ハガネの女に見る事後対応のマズさ
昨日は仕事でテレビを観られなかったので、今回はニュース記事にもなっている『ハガネの女』の原作者降板問題について書きたいと思います。
問題になった第2話は、転校してきたアスペルガー症候群の男児を学校に残すか、それとも支援学校に転校させるか、クラスの多数決で決めるというものでした。もちろん主人公は反対するんですけど、その多数決によって生徒たちに彼の病気のことをより理解してもらい、受け入れてほしいと考え、結果的に多数決に同意するという流れだったと思います。
私はこれを観ていたんですけれど、自分がこの症状をよく知らない上、あくまでテレビの話なので、特にそれ自体どうこうとは思いませんでした。ドラマですから、最後はハッピーエンドになりますしね。
ただ実際にアスペルガー症候群の子供をもつ親としては、教師が多数決を受け入れるという設定自体、許せないと感じてもおかしくないだろうな~とは思います。これを観て現実世界でも安易に多数決を持ち出す生徒や親がいるかもしれませんし、その結果がそうそうハッピーエンドにはなるとは限りませんからね。しかもこのドラマは、学校内の問題が起こると主人公が奇想天外なことを言って煙に巻き、大どんでん返し的にハッピーエンドになるというものが多いので、描写がどうしても過激になりやすいのですよ。そういう中での多数決問題なので、問題視する人が出るのも当然と言えるかもしれません。
今回の第2シーズンはオリジナル脚本だったため、この回の脚本を見た原作者はその場で抗議し、それが通らなかったので最終話で「この問題の後日談」を入れたいと申し出たそうです。しかし、これも却下されたことから、原作の降板を決めたのだとか。
私は正直、テレビ局側の考えがわからなくもありません。デリケートなテーマをあえて取り上げ、問題提起したいという気持ちもわかりますし、この回は珍しく注釈なども入れて、誤解を与えないように配慮していました。それと、ドラマは非常にタイトな進行で作られますから、おいそれと内容を変えられないというのもあるでしょう。
ただですね、原作者が提案した「問題視する人たちに対するドラマ側の回答」を蹴ってしまうのは、やはりダメだと思います。それは原作がなくても考えるべきことですし、こういうデリケートな問題をやる以上、そういうことが起こりうることは覚悟するべきです。
これは何でもそうですが、問題を恐れたら何も面白いことはできません。それに、意図しない問題だって、どの企業にも降りかかります。でね、その時にいかに誠意ある対応ができるかで、まったく状況は変わるのです。アメリカなどは事後対応で逆に株を上げた会社もあるくらいで、ましてやこの『ハガネの女』の場合は、自分たちの問題提起に対して意見が寄せられたという、当たり前の出来事なんですよ。それを対応しないというのは、あまりにも自分たちのやったことに無自覚過ぎると思うんですけど、いかがでしょう。
ちなみにこのハガネの女、視聴率も散々だったことも、付け加えておきましょう。おしまい。
問題になった第2話は、転校してきたアスペルガー症候群の男児を学校に残すか、それとも支援学校に転校させるか、クラスの多数決で決めるというものでした。もちろん主人公は反対するんですけど、その多数決によって生徒たちに彼の病気のことをより理解してもらい、受け入れてほしいと考え、結果的に多数決に同意するという流れだったと思います。
私はこれを観ていたんですけれど、自分がこの症状をよく知らない上、あくまでテレビの話なので、特にそれ自体どうこうとは思いませんでした。ドラマですから、最後はハッピーエンドになりますしね。
ただ実際にアスペルガー症候群の子供をもつ親としては、教師が多数決を受け入れるという設定自体、許せないと感じてもおかしくないだろうな~とは思います。これを観て現実世界でも安易に多数決を持ち出す生徒や親がいるかもしれませんし、その結果がそうそうハッピーエンドにはなるとは限りませんからね。しかもこのドラマは、学校内の問題が起こると主人公が奇想天外なことを言って煙に巻き、大どんでん返し的にハッピーエンドになるというものが多いので、描写がどうしても過激になりやすいのですよ。そういう中での多数決問題なので、問題視する人が出るのも当然と言えるかもしれません。
今回の第2シーズンはオリジナル脚本だったため、この回の脚本を見た原作者はその場で抗議し、それが通らなかったので最終話で「この問題の後日談」を入れたいと申し出たそうです。しかし、これも却下されたことから、原作の降板を決めたのだとか。
私は正直、テレビ局側の考えがわからなくもありません。デリケートなテーマをあえて取り上げ、問題提起したいという気持ちもわかりますし、この回は珍しく注釈なども入れて、誤解を与えないように配慮していました。それと、ドラマは非常にタイトな進行で作られますから、おいそれと内容を変えられないというのもあるでしょう。
ただですね、原作者が提案した「問題視する人たちに対するドラマ側の回答」を蹴ってしまうのは、やはりダメだと思います。それは原作がなくても考えるべきことですし、こういうデリケートな問題をやる以上、そういうことが起こりうることは覚悟するべきです。
これは何でもそうですが、問題を恐れたら何も面白いことはできません。それに、意図しない問題だって、どの企業にも降りかかります。でね、その時にいかに誠意ある対応ができるかで、まったく状況は変わるのです。アメリカなどは事後対応で逆に株を上げた会社もあるくらいで、ましてやこの『ハガネの女』の場合は、自分たちの問題提起に対して意見が寄せられたという、当たり前の出来事なんですよ。それを対応しないというのは、あまりにも自分たちのやったことに無自覚過ぎると思うんですけど、いかがでしょう。
ちなみにこのハガネの女、視聴率も散々だったことも、付け加えておきましょう。おしまい。
いろいろ勉強になった熟女芸人たちのトーク
昨日はテレビ朝日の『アメトーーク!』を観ました。
今回の内容はまさかの第三弾となった「熟女芸人」なんですけど、凄いな~と思ったのは、こんなに視聴者を選ぶテーマなのに、その熱意と話術で興味のない人にも笑いを起こす芸人たちの姿。ホント、熟女に興味がない人でも十分に楽しめる内容でありましたよ。
ただこれ、アメトーーク!の基本というか、いかに何でもないことを面白くできるかが、この番組の醍醐味なんですよね。すでに一定のファン層がある「ガンダム芸人」とかの場合だと、熱意だけで視聴率も取れますし、スポンサーの紐付きみたいな「家電芸人」なら、知識をひけらかすだけでもいいですが、そうではない「地味でマニアックなテーマ」ほど、芸人のスキルが出るのですよ。
そういう意味では、やっぱりウドちゃんとロバーツ秋山は腕があるな~と思いました。他のメンバーも十分面白かったですけど、この2人は飛び抜けてましたね。熱意と笑いの両方が。「お前らとは違うぜ!」っていう、無言のオーラを出していました。もちろん笑いではなくて熟女好きな部分で…ですけどね。
でもこの「熱意」と「笑い」の両方を満たすのって、かなり難しいことだと思います。熱意だけだと誰も興味を持ってくれませんし、笑いだけではテーマがぼやけちゃいますからね。しかもこれ、芸人だけではなくいろんな人にも通用することなんですよ。「笑い」の部分を彼らの「仕事」だと置き換えればわかりやすいと思いますが、つまり熱意があり、仕事もしっかりこなすという、これこそが評価されるポイントだってことなんです。
というわけで、この熟女芸人はあらためて「勉強になるな~」と思いました。ま、熟女芸人を観て勉強になる人間なんて、たぶんこの世で私だけな気もしますけれども…。おしまい。
今回の内容はまさかの第三弾となった「熟女芸人」なんですけど、凄いな~と思ったのは、こんなに視聴者を選ぶテーマなのに、その熱意と話術で興味のない人にも笑いを起こす芸人たちの姿。ホント、熟女に興味がない人でも十分に楽しめる内容でありましたよ。
ただこれ、アメトーーク!の基本というか、いかに何でもないことを面白くできるかが、この番組の醍醐味なんですよね。すでに一定のファン層がある「ガンダム芸人」とかの場合だと、熱意だけで視聴率も取れますし、スポンサーの紐付きみたいな「家電芸人」なら、知識をひけらかすだけでもいいですが、そうではない「地味でマニアックなテーマ」ほど、芸人のスキルが出るのですよ。
そういう意味では、やっぱりウドちゃんとロバーツ秋山は腕があるな~と思いました。他のメンバーも十分面白かったですけど、この2人は飛び抜けてましたね。熱意と笑いの両方が。「お前らとは違うぜ!」っていう、無言のオーラを出していました。もちろん笑いではなくて熟女好きな部分で…ですけどね。
でもこの「熱意」と「笑い」の両方を満たすのって、かなり難しいことだと思います。熱意だけだと誰も興味を持ってくれませんし、笑いだけではテーマがぼやけちゃいますからね。しかもこれ、芸人だけではなくいろんな人にも通用することなんですよ。「笑い」の部分を彼らの「仕事」だと置き換えればわかりやすいと思いますが、つまり熱意があり、仕事もしっかりこなすという、これこそが評価されるポイントだってことなんです。
というわけで、この熟女芸人はあらためて「勉強になるな~」と思いました。ま、熟女芸人を観て勉強になる人間なんて、たぶんこの世で私だけな気もしますけれども…。おしまい。
一夫多妻制は男のほうが大変である
昨日はフジテレビの『ベストハウス123』を観ました。
今回やったのは「アメリカで一夫多妻生活を送る一家」の紹介で、出てきたのは旦那ひとりに嫁3人、さらに子供が十数人という、なんとも大家族な一家であります。
で、この家族はなんで一夫多妻制をとっているかというと、アメリカのとある宗教ではいまだ一夫多妻制で生活を送る信者さんが多いんだとか。これはたぶん、モルモン教原理主義派のことですね。ちなみに旦那は元々この宗派ではなかったので、旦那に2番目の嫁を持つことを薦めたのはナント奥さん! しかもその女性は奥さんの友達なのだから、なんとも凄い話であります。
ただですね、一夫多妻というと「旦那ウハウハ!」と思いがちですが、すげ~大変そうでした。なんせただでさえ大家族を養わなくちゃいけないのに(旦那は普通のサラリーマンなので、2番目の妻が働いて経済的に援助してましたけど)、各家庭のプライバシーを大切にするアメリカなので、嫁さんごとに生活スペースを分けなきゃいけないから家もま~デカいのが必要。さらにこの生活を円満に続けるためには、日替わりで奥様たちの夜のお相手をしたり、各奥様と必ず週1回のデートをするなど、とにかく奥様たちに公平に愛を注がなければならぬ…という「鉄の掟」なるものまで存在するのです。これじゃ経済力があり(もしくはヒモ体質)、精力絶倫で、さらにスケジュール管理能力がなければいけないわけで、この番組を観た男性たちは「これなら一夫一婦制でいいよ…」と誰もが思ったことでしょう。この旦那、よくこんな生活我慢できるよな…みたいな。
しかし、やはりそこは旦那も普通の男。これまでは最初の嫁主導で2番目、3番目の妻を娶り、計画性ゼロで子供を作りまくっていたんですが、遂に自分から「4番目の妻候補」を見つけてきちゃったのです。相手は30歳。他の嫁より若く、そして美人です。要するに一夫多妻制という建前の下に、若い女に走っちゃったわけですよ。
そしたら他の嫁たちがま~、怒る怒る! これまで一夫多妻制を推し進めてきた1番目の奥さんも、細かいことを取り上げて嫉妬心のままに大激怒ですよ。お前が始めたんだろうが! …というツッコミにもまったく耳を貸さないほどにね。
ところが、なんだかんだ喧嘩したり仲直りしたりを繰り返しながら、結局はめでたく4番目の妻との結婚は成立。しかも他の奥様たちも最後は「あなたは私の仲間よ」みたいに証のリングを彼女にあげ、彼女も彼女で、それまで散々「彼は私のことが好きなの! あなたたちの言ってることは相手にされなくなった女の妬みよ!」なんて毒づいてたくせに、涙を流しながら感動に浸るという、これぞアメリカ的なわけのわからないハッピーエンドを迎えたのでありました。
でもこれ、壮大なマッチポンプ劇ですよね。旦那に別の嫁を作らせておきながら嫉妬したり、他に嫁がいるのを知っていながら旦那を独占しようとしたり、明らかに火種を最初に自分で仕込んでおきながら爆発するという、自業自得以外の何ものでもない寸劇なのであります。
…ただそう思いつつも、こういうのはなんかわからないでもないんですよ。なぜかというと、その昔、夫婦交換やら自分の奥様を他人に貸し出したりするスワッピングカップルに、何度か取材したことがあるんですが、皆、一様にスワッピングをする理由を「そのほうがお互いの愛を確かめあえるし、マンネリ化しないから」と答えているんですね。つまり普通の結婚生活の結果、マンネリ化して愛情も性生活もなくなるよりかは、そっちのほうが幸せだという考えなのです。
この一家も、時に嫉妬したり、時に喧嘩したりして愛を確かめ合うからこそ、こんな生活が成り立つわけですよ。もっと言えば、そういう刺激が彼女たちの中の「女」を忘れさせないのです。
なので「彼女たちが幸せなら、この生活もいいじゃないか…」と思う私なんですけれど、間違いなく言えるのは、私には絶対に無理ってことです。おしまい。
今回やったのは「アメリカで一夫多妻生活を送る一家」の紹介で、出てきたのは旦那ひとりに嫁3人、さらに子供が十数人という、なんとも大家族な一家であります。
で、この家族はなんで一夫多妻制をとっているかというと、アメリカのとある宗教ではいまだ一夫多妻制で生活を送る信者さんが多いんだとか。これはたぶん、モルモン教原理主義派のことですね。ちなみに旦那は元々この宗派ではなかったので、旦那に2番目の嫁を持つことを薦めたのはナント奥さん! しかもその女性は奥さんの友達なのだから、なんとも凄い話であります。
ただですね、一夫多妻というと「旦那ウハウハ!」と思いがちですが、すげ~大変そうでした。なんせただでさえ大家族を養わなくちゃいけないのに(旦那は普通のサラリーマンなので、2番目の妻が働いて経済的に援助してましたけど)、各家庭のプライバシーを大切にするアメリカなので、嫁さんごとに生活スペースを分けなきゃいけないから家もま~デカいのが必要。さらにこの生活を円満に続けるためには、日替わりで奥様たちの夜のお相手をしたり、各奥様と必ず週1回のデートをするなど、とにかく奥様たちに公平に愛を注がなければならぬ…という「鉄の掟」なるものまで存在するのです。これじゃ経済力があり(もしくはヒモ体質)、精力絶倫で、さらにスケジュール管理能力がなければいけないわけで、この番組を観た男性たちは「これなら一夫一婦制でいいよ…」と誰もが思ったことでしょう。この旦那、よくこんな生活我慢できるよな…みたいな。
しかし、やはりそこは旦那も普通の男。これまでは最初の嫁主導で2番目、3番目の妻を娶り、計画性ゼロで子供を作りまくっていたんですが、遂に自分から「4番目の妻候補」を見つけてきちゃったのです。相手は30歳。他の嫁より若く、そして美人です。要するに一夫多妻制という建前の下に、若い女に走っちゃったわけですよ。
そしたら他の嫁たちがま~、怒る怒る! これまで一夫多妻制を推し進めてきた1番目の奥さんも、細かいことを取り上げて嫉妬心のままに大激怒ですよ。お前が始めたんだろうが! …というツッコミにもまったく耳を貸さないほどにね。
ところが、なんだかんだ喧嘩したり仲直りしたりを繰り返しながら、結局はめでたく4番目の妻との結婚は成立。しかも他の奥様たちも最後は「あなたは私の仲間よ」みたいに証のリングを彼女にあげ、彼女も彼女で、それまで散々「彼は私のことが好きなの! あなたたちの言ってることは相手にされなくなった女の妬みよ!」なんて毒づいてたくせに、涙を流しながら感動に浸るという、これぞアメリカ的なわけのわからないハッピーエンドを迎えたのでありました。
でもこれ、壮大なマッチポンプ劇ですよね。旦那に別の嫁を作らせておきながら嫉妬したり、他に嫁がいるのを知っていながら旦那を独占しようとしたり、明らかに火種を最初に自分で仕込んでおきながら爆発するという、自業自得以外の何ものでもない寸劇なのであります。
…ただそう思いつつも、こういうのはなんかわからないでもないんですよ。なぜかというと、その昔、夫婦交換やら自分の奥様を他人に貸し出したりするスワッピングカップルに、何度か取材したことがあるんですが、皆、一様にスワッピングをする理由を「そのほうがお互いの愛を確かめあえるし、マンネリ化しないから」と答えているんですね。つまり普通の結婚生活の結果、マンネリ化して愛情も性生活もなくなるよりかは、そっちのほうが幸せだという考えなのです。
この一家も、時に嫉妬したり、時に喧嘩したりして愛を確かめ合うからこそ、こんな生活が成り立つわけですよ。もっと言えば、そういう刺激が彼女たちの中の「女」を忘れさせないのです。
なので「彼女たちが幸せなら、この生活もいいじゃないか…」と思う私なんですけれど、間違いなく言えるのは、私には絶対に無理ってことです。おしまい。