"Love Me Do"
Writers :credited Lennon-McCartney ( by Paul McCartney and John Lennon)
Artist : The Beatles
Recorded : Wednesday1962/06/06,Tuesday1962/09/04,Tuesday1962/09/11,
EMI Studios
Released :
singleA Friday,1962/10/05 B-side"P.S. I Love You"
1963/03/22 「Please Please Me」B面 1曲目 アンディ・ホワイトRec1962/09/11
1973/04/02 「The Beatles 1962-1966」 アンディ・ホワイトRec1962/09/11
1988/03/07 「Past Masters Vol.1」 リンゴ・スターRec1962/09/04
1994/11/30 「The Beatles Live at BBC」Disc2 1963/07/10 BBCにて収録
1995/11/20 「The Beatles Anthology 1」 ピート・ベストRec1962/06/06
2000/11/13 「1」 アンディ・ホワイトRec1962/09/11
single double A-side Saturday2023/11/02 A-side "Now And Then" リンゴ・スター
2023/11/10 「The Beatles: 1962-1966 (2023 Edition)」
<歌詞和訳> "Love Me Do" 邦題 "ラヴ・ミー・ドゥ"
僕を愛してよ
[Verse]
Love, love me do
You know I love you
I'll always be true
So please
Love me do
Whoa love me do
愛しい人 僕を愛してよ
知っているよね 僕は君に恋しているんだ
僕は いつだって誠実でいるつもりだよ
だからお願いだ
僕を愛してよ
待って 僕を愛してよ
[Verse]
Love, love me do
You know I love you
I'll always be true
So please
Love me do
Whoa love me do
愛しい人 僕を愛してよ
知っているよね 僕は君に恋しているんだ
僕は いつだって誠実でいるつもりだよ
だからお願いだ
僕を愛してよ
待って 僕を愛してよ
[Bridge]
Someone to love
Somebody new
Someone to love
Someone like you
愛する人
新しい大切な人
愛する人
君のような人
[Verse]
Love, love me do
You know I love you
I'll always be true
So please
Love me do
Oh love me do
愛しい人 僕を愛してよ
知っているよね 僕は君に恋しているんだ
僕は いつだって誠実でいるつもりだよ
だからお願いだ
僕を愛してよ
ねぇ 僕を愛してよ
[Verse]
Love, love me do
You know I love you
I'll always be true
So please
Love me do
Whoa love me do
Yeah love me do
Whoa love me do
愛しい人 僕を愛してよ
知っているよね 僕は君に恋しているんだ
僕は いつだって誠実でいるつもりだよ
だからお願いだ
僕を愛してよ
待って 僕を愛してよ
あぁ 僕を愛してよ
待って 僕を愛してよ
love : 愛、愛情、恋、恋愛、いとしい人、恋人、情事、セックス、愛着、愛好
〈英話〉〔女性に対する親しい呼びかけ語の〕君
love : 〈人などを〉愛する,かわいがる,大事にする; 恋する,ほれ(てい)る
do : 〈人に〉〈恩恵・願い事を〉施す; 〔人に〕〈恩恵・願い事を〉施す.
例文 Will you do me a favor?=Will you do a favor for me?
お願いを聞き入れてくださいませんか.
do : 〈強調〉ぜひ、どうぞ、本当に、やはり、実に
例文 Anyway, if she does turn up, be sure to call me.
とにかく、彼女が現れることがあれば、必ず電話してくださいね。
You know : 例文 知ってるでしょ。will : …だろう、…でしょう、…するつもりである、…しようと思う、…するつもりですか、…してくれませんか、…しませんか、…してくださる、(…しようと)欲する、(あくまでも)…しようとする
always : 常に、いつでも、しょっちゅう、いつまでも、永久に
true : 〈人が〉偽りのない
〔限定〕誠実な,うそを言わない;〔叙述〕(…に)忠実[忠誠]な
So : つまり、だから、ですから、なので、従って
please : 〔命令文で〕ぜひ、お願いだから、ぜひとも、どうか、何とぞ
Whoa : 1.ドウドウ、ドードー、どうどう、止まれ◆馬を止める時、興奮した馬を落ち着かせる時などの掛け声
2.ちょっと待って、落ち着いて◆【用法】人をなだめる時、制止する時などに用いられる
3.おっと、おー、うわ、ありゃ、あらら◆驚きやあきれなどを表す。someone : ある人、誰か
例文 He's someone I know. 彼は私の知っている人です。
to love : 愛着を抱く;好きに
例文 to love 愛する
Somebody : 〔しばしば無冠詞で〕たいした人,偉い人,大切な人
new : 新しい、これまでに存在しなかった、初めて現われた、(これまで存在していたが)ごく最近知られた、新発見の、新品の、新型の、新しく手に入れた、買いたての、(ある地位に)ついたばかりの
Oh : 間投詞 おお,おや,ああ,まあ,ねえ(驚き・喜び・悲しみ・苦痛・非難・呼びかけなどを表す)Yeah : 〈話〉うん、ああ、へぇー◆yesの略式。親しい間柄で用いられる。
参考辞書 Weblio、英辞郎、goo辞書
「Let me know the way」僕に その流儀を教えてくれ
"The Long and Winding Road" の [Verse 2]で、ポールがジョンに「Let me know the way」(僕に その流儀を教えてくれ)と歌った事が、 "Love Me Do" で感じ取れました。ジョンにアイデアをもらいながら曲を作る事が、ポールにとって、どんなにワクワクし楽しいひとときだった事でしょう。
ポールの「THE LYRICS 」に、直筆の"Love Me Do"の歌詞が載っています。その詩と違う箇所が二か所あります。
ひとつは、[Bridge]です。
Someone to love
Somebody new
Someone to love
Someone like you
が、直筆の歌詞では
Someone to love
Someone like you
Someone to love
Someone like you
でした。
もうひとつは、[Verse]です。
So please
Love me do
Whoa love me do
が、直筆の歌詞では
So please, please Love me do
でした。
その事をふまえて、以下を読んでください。
[曲名]
「Love Me Do」
「do」が強調という事はわかったのですが、その場合は「do」の後に動詞の原形がくると書いてあるのです。「do love me」です。困り果て、「Love Me Do」と「文法」で、検索しました。2行目の「you」と韻を踏むために「do」を最後に持ってきた事がわかりました。先人に感謝です。
強調の「do」を、どう訳すか考えましたが、辞書に載っている言葉はどれもピンときませんでした。そこで、「僕を愛してよ」の「よ」だけで、強調を表しました。
[Verse]
ポールが考えた元の歌詞「So please, please. Love me do」(だからお願いだ お願いだ 僕を愛してよ)を、「So please. Love me do. Whoa love me do. 」と、ジョンのアイデアで ポールとジョンと二人の考えで 変更した事がわかったので、迷っていた「Whoa」の訳が「待って」に決まりました。
「So please. Love me do. Whoa love me do. 」
(だからお願いだ。僕を愛してよ。待って 僕を愛してよ)
「僕を愛してよ」と好きな人にお願いしても、その「you」は拒絶している様子が、「Whoa」(待って)が入る事で、想像できるのです
そんなセンスが、ジョンにはあると思うのです。
ビートルズは特定している「someone」「somebody」
アルバム「Let It Be 」の和訳の時に、
"Don't Let Me Down" の「somebody」は、ジョンの前妻シンシア
"I've Got a Feeling" の「somebody」は、ジョージ
"Two Of Us" の「someone」は、ポールのお父さんとジョージの両親
と、妄想しました。
代名詞で表現することで、聴き手に簡単には、わからせず、謎を含ませています。
それは、彼らが年月を経て、アルバム「Let It Be 」で、作曲・作詞能力が向上してきたからだと思っていました。
でも、その「someone」「somebody」を、彼らはデビュー曲の "Love Me Do" で、すでに使っていたのです。このブログでアルバム「Let It Be 」を訳しながら、初めて気がついた事がたくさんありましたが、"Love Me Do"も、訳し始めた当初は気がついていませんでした。
[Bridge]で、手書きのポールの詩は
Someone to love
Someone like you
Someone to love
Someone like you
愛する人
君のような人
愛する人
君のような人
でした。
その「Someone」は、ポールの母「メアリー・マッカートニー」の事だと思います。1956年に乳がんで亡くなった自分の母親の事を、今好きになった人に「母を今でも愛している 君のような人だった」と伝えているのだと思いました
ウキィペディアの「ラヴ・ミー・ドゥ」で、
「ラヴ・ミー・ドゥ」は、1958年から1959年にかけて不登校生だった当時16歳のポール・マッカートニーによって書かれた作品で、ジョン・レノンはミドルエイトを書いた。
とあります。
母を亡くして淋しさの中でギターに没頭し、愛する母の事を思いながら"Love Me Do"の曲を作ったのだと思いました
そして、そこに
ポールが"The Long and Winding Road"で、ジョンに歌う「Let me know the way」(僕に その流儀を教えてくれ)です。
[Bridge]の2行目を、「Someone like you」(きみのような人)から、「Somebody new」(新しい大切な人) にジョンは変えたのです。
母の事だけを思っているポールの[Bridge]が、「母の事は今も愛しているけれど、きみが新しい大切な人になったんだよ」に変わりました
なんと粋なジョンなのでしょう。
それでも、オチは「「Whoa」(待って)なんですけどね
ポールの母を思うブルースに、ジョンの優しさとユーモアが加わりました
レコーディングの日付
レコーディングの日付に、三日あります。
Recorded : Wednesday1962/06/06,Tuesday1962/09/04,Tuesday1962/09/11,
ドラマーがそれぞれ違うのですが、興味があるかたは、調べてみてくださいね。
noteのTaiyo Ikedaさんのリンクを貼っておきます。