"Dig a Pony" | タコさんの庭

タコさんの庭

ビートルズの歌詞和訳に挑戦

"Dig a Pony"

Writers : credited  Lennon-McCartney   (by John Lennon) 

Artist : The Beatles

Recorded : Thursday1969/1/30, the rooftop of Apple Studios

Released : Friday1970/05/08 「 Let It Be 」 A面2曲目

1996/10/28   「The Beatles Anthology 3」

2003/11/17   「 Let It Be...Naked」 A面2曲目

2009/09/09     Let It Be [Remastered]

2021/10/15     Let It Be – Special Edition (Super Deluxe)

       「GET BACK 」→ 1969 GLYN JOHNS MIX 

2022/01/28  Get Back (The Rooftop Performance)

 

映画「ザ・ビートルズGet Back」で、12日目1969年1月21日火曜日、ジョンは"Dig a Pony"の歌詞を変更して改良を続けています。「It‘s gotta be Ds and Bs, you know?」DとB(単語)でないと駄目だ、わかるだろ?とも言っています。

gotta be~ : でないと駄目だ、~でなくちゃいけない、~じゃなきゃいけない。

ですから「dig」は、無理に日本語にして意味がわからないより、単語の響きを大事にして、そのままにしました。

 

  <歌詞和訳>"Dig a Pony"

        ポニーをディグする  

[Verse 1]

I a, hi, hi, a, hi, hi, dig a pony

Well you can celebrate anything you want
Yes, you can celebrate anything you want

 

Oh. I a, hi, hi, a, hi, hi, do a roadhog
Well you can penetrate any place you go
Yes, you can penetrate any place you go

    僕は ポニーをディグする

    ねぇ 君も 君が望むどんなものでも お祭り気分にひたる事ができる

    そうさ 君も 君が望むどんなものでも お祭り気分にひたる事ができる

    

    嗚呼 僕は路面いっぱいに運転する

    ねぇ 君も どこへでも行きたいところへ突き進める

    そうさ 君も どこへでも行きたいところへ突き進める

 

[Chorus]

I told you so

All I want is you
Everything has got to be just like you want it to

Because

   僕は君に伝えた

   僕が望むのは君だけ

   全てはただ君の望むようにならなければならなかった

   なぜかって…

 

[Verse 2]

I hi, hi, a, hi, hi, pick a moondog
Well you can radiate ev'rything you are
Yes, you can radiate ev'rything you are

 

Oh, now. I a, hi, hi, a, hi, hi, roll a stoney
Well you can imitate everyone you know
Yes, you can imitate everyone you know

    僕はムーンドックをつま弾く

    ねぇ 君も 君がいたすべての曲を広げることができる

    そうさ 君も 君がいたすべての曲を広げることができる

    

    嗚呼 僕は石のように冷たく進むよ

    ねぇ 君も 君の知っているみんなの真似していいのさ

    そうさ 君も 君の知っているみんなの真似していいのさ

 

[Repeat Chorus]

I told you so

All I want is you
Everything has got to be just like you want it to

Because

    僕は君に伝えた

    僕が望むのは君だけと

    全てはただ君の望むようにならなければならなかった

    なぜかって…

 

[Guitar Solo]

 

[Verse 3]

Oh, now. I a, hi, hi, a, hi, hi, feel the wind, blow

Well, you can indicate ev'rything you see
Yes, you can indicate ev'rything you see

 

Oh, now. I a, hi, hi, a, hi, hi, load a lonely
Well, you can syndicate any boat you row
Yeah, you can syndicate any boat you row

    

    嗚呼 今 僕は風を感じる 風に吹かれる

    ねぇ 君も 君が見る最も大切なものを表示できる

    そうさ 君も 君が見る最も大切なものを表示できる

    

    嗚呼 今 僕はローリーに乗り込む

    ねぇ 君も 君が漕ぐボートを同時掲載できる

    イェーイ 君も 君が漕ぐボートを同時掲載できる

 

[Repeat Chorus]

I told you so

All I want is you
Everything has got to be just like you want it to

Because

    僕は君に伝えた

    僕が望むのは君だけ

    全てはただ君の望むようにならなければならなかった

    なぜかって…

 

 

????

すべてジョンがポールに伝えているような気がしました。「僕はこうするから、ポールもこうしなよ。」と。

 

各 [Verse] の「well」について、以下を参考にしました。「well」は「ためらい」の気持ちがあるようです。間投詞を訳すのは難しいですね。"Dig a Pony"の「well」は「ねぇ」と訳しました。

ネイティブスピーカーが「well」を間投詞として使用する場合は、 話者は次にする発言をためらっている場合 です。 これから相手が嫌がる発言をするときなどに、前置きで「well」を言うことで「ためらい」を示し少し丁寧な表現にしています。

 

[Verse 2]

I hi, hi, a, hi, hi, pick a moondog
Well you can radiate ev'rything you are
Yes, you can radiate ev'rything you are

 

Oh, now. I a, hi, hi, a, hi, hi, roll a stoney
Well you can imitate everyone you know
Yes, you can imitate everyone you know

    僕はムーンドックをつま弾く

    ねぇ 君も 君がいたすべての曲を広げることができる

    そうさ 君も 君がいたすべての曲を広げることができる

    

    嗚呼 僕は石のように冷たく進むよ

    ねぇ 君も 君の知っているみんなの真似していいのさ

    そうさ 君も 君の知っているみんなの真似していいのさ

 

pick a moondog」を「ムーンドックをつま弾く」と訳しました。

「ザ・ビートルズ」というバンド名になるまで、色々改名しています。「ザ・ブラック・ジャックス」「ザ・クオリーメン」「ジョニー&ザ・ムーンドッグス」「シルヴァー・ビートルズ」。メンバーも頻繁に入れ替わっています。1959年~1960年に「ジョニー&ザ・ムーンドッグス」と名乗っていた期間があります。ステュ(スチュアート・サトクリフ)がグループの一員になった時のグループ名です。そのスチュがベースを担当している"One After 909"をThe Beatles Anthologyで観ることができるそうです。残念ながら私は観ていません。

つまり、「pick a moondog」(ムーンドックをつま弾く)は、「ジョニー&ザ・ムーンドッグス」時代の曲"One After 909"を弾く事ではないでしょうか。

「I pick a moondog.Well you can radiate ev'rything you are.」(僕はムーンドックの時代のOne After 909を弾くよ。君も、君がいた全ての曲を広げることができる)とポールに伝えているのではないでしょうか。
1969年1月に、"One After 909"が4人によって、再び演奏される様子を映画「ザ・ビートルズGet Back」で観ることができます。

 

 

Oh, now. I roll a stoney.Well you can imitate ev'ryone you know
(嗚呼 僕は石のように冷たく進むよ、ねぇ 君も 君の知っているみんなの真似していいのさ)

の「ev'ryone you know」(君の知っているみんな)は、ジョン・ジョージ・リンゴの事かな?と思いました??

"Two of Us"の「someone」に私が感じたように、"Dig a Pony"の「ev'ryone」も同じで、4人の中では、「everyone」が誰なのかわかっているような気がします。

 

 

[Verse 3]

Oh, now. I a, hi, hi, a, hi, hi, feel the wind, blow

Well, you can indicate ev'rything you see
Yes, you can indicate ev'rything you see

 

Oh, now. I a, hi, hi, a, hi, hi, load a lonely
Well, you can syndicate any boat you row
Yeah, you can syndicate any boat you row

    

    嗚呼 今 僕は風を感じる 風に吹かれる

    ねぇ 君も 君が見る最も大切なものを表示できる

    そうさ 君も 君が見る最も大切なものを表示できる

    

    嗚呼 今 僕はローリーに乗り込む

    ねぇ 君も 君が漕ぐボートを同時掲載できる

    イェーイ 君も 君が漕ぐボートを同時掲載できる

 

「load a lonely」を「ローリーに乗り込む」と訳しました。

「ザ・クオリーメン」の時に演奏したトラックの荷台を想像しました。

「僕はクオリーメンの時にのようにローリーに乗って、一から始めるよ。」??

you can syndicate any boat you row

「だから君も君が漕ぐボートを同時に新聞に発表しようよ」??

"Two of Us"と時のように、また現実的な訳になってしまいました。アセアセ

   

 

 

ジョンが変更した題名・歌詞

[題名]  All I want is you → Dig a Pony

 

[Verse 1]  take a skylight → do a roadhog

 

[Verse 3]  I con a lowrey  →  dug a bony → load a lory

 

「fill the wind blow」の部分を、 ルーフトップでジョンは、fill the wind love と歌詞カードを見ながら歌っています。CDの歌詞カードにはblowと書いてありますが、blowと歌っているジョンの声を聞いた事がないので、ジョンは最終的にどちらに決めたのでしょうか。

 

 

[Outro]

リハーサル中には、曲の最後に「girl」と言っていたジョンですが、ルーフトップでは優しく「you」と言って終わります。

洋子さんへの歌でもあり、ポールへの歌でもあるのかもしれませんね。深すぎますうずまき

 

 

辞書

参考辞書 Weblio、英辞郎

celebrate : 《口語》 陽気に遊ぶ,お祭り気分にひたる.

oh : おお,おや,ああ,まあ,ねえ(驚き・喜び・悲しみ・苦痛・非難・呼びかけ等を表す)

penetrate :(…に)突き刺さる、(…を)貫く、突き進む、(…を)通す、通る、(…に)入り込む

road hog : 〔後続の車に迷惑になるほど〕路面をいっぱいに塞いで車を運転する人、無謀な運転者

well: そうですね,ええと;さて,ところで,それでは;おや,まあ;やれやれ;まあいいでしょう

all : 全体の、全部の、全…、あらゆる、すべての、みな、あらん限りの、最大の、最高の、…だけ 

have got to be : ~に違いない、~でなければならない

pick : (楽器)をつま弾く,指でかき鳴らす

radiate : 広げる、伸ばす

Be : 存在[生存,実在]する.

stoney=stony

stony : 形容詞〔人の心などが〕石のように冷たい、冷酷な

roll : 進む、走る、〔車に〕乗って行く

Imitate : 見習う、手本にする、まねる、模倣する、(…を)模写する

evryone : 一同; 皆さん; 各員; みんな; 各人; 皆様

blow :  〔物が風に〕吹かれる

everything : 何でもみな、何もかもことごとく、最も大切なもの

indicate :  (指・手などで)(…を)指し示す、(…を)指摘する、(…を)示す、表わす、表示する、示す、(方向指示器などで)示す、(…を)(身ぶりなどで)暗に示す、暗に示す、簡単に述べる

load : 〜に荷物を積む, 荷積みする, 乗り込む, 装着する

lorry : 《主に英国で用いられる》 トラック

syndicate :〔記事や漫画などを〕多数の新聞に同時に配給する