全走行をさせていますし、今回は走行距離も(たぶん)公表されていないので、いままでよりも圧倒的に短い距離にしているのでしょう。ま、それは当然ですよね。死んじゃったら番組は打ち切り間違いナシですから。

 ただし、どんなにケアした所で、「十年前に急性心筋梗塞で入院した70歳の老人にマラソンをさせる」のは、死と隣り合わせの演出であることには間違いありませんからね。そこはやっぱ、どっかで自省しないとマズイんじゃないかと…。

 ちなみに、この「老人にマラソンをさせる」という問題同様に、批判されることの多い「障害者を見せ物にしている」と言われる24時間テレビのスタンスですが、私はね、別にこれはいいと思います。そんなのは過剰な人権擁護論者や差別撤廃論者の暴論ですよ。もしくはそういうのを根拠にして日テレ批判したいネット住民の戯れ言ですよ。ホーキンス青山のように、障害者には見せ物にされる権利だってあるのです。本人たちが喜んでそれをやっているのなら、それに感動したり、笑ったりしたっていいじゃないですか。それを否定することだって差別なんです。だからどんどんヤレ、日テレ。

 だけど徳さんが倒れたりしたら、こんなにいろんな意味で面白い24時間テレビが無くなってしまいますので、そこは気をつけていただきたいな~と、本当に思います。あと、堀北真希とオリラジ藤森を同じ番組に出すとか、視聴率の取り方があざといぞ日テレ! おしまい。

国内最悪の羆害事件『三毛別羆事件』

 昨日はフジテレビの『奇跡体験! アンビリバボー 最新! 超スゴい(秘)動物スペシャル』を観ました。

 タイトルからすると「可愛い動物たちが出るのかな~」とか「動物の不思議な能力でも紹介するのかな~」なんて呑気に思いますし、実際にそういうのもあったんですけど、家族で観た人は最後の『三毛別羆事件 』でどんよりした気持ちになったのではないでしょうかね。子供たちなんかはちょいトラウマが入ったかもしれません。なんせこの事件は、国内最悪の羆害事件ですからね。

 私がこの事件を知ったのは、たぶん去年のこと。Yahoo!トップニュースに関連記事が載っていて、興味を持って調べてみたらそれはもう大変な事件でした。死者7人(後に後遺症で死んだ人を含めると8人)、重傷者3人というだけでも凄いのですが、なにより怖かったのが熊の異常な執着心。人を一度でも食った熊は、獲物と決めた人間を完全に食い終わるまでずっと追い続けるとか、女性を最初に襲った熊は、女性に対して驚くほど執着した行動(女性の匂いのついた衣類だけをズタズタに咬みちぎる等)を取るなど、その恐るべき学習能力に裏付けされた執着心は、恐怖以外の何ものでもないのです。

 ちなみにそんな熊の執着心が特にクローズアップされたのが、1970年に起こった『福岡大ワンゲル部・羆襲撃事件 』。これは日高山脈に入山した福岡大学ワンダーフォーゲル部の5人組パーティーが、途中で出会った羆に執拗に追われ続けて3人が次々に殺されたというものです。羆は最初、人は襲わずにテントを荒らし、そこにあった荷物の中に食料を発見し、食べたのですが、それにより「荷物の中に食料がある」と学習。荷物を背負って下山しようとする部員たちを執拗に追い続け、人間を襲いました。ただこの羆は人間自体は捕食しておらず(とはいえ遺体は顔半分が無い、内蔵が飛び出すなどの凄惨な状態で発見)、目的はあくまで最初に食べた「人間の食料」だったようです。これは上記の「最初に得た餌に対する執着心」によるものだと思われます。もちろんそのままほっておいたら人間の味も覚えたのでしょうが、この羆はその前に射殺されました。

 三毛別の事件では生存者の証言により、襲われた明石家の妊婦が「腹はやぶらないで!」「首を囓って殺してくれ!」と羆に叫び、生まれてくる子供を守ろうとしたという生々しい記録が残っていますが、この福岡大の事件でも、はぐれてひとりテントに戻った部員のメモが残っています。そのメモには、すぐ近くで人間を監視し、チャンスを伺う羆の様子が克明に記録されており、最後は判別不明なほど震えた筆跡で恐怖の言葉が綴られていました。それは19歳の興梠さんという部員のもので、この事件の2人目の被害者です。

 この2つの事件は「羆の生息域に人間がやって来たため」に起こったものです。番組でも最後はそこに触れ、現在も数多く起こっている熊害事件を紹介しながら、野生動物と人間がどのように共存するべきかを問うていました。事実を紹介しつつ、今後についても考えさせられる、実に良い番組であります。…ありますが、その話のきっかけを喋ったのが、脳みそマイナス成長中でお馴染みの森泉というね(笑)。そこだけはなんか、言ってることを無意識に否定したくなるから不思議。たぶん森泉が喋ることで、正論というより頭の悪い人間の無自覚なエコファシズムに聞こえちゃうからでしょうな。「男に3年も騙され続けた癖に恋愛強者を気取って偉そうにしてたお前が、どの面下げて語ってんの!?」 …っていう。そこで台無しになっちゃった感じがありましたね。うん。おしまい。