"And Your Bird Can Sing"
Writers : credited Lennon-McCartney (by John Lennon )
Artist : The Beatles
Recorded : Sunday1966/04/17, Tuesday1966/04/19, EMI Studios
Released : Manday1966/06/20(US, CA) 「Yesterday and Today」B面1曲目
Friday1966/08/05(UK)「Revolver」B面2曲目
1996/03/18(UK) 1996/03/19(US) 「The Beatles Anthology 2」(Take 2)
2009/09/09 「Revolver」[Remastered] CD9曲目
2022/10/28 「Revolver : Special Edition」
[LP1 ニュー・ステレオ・ミックス by Giles Martin] B面2曲目
[LP2 セッションズ1] (B面6曲目 First version / Take 2)
(B面7曲目 First version / Take 2 / Giggling)
[LP2 セッションズ2] (A面1曲目 Take 5)
[LP4 オリジナル・モノ・マスター] B面2曲目
改行は自己流です
[Intro] Guitar by Paul & George
[Verse 1]
Tell me that you've got ev'rything you want
And your bird can sing
But you don't get me
You don't get me
「私の欲しいものはすべて もう手に入れてしまった」と僕に話していたね
だから君の鳥は歌うことができる
でも君は僕のことは手に入れてはいない
君は手に入れてはいない 僕のことは
[Verse 2]
You say you've seen seven wonders
And your bird is green
But you can't see me
You can't see me
「私はもう七つの不思議を見てしまった」と君は言っていたね
だから君の鳥は緑色をしている
でも君は僕のことは見れてはいない
君は見れてはいない 僕のことは
[Bridge 1]
When your prized possessions
Start to weigh you down
Look in my direction
I'll be 'round, I'll be 'round
君のかけがえのない大事なものが
君を意気消沈させるようになったら
僕の方向性をちょっと見においでよ
僕は近くにいるよ 僕は近くにいるよ
[Instrumental Break] Guitar by Paul & George
[Bridge 2]
When your bird is broken
Will it bring you down?
You may be awoken
I'll be 'round, I'll be 'round
君の鳥に逃げられたら
それは君をダメにしてしまうかい?
君は目が覚めるかもしれないよ
僕は近くにいるよ 僕は近くにいるよ
[Verse 3]
You tell me that you've heard ev'ry sound there is
And your bird can swing
But you can't hear me
You can't hear me
「私はもう そこにあるすべてのサウンドは聴いてしまった」と君は僕に言っていたね
だから君の鳥はスウィングできる
でも君は僕の歌は聞けていない
君は聞けていない 僕の歌は
[Instrumental Outro] Guitar by Paul & George
情報提供元(著作権者)Weblio
参考辞書 英辞郎、goo辞書
(引用できない英辞郎、goo辞書を使って訳した場合は、その単語や慣用句を太字斜体にして、自分で訳した訳を載せました)
tell : 告げる、話す、語る、言う、述べる、(…を)告げる、伝える、(…と)言う、知らせる、命じる
everything : 何でもみな、何もかもことごとく、万事、何でもみな…とは限らない、最も大切なもの
everything : Tell me that you've got ev'rything you want
「私の欲しいものはすべて もう手に入れてしまった」と僕に話していたね
get : 受け(取)る、(要求・懇願によって)もらう、得る、持つようになる、(…で)受ける、身につける、(うまく)する、してもらう、される、手に入れる
seven wonders : 七不思議
prized : 他動詞〈…を〉重んずる,尊ぶ.
例文 my most prized possessions
私にとってかけがえのない大事なもの.
possession : 所有(すること)、入手(すること)、占領、占拠、(所有権の有無に関係なく)占有、所有物、財産、領地、属国、悪魔が取りつくこと
例文 my most prized possessions
私にとってかけがえのない大事なもの.
start to : 出す、様になる、〔+前+(代)名〕〈涙・血などが〉〔…に〕急に出る、出す、〈…し始める〉・掛ける
weigh down : 圧する、押し下げる、圧迫する、参らせる
weigh down : Start to weigh you down「君を意気消沈させるようになったら」
look in :
(1) 中をちょっとのぞいて見る.
(2) 〔場所に〕ちょっと立ち寄る 〔at〕; 〔人を〕ちょっと訪ねる, 〔人の〕様子を見にちょっと寄る 〔on, upon〕.
direction : 方向、方角、方位、方面、(思想などの)傾向、動向、動き、指揮、指導、監督
direction : Look in my direction「僕の方向性をちょっと見においでよ」
'round = around
around : (場所の)周りに,四方に; 近くに,かいわいに,あちこち.
break : 切断する、(二つ以上または細片に)壊す、割る、砕く、(荒っぽく)引きちぎる、もぎ取る、折る、(…の)骨を折る、(…の)関節をはずす、脱臼させる
break : 〈束縛などを〉破って出る,脱する.
bring down : 降ろす、墜落させる、撃ち落とす、しとめる、打ち倒す、下げる、まけさせる、続ける、(…に)もたらす
may : …してもよろしい、…してもさしつかえない、…するのはもっともだ、…かもしれない、おそらく…であろう、おそらく…かもしれない、…したかもしれない、(一体・だれ・何・どうして)…だろう、…かしらん、…だろうか
awoken : 形容詞叙述的用法の形容詞
1 眠らずに,目が覚めて (⇔asleep).
例文 He was wide awake all night. 彼は一晩中まんじりともしなかった.
2〔+to+(代)名詞〕〔…に〕気づいて,〔…を〕自覚して.
例文 You should be more awake to the danger of your position.
君は自分の立場が危険なことをもっと自覚すべきだ.
sound : 音、音響、声、調子、(声・言葉の)響き、感じ、印象、(意味のない)騒音、騒ぎ、ざわめき
swing : (一定点を軸に前後にまたはぐるぐると規則正しく)揺れ動く、ぶらぶら揺れる、ぶらんこをする、ぶらんこに乗る、行ったり来たりする、(…へ)行き来する、(ちょうつがいで)動く、(前後に)揺れてなる、ぶらさがる、ぶらさがりながら進む
これは誇大妄想です。
「you」は、かけがえのない大事な鳥を、鳥かごに飼っていました。
でも、鳥はもう人前では歌いたくないと言い出しました。
鳥を人前で羽ばたかせることに生きがいを感じていた「you」は、自分の居場所がなくなり、
これから先、何を目的に生きていけばいいのかと、気持ちが沈みました。
そんな「you」に「I」は、苛立ち半分、心配半分でこう言いました。
君は、すべてをやり終えてしまったみたいに言うけど、
その鳥が逃げても、僕は君のそばにいるから、今の僕が何をしようとしているのかちょっと覗きに来なよ。君は目が覚めるかもよ。
君は僕のことまでは手に入れていないんだよ。
僕のことをちゃんと見てごらん。僕の歌をちゃんと聴いてごらん。
以上妄想でした
ビートルズは、去年(1965年)の12月3日にアルバム「Rubber Soul」をリリースしたあとは、
イギリス国内ツアーなどをこなし、今年(1966年)になって3月までは、長期に休養していました。
休暇のあと、ビートルズは今までと違う新しい取り組みのレコーディングを行いました。
テープを輪っか状にしてずっとループさせたり、逆回転させたり。
歌う声も逆回転。多重録音など。
それは、ビートルズが生では演奏できない、ライブでは再現できないことをさしていました。
ビートルズの4人は、だれにも告知せずに今年(1966年)の8月29日キャンドルスティックパーク・スタジアム(US)でのライブを最後にコンサートはやらないと、決めました。
決めたのがいつなのかはわかりませんが(どこかに書いてあるのかな)、
マネージャーのブライアン・エプスタインにとっては、自分の手の届かない遠くへ4人が行ってしまったような気持ちになったのではないでしょうか
"And Your Bird Can Sing" は、そんなブライアン・エプスタインに、ビートルズは手に入れても、僕のことは手に入れられないんだよ。コンサートをしなくても僕たちが次に何をしようとしているのか見においでよ。僕たちの歌をちゃんと聴いてよ。とジョンが言っていると妄想して訳しました
[Verse 1]
Tell me that you've got ev'rything you want
And your bird can sing
But you don't get me
You don't get me
「私の欲しいものはすべて もう手に入れてしまった」と僕に話していたね
だから君の鳥は歌うことができる
でも君は僕のことは手に入れてはいない
君は手に入れてはいない 僕のことは
「And your bird can sing」は、1行目に繋がっていないと思います。
つまり「Tell me」(僕に話していたね)は
「『私の欲しいものはすべてもう手に入れてしまった そして私の鳥は歌うことができる』と僕に話していたね」ではなく、
「『私の欲しいものはすべて もう手に入れてしまった』と僕に話していたね」
だけだと思いました。
理由は、「you」が話していたことを曲のタイトルにはしないと思うのです。
「I」の思うことだからタイトルになっているのだと思います。
ウキペディアに
作曲された当初のタイトルは「You Don't Get Me」
とありました。
ジョンは、"And Your Bird Can Sing" から7か月後、インディカ・ギャラリーで洋子さんに会います。その時に洋子さんの作品に感銘を受けたのは「イエス」だったからです。
それは壁に掛けられている絵を見るための梯子で、その端にチェーンと小型望遠鏡のついた無地の白いキャンバスのように見えた。それは入口のドアの近くにあった。ぼくは梯子を上って、小型望遠鏡を覗くと、とてもちっちゃな "イエス" という文字が見えた」
「そうだからぼくはこのアーティストに賛同したね。ぼくはほっとした。梯子を上って小型望遠鏡を覗いたら、 "ノー" とか "ファック・ユー" とか何とか言われなかったっていうのはとてつもない安心感を与えるんだ。それが "イエス" と言っていたのが、とても印象深かった。
"You Don't Get Me" だったタイトルを "And Your Bird Can Sing"に最終的に変えたのも、
その発想だと思うのです。「Don't」(できない)ではなく「Can」(できる)です。
「And your bird can sing」の「And」を
「だから君の鳥は歌うことができる」と「だから」と訳しましたが、
「君のおかげで君の鳥は歌うことができる」を妄想しました
[Verse 2]
You say you've seen seven wonders
And your bird is green
But you can't see me
You can't see me
「私はもう七つの不思議を見てしまった」と君は言っていたね
だから君の鳥は緑色をしている
でも君は僕のことは見れてはいない
君は見れてはいない 僕のことは
「green」の意味は「緑の」の他に色々ありましたが、そのまま色の緑で訳しました。
green : 緑におおわれた,青々とした.
雪の降らない; 温暖な.
青物の,菜っ葉の,青野菜の.
〈果物など〉熟してない.
〈酒・チーズなど〉熟成していない.
〈木材・たばこなど〉未乾燥の,生(なま)の.
〈人が〉未熟な,うぶな,青二才の.
(病気・恐怖などで)顔色が青白い,青ざめた.
元気のよい,若々しい.
〈記憶など〉生々しい.
「緑色の鳥」で思うのは、リバプールのピア・ヘッドにあるロイヤル・リバー・ビルディングの最上階にいる二羽の緑の鳥です。
"Free as a Bird" のプロモーション・ビデオで、部屋の中から鳥が外へ飛び出す時にも、ロイヤル・リバー・ビルディングの2羽の緑色の鳥が見えます。
その鳥はLiver bird(リバーバード)と呼ばれているそうです。「リバプール」にちなんでそう呼ばれているようですが、翻訳機能で日本語に訳すと「肝臓鳥」になってしまいます。日本語に訳していけません
ウキペディアより
The liver bird (/ˈlaɪvərbɜːrd/ LY-vər-burd) is a mythical creature which is the symbol of the English city of Liverpool. It is normally represented as a cormorant, and appears as such on the city's arms, in which it bears a branch of laver seaweed in its beak as a further pun on the name "Liverpool".
リバーバードは神話上の生き物で、イギリスのリバプール市のシンボルである。通常、鵜の姿で表され、市の紋章にもその姿で描かれている。「リバプール」という名前にちなんだダジャレとして、laver seaweed(リバー・シーウィード)の枝をくちばしにくわえている。
[Bridge 1]
When your prized possessions
Start to weigh you down
Look in my direction
I'll be 'round, I'll be 'round
君のかけがえのない大事なものが
君を意気消沈させるようになったら
僕の方向性をちょっと見においでよ
僕は近くにいるよ 僕は近くにいるよ、
、
「君のかけがいのない大事なビートルズが君のやる気を失わせてしまったら、僕らがどういう方向に向かって今何をしているのかEMIスタジオにちょっと見においでよ。僕らは君の近くにいるよ」を妄想しました
「weigh you down」の「weigh down」には以下の意味があります。「意気消沈させる」を選びました。
weigh down : 圧する、押し下げる、圧迫する、参らせる
weigh down : (人)の気を重くさせる、(人)の重荷になる、(人)を意気消沈させる
意気消沈 : 意気込みがすっかり衰えること。元気がなくなること。
[Bridge 2]
When your bird is broken
Will it bring you down?
You may be awoken
I'll be 'round, I'll be 'round
君の鳥に逃げられたら
それは君をダメにしてしまうかい?
君は目が覚めるかもしれないよ
僕は近くにいるよ 僕は近くにいるよ
「is broken」はWeblioやgoo辞書の以下の意味を使い、少し意訳して「逃げられる」と訳しました。"Free as a Bird" のプロモーション・ビデオで、鳥が部屋から飛び出る映像があるのですが、それに寄せた訳にしたのもあります。
break : 〈束縛などを〉破って出る,脱する.
break : 【障害を突破する】 他〈さえぎる物を〉打ち破る(解説的語義)
〈壁・牢・障害などを〉破る,〈ドア・容器を〉こじ開ける,〈穴を〉開ける,〈敵陣を〉突破する,〈道を〉切り開く;〈記録・数値の〉壁を破る,〈大台を〉突破する,〈アリバイの〉壁を破る,〈事件・問題を〉解く,〈暗号を〉解読する(down)
「bring you down」の「bring down」の意味は、Weblioや英辞郎にたくさん載っています。
bring down : 降ろす、墜落させる、撃ち落とす、しとめる、打ち倒す、下げる、まけさせる、続ける、(…に)もたらす
bring down :
上から下げる、下へ持ってくる、低くする、減少させる、減らす、着陸させる、倒す
〔程度を〕落とす
〔値段を〕下げさせる、負けさせる
〔災難・罪・厄介などを〕もたらす
気分を沈ませる、落ち込ませる、落胆させる、意気消沈させる、気をめいらせる、人のうぬぼれをくじく、しゅんとさせる、〔誇りを〕くじく、傷つける
撃ち落とす、撃ち倒す、撃墜する、破壊する、破滅する、降ろす、殺す、打倒する、打ちのめす、打ち倒す、しとめる、射止める、転覆する、墜落させる、堕落させる、破滅させる、失脚させる
〔機器を〕停止させる
"Ticket To Ride" にも出てきました。その時は、どの意味を使うか選びきれず、辞書に載っていない抽象的な言葉を使い「彼女をダメにすると」と意訳しています。
"Ticket To Ride" [Verse 2]
She said that living with me
Is bringin' her down, yeah
For she would never be freeWhen I was around
彼女は言った 僕と住んでいることが
彼女をダメにする yeah
自由になりたくても決してなれない
いつも僕があちこちに現れるためにと
"And Your Bird Can Sing" の「Will it bring you down?」も同じように
「それは君をダメにしてしまうかい?」で訳してしまいまいました
[Verse 3]
You tell me that you've heard ev'ry sound there is
And your bird can swing
But you can't hear me
You can't hear me
「私はもう そこにあるすべてのサウンドは聴いてしまった」と君は僕に言っていたね
だから君の鳥はスウィングできる
でも君は僕の歌は聞けていない
君は聞けていない 僕の歌は
「hear me」の訳は、"Got To Get You Into My Life" や "Rain"の時と同じように
「僕の歌を聞く」と、思いっきり意訳しました。
簡単に書くと、「hear」は、無意識に聞こえたり、自然に耳に入ってくる場合に使うそうです。それは「歌」ではないかと思い「me」で「僕の歌」と意訳しました。
「『私はもう NEMS(North End Music Store)にあるすべてのレコードは聴いてしまった』と君は僕に言っていたね。君が経営していたネムズレコード店のレコードのおかげで、僕は色々な音楽を聞きスウィングできるんだよ。でも君はまだ僕の新しい歌を聞いていないじゃないか」を妄想しました
"And Your Bird Can Sing" は、
ジョンからマネージャーのブライアン・エプスタインへの鼓舞に聴こえ、
泣けてくる私はちょっとおかしいのだと思います。
ポールのベースが胸にずんずんときて、変なドキドキがして、ノリノリの曲なのになぜか悲しくなるのです
"Now And Then"
今日、2023年11月2日23時
"Now And Then" が世界同時配信リリースですね。
ファン歴が浅い私でも、新しい曲を楽しみに待つ気持ちを味わうことができること。
幸せに思います。