今日もまた日がな一日テレビを観てしまいました -8ページ目

為末さんの話で思ったコト

 ソチ五輪が始まり、私も仕事の合間にテレビで観ながら楽しんでおります。

 で、元陸上五輪代表の為末大さんが、スポーツ紙で実に興味深い話をしてたんで、今回はそのお話を。為末さんの原文は以下のリンクにあるんで、こちらを御覧くださいまし。

■日刊スポーツ「結果不振選手批判はブラック企業の論理」

 要約すると「スポーツ大国のドイツやアメリカはおろか、お隣の韓国よりも国の強化費が少ない日本で『選手の強化費は国費から出ているものだから、当然選手は結果を出すべきだ』と批判するのは、近年問題化しているブラック企業の論理と同じ」というもの。

 なるほど、まったく正論。

 もちろん期待されてる選手がメダルを逃せばガッカリするし、メダルを取れば喜びますよ。出来が悪ければテレビに向かって文句のひとつも言いますし、感動する時もあるし……と、まぁ、それがスポーツの醍醐味ですからね。おもいっきり楽しませていただいてます。

 でも、メダル取れなかった選手に対して「俺らの税金で行っといて何だ!」とは当然ながら思いません。だってそこに行くのに選手たちはみんな頑張って結果を出して、五輪の出場切符を自分の力で掴んでるんですからね。

 それに、彼ら彼女らが選手として育った過程で言えば、育成費の大半は親御さんが工面してきたわけですよ。なのに少ない強化費で文句言われちゃ、誰も本気でスポーツなんかしなくなるっつーの。

 そういえば昔、あれはバルセロナ五輪だったか、男子マラソンで森下選手が最後の最後で韓国の選手に競り負けた事がありましてね。その時は観てて本当に悔しかったんですけれど、その後に4位で中山選手、8位で谷口選手がゴールした後、2人が笑いながら話してたんです。それを観た私は、なんか凄く感動したんですよね~。森下選手の悔しさ忘れるくらいに。

 なんでかって言うと、中山選手は五輪2大会連続の4位だったんです。両方共あと一歩でメダルだったんです。そして谷口選手は、あの有名な「コケちゃいました」ですよ。優勝候補だったのに転んで靴が脱げてしまって、優勝争いから脱落したんです。

 どっちも悔しかった事でしょう。でもそれもすべて終わったこと、とばかりに、そして「また4位だったよ~(笑)」「コケちゃってさ~(笑)」と、お互いに言ってるのが観てる視聴者にまで伝わるくらい、笑顔で仲良く話し合う姿に、私は物凄い清々しさを感じて感動したのです。

 それはまさに為末さんが言う「円谷選手の悲劇」と正反対の瞬間でもあったのですよ。

 為末さんの指摘した人たちの意見は、あくまでも一部だったり、極端な物言いでの問題提起なんだと思います。でもそういう意見に、実際に五輪に出場した為末さんが現場の実情をあげて真っ向から反対意見を言った事は、凄く意義のある事だな~と思った私でした。おしまい。

トム・クルーズの男気映画『M:I』

 昨日は日曜洋画劇場『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』を観ました。

 今回はIMFのバックアップがない状況で敵の核攻撃を止めるという、常識で考えれば有り得ないけれど元が『スパイ大作戦』だからそれも全然OKな展開。主人公のイーサン・ハントも変わらず人間離れしたアクション全開ですけど、これも全然OK。そう、M:Iシリーズはそういう映画なのだからいいんです。

 ストーリー的にはスリルとサスペンスのサスペンス部分が弱いものの、それをアクションですべて補うっていうのがイマドキのハリウッドアクションのお約束。こう書くとなんか否定的な意見と思われるかもですが、そんな事ありません。視聴者を魅了するアクションシーンは、アクション映画ではとても大切ですからね。素晴らしきアクションなくして、アクション映画は成り立ちませんよ。

 その典型と言えるのが、マット・デイモン主演の『ボーン・シリーズ』でしょうね。

 この映画は三部作を通して主人公・ジェイソン・ボーンが記憶を取り戻していき、かつ、ストーリーの全体像が見えていく物語なんですが、その展開も良いのにそれ以上にアクションが秀逸。実を言えばアクション部分は毎回「暗殺者との死闘」「カーチェイス」「ラスボス対決」と超同じ事の繰り返し。なのに、飽きさせないくらい毎回アクションに磨きをかけ、同じなのに視聴者を魅了させるという、これは監督がアクションシーンに自信をもっているからこその確信犯。こういう男気みたいなのがまた、たぶんこの映画を観る大半であろう男性ファンの心に響くわけです。

 ゴースト・プロトコルも、その展開やアクションにトム・クルーズの男気を感じさせる作品で、それはたぶん、スパイ大作戦という作品への彼の思いであり、かつ、トム・クルーズという役者の生き様がこの映画に凝縮されているからなんだと私は思います。そして、このトム・クルーズを観ていて凄く思ってしまうのは、キムタクもキムタクのままでイケばいいんで、小手先のキャラ変更なんていらないよって事なのです。おしまい。

司会者芸人に見る他者へのリスペクト

 昨日は『テレビ朝日開局55周年記念 超豪華!一夜限り!! バラエティ司会者芸人 夢の共演スペシャル!!』(長い!)を観ました。いや~、素晴らしく面白かったですよ本当にもう。

 出演者は爆笑問題、さまぁ~ず、ネプチューン、雨上がり決死隊、千原ジュニア、ココリコ、ロンドンブーツ1号2号、有吉弘行、タカアンドトシと、ここにくりぃむしちゅーがいないのが非常に惜しまれる素晴らしい面子。内容は一部二部に分かれての構成だったんですが、どちらも面白くてず~っと見入っちゃいましたよ。

 で、中でも面白かったのが二部の「スタッフが語るうちの司会者の取扱説明書」と「司会者芸人がお互いのことをどう思っているのか」。前者がダメ出し、後者が賞賛という感じで、各芸人たちの人柄がよく見えてなんかほのぼのしちゃいました。ネプ原田とココリコ田中の互いに「なんか似てる」感とか、言われてみれば確かに、みたいな。あとジュニアがいったさまぁ~ず三村の「ツッコミがひらがな」も、説明は滅茶苦茶下手だったけど、言いたいことは凄くわかる、とかね。

 で、この番組がこれだけ面白くなったのは何でなのか、考えてみて思ったのは、全員が全員、共演者をちゃんとリスペクトしてるからなんだろうなぁと。芸人たるものやっぱゴールデンのバラエティの司会者をやるのはひとつの夢。それを達成し、なおかつ今も続けている人間に対しては、その大変さを知ってる分、先輩後輩関係なくみんな感じるものがあるのでしょう。逆に言えば、それがわからない人間は、番組壊してでも前に前にとなって、こういう番組にはならないのだと思う。

 例えば宮迫とかジュニアなんかは、昔に比べて本当に東京に順応したというか、心が広くなったな~と思うんですけど、それはやっぱ「東京がなんぼのもんじゃい」みたいな、「東京の芸人なんておもろないねん」的な部分がなくなったからだと思うんですよね。宮迫のほうがかなり先にそういう変化があったんで、看板番組の『アメトーーク!』成功に繋がったし、ココリコなんかは最初からそういう部分があまりなかったんで、芸人としての実力は宮迫やジュニアのほうが上だと思うけれど、彼らより早い段階で看板番組を持てたんじゃないかと。まぁ、黄金伝説はココリコがいなくても成り立つんですけれども(笑)。でもそういう「他者に対するリスペクト」って、司会をやる上では凄く大事なんだと思うのであります。それはあの爆笑大田にしてもそう。

 だからこの番組を一番観なきゃいけないのは、芸人さん自身なんでしょうね。そういえば前からそのスタンスに苦言を呈していた千鳥なんですけれども、笑神様の出演から少しずつ良い方向に変わってきたな~と思っていたりしています。ウッチャンの懐の深さから東京で芸人をやる意味を考えてもらえれば、本当の意味でブレイクできる気がするんですけどね。……なんて見終わっていろいろ考えた私でした。おしまい。