"Here, There and Everywhere" | タコさんの庭

タコさんの庭

ビートルズの歌詞和訳に挑戦

"Here, There and Everywhere"

Writers : credited Lennon-McCartney (by Paul McCartney )

Artist :  The Beatles

Recorded : Tue1966/06/14 EMI Studios

Released :   

Friday1966/08/05(UK)「Revolver」A面5曲目

Sunday1966/08/08(US) 「Revolver」A面4曲目

2009/09/09 「Revolver」[Remastered] CD5曲目

2022/10/28 「Revolver : Special Edition」

        [LP1 ニュー・ステレオ・ミックス by Giles Martin] A面5曲目

                       [LP3 セッションズ2] (B面7曲目 Take 6)

        [LP4 オリジナル・モノ・マスター]  A面5曲目

2023/11/10   「The Beatles: 1962-1966 (2023 Edition)」

 

Artist : Paul McCartney

1993/11/08  「Paul is Live」

 

 <歌詞和訳>"Here, There and Everywhere"邦題 "ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア"
        ここでもそこでも そしてどこででも

[Intro]

To lead a better life
I need my love to be here

    もっと良い暮らしを送るために

    愛する人がここにいることが 僕に必要なんだ

 

[Verse 1]

Here, making each day of the year
Changing my life with a wave of her hand
Nobody can deny that there's something there

    ここで, その年の一日一日が作られている

    彼女が手を振ることで僕の暮らしが変わっていく

    そこにあるものを否定できる人は 誰もいない

    そこに何かがあることを否定できる人は 誰もいない

    誰も そこに何かがあることを否定できない

 

[Verse 2]

There, running my hands through her hair
Both of us thinking how good it can be
Someone is speaking, but she doesn't know he's there

    そこで, 彼女の髪に僕の手をすべらせながら

    僕たち双方が どうすればうまくできるかを考えている

    誰かが話しているけれど 彼女は彼がそこにいることに気づいていない

 

[Bridge]

I want her everywhere
And if she's beside me I know I need never care
But to love her is to need her

    (彼女が)どこにいたとしても 僕は彼女が欲しい

    だから彼女が僕のそばにいれば 僕の心配はひとつも必要ないことがわかるのに

    とにかく彼女を愛するということは 彼女を必要としているということなんだ

 

[Verse 3]

Everywhere, knowing that love is to share
Each one believing that love never dies
Watching her eyes and hoping I'm always there

    どこにいたとしても, 愛を知るということは

    愛が決して終わらないということを お互いが信じて共有することなんだね

    彼女の目を見つめながら そこにはいつも僕がいることを願っている

 

[Repeat Bridge]

I want her everywhere
And if she's beside me I know I need never care
But to love her is to need her 

    (彼女が)どこにいたとしても 僕は彼女が欲しい

    だから彼女が僕のそばにいれば 僕の心配はひとつも必要ないことがわかるのに

    とにかく彼女を愛するということは 彼女を必要としているということなんだ

 

[Repeat Verse 3]

Everywhere, knowing that love is to share

Each one believing that love never dies
Watching her eyes and hoping I'm always there

    どこにいるとしても 愛を知るということは

    愛が決して終わらないということをお互いが信じて共有することなんだ

    彼女の目を見つめながら そこにはいつも僕がいることを願っている

 

[Outro]

I will be there and everywhere
Here, there and everywhere

    ぼくはそこにいるだろう そして どこにでもいるだろう

    ここでもそこでも そしてどこででも

 

 

????

1965年10月24日にレコーディングを始めた "I'm Looking Through You" の投稿でも書いたのですが、

ポールの恋人ジェーン・アッシャーが、女優業に真剣に取り組み1965年10月ブリストル・オールド・ヴィクという劇団に参加したため

ポールはロンドンで暮らし、ジェーンはブリストルで暮らすという生活を送っていました。

地図を見るとブリストル(左下赤〇)と、ポールのいるロンドン(右下)は離れてます。

 

以下は妄想です。

ポールはジェーンの実家に居候していたので、ジェーンがブリストルに行ってしまうまでは、

階は違っていても二人は同じ屋根の下で暮らし、ポールの近くにはいつもジェーンが居ました。

ポールはジェーンとの結婚を夢見て、1965年4月13日、ロンドン中心部のカヴェンディッシュ・アヴェニューに家を購入し改装をお願いしていました。

でも10月にジェーンが実家を離れブリストルに行ってしまい、ポールはまだウィンポール・ストリートにあるアッシャー家に住んでるという、ポールにとっては寂しい日が続きました。

年が変わり1966年3月下旬、購入した家の改装が終わったのでポールは引っ越しました。

バリー・マイルズ著 「ポール・マッカートニー/ メニー・イヤーズ・フロム・ナウ」翻訳 竹林 雅子 341ページ  

 改装には予想以上の時間がかかり、ポールは一九六六年三月下旬にようやくこの家に引っ越して、ウィンポール・ス トリートから荷物を持ち込んだ。二年半お世話になったお礼に、ポールはウィンポール・ストリートの家の外観を塗り替えた。
 ウィンポール・ストリートを見本にしたカヴェンディッシュ・アヴェニューの家には、アッシャー家の香りがっていた。ジョン・ダンバー「アッシャー家は三人の子どもがいて、いつもたくさんのお客が集まるサロンのようだった。カヴェンディッシュ・アヴェニューも、まさにウィンポール・ストリートだったよ。ただし、もっと広くて、ポールの家だったというだけき」。ウィンポール・ストリートではポールは個人的に友人をもてなすことは出来なかったので、食事に招かれた友人への返礼はいつもレストランでの食事となった。そこで、カヴェンディッシュ・アヴェニューに引っ越すと、ポールはディナー・パーティを開いたり、ランチやアフタヌーン・ティーに友人を招待した。

でもジェーンの拠点はいまだにブリストルでした。ポールは時々、ブリストルに遊びに行きました。

バリー・マイルズ著 「ポール・マッカートニー/ メニー・イヤーズ・フロム・ナウ」翻訳 竹林 雅子 378ページ  

前略   エリナーという名前は好きなんだ。で、今度はちゃんとした苗字が欲しかった。昔から名前にはうるさくてね、ぴったりの名前を探してたんだ。 オールド・ヴィクに参加していたジェーン・アッシャーを訪ねてブリストルに行ったときに、ドック近くにリグビーという古い店を見つけて、『うーん、これこそ一般的でありながら、どこか特別な名前だ。これぞまさに求めていた名前だ!』 と思ってやっと見つけたって、満足だった。後略

 

「Here」は、ポールの新居があるロンドン。(もっと言えばポールの新居かもしれません)

「There」は、ジェーンが参加しているオールド・ヴィクという劇場があるブリストル(もっと言えばブリストルにあるオールド・ヴィクの劇場かもしれません)。

を妄想して訳しました。

 

 

[Intro]

To lead a better life
I need my love to be here

    もっと良い暮らしを送るために

    愛する人がここにいることが 僕に必要なんだ

 

「僕がビートルズとして活動して帰って来た時に、愛する人がロンドン(この家)にいることが僕には必要なんだ」を妄想しました??

 

 

[Verse 1]

同日照井さんに教えていただき変更しました。

Here, making each day of the year
Changing my life with a wave of her hand
Nobody can deny that there's something there

    ここで その年の一日一日が作られている

    彼女が手を振ることで僕の暮らしが変わっていく

    そこにあるものを否定できる人は 誰もいない

    そこに何かがあることを否定できる人は 誰もいない

    誰も そこに何かがあることを否定できない

 

「僕の1年の日々は、ロンドン(この家)で作られている。ジェーンが手を振り、行ってらっしゃいと送り出してくれるだけで僕の暮らしは充実する。でもブリストルでジェーンが経験して得るものを否定できる人は僕を含めて誰もいない でも誰もジェーンがブリストルで経験し得られることを否定することはできない」を妄想しました??

 

[Verse 2]

There, running my hands through her hair
Both of us thinking how good it can be
Someone is speaking, but she doesn't know he's there

    そこで 彼女の髪に僕の手をすべらせながら

    僕たち双方が どうすればうまくできるかを考えている

    誰かが話しているけれど 彼女はがそこにいることに気づいていない

 

ブリストルまで彼女に会いに行った。そこで彼女の髪に手をすべらせながら、僕たちのそれぞれが、どうすればうまくいくか考えている。僕はビートルズとして。ジェーンは女優として。あいつがジェーンに話しかけているけれど、 彼女は彼がそこにいることに気づいていない」を妄想しました??

 

someone」(誰か)は、久し振りの代名詞です。

ビートルズは本当は特定している人なのに、聴き手にわからないよう代名詞を使っている曲があると思います。??

"Here, There and Everywhere" の「someone」は、"What Goes On" の歌詞にでてきたポールがジェーンの彼氏と勘違いしたジェーンの劇団仲間の男性(これも妄想です)だと妄想しました。

"What Goes On" [Verse 1]

The other day I saw you
As I walked along the road
But when I saw him with you
I could feel my future fold

It's so easy for a girl like you to lie
Tell my why?

    この間僕は君を見た

    僕がその道に沿って歩いていた時に

    でも僕は君と一緒にいるを見た時

      僕の未来が広がると感じることができたんだ

    君のような女の子にとって嘘をつくことはとても簡単なんだね

    教えてくれ どうしてなの

 

 

[Bridge]

I want her everywhere
And if she's beside me I know I need never care
But to love her is to need her

    (彼女が)どこにいたとしても 僕は彼女が欲しい

    だから彼女が僕のそばにいれば 僕の心配はひとつも必要ないことがわかるのに

    とにかく彼女を愛するということは 彼女を必要としているということなんだ

 

「彼女が演劇のために各地にいたとしても 僕は彼女が欲しい。だから彼女がロンドンに居れば僕の心配は必要ないとわかるのに。とにかく僕にとっての愛するということは、常に彼女を必要としているということなんだ」を妄想しました??

 

 

[Verse 3]

Everywhere, knowing that love is to share
Each one believing that love never dies
Watching her eyes and hoping I'm always there

    どこにいたとしても 愛を知るということは

    愛が決して終わらないということを お互いが信じて共有することなんだね

    彼女の目を見つめながら そこにはいつも僕がいることを願っている

 

Watching her eyes and hoping I'm always there

(彼女の目を見つめながら そこにはいつも僕がいることを願っている) は、

 

"Tell Me What You See" と

「ジェーン。君の目には僕が映っているのを気づいていていないの?」という曲 (妄想です) 

 

"For No Oneを連想しました。

「ジェーン。君の目には僕は映っていない」という曲(妄想です) 

"Tell Me What You See" [Verse 2]

Big and black the clouds may be, time will pass away
If you put your trust in me I'll make bright your day
Look into these eyes now, tell me what you see
Don't you realize now what you see is me

Tell me what you see

    たとえ大きな黒い雲があろうとも 時は過ぎ去る

    君が僕を信頼してくれれば 僕は君の日々を明るくさせるよ

    今この目を見て 君が見ているものを僕に教えて

    まだ君は気づいていないの? 君が見ているのは僕だということに

    君が見ているものを僕に教えて

 

"For No One" [Bridge]

And in her eyes you see nothing
No sign of love behind the tears cried for no one
A love that should have lasted years

    そして 彼女の目に 君は少しも映っていない

    誰のためでもなく泣いた涙の裏に 愛の痕跡はない

    何年も続けばよかったのに続かなかった愛

 

「ジェーン。君がブリストルではなくどこにいても、愛を知るということは、愛が決して終わらないということを お互いが信じて共有することなんだね。君の目を見つめながら、ブリストルにいても君の目には僕が映っていることを願う」を妄想しました??

 

 

[Outro]

I will be there and everywhere
Here, there and everywhere

    ぼくはそこにいるだろう そして どこにいでもいるだろう

    ここでもそこでも そしてどこででも

 

「ジェーンと僕は、遠く離れているけれど、君がブリストルにいても君の心の中には僕がいるだろう。君がどこにいたとしても君の心の中には僕がいるだろう。ロンドンでもブリストルでも、そして、どこででも。」を妄想しました。??

 

 

バリー・マイルズ著 「ポール・マッカートニー/ メニー・イヤーズ・フロム・ナウ」翻訳 竹林 雅子 381ページ 

 "ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエアもジョンの睡眠パターンのお陰で生まれた作品だ。ある日、ポールが作曲作業のためにケンウッドに到着すると、ジョンはまだベッドで睡眠中だった。六月の気持ちの良い日だったので、ポールはプール脇で紅茶を飲みながらジョンを待つことにした。
「プール横の椅子に腰かけて、ギターでEコードを爪弾くうちに、いくつかコードが出来て、ジョンが起きて来た頃には殆ど曲が出来ていた。それで家の中で、二人で仕上げの作業をした。すごく僕らしくて、自分でも大好きな曲だ。このコード構成がいいって、ジャズの人たちがよく演奏していたよ。
 この曲には構造的に二点ほど面白い個所がある。まず歌詞の面から見ると、それぞれのヴァースがタイトルの言葉を繋げている。まず "ヒアとこの場所について歌って、次のヴァースで"ゼアについて歌い、そして最後のヴァースで、"エヴリキュアとなるわけさ。なかなか上手い構成だろ。それから曲もいい。最後の言葉はジョンが手伝ってくれたかもしれないな。スタジオでは、マリアンヌ・フェイスフルのように歌ってみようと思いながら録音したんだよ。誰も気づかなかったろうけど。頭の中に想定しておくんだ。ジェイムス・ブラウンのように歌おうとかね。もちろん歌うのは自分なんだけど、歌ってる間、町の中にはジェイムス・ブラウンが出来上がってる。どんな風に歌っていいか分からないときに、これはいいヒントになる。アレサ・フランクリンやレイ・チャールズが歌ったらどんなになるだろう、と想像してみることがね。だから、あの曲は殆どファルセットの小さい声で歌って、ダブル・トラックにした。僕流のマリアンヌ・フェイスフル。この曲は八対二の割で僕が作ったと言える」。
 "ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエアは「大好きなビートルズ作品の一つ」と言うジョンは、ヒット・パレーダーに対してこう語っている。「この曲はボールの素晴らしい作品の一つだ」。

 

 

辞書

情報提供元(著作権者)Weblio

参考辞書 英辞郎goo辞書

(引用できない英辞郎goo辞書を使って訳した場合は、その単語や慣用句を太字斜体にして、自分で訳した訳を載せました)

lead : (…に)導く、案内する、(手を取って)連れていく、(綱などをつけて)引いていく、引く、(…を)(ある場所に)導く、もたらす、運ぶ、(…を)導く、(誘因となって)気にさせる

lead:〈ある種の人生を〉過ごす,送る.

 a better 

life:To lead a better life「もっと良い暮らしを送るために」

with a wave of one's hand手を振って
each day:日ごとに

nobodyだれも…ない

deny否定する、(…を)否認する、(…を)知らないと言う、(…に)関係がないと言う、(…が)否定する、拒む、与えない、飲食・快楽などを断つ、自制する、我慢する

run:するする動く,滑る; 〈舌が〉よく動く.

through:…を通って、…を貫いて、を通り過ぎて、…から、を突き破って、の中でも、を見抜いて、を通過して、を離れて、じゅうを

run through:…を貫流する、…に浮かぶ、…をざっと調べる、通読する、を浪費する、…を使い果たす、に突き通る

both:両者の、両方の、双方の

 of us thinking how good it can be
someone:ある人、だれか

speak話す、ものを言う、話をする、(…の言い方で)言えば、演説をする、講演する、(…に)語る、伝える、語っている、表わす

know : she doesn't know he's there

   「彼女は彼がそこにいることに気づいていない

everywhere:どこでも、至る所に、どこで…しても

   例文 I see him everywhere. 至る所で彼を見かける.

beside…のそばに、…と比べて、をはずれて
never:いまだかつて…ない、一度も…しない、決して…ない、一つも…ない、まさか…ではあるまい、…でない 

care:気にかかること、心配、気がかり、不安、心配事、心配の種、気にかけること、(細心の)注意、配慮、気配り

but : Eゲイト英和辞典での「but」の意味

    (話の流れを変えて)それより,とにかく;しかしながら

share:〔+目的語+with+(代)名詞〕〈…を〉〔人と〕共有する,共にする; 〈…を〉〔人に〕語る,披露する.
each one:それぞれひとつずつ

believe信じる、言うことを信じる、(…を)正しいと思う、思う、確か思う

never : いまだかつて…ない、一度も…しない、決して…ない、一つも…ない、まさか…ではあるまい、…でない 

die : 死ぬ、枯れる、(…で)死ぬ、消える、滅びる、かすかになる、薄らぐ、(…が)ほしくてたまらない、たまらない、しきりに(…し)たがっている

die : Eゲイト英和辞典での意味(しだいに)終わる;(光・火・音が)消える,薄らぐ;(機能が)止まる,動作しなくなる;(制度などが)なくなる,滅びる;(愛などが)冷める