"Two of Us"
Writers : credited Lennon-McCartney (by Paul McCartney)
Artist : The Beatles
Recorded : Friday1969/1/31, Apple Studio
Released : Friday1970/05/08「Let It Be 」 A面1曲目
1996/10/28 「The Beatles Anthology 3」
2003/11/17 「Let It Be...Naked」 A面5曲目
2009/09/09 Let It Be [Remastered]
2021/10/15 Let It Be – Special Edition (Super Deluxe)
「GET BACK 」→ 1969 GLYN JOHNS MIX
私が、最初に日本語にしてみた曲です。訳せない部分がずっとあったり、何度も変えた箇所もありましたがこれに落ち着きました。
2023年11月20日再投稿。
[Verse 1]
Two of us riding nowhere
Spending someone's hard-earned pay
You and me Sunday driving
Not arriving on our way back home
僕ら二人で どこかわからない場所を乗せてもらっていたね
誰かが苦労して稼いだ給料を使いながらさ
君と僕で 日曜にドライブしていた
たどり着いてはいない 僕らの家に戻る途中にいる
[Chorus]
We're on our way home
We're on our way home
We're going home
僕らの家に帰るんだ
僕らの家に帰るんだ
僕らは家に戻っているんだ
[Verse 2]
Two of us sending postcards
Writing letters on my wall
You and me burning matches
Lifting latches on our way back home
僕ら二人で 絵葉書を送り合っていたね
僕の家の壁に メッセージが書いてある面を飾っているよ
君と僕で マッチを点けていた
ラッチを上げている 僕らの家に戻る途中にいる
[Repeat Chorus]
We're on our way home
We're on our way home
We're going home
僕らの家に帰るんだ
僕らの家に帰るんだ
僕らは家に戻っているんだ
[Middle]
You and I have memories
Longer than the road
That stretches out ahead
[Verse 3]
Two of us wearing raincoats
Standing solo in the sun
You and me chasing paper
Getting nowhere on our way back home
僕ら二人で レインコートを着ていたね
ひなたで一人ずつ立っていたっけ
君と僕で 新聞(記者)を追い払っていた
らちが明かない 僕らの家に戻る途中にいる
[Repeat Chorus]
We're on our way home
We're on our way home
We're going home
僕らの家に帰るんだ
僕らの家に帰るんだ
僕らは家に戻っているんだ
[Repeat Middle]
You and I have memories
Longer than the road that stretches out ahead
君らと僕には 前方に広がる道よりも長い思い出がある
[Repeat Verse 3]
Two of us wearing raincoats
Standing solo in the sun
You and me chasing paper
Getting nowhere on our way back home
僕ら二人で レインコートを着ていたね
ひなたで一人ずつ立っていたっけ
君と僕で 新聞(記者)を追い払っていた
らちが明かない 僕らの家に戻る途中にいる
[Repeat Chorus]
We're on our way home
We're on our way home
We're going home
僕らの家に帰るんだ
僕らの家に帰るんだ
僕らは家に戻っているんだ
ポールが作った曲です。
1969年1月のドキュメント映画「Get Back」を観た後に、"Two Of Us" を想うと、
ポールがジョン、ジョージ、リンゴにそれぞれとの懐かしい思い出を歌っているのと同時に、「僕たち、あの頃のビートルズに戻っている途中なんだよ」「もう一度頑張ってみようよ」と歌っているように聴こえました。
[Verse 1]
Two of us riding nowhere
Spending someone's hard-earned pay
You and me Sunday driving
Not arriving on our way back home
僕ら二人で どこかわからない場所を乗せてもらっていたね
誰かが苦労して稼いだ給料を使いながらさ
君と僕で 日曜にドライブしていた
たどり着いてはいない 僕らの家に戻る途中にいる
[Verse 1]は、ポールとジョージの思い出であればいいなと思います。
ポールは、ジョンより先にジョージと知り合いでした。ジョージはポールと同じ高校の下級生でした。二人は休日を一緒に過ごしていたそうです。
1959年8月。ポール17歳、ジョージ16歳の時、二人はウェールズのハーレックまでヒッチハイクをしています。[Verse 1]は、その時のことを歌っているのではないかと妄想しました
「riding」はヒッチハイクを妄想しました
「someone's hard-earned(誰かが苦労して 稼いだ給料)」の「someone」(誰か)は、本当は彼ら(ビートルズ)の中ではわかっているのに、聴き手にわからないよう「someone」にしているように思いました。
「someone」は、ポールのお父さん、ジョージの両親を妄想しました。
「Not arriving」(たどり着いていない)は、1行前の「You and me Sunday driving」の後に付いて、「君と僕で過ごした日曜日、自宅になかなかたどり着けなかった」と過去の思い出をイメージしました。
また「Not arriving」(たどり着いていない)は、「on our way back home」の前に付いて、「また前のようなビートルズに戻っている途中なんだよ まだたどり着いていないんだよ」
を妄想しました。
「Not arriving」は過去と今、両方に係っている気がするのです
「ジョージ。それぞれの両親が苦労して働いたお金から小遣いをもらって、ヒッチハイクしたなあ。君と僕で、日曜日にたどり着けないドライブしていた。今はたどり着いていないけれど、僕らのあるべきビートルズに戻る途中にいるんだ!」
[Verse 2]
Two of us sending postcards
Writing letters on my wall
You and me burning matches
Lifting latches on our way back home
僕ら二人 絵葉書を送り合っていた
僕の家の壁に メッセージが書いてある面を飾っているよ
君と僕で マッチを点けていた
ラッチを上げている 僕らの家に戻る途中にいる
[Verse 2]は、ポールとリンゴの思い出であればいいなと思います。
「Writing letters」は絵葉書の文字が書いてある面をイメージしました。
ビートルズの4人は絵葉書を送り合っていて、リンゴは本にしています。
「Lifting latches」(ラッチを上げている)は、
1行前の「You and me burning matches」の後に付いて、
「君と僕でマッチで点けたね ラッチを上げながら」と過去の思い出を妄想しました。
ランタンのラッチ(そこがラッチと呼ぶ部分かは想像です)でガラス部分を引き上げて、マッチで火を灯したイメージです。
また「Lifting latches」(ラッチを上げている)は、「on our way back home」の前に付いて、「また前のようなビートルズに戻っている途中なんだよ 扉のラッチを上げているんだよ」
を妄想しました。家の敷地に入る門のラッチを引き上げている様子をイメージしました。
「Not arriving」は過去と今、両方に係っている気がするのです
「リンゴ。君から届いた絵葉書は文字が書いてある方を壁に貼ってあるよ。君と僕で、ラッチでガラスを引き上げマッチでランタンを灯したなぁ。今、敷地の門のラッチを引き上げて、僕らのあるべきビートルズに戻る途中にいるんだ!」
[Verse 3]
Two of us wearing raincoats
Standing solo in the sun
You and me chasing paper
Getting nowhere on our way back home
僕ら二人で レインコートを着ていたね
ひなたで一人ずつ立っていたっけ
君と僕で 新聞(記者)を追い払っていた
らちが明かない 僕らの家に戻る途中にいる
[Verse 3]は、ポールとジョンの思い出であればいいなと思います。
「chasing paper」は、日本語の意味が多すぎて悩みました。
情報提供元(著作権者)Weblio
chase: (つかまえるためにすばやく)追う、追跡する、狩る、(好意・愛情を求めて)尻を追いまわす、(…に)つきまとう、(…を)捜し求める、入手しようとする、調査する、情報などを得ようと尋ねる、(…に)追い立てる
chase : Eゲイト英和辞典での「chase」の意味 …を追い払う,追い出す
新聞記者に追われているポールとジョンをイメージし、「新聞(記者)を追い払っていた」と訳しました。現実的な訳になってしまいました
「getting nowhere」の訳には迷いました。
get nowhere : 成功しない、効果がない、(…が)うまくいかない
getting nowhere : らちが明かない、収まりがつかない
getting nowhere : 何処に行く当てもなく…
色々な意味があるなか、「らちが明かない」を選びました。
「しつこい新聞記者はらちが明かない。1968年末から1969年にかけて、ポールとジョンの間でビートルズの存続について繰り返し話し合ってもらちが明かない」をイメージしました。
「getting nowhere」(らちが明かない)は、
1行前の「You and me chasing paper」の後に付いて、
「君と僕で、しつこくてらちが明かない新聞記者を追い払ったね」と過去の思い出を妄想しました。
また「getting nowhere」(らちが明かない)は、「on our way back home」の前に付いて、「ビートルズの存続についての話し合いはらちが明かないけれど、また前のようなビートルズに戻っている途中なんだよ」をイメージしました。
「ジョン、アルバム『Help!』のジャケット撮影の時はレインコートを着ていたね。日向で一人ずつ立っていたね。君と僕で、らちが明かない新聞(記者)を追い払っていたね。今僕と君の話し合いはらちが明かないけれど、僕らのあるべきビートルズに戻る途中にいるんだ!」
[Chorus]
We're on our way home
We're on our way home
We're going home
僕らの家に帰るんだ
僕らの家に帰るんだ
僕らは家に戻っているんだ
「1969年1月の今、以前のようなビートルズに戻っている途中なんだ」と歌っているように聞こえます
[Middle]
You and I have memories
Longer than the road
That stretches out ahead
「You」はジョージとリンゴとジョンであって欲しいと思い、「君ら」と訳しました。
ビートルズとして、1962年10月5日に "Love Me Do" でレコードデビューしましたが、
ポールとジョンが出会ったのは、その5年以上前、1957年7月6日でした。
ジョン16歳、ポールは15歳になったばかりでした。
(ジョン1940年10月9日生まれ。ポール1942年6月18日生まれ)
その頃のグループ名は「ザ・ビートルズ」ではなく、ジョンが通っていた高校名にちなんで「 ザ・クォーリー・メン」でした。
その「 ザ・クォーリー・メン」にポールが加入し、ポールがジョージ(同じ高校で一学年下)をジョンに紹介し、ジョージもグループに加入しました。(ジョージ1943年2月25日生まれ)
メンバーの変動を重ね、1960年8月ビートルズとしてバンに乗ってハンブルグに巡業に行った時のメンバーは、(1960年8/17~10/3インドラ・クラブにて。10/4~11/28カイザーケラーにて。) ジョン、ポール、ジョージ、スチュアート・サトクリフ(ジョンと同じアートカレッジで一学年上。)、ピート・ベスト(ドラマーとして急遽ハンブルグに行くことになりました) の5人でした。
ドイツ人の恋人ができたスチュアート・サトクリフは、2回目のハンブルグ巡業(1961年4/1~7/1トップテン・クラブにて)が終わった時、リヴァプールに戻らず、ビートルズを抜け、メンバーは4人になりました。
1961年12月15日
ビートルズは、父親が経営するNEMSというレコード店を任されていたブライアン・エプスタインとのマネージメント契約にサインしました。
1962年6月
マネージャーのブライアン・エプスタインの尽力があり、ビートルズはロンドンのEMIの傘下であるパーロフォンレーベルとレコード契約を交わすことができました。
ドラマーが、ピート・ベストからリンゴに変わりました。
そして、1962年10月5日に "Love Me Do" でレコードデビューです。
ジョンとポールが初めて会った時から、5年と3ヶ月です。
そこから、世界に羽ばたく大躍進を遂げたビートルズですが、
1968年今までのような親密な関係が少しずつ変わって行きました。
そんな中、1969年1月、4人は集まり曲を作りました。
そこでポールは "Two of Us" という曲を作りました。
ポールとジョンが出会った1957年7月6日から、
一緒にハンブルグに行った1960年8月から、
リンゴが加入して"Love Me Do" でレコードデビューした1962年10月5日から、
その時々で、4人にはたくさんの思い出があったことでしょう。
そんな大きな大きな思いが、
「You and I have memories longer than the road that stretches out ahead」
「君らと僕には 前方に広がる道よりも長い思い出がある」という
歌詞になったのだと思いました。
映画「Get Back」を見る限り、1969年1月のポールは少しでも長く「ビートルズ」として活動をしていきたい。4人でずっとジャムしていたい。そんな気持ちが伝わりました。
妄想が爆発していますが、私たちにはわからない思い出を、ポールは大切にしていて、
"Two Of Us" は「元のさやに戻っている途中なんだよ、君達それをもっと信じた方がいいよ」と歌っているような気がしてばりません
ポールとジョージのヒッチハイク 日曜日!
「素顔のジョージ・はりすん リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」42ページより
僕とジョージ。何と言っても、あのころが最高だったね。僕らはウェールズのハーレックまでヒッチハイクしたんだ。まだガキで、ビートルズ結成前のことだ。ただそこまでヒッチハイクしたってだけのことさ。「Men of Harlech」(訳注 : ウェールズでよく演奏される勇ましい軍隊行進曲。15世紀にイングランドの軍勢を退けたハーレック城7年の攻防が題材)という歌を聴いたことがあって、地図も見て――「いいねぇ!」って、大きな城があるから行こうということになったわけさ。どこへ行くにも持って歩いたギターを持って、このカフェまで来たんだ。ハーレックの賑やかな所で人がいそうな場所を探していたら辿り着いたのがこのカフェ。 ジュークボックスがあってね、もう嬉しくて、それを囲むように座ったんだ。そこである男に会って話した。そいつはロックンロールに夢中で、僕らはその晩そいつの家に泊まったんだ。最高だったよ。僕とジョージは 「ベッドで互い違いになって寝た。ところが、目を覚ましたらそこにそいつの母親がいたんだ!民宿のようなところだとはまったく気づかなかったのさ。何年も経ってから、宿代を払っていないことに気づいてね、今となれば金も名声もあるけだ。そうしたら宿のおばさんが手紙をくれてね。僕らは「どうも申し訳ありませんでした。宿代を同封します」と返信した。でもあれは、最高だったねって腹をかかえて笑ったものさ。あの男たち、ウェールズ男たちのお陰でね。ジョンともうひとりはアニロンといったかな。大男でね、ベース弾きだった。奴らのバンドといっしょにウェールズのパプで一晩飲み明かしたよ。 ポール・マッカトニー
次の43ページには、
ジョージとポールが、そのヒッチハイク先のエクスマウスから、ジョージの母親ルイーズへ送った絵葉書が載っていました。
冒頭「Dear Mum, We arrived here at 12・30p.m.(Sunday) after an easy day's hitching」で始まり
最後は「George + Paui. 」で終わっていました。
消印は1959年8月16日のような気がします。調べると1959年8月16日は確かに日曜日でした
[Intro] ジョンのセリフ
ジョンのセリフは、アルバム「 Let It Be 」に入っています。
I Dig a Pygmy by Charles Hawtrey and the Deaf Aids
Phase one, in which Doris gets her oats
「チャールズ・ホートリー(人名)とデフ・エイズ(架空のバンド名)による『アイ・ディグ・ア・ピグミー』(架空の題名)です。フェーズ1,そこでドリス(人名)が gets her oats 。」
参考辞書(Weblio)
gets her oats : get one's oats を調べるとWiktionary英語版の説明がでてきます。(informal) To have sexual intercourse. 訳すと「(非公式)性的肉体関係を持つこと」
になりますかね。
プロデュースしたフィルスペクターが、1969年1月 "Dig A Pony"のリハーサル中にジョンが言ったこの言葉を切り取って、"Two of Us"のイントロにもってきたそうですが、茶目っ気たっぷりのジョンが垣間見えますね。映画「ザ・ビートルズGet Back」でその映像を見ることができます。
でも、ポールはアルバムを聞いてショックだったことでしょう。
[Outro] ポールのセリフとジョンの口笛
ポールのセリフとジョンの口笛は、アルバム「 Let It Be 」「Let It Be...Naked」に入っています。
We're going home
You better believe it
Goodbye
僕らは家に戻っているんだ
君らはそれをもっと信じたほうがいいよ
グッバイ
A quarrymen original
映画「ザ・ビートルズGet Back」に"Two of Us"の手書きの歌詞が映ります。SpotifyでLet It Be 2021 Mixを携帯で聴くと、同じ手書き歌詞が画面に表示されます。ポールの「THE LYRICS 」にも掲載されています。映画「ザ・ビートルズGet Back」で映っていたあの歌詞カードが、今もポールは大事に残っていて、本になって私達が見れる事に感動しました。
そこの最後の行に
CHOURUS and out..A quarrymen original.
とあります。
「コーラスの後に、一度消えて、A quarrymen original」 とすると、
歌詞が一度終わり、間をおいてからの即興的なアドリブの事を、ビートルズは「A quarry men original」と呼んでいたのではないでしょうか。
"Two Of Us"で、ポールが最後に言っている言葉やジョンの口笛は、A quarrymen original
辞書
参考辞書 Weblio、英辞郎
nowhere : どこか分からない所
ride : 乗せてもらう
hard earned : 苦労して稼いだ、苦労して得た
pay : 給料
on one's way home : 帰り道の途中
例文 We're on our way home.懐かしい家に帰るんだ。
go home : 家[郷里・故郷・田舎・本国]に帰る、家へ戻る、帰宅する、帰省する
burn : 〈…を〉燃やす,焼く,たく; 〈ガス・ろうそくなどを〉点火する,ともす.
lift : 上げる
stretch out : 伸び広がる
ahead : 前方に
in the sun : ひなた
chase : (つかまえるためにすばやく)追う、追跡する、狩る、(好意・愛情を求めて)尻を追いまわす、(…に)つきまとう、(…を)捜し求める、入手しようとする、調査する、情報などを得ようと尋ねる、(…に)追い立てる
chase : Eゲイト英和辞典での「chase」の意味 …を追い払う,追い出す
paper : 紙、新聞、(研究)論文、(小)論文、レポート、答案(用紙)、試験問題、書類、文書、記録
get nowhere : 成功しない、効果がない、(…が)うまくいかない
getting nowhere : らちが明かない、収まりがつかない
getting nowhere : 何処に行く当てもなく…
例文 I've been thinking all day and getting nowhere.
私は一日中考えて、どこにもたどりついていなかった
We're getting nowhere with those problems.
我々これらの問題どうにもならない。