こどもビームス
ビームスが子供服を展開しているのをご存知ですか。
代官山に ”こどもビームス” というショップがあり、
BEAMSのフィルターを通したセレクトの子供服を展開しています。
実は私、こどもビームスの商品にも少し関わっています。
当初 こどもビームス は、カジュアルなデイリーウェアだけの展開だったのですが、
お客様から七五三やちょっとしたお出かけ用の服を探しているという声を聞くようになり、
バイヤーから相談を受け、私がブレザーやパンツ、シャツ、ネクタイなどのドレスアイテム
の監修を行うことになりました。
そしてこんなかわいいドレスアイテムができました。
3ボタンの段がえりでセンターベンツのオーソドックスなスタイルですが、
シルエットと縫製にこだわっています。
パンツはショーツとロングの2タイプあります。
このジャケットとパンツは、BEAMS Fのスーツを生産している工場で作られています。
お受験用にも使えるように、ネイビーの替えボタンも用意されています。
クレリックタイプもあります。
左胸には こどもビームス のbマークが付いています。
さらに、前たての裏にはさりげなくギンガムチェックの生地を張っています。
このシャツもBEAMS Fのシャツを生産している工場で作られています。
ブレザーと合わせるだけでなく、普段着としてちょっとキレイめな格好のときにも着られます。
ボウタイのバリエーションもこんなにたくさんあります。
もちろん普通のネクタイもあります。
左上にあるのは、胸ポケットに挿すだけでポケットチーフになるように作られたものです。
こどもにポケットチーフなんて、なかなか洒落ていると思いませんか。
タイやチーフもBEAMS Fのネクタイを作っているメーカーに依頼して、
クオリティーの高いシルク生地を使い、オトナのものと同じクオリティーで作られています。
さらにお出かけ用となれば、こんなものも必要だと思い作りました。
シャツ生地で作ったハンカチです。
ハンカチには こどもビームス のbマークが刺繍されています。
これらのアイテムは私が監修したので、全てBEAMS F のアイテムを作っている
メーカーや工場で、なるべくオトナのものと同じクオリティーになるように作りました。
ビームス ファンのお父様、お母様、是非お出かけ用の服を購入される際は、百貨店に行く前に(笑)
代官山のこどもビームスで私の監修したドレスアイテムをご覧になってください。
少量生産なのでご近所のお子さんとバッティングすることもないと思います(笑)。
こどもビームスのお問合せ先、アクセスはこちらをご覧ください。
http://www.beams.co.jp/labels/kids/child-beams.html
今日はデスクワークなのでカジュアルスタイルで出勤しました。
昨年購入した DRUMOHR のスタンドカラーのカーディガンです。
シャツはかなり色落ちしたデニムのシャツをインナーに着ました。
その上に ASPESI のダウンベストです。
今くらいの季節はダウンベストが大活躍です。
カジュアルスタイルのときはヘビーローテーションです(笑)。
ASPESI のダウンベストは値段も手ごろなのでお奨めです。
やさしい味のイタリアン
先日久しぶりに代官山のイタリアレストラン ”カノビアーノ” に行ってきました。
カノビアーノ は ”バターや生クリーム、にんにく、唐辛子を使わず、素材の味を最大限に引き立てる
自然派イタリアン” がコンセプトです。
私が初めてカノビアーノに行ったのは今から8年前、代官山にあるお取引先の社長がイタリア料理が好きで、
「近くにおいしいイタリアレストランがあるので行こう」と誘われて行ったのが最初でした。
当時、カノビアーノは代官山に2店舗あったのですが、小泉首相がカノビアーノでランチをしている姿がテレビで
放映され、それからしばらくはディナーだけでなく、ランチの予約をとるのも大変な状況になりました。
それ以降、代官山界隈で商談があるとランチを食べに行ったり、お取引先との会食で何度かディナーにも行きましたが、毎回、野菜、肉、魚の素材を活かしたやさしい味の料理に満足させられます。
今回はSUPECIALEコースをオーダーしました。
前菜は、縞えびとからすみの冷製カッペリー二がカノビアーノの定番料理ですが、
私は生ものが食べられないので、縞えびの代わりにトマトとゆりねの冷製カッペリー
に変更してもらいました。
トマトソースの味が絶妙で野菜だけでも充分おいしいです。
2皿目はカノビアーノサラダです。
表面は生ハムで覆われていますが、中にモッツアレラチーズ、フルーツトマト、水菜
や数種類の野菜が入っています。
素材の味を活かすために、レモンの絞り汁とオリーブオイルだけで味付けしています。
塩味は生ハムとモッッアレラの塩分で充分補っているので、
野菜の味が引き立ちたいへんおいしいです。
3皿目は温かい前菜で、三元豚のグリルです。
豚肉は甘く柔らかく、脂身もありますが、
全く重さを感じさせません。
付け添いの野菜は言うまでもなくおいしいです。
パスタは毛蟹のパスタです。
毛蟹の身と数種類の野菜がふんだんに入っていて、あっさりした塩味のやさしい味付けです。
毛蟹の味とそれぞれの野菜の味が口の中で広がりすごくおいしいです。
毛蟹の味だけが強くならないことでおいしさを引き立たせているように感じます。
メインは静岡産 尾長鯛のグリルです。
尾長鯛をグリルして、トマトソースを添えたシンプルな料理ですが、
魚が抜群においしいので、このくらいシンプルな調理の方が良いと思います。
付け添いのに人参と茄子も野菜本来の味がでています。
デザートは、紫芋のモンブラン です。
紫芋のほどよい甘さとバニラのジェラートのすっきりとした甘さと食感が絶品です。
因みに、ワインはお店のお奨めのトスカーナの サクサ・カリダの2004年 をオーダーしました。
私はアルコールが飲めないのでコメントできません(笑)。
しっかりした重さのある赤ワインだそうです(笑)。
私はシェアしたり手でつまんで食べられる(笑)ような、気取らないトラットリアが好きなので、
普段は現地で食べるようなしっかりとした味付けのトラットリアに行きます。
それも最近はお気に入りのなじみの店数件に通い続けています。
今までにリストランテと言われるイタリアンも数多く行きましたが、値段だけ高くガッカリさせられる
店も何軒もありました。
店舗が増えて味が落ちた店も多く目にしてきました。
カノビアーノも東京に3店舗になりましたが、以前と変わらず美味しくてやさしい味のイタリアンでした。
たまにはこんな上品なリストランテもいいなと思わせる味です。
しかもこのSUPECIALEコース、値段が¥7,507-(消費税、サービス料込み)と、代官山という
立地と料理のクオリティーから考えてもかなりコストパフォーマンスが高いと思います。
雰囲気もサービスも良く、味はやさしい味なので、特に女性にはお奨めです。
ご興味のある方はカノビアーノのやさしい味のイタリアンを是非食べてみてください。
今日は久しぶりにブラウン系のジャケットを着ました。
かなり大きなウインドウペンが入っています。
ウィンドウペンが大好きで、クローゼットはウインドウペンのジャケットだらけです(笑)。
ジャケットがツィーディーな素材だったので、靴はスウェードのサイドゴアのブーツにしました。
ナポリのマッチョマン
ナポリの ”ルイジボレッリ” の社長、ファビオボレッリ が2011年秋冬のプレゼンのため来社しました。
ファビオです。
ファビオボレッリと初めて会ったのは今から13年前、私が初めてナポリに行ったとき当時のルイジボレッリ
の工場に行ったのが最初の出会いです。
2日間の滞在で バルバ、アットリーニ、サルトリオ、キートン、ルイジボレッリ の工場をまわってミーティング
するという、今では考えられないような無謀な強行スケジュールでした。
イタリアの工場は絶対に残業はないので、工員は縫っている最中でも退社時間になれば手を止めて
ピッタリ17:00に退社するのですが、当時の上司がアットリーニで自分のスミズーラに夢中になり、
18:00近くにルイジボレッリの工場に着いたのですが、私たちに縫製技術を見せるために半数ぐらい
の工員が残業してくれていたのを覚えています。
当時ファビオの長男が3歳で、既に隠居していたファビオの父親のルイジさんに連れられて工場
に来ていましたが、3歳にして祖父のルイジさんに鋏とシャツ生地のハギレを渡され遊んでいました。
3歳で既に家業を継ぐことが決まっているような光景ですが、イタリアでは未だにファミリービジネス
の会社が多く、それがある意味伝統的なものづくりを継承している要因とも言えます。
その日は、なぜか先日紹介したフィレンツェのテーラー ”リベラーノ&リベラーノ” のアントニオリベラーノ
がルイジボレッリのオフィスに来ていて、なぜか彼のネクタイのコレクションを紹介されたのを覚えています。
また、ミーティングの際に先日紹介したエリッコフォルミコラがいたのも覚えています。
ファビオはいつからか体を鍛えるのが趣味になり、最近は上半身ムキムキのマッチョマンのようです。
見てくださいこの腕の太さ、ボディービルダーのようです。
胸の筋肉もかなり盛り上がっています。
以前の彼はちょっと態度がデカイ感じでしたので(笑)
体がムキムキになってもっとデカく見えるところですが、
それに反して最近は腰が低くやさしいオトコになりました(笑)。
色々大変なことがあったようですが・・・
今日のファビオのコーディネートですが、3mmくらいの大きさのギンガムチェックのスーツを着ています。
シャツはオーソドックスなネイビーのキャンディーストライプのセミワイド、
ネクタイはグレイのカシミアのニットタイです。
今期のクラシックのトレンドでもあるグレイでまとめたコーディネートです。
ファビオはかなり体を鍛えているので、肩パッドなしのスーツを着ても構築的なシルエットになります。
しっかりした上半身にかなり細身のパンツを合わせるのが、ここ数年の彼のスタイルです。
このバランスが良いか悪いかは、彼のパーソナルなスタイリングを尊重するべきなので、
私がコメントするのは控えたいと思います。
そしてベルトはイタリア人の定番のクロコダイルです。
先日のマリオマランの時にも触れましたが、イタリア人はアクセサリーにもラグジュアリーな素材を好みます。
クロコダイルのベルトや財布、カシミアのスカーフやネクタイなどは最も定番といえるアイテムです。
このような、ちょっとした小物づかいは日本人ももっと取り入れるべきテクニックだと思います。
ブログを書いていて気が付いたのですが、12月6日発売の MEN‘S EX 1月号のタイトルが
”オトナのカシミア 紳士のクロコ” です。
どんな内容か分かりませんが、私もクロコダイルのベルトに関して取材を受けているので、
ご興味があれば是非ご覧になってください。
今日は偶然ですが、私もグレイでまとめたコーディネートでした。
ファビオにエレガントだと褒められました。
社交辞令だと思いますが(笑)。
それと、先ほどまでラルディー二のルイジラルディー二と商談していたのですが、
彼の装いもグレイでまとめたコーディネートでした。
グレイのコーディネートに共感いただいた方は、
ご自身のスタイリングに取り入れてみてはいかがでしょうか。
イタリア人と うかい亭
PT01のマリオとのハードなミーティングを終えて、
その夜はマリオが大好きな表参道の ”うかい亭” へ食事に行きました。
マリオが嬉しそうです(笑)。
うかい亭は3度目ですが、すべてマリオ と一緒に来ています。
なぜかといえば、こんな高級な鉄板焼を毎回リクエストするのはマリオしかいません(笑)。
今回はフレンチ風鉄板焼でした。
シェフのおまかせ前菜は、手前がサーモンのマリネ いくらのせ、
右が白子のトリュフのせ、左があわびの ・・・ソースかけ(すみません忘れました)。
マリオが隣でやたらと喋るので(笑)。
2皿目はセップ茸のソテーです。
きのこの香りと食感が最高です。
3皿目は帆立のマリエール。
ムール貝を添えます。
ひもを焦げ目が付くくらいまで焼いて添えます。
私だけムール貝があまり好きではないので、
ブロッコリーに変更してもらいました。
味は文句のつけようがありません。
お皿の柄も季節を演出しています。
マリオは食事中も落ち着きがありません。
カメラを持って暴れています(笑)。
ここは うかい亭 なのですが・・・
メインは うかい牛フィレ肉のポアレです。
フィレ肉の表面を軽く焼いから鍋で蒸し焼きにします。
出来上がりはこんな感じです。
ローストビーフのような感じと説明がありましたが、
柔らかいフィレ肉を蒸し焼きにしてあるので、
ビーフシチューのような食感です。
ソースの味と肉の旨みがマッチしています。
何も言うことはありません。
美味しいです。
この後、マッシュルームご飯、ガーリックライス、冷たいそうめん の3種類からしめを選びます。
私はあっさりしたものでしめたかったのでそうめんにしました。
マリオが隣で暴れるので(笑)、そうめんの写真を撮るのを忘れました。
薄味のだしでさっぱりしていて美味しかったです。
部屋を移ってデザートです。
マリオが喋りまくってなかなか動こうとしません(笑)。
お店の人もちょっと困って苦笑いしています。
デザートはひとつひとつパテシエが丁寧に説明してくれます。
マリオは全く聞いていません(笑)。
スポンジケーキと洋梨のシャーベットをチョイスしました。
スポンジケーキは柔らかくてとても美味しいです。
シャーベットはマリオのオーダーを待っていたら
少し溶けてしまいました。
甘さをおさえてあっさりしていて美味しいです。
この笑顔です。
かなり満足しています。
暴れ馬が少しおとなしくなりました(笑)。
うかい亭はミシュランの星つき鉄板焼ですが、
私はミシュランに興味がないので、おいしくてサービスが良ければそれで充分です。
ミシュランの星つきのレストランは何件も行きましたが、正直二度と行かないという店も何件かありました。
星がなくても美味しい店はたくさんあります。
東京の有名な鉄板焼は何件か行きましたが、今のところサービスと味の両面で うかい亭が一番ですが・・・
私にとっては贅沢すぎる内装など、ちょっと敷居が高いといのが正直なところです。
そういうこともあって、行きつけのもう少し気楽な鉄板焼屋があるのですが、
その店と うかい亭が同率一位というのが私の評価です。
その ”もう少し気楽な鉄板焼屋” は、いずれご紹介したいと思います。
愛すべきキャラクターのマリオマラン。
一月のイタリア出張ではどんな店に連れて行ってくれるのでしょうか。
そしてまた半年後、”うかい亭に連れていけ” と言っているのでしょうか。
今日はヴィンテージ風の生地のジャケットだったので
色落ちしたシャンブレーのシャツに色落ちしたシャンブレー
のチーフです。
私の場合、ジャケットスタイルにポケットチーフは
重要なアクセサリーです。
トリノの暴れ馬
イタリア トリノのパンツブランド ”PT01” のディレクター マリオ マラン と2011年秋冬に向けての
ミーティングを行いました。
マリオです。
マリオと初めて会ったのは10数年前、当時彼は インコテックス のセールスディレクターのアシスタント
をしていました。
その後、ボリオリ のセールスディレクターとして 現在の ボリオリ の隆盛の基盤をつくり、
ブルネロクチネリに移籍、何があったのかはわかりませんが ブルネロクチネリ を一年くらいで辞め、
当時あまり有名ではなかったトリノのパンツメーカー ”COVER” に移籍しました。
やりての営業マンとして有名な彼が何故 COVER に行ったのか、
当時イタリアの業界人の間では話題になったほどです。
その後 ”PT01” という新しいパンツブランドのプロジェクトがあるのを知りましたが、
正直短期間でこれだけ知名度の高いパンツブランドになるとは思いませんでした。
彼はいつもパワフルです。
ミーティングの最中もずっと喋っています。
少しおとなしくなったかと思えばメモ帳に何か一生懸命書き込んでいます。
そうかと思えば突然何かアイデアが浮かんだのか新しい企画を突然出してきたり、
日本人だけでミーティングを始めるとすぐに中座し、少し前までミーティングしていた内容をトリノの
本社にメールをしたり電話したリしています。
とにかく仕事が速くパワフルでタフなオトコです。
彼は営業をしながら PT01 ブランド全体のディレクションを行っていますが、短期間にPT01を
これだけ知名度あるブランドにしたのも彼のバイタリティーによる部分も大きいと思います。
彼を知る他のイタリアブランドの営業マンは皆こう言います。
”マリオはストロングだ”
そんな ”暴れ馬” のコーディネートを紹介します。
ネイビージャケットにネイビーのストライプシャツ
ネイビーの無地のネクタイを合わせ、
パンツは綺麗に色落ちしたスリムなシルエットの
ベルトは少しだけウエスタン風のディティール
の入ったクロコダイルのベルトです。
この”少しだけウエスタン風のディティール”
というのはイタリア人が好きなこなしです。
スポーティーなものにクロコダイルを合わせるのも
イタリア人がよく使うテクニックです。
靴はイタリア人の定番のスウェードのダブルモンクです。
バックルを一つ外すのもイタリア人のスタイルです。
ジャケットにタイドアップしてファイブポケットを合わせるというコーディネートは、
最近イタリアでよく見かけるスタイルです。
皆さんも取り入れてみてはいかがでしょうか。
この場合、マリオのようにネクタイは無地のネクタイでVゾーンをシックにまとめるのがポイントです。
秋冬ならカシミアやウールのネクタイがお勧めです。
彼の身につけているアイテムのブランドは紹介しませんが、
一つだけ紹介します。
ネクタイが ユナイテッド アローズ のオリジナルでした(笑)。
私が指摘するとかなり慌てていました(笑)。
この暴れ馬君とこんな美味しいものを食べたので
次回ご報告します。
ブレーシャのボンボン
イタリア ブレーシャのニットブランド ”DRUMOHR” の社長 ミケーレ チョッカ が
2011年秋冬ニューコレクションのプレゼンのため来社しました。
ミケーレです。
ドゥルモアは1770年にスコットランドで創業され、ウインザー公も着ていたという
歴史ある由緒正しきニットブランドです。
数年前に彼のファミリーがブランドを買い取り、現在はブレーシャの工場でスコットランド製と変わらぬ
クオリティーで生産されています。
イタリアでは高級カシミアニットブランドとして有名で、クラシックなファッションが好きな人であれば
誰もが知っているニットブランドです。
チョッカ家は元々靴下の製造メーカーとして有名ですが、現在はドゥルモアを含め数ブランドの
ニットブランドを製造する企業です。
1970年代にはイタリアの繊維産業の売り上げ高第4位になったことがあるほどの優良老舗企業です。
チョッカ家はブレーシャの産業の発展と雇用に対する貢献度も高く、彼の曾祖父の名前の付いた
VIA LUIGI CHIOCCA という名の道がブレーシャにはあります。
簡単に言えば、ブレーシャの名士の息子ですね。
私たちは彼を ”ボンボン” と呼びます。
どうですかこの風貌、育ちの良さが表情ににじみでています、
その夜は しゃぶしゃぶ を一緒に食べに行きました。
天ぷらが食べたいと言ったのですが、ランチは別の
イタリア人と青山の ”天青” でランチをしたので、
夜はイタリア人をよく連れて行く、原宿の ”紫波” に
行きました。
イタリア人の好きな和食は、天ぷら、しゃぶしゃぶ、寿司、鉄板焼 です。
十数年前はイタリアンしか食べられないイタリア人が多く苦労しましたが、
最近は日本食が食べたいというイタリア人が殆どです。
彼らが好きな 天ぷら、しゃぶしゃぶ、寿司、鉄板焼 は家庭料理ではないですが、
彼らは家庭料理だと思っています(笑)。
夕食の最中に彼の時計が気になったので見せてもらいました。
A LANGE & SOHNE のゴールドです。
裏がスケルトンになっているのですが、
ムーブメントもゴールドです。
私は高級時計は詳しくないのですが、一体いくらするのでしょうか・・・
この時計は結婚するときに奥様から送られた、いわゆる 結納返し のようなものです。
何百万もする時計が結納返しというのも普通ではないです。
彼の奥様ともフィアンセの時に一緒に食事をしましたが、ミケーレと同じく上品な女性でした。
以前紹介した ”NAPOLEONERBA” の エルバ家とチョッカ家がイタリアの展示会で一緒にいるところ
を見たことがあるのですが、”上品なお金持ち” オーラが漂っていて、全く近寄ることができませんでした(笑)。
”CRUCIANI” のカプライ家もそうですが、イタリアのニットブランドは大金持ちが多いです。
なぜかはわかりませんが、理由のひとつに ”カシミア” というキーワードがあるようです。
それについては長くなるので、また別の機会に書きたいと思います。
そして私も ”DRUMOHR” のファンです。
秋冬のニットだけで6枚所有しています。
”DRUMOHR” にご興味のあるのある方はBEAMSのショップでご覧になってみてください。
次回はトリノから来たパワフルなイタリア人を紹介する予定です。
モンツァのお嬢様
イタリア モンツァのニットブランド ”NAPOLEONERBA” のラファエラ エルバが来社し、2011年秋冬の
素材に関して打ち合わせをしました。
ラファエラです。
ナポレオンエルバ は1885年創業の高級カシミアニットブランドです。
イタリアでは NAPOLEONERBA のネーム以外にも高級セレクトショップのストアーレーベルで
展開されていて、高品質なカシミアのニットを生産するブランドとして有名です。
ラファエラは現社長の次女で主にデザインを担当しています。
エルバ家はたいへんお金持ちなので余裕があり、ビジネスに関しても非常にスマートです。
彼らとは十数年の付き合いになりますが、オーダー数量の大小に関して言われたことは一度もありません。
オーダーしないシーズンやごく少量のオーダーのときも多いですが、いつもVIPカスタマーのように丁寧に
接してくれます。
これはオーダー数量に非常に厳しいイタリアのメーカーとの取引においては稀なケースです。
10数年前、取引を始めた頃にモンツァの本社を訪れましたが、そこの近くに家があると言われ、
家のある場所を見たのですが、どこを見ても公園らしきものしか見えません。
「どこに家があるの?」と聞いたところ、なんとその公園らしき場所が全部エルバ家の敷地だと聞いて
驚いたことを覚えています。
エルバ家のファミリーは皆エレガントでスマートです。
彼らを見ていると、「もし自分がお金持ちになったらこうなりたい」 と思わせる理想的な姿があります。
彼らのような大金持ちになることは無いと思いますが(笑)。
その日の夕食は、先日紹介したプリモグエルチレーナとラファエラと炉辺焼きに行きました。
ラファエラは初めての来日なので、和食の全てが新鮮なようです。
初日はしゃぶしゃぶ、2日目は寿司だったそうです。
食事中も携帯に父親から電話があり、
いま何を食べているか嬉しそうに説明していました。
日本ではあまり見かけない光景ですが、イタリアの
良家のファミリーでは良く見られる光景です。
プリモが着ているアウターは、かなり前のアスペジのナイロンパーカーです。
ラファエラはタイトフィットのレザーのブルゾンにスキニーデニムをブーツにインしたコーディネートです。
ミーティングの際にラファエラが着ていたニットコートが素敵でしたのでご紹介します。
カシミアのニットでダブルブレストのノーカラーコートです。
バックベルトが付いてテーラードのコートのようなディティールです。
画像ではよく分かりませんが、襟まわりやフロント 袖口には上質なスウェードのパイピングが施されています
値段を聞いたところ、日本で販売した場合は大体20万円くらいのプライスでした。
このコートはラファエラ自身の名前を冠した ”RAFAERA ERBA” というブランドです。
イタリアのエレガントな女性が好むような上品なニットブランドですが、日本では販売されていません。
イタリアではかなり人気があるブランドですが、先日ご紹介したカセンティーののコートと同じく、日本では
最も難しいテイストですね。
イタリアの女性が好むようなエレガントなテイストの洋服は個人的に好きなので、今後もブログで紹介して
いきたいと思います。
ナポレオンエルバの詳しいプロフィールは日本の代理店の NK CLASSIC のホームページでご覧ください。
アドレスはこちらです。http://www.nkclassic.co.jp/brand/04napoleonerba.html
次回はイタリアのボンボンをご紹介する予定です。
素敵なコート
先日ご紹介したカセンティーノのコートの続きです。
先日のブログでも書きましたが、私の知人女性がフィレンツェのテーラーで仕立てた
カセンティーノのコートをお借りして写真を撮りましたので、
今日はその素敵なコートをご紹介します。
6ボタンのダブルブレストでターンナップカフス、
バックベルト付き。
カセンティーノのナッピングウールで仕立てる場合の
最もオーソドックスなスタイルで仕立てられています。
襟に付けられたファーもテーラーメイドの定番的なディティールです。
このファーを作る専門の毛皮屋もフィレンツェにはあるそうです。
生地はもちろんカセンティーノのナッピングウールです。
ターンナップカフスの裏側にはグリーンの生地を張っています。
バックベルトの裏もグリーンの生地を張っています。
更に裏地もグリーンです。
カセンティーノの定番カラーはオレンジとグリーンですが、
このコートは、まさしくその2色のカラーコンビネーションです。
私の取引先のイタリア人もこのテーラーでカセンティーノのコートを作りましたが、
全く同じ仕様で仕上がっていました。
それにしても洒落ていますよね。
このテーラーの名前は、リベラーノ & リベラーノ です。
私たちの業界でクラシックな服が好きな人であれば、
ほとんどの人が知っている有名なサルトリア(仕立て屋=テーラー)です。
日本人の顧客も多く、誰もが知っている大相撲の有名な親方もこのテーラーでスーツを作っています。
日本人スタッフもいますので、フィレンツェに行かれる際はこのコートをオーダーしてみてはいかがでしょうか。
先日のブログにも書きましたが、イタリアではこのカセンティーノのナッピングウールの
コートを着ている女性をよく見かけますが、日本では数名しか見たことはありません。
イタリアのコンサバなファッションが好きでイタリアの文化が好きな女性でなければ
このコートの良さは分からないかもしれません。
しつこいようですが(笑)。
メンズは ”CUSTOM TAILOR BEAMS” でオーダーを受け付けています。
ファーは付けられませんが、ジャストフィットのコートをオーダーしてみてはいかがでしょうか。
生地はこんなにカラーバリエーションがあります。
私のお奨めは、グリーン、ブラウン、明るめのネイビーです。
”CUSTOM TAILOR BEAMS” に関してはこちらをご覧ください。
http://www.beams.co.jp/labels/services/custom-tailor-beams.html
次回はイタリアのお嬢様を紹介する予定です。
ナポリの伊達男
今日はナポリのGAGA社の社長 エリッコ フォルミコラ が、2011年秋冬のシャツ生地のサンプルを持って
来社しました。
エリッコです。
彼の名がついたブランドのネクタイやシャツは、BEAMSで数年前から展開しているので、エリッコ フォルミコラ の名前は知っている方も多いと思いますが、彼が エリッコ フォルミコラ 本人です。
彼は KITON に永年勤めた後、LUIGI BORRELLI に移り、ネクタイとシャツの企画とデザインを担当して
きました。 ルイジボレッリの社長 ファビオボレッリ のパートナーとしても有名な人物です。
彼のネクタイデザイナーとしての評価は高く、他のブランドのコンサルティングなども行っています。
同時に、自らが持つナポリの自社工場で、ERICCO FORMICORA ブランドのシャツやネクタイを生産し、
日本のセレクトショップでも扱われています。
彼との付き合いはここ数年ですが、彼の存在は10年以上前から知っていました。
毎年6月の PITTI UOMO に行くと、ルイジボレッリのブースの前に、生成りの麻のスーツに
白い麻のシャツを着て、キレイな色のネクタイをしている一際目立つイタリア人がいました。
それがエリッコ フォルミコラ でした。
その後もナポリの空港やミラノの街角で生成りのカシミアのチェスターコートにブラウン フフランネルの
チョークストライプのスーツを着た彼を何度も見かけましたが、他のナポリの洋服屋とは違う色づかいや
着こなしは、どこで見ても彼だと一目で分かるほど印象の強い着こなしでした。
彼の着こなしには独特の”あじ”があります。
彼はいつも柔らかい芯地のセミワイドのシャツを着ていますが、写真のように襟先がいつも無造作に
はねています。
白い麻のハンカチーフをいつも写真のように無造作に突っ込むような挿し方をしていますが、
それがなぜか自然に見えて、彼のトレードマークのようになっています。
彼のスタイリングは計算されたものかどうかわかりませんが、いつもナチュラルで彼らしいスタイリングです。
商談中も無造作にプリントのスカーフを巻いています。
このリーディンググラスも10色以上持っていて、洋服に合わせて色を変えています。
彼は60歳を越えていますが、今もいろんな意味で伊達オトコぶりを発揮しています。
ブログには書けないこともありますが(笑)。
「ナポリは車が反対斜線を逆走するのは当たり前」 という話を良く聞きますが、
彼の車の助手席に乗ったとき、本当にものすごいスピードで平然と逆走していました(笑)。
彼は本当にナポリ人らしいナポリ人です(笑)。
因みに、このブログのタイトルの写真は、彼のクルーザーでイスキア島に行ったときの写真です。
彼の着こなしやライフスタイルに関しては、これからも紹介していきたいと思います。
来週もイタリア人の来社が続きます。
今日は最近仕上がってきたスーツを始めて着ました。
ブルーグレイのフランネルスーツです。
生地で見たときよりもかなり派手で、まだしっくりきません。
ネクタイは今日もカシミアのタイです。
こんな色です。
ストライプもかなりハッキリしています。
エリッコに敬意を払い、ナポリブルーのつもりだったのですが...
ミラノのウェルドレッサー
今日はミラノのPMG社の社長、プリモ グエルチレーナが2011年秋冬の商材を持って
来社しました。
日本のファッション誌にも度々登場しているのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、
彼はイタリアの服飾業界ではウェルドレッサーとして有名なオトコです。
日本のファッション誌に登場するときは、頑張りすぎてチョット?なコーディネートの時のありますが(笑)、
彼のジャケットやスーツ コーディネートは、65歳とは思えない時代性を取り入れたエレガントな装いです。
今日はネイビーのジャケットにグレーにネイビーのウインドウペンの入ったトラゥザース、
ホワイトシャツにネイビーのカシミアタイ、ネイビーの前ボタンのニットベストを合わせています。
このコーディネートはネイビーのニットベストがコーディネートの要です。
ネイビーのニットベストが有ると無しではコーディネートの印象がかなり変わります。
先日私のブログで書いたニットベストの使い方と同じテクニックですね。
ポケットチーフもシンプルにホワイトのハンカチーフをTVホールドで挿しています。
柄物のパンツをコーディネートする時の良い手本だと思います。
彼とも15年来の付き合いになりますが、彼のスタイリングにはいつも感心させられます。
65歳になっても進化している ”時代性のあるクラシックスタイル”
私が65歳になったとき、彼のような若いメンタリティーで洋服を着こなせるでしょうか...
今日は私もネイビーのカシミアタイに
ネイビーのニットベストでした。
本当に偶然です。