今日もまた日がな一日テレビを観てしまいました -6ページ目

出色の出来のジャニドラマ『スペシャリスト2』

 昨日は土曜ワイド劇場『スペシャリスト2』を観ました。

 このドラマは草彅剛主演の二時間サスペンスで、冤罪で十年も服役していた警察官(宅間:草彅剛)が、犯罪者と接する事で犯罪心理を学び、それを武器に難事件を解決するというもの。

 主人公の部署がスペシャルチームという名の左遷部署だったり、主人公が所謂天才型だったり、相棒(姉小路:南果歩)が真面目な熱血タイプだったりと、完全にドラマ『相棒』を意識した感じになってますけど(脚本も相棒の人)、二番煎じだと思って侮るなかれ! 実に上質な二時間サスペンスになっているのですよ。

 前回はネットが事件のキーになりましたが、今回もそれは同じ。多発する怪事件の背景に犯罪サイトの懸賞ビンゴがある事を突き止めた宅間たち。さらに、一連の事件が過去のある事件に端を発している事を突き止めるのですが、これも実は前回とまったく同じ流れ。ただし、これまた二番煎じと侮るなかれ! テンポの良さと展開の巧みさで、そんな小さな事は気にすんなとばかりに視聴者を惹き込んでいくのでありますよ。

 で、このドラマが本当に素晴らしいのは、メインの話とは別にそれぞれのキャラにサブストーリーがあり、さらに宅間の冤罪事件の真犯人探しという、シリーズを通したストーリーもあり、それらが同時に進行して視聴者を引き込む所なのです。要するにちゃんと作りこまれているって事。昨今のジャニドラマのやっつけ感を考えると、出色の出来です。本当に。

 それと、サブキャラにも物語があるので、主人公以外のキャラもちゃんと立っているんですよね。同じチームで言えば、旦那が殉職した姉小路、元SPで署内の評判が悪い堀川(平岡祐太)、まだ伏線は無いけれど、左遷された時点で何か裏がありあそうな松原(芦名星)と猪熊係長(佐戸井けん太)。彼ら彼女らのサブストーリーだけでも、物語が一個できそうな感じ。

 それに悪役もちゃんとキャラが立っている所がこのドラマの素敵な所。前回の真犯人であり、元サイバー犯罪分析室のチーフである北本(斎藤工)などはこの第二弾でも重要な役割を果たしますし、今回の真犯人は堀川のサブストーリーに関わるキャラだし、さらに、今回のキーマン的存在である元大阪府警刑事の受刑者・佐神(上川隆也)などは、宅間の冤罪事件解決に繋がるヒントを与えるなど、今後もまた出てきそうな存在。このように、とても一話完結の二時間サスペンスとは思えないような作り込み具合&キャラの立ち具合なのです。もちろん次回作を作る気満々だからこそでしょうが、それがドラマの面白さに拍車をかけてる所が素晴らしい。さすが相棒の脚本家ですよ。相棒の陣川シリーズや名探偵シリーズを作ったのも確かこの人だったハズ。

 ちなみにこのドラマ、第一弾は視聴率ナント19.4%! 今回もそれに迫るような好視聴率を記録したら、相棒みたいに連続ドラマ化するかもしれませんね。実際、相棒も最初は二時間サスペンス枠のドラマで、好視聴率ゆえに連ドラ化したわけですしね。そうなるかはともかくとしても、久々に「次回作が早く観たい!」と思わせる面白いドラマでした。草彅剛はやっぱこういう犯罪者チックで掴み所のないキャラが一番あってますよ、うん。

テレ東開局50周年番組に見たランバ・ラル魂

 昨日は『開局50周年特別企画 50年のモヤモヤ映像大放出! この手の番組初めてやりますSP』を観ました。

 この手の番組は他局でも嫌というほどやっているものの、大抵は壮大な新番組の宣伝だったり、大人の事情的に大事な部分が抜けてたりするもんですけれど、そこはテレ東。「芸能事務所とかの許可ちゃんと取ってるの?」と観てるこっちが心配しちゃうほど、何でもアリな素晴らしい内容でありました。

 まずオープニングはモヤさまからのドッキリで始まったこの特番。テレ東の歴史や過去の番組を自虐満載で紹介しつつ、テレ東の独自性を浮き彫りにしていくという、他局では絶対にやらないような構成で番組は進行。でもその中身はと言えば、これまた他局ではまずお目にかかれないようなお宝映像の連続。

 特に私が驚いたのは、今や腫れ物に触るように他局ではあまり扱わない中森明菜の秘蔵映像をバンバン流した事。そして、これまた他局なら絶対に配慮するであろう田原俊彦と近藤真彦の過去の絡みや、森クンもバッチリ映す過去の6人組SMAPの映像など、ドキドキしちゃうような過去の映像がバンバン出てくるのでありました。ギルガメの飯島愛にはモザイクかかってましたけどね。

 あと凄かったのは、モヤモヤマークで隠しているとはいえ、過去のお色気番組の映像もバンバン流していた事。ゴールデンで、しかも開局50周年記念の特番でこんな映像流すなんて、テレ東以外にはありえないでしょう。本当に。テリー伊藤や田原総一朗の今じゃ絶対にヤレない危ない番組も平気で流しちゃうし、もう素晴らしいの一言であります。

 で、この番組が凄いのは、そんな滅茶苦茶何でもアリな感じでありながら、観てる視聴者にちゃんと「テレ東はこういうテレビ局なんですよ」という事も伝えている所。「お金が無いから他と違う事をやるしかない」「上手くいくとみんな他の局にもってかれる」という、テレビ業界のシビアな現実を自虐的な笑いに昇華しつつ、それでも「自分たちにはこれしかないからこれで行きます」というブレない姿勢も提示するというね。開局記念特番でここまで己の矜持を示した局が、他にあったでしょうか? ……なんて、見終わって熱くなっちゃうような素晴らしい構成なのでありました。

 ちなみにこれを観ていた私の頭に浮かんだのが、機動戦士ガンダムのランバ・ラル大尉。

「ゲリラ屋にはゲリラ屋の戦い方がある!」

 例え予算が無くとも、例え他局にパクられようとも、例え予定のドムが一機も届かなかろうと、男たるもの戦わなければならない時がある、ですよ。そして視聴者は皆、クランプ中尉となって言うのです。

「そのほうが兵ども(視聴者)も喜びます」

 おしまい。

笑いあり涙ありな一文無しジャーニー

 本日は『カスペ! とんねるず×さまぁ~ずの一文無しジャーニー 2×2 伊勢神宮から出雲大社への旅』を観ました。前回がかなり面白かったんで期待してたんですが、私の期待を大きく上回る笑いあり涙ありな旅でありました。

 前回はなんと言ってもまーくんのナイスキャラっぷりが光ってましたけど、今回はまーくんばりにキャラの立つ素人さんがズラリ! 軽く思い出すだけでもこんだけいました。

・マシンガントーク伊勢子さん(石橋・三村組)
・ヤリ手ディレクターばりの明美姉さん(木梨・大竹組)
・お金持ちなのに超心優しい三吉お父さん(木梨・大竹組)
・小麦アレルギーと戦う少女・花奈ちゃん(木梨・大竹組)
・爆弾作った事ありそうなスティーブ(石橋・三村組)
・部長(木梨・大竹組)
・超しっかり者の東郷館若若女将・玲奈ちゃん(石橋・三村組)

 前回のまーくん的ポジションは部長。仕事中だったのに、ナント大阪から出雲まで泊まりがけで木梨・大竹組を連れて行くという、お人好しぶり&押しに弱い人っぷりを発揮。ただ社長に状況説明の電話を入れた際には、翌日の有給願いもちゃっかりするしたたかさも発揮(笑)。なぜか『湯原温泉・湯の蔵つるや』のCMのトリまで務めるなど、八面六臂の大活躍でありました。

 でも今回はこれだけじゃなく、上記の通り他の素人さんもナイスキャラ揃いだったのですよ。

 生まれた時から小麦アレルギーで、夢は「みんなと一緒にハンバーガーを食べるコト」と語る7歳の花奈ちゃんの言葉に、リアルで涙を流すノリさんと大竹。さらに、8歳にして三村のおちゃらけにも釘を刺すほどのしっかり者で、自分の生まれた旅館・東郷館を守っていこうと頑張る若若女将・玲奈ちゃんと、若女将であるお母さんの「東郷館がいつまでも続きますように」という願いに感動するタカさんと三村。

 今回の旅はこうしてお世話になった人々の願いを絵馬に書いてもらい、ゴールである出雲大社に奉納するのがこの旅の目的。第一弾も面白かったけれど、番組趣旨がより明確になってより面白くなった今回の第二弾は、間違いなくこのシリーズが続くであろうことを伺わせる、本当に素晴らしい良質なバラエティでした。できれば『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』のような長寿企画になってほしいもんです。おしまい。