
お気に入りのバッグ
インスタライブをやるといつもたくさんの質問を頂きます。
全部答えると多分2時間以上は必要かも・・・
以前ライブの時にバッグの質問が何件かありました。
私が普段使っているバッグとおススメのバッグについての質問でしたが、相当の数のバッグを持っているので、全部紹介するのはインスタライブでもブログでもかなり難しいというところです。
なので、今回は数多く持っているバッグの中から、最近気に入ってよく使っているバッグを二つご紹介します。
英国の CROOTSというブランドのトートバッグ。
ブライドルレザーを使ったシンプルなトートバッグです。
一枚革でライニングをつけていないので、ブライドルレザーのトートバッグでありながら軽いのが特徴。
ライニングをつけた方が高級感がありますが、バッグ自体がとても重くなってしまうので、荷物が多い私にとってはアンラインドで軽い方が嬉しいです。
アンラインドだと内ポケットが付いていないものも多いですが、このバッグはそのデメリットにもしっかり対応しています。
スマホや定期や鍵やら、必要なものをすぐ取り出すことができるので、バッグの内ポケットは自分にとってなくてはならないものです。
キャンバスのトートバッグは内ポケットがついていないものが多いので、購入に至らないというケースがほとんどです。
LL BEANのトートバッグも簡単な仕様でいいので、内ポケットが付けばいいのになといつも思っています。
開口のボタンも凝っています。
金具のボタンを引っ張るだけでロックがはずれるので、とても便利で気の利いた仕様です。
サイドのマチも荷物の量で調整できるようになっています。
ご覧のとおり、荷物が少ないときはスナップをとめてコンパクトに、多いときはスナップを外せばマチが広くなり容量が増えます。
トートバッグを多く持つ私の経験上、この仕様はトートバッグの購入を検討するうえで重要なポイントです。
スナップボタンもブラックのつや消しで目立たないのがポイント。
細部の仕様も怠っていません。」
このトートバッグ、ライニングなしの一枚革ですが、ブライドルレザーなので荷物をたくさん入れても型崩れしません。
私はバッグの使い方が荒いので、型崩れしなくて軽くて傷が入っても気にならないというのは、このバッグを購入して良かったと思うポイントです。
シンプルなデザインなのでカジュアルからドレスまで、スーツスタイルの時も荷物が多ければこのバッグを使っています。
ちなみに、私が持っているのはネイビーですが、完売してしまいました・・・
ブラックも全店であと8個だけ。
再入荷は未定です。
ご興味のある方は是非最寄りの店舗でご覧になってみてください。
もうひとつは同じく CROOTSのハンドル付きのクラッチバッグ。
インスタライブでおススメのブリーフケースの質問を頂いて、口頭でご紹介したバッグです。
トートバッグと同じく、ブライドルレザーの一枚革でアンラインド仕様です。
ハンドルが2WAYになっているのが特徴。
クラッチバッグをベースに作られていますが、ハンドルを引き出せばブリーフケースとしても使えます。
クラッチバッグは抱えて持つので、長時間持つと腕がかなり疲れます。
海外出張時はクラッチバッグをよく使いますが、PITTIの会場で終日クラッチバッグを持っていると腕が筋肉痛になります(苦笑)。
そんな時、このようにハンドルがついていると普通のブリーフケースのように持てるので本当に便利です。
バックルも凝っています。
突起をストラップの穴に入れて、バックルを上げ下げするだけでフラップを開閉できます。
バックルの形状も波型にラウンドしていて、これまでの英国ブランドにはない雰囲気です。
このクラッチバッグもトートバッグと同じくブライドルレザーのバッグとしてはかなり軽いです。
そして、底がラウンドしているのでクラッチバッグとして持ったときに手に馴染むのも良いところ。
この持ったときに手に馴染む感じがクラッチバッグ選びのポイントのひとつです。
ちなみに、このバッグも私が持っているブラウンは全店で残りが4個になっています。
ちなみに、このバッグも私が持っているブラウンは全店で残りが4個になっています。
ブラックも展開していますが、ブラックは全店で19個あります。
このクラッチバッグも再入荷未定なので、ご興味がある方は最寄りの店舗でご覧になってみてください。
BEAMS渾身の別注モデルです。
おススメのバッグなのに在庫が少なくて申し訳ありません。
このブログは販売促進が目的ではないので、いつも在庫状況を調べずに書いて、書き始めてから在庫が少なかったり無かったりということに気づくことが結構あるんです(苦笑)。
このクルーツのバッグはもともと人気があって、実はここ数年のバッグの中でもヒットアイテムと言えるものなんです。
これまでの英国ブランドのバッグと比べると、良い意味でソフィスケートされているのが特徴。
”イタリアのバッグほど色気はないが英国のバッグほど野暮ったくもない”
そんな今の時代に丁度いいバランスが人気なのかなと思っています。
バッグも時代性のあるクラシック。
まさにBEAMS F的なバッグだと思います。
ビジネスマンにおススメのネクタイ
9月に入りましたが残暑が厳しく、ジャケットやスーツにタイドアップしたい気分ですが、まだシャツいちで出勤しています。
ビジネスマンの方たちもそろそろクールビズも終わり、タイドアップの時期が近づいていると思うので、今回は私が個人的にビジネスマンの方たちにおススメしたいネクタイを4本ご紹介します。
最初の一本は、私がMR_BEAMSの中でブレザーと合わせているこのネクタイです。
HOLLIDAY & BROWNのストライプタイ。
数あるストライプタイの中で、私が今シーズンおおススメしたい一本です。
ブルーにボルドーとイエローという、絶妙な色使いがおススメのポイント。
上の画像ではダブルのネイビーブレザーと合わせていますが、普通のシングルのネイビージャケットにグレーのスラックスという、オーソドックスなスタイルに合わせても映えるネクタイです。
MR_BEAMSではギンガムチェックのタブカラーとあわせていますが、シャンブレーのシャツとも相性がいいので、こんな感じで合わせてもいいと思います。
もちろんタブカラーでなく、普通のワイドで合わせてもいいです。
仕事でシャンブレーのシャツが着れない方はブルーのシャツと合わせることをおススメします。
ホワイトシャツを合わせるとコントラストがつきすぎてネクタイが派手に見えるので、できればブルーのシャツをあわせてください。
光沢もあり、とても上質感のあるネクタイです。
二本目は持っている方が少ないと思われるグリーンのストライプタイ。
ミディアムグレーのスーツに良く合うストライプタイです。
今シーズンは私もミディアムグレーやライトグレーの無地のスーツが着たい気分なので、個人的にも欲しいネクタイです。
ちなみに、このネクタイもHOLLIDAY & BROWN。
選んだときはまったく気づかなかったのですが、最初に紹介したネクタイの色違いでした。
グリーンは派手すぎず地味すぎず絶妙なトーンで、グレーとサックスブルーの入り方も絶妙です。
こんな配色のネクタイはなかなかないと思います。
特にグレーのスーツとの相性が良く、シャツも普通の無地のシャツでコーディネートするだけで洒落たVゾーンになるので、ビジネスマンの方たちにも是非おススメしたいネクタイです。
上のコーディネートはブルーのシャツと合わせていますが、ホワイトシャツで合わせてもコントラストがきつくならないので、シンプルで上品なVゾーンになると思います。
こんな配色のネクタイがネクタイ売り場にあっても、なかなかご自身で選ばないと思います。
自分がショップスタッフであったら、ビジネスマンの方々に真っ先におススメしたいネクタイです。
3本目は濃いパープルにブルーのジャガードのネクタイ。
ネイビーの無地のスーツにネイビーのロンドンストライプという、ビジネスマンの方たちが持っているオーソドックスなスーツやシャツによく合うネクタイです。
個人的にも好きなネクタイブランドである、ナポリのFRANCESCO MARINOのネクタイで、ヘリンボーンのベースに菱形を二つ重ねたような凝った柄のジャガードタイです。
他のブランドにはない、独特の柄が多いのがこのブランドの特徴です。
パープルのネクタイが難しいと感じる方も多いと思いますが、パープルとブルーの2色の糸で織られているので、パープルもブルーがかっているのが特徴です。
大検の裏を見るとブルーのヘリンボーンになっているのがわかります。
ブルーがミックスされていることで、ネイビーのスーツにあわせた時にとても馴染みがいいのもおススメのポイントです。
ネイビースーツに色モノのネクタイをしたことがない方に特におすすめしたい一本です。
パープルは難しいと感じている方も、是非お試しになってみてください。
4本目は英国の雰囲気を持つネイビーのジャガードタイ。
ビジネスマンの方で持っている方も多いと思う、2cm幅くらいのオーソドックスなネイビーのチョークストライプのスーツに合せてみました。
このネクタイは英国のシルク織物のファクトリーである、VANNERS(ヴァ―ナーズ)の生地を使ったBEAMS Fのオリジナルです。
ヴァ―ナーズは1740年創業の歴史あるファクトリーで、英国のみならず世界中の有名ネクタイブランドの生地を生産しています。
英国製のジャガードはイタリアのものに比べると打ち込みがしっかりしているので、目利きのバイヤーであれば生地に触るだけで英国製の生地だとわかります。
このネクタイのオススメのポイントは、生地の良さだけでなく柄の色使いもあります。
ベースの少し青味があるネイビーに、グレーとブラックというモノトーンの柄が入っています。
青味のあるネイビーとモノトーンのグラデーションが絶妙で、柄も少し大き目なのでネイビーベースのジャガードにありがちな堅さを感じません。
スーツもネクタイも英国調なので、シャツはあえてクレリックシャツを合わせましたが、普通のブルーの無地のシャツでもよく合います。
ホワイトシャツでも合いますが、少し短調な感じになるかなと思います。
無地のネイビースーツに合わせる場合は、ブルーのストライプのシャツでもいいと思います。
今回ご紹介した4本の中で、最もクラシック感が強いネクタイだと思います。
ちなみに、英国調の雰囲気が強いコーディネートなので、ポケットチーフはシルクの白をパフで入れています。
細かいですが、コーディネートのイメージでチーフの入れ方を変えるのも私のこだわりです。
ビジネスシーンでチーフをしない(できない)方も多いと聞いていますのでご参考まで。
服装の規定が厳しいビジネスマンの方々に向けて、私が仮にショップスタッフだった場合、どのようなネクタイをおススメするかという観点で今回はこの4本選びました。
ビジネスマンの方々が普段よく着ていると思われるジャケットやスーツ、シャツを使い、シンプルですがちょっと気の利いたVゾーンになるようにネクタイを選んでみました。
ビジネスマンの方々でファッションに興味がある方は、規制がある中でいかに個性を出すかということを考えている方が多いのではないかと思います。
このブログでは初めての試みですが、もしご好評頂ければ今後も定期的にアップしていこうと思っています。
こんなコーディネートビジネスでしないという声が多ければやめます(笑)。
ここ数年、SNSのメッセージを通して ”スタッフのコーディネートやディスプレイがビジネスマンにとって全くリアリティーがない” という厳しいご意見を度々頂いております。
確かにお洒落自慢のようなコーディネートが少し多くなってしまっかなと・・・
”基本なくして応用なし”
指導します。
MEN'S EX Online ”中村アーカイブ” 秋冬編がスタートしました。
こちらも是非ご覧ください。
https://www.mens-ex.jp/archives/1168880
トレンド”買いたい新書”?
毎シーズンご好評のMR_BEAMSが今回ウェブ版になりました。
もうご覧になられましたが。
これから色々面白いコンテンツが増えて更新されていきます。
ご期待ください。
いつものNAKAMURA NOTEは、今回は 中村達也のトレンド ”買いたい新書”に。
題名が変わることは聞いていませんでした・・・
それにしてもエディターの人はボキャブラリーがありますね。
自分はユーモアが足りないので、こういう言葉が思いつきません(苦笑)。
まあ、いつも周りの人たちに支えられて、色々なものが生まれているということですね。
今回は、そのウェブ版MR_BEAMSの私のページの中から何点かピックアップして、おすすめのコーディネートやアイテムをご紹介します。
ネクタイは久しぶりにジャガードの流れが戻ってきています。
ミディアムグレーやライトグレーのスーツにブルーのクレリックにジャガードのネクタイ。
こんな90年代に流行っていたような英国調のコーディネートが新鮮に感じます。
ポケットチーフもシルクのチーフをパフで。
細かいですが、今シーズンはこんなこなしも気を使ってみたいところです。
プリントのネクタイはラウンド柄が新鮮です。
ここ数年、菱形などのスクエアなモチーフが多かったプリントタイですが、今シーズンは曲線を用いたモチーフが増えているのが傾向です。
深いパープルベースにイエローとグリーンのラウンド柄のプリントタイは、クラシックストライプのスーツにもよく合います。
シャツはシンプルにホワイトのタブカラーで。
柄を多用すると品が悪くなるので、コーディネートの柄は二つに抑えましょう。
流れ的にも柄を多く重ねるのはNGです。
カントリー風になりがちなブラウンのホームスパンのスーツには色をさして。
コーディネートを間違えると野暮ったくなってしまうホームスパンのスーツは、イエローのタートルをインナーに着て今の雰囲気を感じさえるトラディショナルスタイルに。
ブラウンとイエローはとても相性の良いカラーコンビネーションでお互いの色を引き立てます。
今シーズンはカラーのニットの流れが来ていますが、イエローはベージュやブラウンと相性良いので、手持ちのアイテムとコーディネートしやすいカラーです。
個人的にも大好きで、秋冬は休日にもよく着るケーブル編みのタートルネック。
一枚でもサマになるケーブルのタートルは何枚持っていても重宝します。
今シーズン個人的に最もおススメしたいのが、このGRANSASSOのケーブルタートル。
特徴的な大きなケーブル柄と柔らかい素材感がとても気に入っています。
コーディネートはシンプルにオフホワイトや淡いベージュのパンツとあわせて上品に。
春夏人気だったワイドボーダー、秋冬はニットでも展開します。
ワイドボーダーのニットは難しく考えず、こんな風にネイビージャケットとあわせてシンプルに。
メタルボタンのブレザーとも相性が良いので、手持ちのネイビーブレザーとあわせてもいいですね。
パンツはデニムのファイブポケットをあわせて、レザーシューズをあわせればフレンチアイビー風のコーディネートになります。
ネッカチーフなどはあえて加えず、さらりとシンプルに着こなすのがポイントです。
このBAFFYのネイビーとグリーンのボーダーは個人的にもおすすめです。
今シーズンはカラーニットの流れが来ていますが、カラーニットを着慣れない方にはこんなブルーのニットがおすすめです。
昨年から継続しているモノトーンのジャケットとの相性もとてもいいです。
読者の皆さんがお持ちのネイビージャケットとあわせても今シーズンらしい雰囲気になります。
私もモノトーンのジャケットを何着か持っているので、今シーズンはこんなブルーのタートルを買い足そうと思っています。
カラーニットは手持ちのアイテムとあわせて、コーディネートをアップデートさせることができるのがポイントです。
バリエーションが増え、より身近になったミリタリーパンツは、ラギッド過ぎない都会的jなコーディネートがおすすめ。
太くもなく細くもない、こんな程よいシルエットのカーゴパンツは、リアルなミリタリーパンツが苦手な方には特におすすめです。
コーディネートは上品なカシミア混のオフホワイトのショールカラーのニットをジャケットがわりに着て、インナーも上質なTシャツを合わせ、ラギッドなアメカジ風に見えないのがポイントです。
このコーディネートは個人的にもとても気に入っているコーディネートです。
昨年から続いているイエローは、今シーズンも欠かせないカラーです。
前出のホームスパンのスーツコーディネートもそうですが、イエローはブラウンやベージュとの相性がとてもいいです。
このコーディネートも個人的にとても気に入っているコーディネート。
パンツはあえてホワイトデニムのファイブポケットをあわせてスポーティーな雰囲気に、シューズはスエードのベルジャンシューズで上品さをプラスしてバランスをとりました。
ブラウンやベージュのジャケットをお持ちの方には、おすすめしたい色づかいです。
今シーズンはパターンドコート(柄のコート)の流れが来ています。
今年の1月のPITTI UOMOで私が着ていたのがこのコート。
大柄のグレンプレイドにブラウンのウインドウペンという、モノトーン×カラーのコート。
コーディネートが難しいと感じる方も多いと思いますが、こんな風にシンプルなジャケットコーディネートに合わせれば、それほど難しいことはありません。
タイドアップでなく、インナーに無地のタートルを着ればもっと難易度が下がるでしょう。
パターンドコートを着るコツは、あまりインナーばかりに気を取られず、柄のジャケットを着るときのようにコートの柄とパンツの相性を考えるとコーディネートがしやすくなります。
自分が実際に着てとても気に入っているので、柄のコートが苦手でなければおすすめしたいコートです。
パターンドコートはチェックだけでなく、こんな大柄のヘリンボーンもおすすめです。
ピッチが広く少し明るめのグレーのヘリンボーンは、モノトーンンのコーディネートに合わせても野暮ったさをまったく感じさせません。
ビジネスで着る場合は、無地のグレー系のスーツとあわせてもいいでしょう。
生地は見た目の印象と違い柔らかな素材感で、軽い仕立てと相まってロング丈ながらとてもリラックス感があるコートです。
チェックのコートが苦手な方は是非お試しになってください。
今回ご紹介したアイテムの詳細は、MR_BEAMSのウェブサイトでご覧いただけますので、ご興味のあるものがあれば是非ご確認ください。
今回のブログの内容は先週のインスタライブでも話しています。
既にご覧になった方も多いと思いますが、見逃された方は私のInstagramのアカウントのIGTVでご覧いただけます。
ご興味のある方は是非ご覧ください。
毎回とても多くのの方にご覧いただいているので、今後はできる限り定期的に行いたいと思っています。
皆さんの期待を裏切らない内容で・・・
それが一番大事です。
インスタライブで問い合わせが多かった、私が着ていたシャンブレーのワークシャツ。
BEAMS PLUSで展開しているKENNETH FIELDのものです。
BEAMSのオンラインでは販売されていませんので、最寄りの店舗にお問い合わせください。
品番は1111-3992
在庫は全店で残り8枚です。
これは銘品です。
BEAMS以外で買ったもの
自分が身に着けるものは90%くらいがBEAMSで、残りの10%は他社のショップやネット、お取引先様のストックなどを購入しています。
基本的には自社のものでコーディネートを完結できるのがベストなので、カジュアルやビームスプラス、ビームスライツ、ビーミングまで、メンズを展開する全セクションを探して、それでも見つからない場合他社で探すという感じです。
今回は、この春夏でBEAMS以外で購入したものをご紹介します。
生地が厚手でしっかりした普通のポケットTシャツを探していたのですが、フィッティングがしっくりくるものがなかなか見つからず、無印カフェに行った時に偶然見つけ購入しました。
太番手の糸でしっかり編立られていて、洗いもかかっているので新品の状態からいい風合いになっています。
昨今はゆったりしたフィッティングのTシャツがトレンドですが、自分は肩が落ちてワイドなボディーのTシャツが似合わないんです。
そこで、細くもなく緩くもない丁度いいフィッティングのものを探していたのですが、このTシャツもSサイズを広げてみたらやはり今どきのゆったりしたサイズ感なので、棚に戻そうと思った時に見つけたのがXSサイズ。
試着してみるとフィッティングも自分の理想に近く、値段も¥1.490-(税込)なので、失敗したら部屋着にすればいいくらいの気持ちで購入したのですが、これがなかなか良く、結果的にグレーもネイビーも購入しました。
自分のように肩が落ちてワイドなボディーのTシャツが苦手な人は多いと思います。
そんな方はワンサイズダウンで着るといいのですが、私のようにSサイズの人はXSサイズの展開がほとんどないので、なかなか理想的なフィッティングのTシャツを見つけるのが難しいのが実情です。
気になる方は最寄りの無印良品でチェックしてみてください。
ちなみに、XSサイズは展開していないお店も多いようです。
バーンストーマーと聞いて、アメリカ風のチノパンを思い浮かべる人は、私と同世代の人だと思います。
私が大学生の頃、多くのセレクトショップがバーンストーマーのチノパンを扱っていました。
当時BEAMSやSHIPSのオリジナルのパンツを数多く手掛けていたメーカーで、私もバイヤー駆け出しのころにBEAMS Fのオリジナルのパンツをバーンストーマーで作っていたので散々お世話になっていました。
90年代後半に廃業したのですが、数年前に復活。
当初はチノパンに特化したラインナップでしたが、その後ミリタリーパンツを展開しているのを知り、早速試着してみるとミリタリーパンツとは思えない綺麗なシルエットが気に入り、オリーブとネイビーの2本購入しました。
私は本物のミリタリーパンツは穿かないのですが、ミリタリーテイストは好きなので、このようなシルエットが綺麗なミリタリーパンツはとても刺さります。
1900年代初頭にアメリカ軍で使われていたリップストップを再現しているという生地も気に入りました。
私のように体型に難のある人が本物のミリタリーパンツを穿くと、さらに体型が悪く見えるので、今までどんなに流行っても本物のミリタリーパンツは一度も穿いたことはありません。
BEAMSのスタッフとしては失格です(笑)。
本物は苦手でもスラックスのようなシルエットで綺麗なミリタリーパンツなら穿いてみたいと思う方も多いと思います。
そんな方に試してみていただきたいミリタリーパンツです。
今シーズンは以前紹介したループウィラーの半袖スエットや前出の無印良品のTシャツとあわせてよく着ています。
このパンツの企画の意図がジャケットに合わせられるミリタリーパンツなので、秋冬はジャケットにレザーシューズをあわせ、80年代のフレンチアイビー風のコーディネートもしてみたいと思っています。
SEBAGO レザーデッキ
20代の頃はKEDSのチャンピオンオックスフォードやTOPSIDERのキャンバスデッキ、スタンスミスなどの白スニーカー、WALKOVERのホワイトバックス、COLEHAANのホワイトのレザーデッキ等々、散々ホワイトの靴を履いていたので、最近また白い靴がとても新鮮に感じています。
今シーズンはコードレーンのパンツを購入したので、BEAMSに入社した当時にコードレーンやシアサッカーのパンツとよくあわせていた白のレザーデッキシューズを久しぶりに履きたくなりました。
そこで購入したのが、このセバゴのホワイトデッキシューズ。
以前このブログでも紹介しましたが、すでにブラウンとネイビーを所有していてかなり気に入っているので、今回も迷わずセバゴを選びました。
リアルアイビー世代の私にとっては、高校生の頃にプレッピーブームでレザーのデッキシューズが大ブームだったので、永遠の定番アイテムなんです。
昨年イタリアの会社がオーナーになり、ブラックレザーにブラックソールというイタリアっぽい企画のものも出てきて、これからの展開が楽しみなブランドです。
なぜBEAMSで展開していないかと言うと、数年前に展開していて思ったほど売れなかったから・・・
早すぎたのでしょうか・・・
ということで、どこで買ったかは言えませんが(笑)、値段も¥19.800-(税込)と手ごろなので、個人的におすすめのシューズです。
RIVIERAS スリッポン
夏場ドローコードのパンツとあわせて休日に一番出番が多いリビエラのスリッポン。
色々なエスパドリーユタイプのスリッポンを試しましたが、個人的に一番気に入っているのがリビエラなんです。
セバゴのデッキシューズと同じ理由で白のリビエラが欲しかったので購入しました。
リビエラのスリッポンがいいのはヒールがついているところ。
普通はエスパードリーユタイプのスリッポンのソールはフラットですが、このヒールがつくことで履き心地がすごくよくなるんです。
ということで、今回ホワイトを購入して6色のリビエラを所有することになります。
昨年までBEAMSのカジュアルでも展開していたのですが、今シーズンから取り扱いがなくなり、今回は他社で購入しました。
BEAMSで扱っていきたい靴なので、来年の春夏は別注をかけて再度展開する予定です。
セバゴのデッキシューズもリビエラもドライビングシューズとして使えるところも気に入っているポイント。
大人っぽいカジュアルシューズは、私のようなキレイめなスタイルを好むオッサンにとって、とても使えるシューズなんです。
ご覧のように、他社で購入するものは値段が手ごろでカジュアルなテイストのモノばかり。
そして、今回は紹介していませんが、ネットで購入したものもあります。
試着ができないので失敗するケースもありますが、この値段でこんなの買えるのというケースもあります。
知らないブランドのネットでの購入はある意味賭けです(笑)。
これからも、たまにはBEAMS以外で購入したものをご紹介していこうと思います。
高級なものやウンチクがあるようなものはBEAMS以外では買わないので、気楽に気軽に買えるものをご紹介していこうと思っています。
実は、あるブランドのスニーカーをネットで買おうか悩んでいます・・・
値段は¥3,980-(税込)。
悩む値段ではないですが、試着ができないので賭けですね。
靴はサイズが合わなければどうしようもないので・・・
購入したらお知らせします。
2020秋冬トレンド解説動画 後半3編がアップされました。
是非ご覧ください、
盛らないコーディネート PITTI編
例年は6月にPITTI UOMOが行われますが、今年はコロナ禍でPITTI史上初の開催中止。
ファッション業界の人たちはPITTIに向けて気合を入れてコーディネートの準備をする人たちが多いので、そういった人たちにとっては物足りない夏になっているのではないかと思います。
この10年くらいはスナップが流行り過ぎたこともあり、リアリティーのないスタイルの人たちが増え過ぎたので、少しクールダウンするいい機会なのかなと個人的には思っています。
そんなこともあり、今回はここ3年くらいのPITTIのスナップの中から、”盛り過ぎないスタイル” を選んでご紹介します。
名付けて ”盛らないコーディネート PITTI編” です。
オリーブグリーンのダブルブレストのコットンスーツにデニムのウエスタンシャツ。
コットンスーツにウエスタンシャツをあわせるコーディネートは自分もよくやりますが、こんな襟がワイドなサルトリアテイストのスーツにあわせてもいいですね。
靴もシンプルに黒のタッセルで、無理をしている感じが全くありません。
時計がゴールドなのが唯一盛っている部分かなと思いますが、それもシンプルなコーディネートの良いアクセントになっていると思います。
スナップの常連ではないですが、この人のコーディネートは個人的にいつも気にしています。
日本のファッション誌にも度々登場するALESSANDRO SCUARZI
アメリカっぽい赤とブルーのシアサッカーのシャツジャケットにペパーミントグリーンのスキッパー、ホワイトデニムにスエードのタッセルスリッポンという、色使いもシルエットもリラックス感のあるコーディネート。
チラッと見えるベルトのバックルが実はかなり特徴があるのですが、あえて悪目立ちしないようにポロの裾でうまくカバーしています。
盛った感じのないシンプルなコーディネートですが、色づかいに特徴があり、アメリカとイタリアのテイストがうまくミックスされて、いいさじ加減のコーディネートです。
日本人がするとイタリアっぽく振れるか、逆にアメリカっぽく振れてしまうので、こんないい塩梅のコーディネートは見習いたいところです。
トートバッグはACATEかな・・・
大人のリラックススタイルには、こんなトートがいいですね。
LARDINIのハンドメイド ラインのディレクター ANDREA ANDREOLI
正直イタリア人で着こなしがいいと思う人は少ないのですが、彼のスタイリングは前職のDREW&COの頃から好きで、私が着こなしを注目している数少ない一人です。
生成りのリネンジャケットにベージュ系のニットポロとパンツという、いわゆるニュートラルカラーのワントーンコーディネートですが、ニットポロの色目が少しピンクがかった絶妙なトーンなのがポイント。
シンプルなコーディネートですが、なかなかできない色づかいです。
自分ならパンツより少し濃いベージュかブラウンのポロをあわせると思うと、自分がいかに凡人なのかと思ってしまう色づかいです。
チーフはシンプルに白リネンで、挿し方にさりげないこだわりが感じられます。
これはイエローとホワイトでまとめたコーディネート。
身に着けるアイテムも特に変わったディティールやシルエットのモノをあわすわけでもなく、シンプルなコーディネートの中にセンスの良さが感じられるのが良いところ。
こういうシンプルで気の利いたコーディネートのイタリア人て本当に少ないです。
足元はALDENのタッセル。
この色を選ぶのもさすがです。
BEAMSでも展開している、ナポリのブランドTITO ALEGRETTOのディレクターTITO ALEGRETTO
上半身はホワイトでまとめ、淡いベージュのパンツをあわせたニュートラルカラーのコーディネート。
足元がレザーのサンダルなのは彼にとっては盛りではなくハズシですが、我々日本人には見慣れないので盛った感じにも見えます。
ちなみに、セットアップにレザーサンダルはPITTIの会場でもチラホラ見かけるので、イタリア人たちにとってはハズシ技のようです。
バッグもキャンバスで抜けた感じを出しています。
ホワイト~ベージュのワントーンコーディネートなので、グリーンのポケットチーフがいい感じで差し色になっています。
前出のスクアルツィ氏もアンドレオーリ氏もそうですが、昨今の夏のジャケットコーディネートは、リラックス感のある抜け感がコーディネートのポイントです。
PITTIのスナップでは撮られる側ばかりが注目されていますが、撮る側(フォトグラファー)もコーディネートにこだわった人が多いです。
カモフラのミリタリージャケットにベージュのチノパンという、このフォトグラファーもシンプルなコーディネートですが、細部にこだわりが感じられます。
ミリタリージャケットのサイズ感、古着と思われる2インプリーツのチノパンのサイズ感と丈感がとてもバランスが良く、その足元がVANSのデッキシューズというのもいいですね。
最初の画像はボルドーのTシャツ、3枚目は同じ色のリネンシャツと、シャツの色にはこだわりがありそうなのも気になります。
よく見ると時計や時計ベルトもこだわりがありそうです。
ここ数年、こんな感じのミリタリーテイストのコーディネートをした人をPITTIでも多く見かけるようになりましたが、妙に盛り過ぎてバランスがおかしい人が多いのも事実。
自分とは全くテイストの違うスタイルですが、こだわっていないように見えてこだわっているところも好きなコーディネートです。
BEAMS Fのアシスタントバイヤーの芹澤
ネイビーブレザーに白Tにチノパンという超シンプルコーディネート。
背が低い人でワイドパンツが似あっている人を見たことがほとんど無いですが、いいバランスで着こなしていると思います。
芹沢は学生時代バレーボールをやっていたので、上半身がしっかりしていて肩幅もあるので、ジャケットとパンツのつながりが良く、パンツの丈のバランスが良いのもポイントです。
Tシャツの適度なボリューム感もワイドパンツとの相性がいいです。
靴がアメリカっぽいモカシンというのもポイント。
これで普通のローファーやタッセルだと堅くなって逆に野暮ったく見えてしまいます。
このコーディネートも適度な抜け感がポイントです。
盛らないコーディネートは色々な部分でサイズ感やバランスが大事です。
長く伸びた髭が個性的で顔を見ただけで充分盛った感がありますが、顔と赤いネッカチーフを除けば白とブルーのシンプルなコーディネート。
白ジャケットに白ネイビーのボーダーT、パンツはデニムのグルカと個人的にも好きなコーディネートです。
サイズ感も適度なゆとりでトレンドに振り過ぎていないのも良いところ。
アメリカっぽいレトロなスニーカーをあわせているのもいいですね。
自分も同じようなアイテムを持っているので、真似してみようかなと思わせるコーディネートです。
実はボーダーTを上手く着こなしている外人さんをPITTIで見かけることはほとんどありません。
ちょっと日本人的な感覚のコーディネートかなと思います。
デニムのグルカパンツがいいですね。
来年BEAMSで展開しようかな・・・
イタリアのブレーシアの伝説的なセレクトショップ、ADRIANO&SONSのオーナーだった、ADRIANO FRANCASSI
稀代のウェルドレッサーと言われた彼も70歳を超えました。
白い貝ボタンのネイビージャケットに白のワンピースカラーのシャツ、ピンクのパンツと、2000年代前半頃の王道的なイタリアンクラシックのカジュアルスタイルなので、彼くらいの年齢の人がするととてもサマになります。
足元は、この世代の人達だとスペルガというパターンになりがちですが、トップサイダーのデッキシューズをあわせるのは彼がアメリカのテイストをよく理解しているからだと思います。
彼がオーナーだったアドリアーノ&サンズは、イタリアで初めてラルフローレンを取り入れた店としても有名です。
私が10数年前に彼を注目するようになったのも、日本の某誌で取り上げられたスタイルが、当時のイタリア人とは明らかに違うアメリカの雰囲気を感じさせるコーディネートだったからです。
最近見なくなったカラーパンツ、さすがにピンクは穿けないですが、明るいブルーやグリーンならこんな風にあわせてもいいかなと思わせるコーディネートです。
西口のシンプルなモノトーン コーディネート。
シャツはブラックデニムのウェスタンで、パンツもブラックデニムのリーバイスですが、パンツが少し色落ちしているので、微妙にブラックのトーンがずれているのがポイントですね。
シンプルなモノトーンコーディネートですが、これでパンツがシャツと同じトーンだと野暮ったく見えます。
まあ、西口なのでその辺は計算済みでしょうね(笑)。
足元がブラックスエードのウェスタンブーツは盛るというより捻りですね。
首元のブラックのバンダナだけ少し盛ったかなという感じですが、これが無くても充分スナップされるモノトーンコーディネートだと思います。
細部に気を使ったコーディネートなので、盛るより難しいコーディネートかもしれません。
スナップブームが起きてからスナップを撮られるためのコーディネートをする人が増え、シンプルで気の利いたコーディネートの人が少なくなり、PITTIの会場はなんだか盛り盛りのおかしな格好をした人が増えたなというのが正直な印象です。
撮る側にとっても盛ったスタイルはわかりやすく絵になりやすいので、そうなってしまうのも仕方ないですが、そういう意味では昨今のPITTI SNAPは撮る側と撮られる側のかけ引きなのかなと思います。
実は、ここ数年でPITTIに来なくなったフォトグラファーも増えています。
お祭り騒ぎのようなPITTI SNAPに嫌気がさしたようですが、自分が見ても数年前と比べてフォトグラファーの数は確実に減っています。
6月のPITTIが中止となり、1月も微妙な感じの中、スナップの在り方も少し変わってくのかなと思っています。
ということで、私もこれまでと同様に流れはお伝えしつつ、読者の皆さんが取り入れやすい、リアリティーのある盛らないコーディネートを色々なかたちでお伝えして行ければと思っています。
”行き過ぎず、古臭くならず”
やはり、そこがポイントかなと思っています。
ディスプレイ指導 ドレス編
今回は前回に続きディスプレイ指導 ドレス編です。
セールだけでなく、新入荷のアイテムを使ったディスプレイも増えていますが、さっそく注意すべき点があったので色々アドバイスしています。
前回同様、皆様のコーディネートの参考になることも多いと思いますので、じっくり読んでいただけると嬉しいです。
ベージュのチェックジャケットにデニムのファイブポケットをあわせたディスプレイ。。
一見どこが悪いのかなと思う方も多いと思います。
私が指摘したのは、上と下でコーディネートのテイストがチグハグなこと。
上がイタリアっぽいテイストに対して下はアメリカっぽいテイストに見えます。
シャツはボタンダウンをあわせているので、イタリアっぽい感じに見えるのは、ネクタイの色柄がイタリアっぽいからです。
なので、「ネクタイをもう少しクラシックなテイストのものに変えた方がいい」とアドバイスをしました。
変更後はこんな感じに。
ベーシックな段落ちのストライプ(幅広のストライプ)がいいのでは、というアドバイスをしましたが、セール時期なのであうものがなく、このタイを選んだということ。
結果的には良くなっているので問題はありません。
むしろ私の言うとおりにするよりも、本人が考えて良くなる方が理想的です。
ネクタイの配色も似ていますが、まったく雰囲気が変わると思います。
ジャケットのタイドアップにファイブポケットのコーディネートは、合わせるアイテムや色柄を間違えると、とても野暮ったく見えるので注意が必要です。
今回はネクタイのチョイスだけが間違っていたという感じです。
実はPITTIの会場でもジャケットにドレスシャツにタイドアップで、ただファイブポケットを合わせただけというイタリア人が結構います。
さらに、それにスニーカーをあわせている人も結構多い・・・
ドレスダウンもミックスコーディネートも、ドレスとカジュアルの基本を理解したうえでやらないとおかしなことになります。
秋冬新入荷のLARDINIのグレンプレイドジャケットを使ったディスプレイ。
グレイシュなブラウンに明るいブルーのウィンドウペンなので、ジャケットのトーンにネクタイを合わせたのだと思いますが、Vゾーンが重くしずんでジャケットの柄もぼやけて見えます。
「もう少し明るめのネクタイを合わせた方が良いのでは」とアドバイスしました。
修正後はこんな感じになりました。
最初のVゾーンと比べると胸元が明るい印象になり、ジャケットの柄も引き立って見えると思います。
ちなみに、このディスプレイも同じパターンです。
最初の画像と同じ色づかいのVゾーンで、シャンブレーのシャツのトーンが濃いので、さらに重たく見えます。
このコーディネートもVゾーンを明るくした方が良いというアドバイスをしました。
ただし、上のディスプレイに比べると良い点もあります。
パンツが淡いトーンなので、ジャケットとパンツでメリハリがついていて、ジャケットが引き立って見えます。
なので、最初のディスプレイもパンツもワントーン薄いグレーにした方がジャケットが引き立つと思います。
二つのディスプレイは、色のメリハリにもう少し気をつけた方が良かったという感じです。
秋冬新入荷のDEPETRILLOのヘリンボーンジャケットを使ったディスプレイ。
ネクタイの色合わせも良く、パンツのトーンも良いので、全体的に見てもバランスの良いコーディネートだと思います。
細かいところですが、唯一気になったのがベルト。
厚い一枚革のオイルドレザーのベルトを着けていますが、これはジャケットコーディネートには合わないベルトなので、変更するようにアドバイスしました。
ジャケットコーディネートなので、スーツよりもベルトの選択肢は広がりますが、ここまでハードなものはこのコーディネートには向きません。
カジュアルな要素をドレスに取り入れる場合は、そのカジュアル度を考えて取り入れなければなりません。
ソラーロのスーツを使ったコーディネート。
ソラーロの生地は「ベージュとオレンジの玉虫なので、このネクタイのような寒色系のネクタイは合わない」とアドバイスをしました。
チーフもジャケットコーディネートに使うような派手な柄でスーツコーディネートにはミスマッチです。
変更後のコーディネートがこちらです。
シャツとチーフのチョイスは良いですが、ネクタイがソラーロのスーツにあわせる色柄ではないという印象です。
ソラーロは光沢があるので艶っぽく見えますが、もともとは英国のクラシックな生地なので、ネクタイは抑えめにクラシックな柄を選んだ方がエレガントに見えます。
色がベージュ系と言うこともあり、ベージュのコットンのスーツと同じような感覚でコーディネートしているディスプレイが他の店舗でも見られたので、今シーズン何度か同じようなアドバイスをしました。
ネイビーのワイドストライプのスーツにネイビーのドットタイというシンプルなコーディネート。
少し前のBEAMSのディスプレイだと、シャツをストライプやチェックにして柄を3つ使ったコーディネートが多かったのですが、柄を多用したコッテリしたスーツコーディネートは今の流れではないので、なるべく柄は二つまでに抑えるようにアドバイスしています。
シンプルで清潔感もあり良いコーディネートだと思うのですが、少しあっさりし過ぎて物足りない感じもするので、「シャツをタブカラーに変えて襟型に変化をつけてみては」というアドバイスをしました。
すると、下のような画像と担当者のコメントが届きました。
全身の画像で見るとホワイトシャツに見えましたが、実際はライトグレーにホワイト襟のクレリックでした。
タブカラーと同様にクレリックを合わせるのも、Vゾーンに少し変化をつける効果があります。
コーディネートがシンプルで少し物足りないと感じたときは、無理に柄物のシャツを合わせるのではなく、このようにクレリックやタブカラーなどで襟の表情に変化をつけると良いと思います。
このコーディネートも同じようなアドバイスをしました。
このディスプレイを作ったスタッフが英国調のスタイリングが好きなので、このような超シンプルなコーディネートになったと思われますが、実際の英国人はここまでシンプルではありません(笑)。
同じような英国調のコーディネートですが、こちらの方が私的には英国感を感じるコーディネートです。
ピンクのシャツに少し派手めなジャガードタイ。
90年代の英国調ブームの頃のようなコーディネートで今また新鮮な感じです。
担当者がそれを意識してコーディネートしたかわかりませんが、現在のBEAMSの店舗のディスプレイではほとんど見られないコーディネートです。
ジャガードのネクタイが戻ってきているので、ある意味先取り的なコーディネートとも言えます。
秋冬新入荷のLARDINIのスーツを使ったディスプレイ。
機能素材を使った所謂トラベルスーツ的なもので、ジャケットもパッチポケットでセットアップ感覚のスーツでもあります。
このコーディネートでアドバイスしたポイントは、ジャケットがパッチポケットでセットアップ感覚のスポーティーなスーツであるのに対して、Vゾーンがドレッシーに見えてミスマッチなところです。
最近このように、スーツやジャケットのテイストとVゾーンがチグハグなディスプレイが増えているので、その都度アドバイスするようにしています。
我々世代はアメリカン トラディショナル、ブリティッシュ、イタリアンクラシックと、様々な国のクラシックスタイルを経験して、それぞれに対するドレッシーとスポーティーの解釈を学んできましたが、今は40代中以降のスタッフでギリギリブリティッシュを経験しているかという感じなので、基本が曖昧になってきていると感じることがここ数年増えました。
それは私の課題でもあるので、改善して行こうと思っています。
無地のスーツを使ったシンプルなコーディネート。
スーツが無地なので、柄のシャツや大柄のネクタイをあわせたくなるところですが、クレリックのシャツと小柄のネクタイでシンプルにまとめています。
ビジネスマンの方にも参考になる良いコーディネートだと思います。
一点だけアドバイスしたのがチーフ。
特に左側のチーフはスーツスタイルに合わせるチーフではないですね。
最近チーフのチョイスが間違っているディスプレイが多く、アドバイスをする機会が増えました。
せっかく良いコーディネートなのに、最後のつめがあまいケースが最近多く見られます(苦笑)。
ドレスのディスプレイはビジネスマンの方が参考にされるケースも多いですが、全く参考にならないという厳しいご意見を頂くことが、ここ数年増えています。(前回のブログアップ後にもご意見いただきました・・・)
前回も書きましたが、店舗のディスプレイは客様がご覧になってコーディネートを真似してみたいと思っていただかなければ意味がありません。
ドレスと言っても、ビジネスシーンだけを想定してコーディネートを組んでいるわけではないですが、そうであったとしても、少なくとも「自分は会社でこんな格好できないけど、ドレスコードが許されるのであれば真似してみたい」と思っていただけるようなディスプレイでなければならないと思っています。
ドレススタイルにも流れや変化は必ずあります。
それをお伝えするのもBEAMSの役割だと思いますが、基本がなく応用ばかりが先に来てバランスが悪くなっているのではと感じています。
前回と今回のブログは自分の反省も踏まえて書きました。
”行き過ぎず、古臭くならず”
それが大事かなと思っています。
2020秋冬トレンド解説動画アップしました。
今シーズンは3編づつアップされます。
是非ご覧ください。
https://youtu.be/EFKNNhBsx1g
ディスプレイ指導 カジュアル編
全国の店舗のディスプレイが交換されるたびに画像が送られて来るのですが、すべてチェックをして改善点があればコメントを入れるようにしています。
まったくダメなものはすぐに交換するように指示することもありますが、細かい部分を改善することでより良くなるケースが多いので、そのようなコーディネートには積極的にコメントを入れるようにしています。
逆にまあまあなものにはコメントは入れません(笑)。
今回は最近一か月の間に送られてきたカジュアルコーディネート(カジュアルなジャケットも含みます)のディスプレイを何点か抜粋して、アドバイスしたポイントをご紹介したいと思います。
皆さんのコーディネートの参考になる部分もあると思いますので、じっくりご覧いただければと思います。
タイドアップとノータイのジャケットコーディネート。
左のグリーンのチェックのジャケットに合わせて、右のパンツはミリタリーグリーンのカーゴパンツにしたのではないかと思われます。
しかし、右のコーディネートは秋冬のような重たい色使いなので、今の時期のコーディネートとしてはお客様がイメージしづらいコーディーネートだと思い、もう少し季節感のあるコーディネートに変更するようにアドバイスしました。
変更後はこんな感じになりました。
ジャケットはグレンプレイドで合わせ、ネイビーのネクタイとネイビーのニットで合わせているので統一感も感じられます。
上の画像と比べてみても、全体が明るくなって季節感も出ていると思います。
仮にカーゴパンツをそのまま使うのであれば、生成りのジャケットに白いTシャツを合わせて、上半身を明るくして足元はホワイトのスニーカーを合わせると良いと思います。
これから真夏に向かう季節のディスプレイなので、季節感を考えたコーディネートが重要です。
ジャージのストライプジャケットとドローコードのパンツというリラックス感のあるコーディネート。
色合わせはシンプルでとてもいいのですが、レザーのスリッポンにニットポロを合わせて、ポロの裾をインするのは野暮ったく見えます。
最近BEAMSのディスプレイは、なんでも裾をパンツにインしてしまう傾向があるのですが、裾をインするかアウトにするかは、コーディネート全体のイメージで決めることが重要です。
同じようなコーディネートで、こちらはポロの裾をアウトにしています。
こちらの方が洗練されたイメージに見えますね。
パンツがサイドアジャスターのようなクラシックなパンツであれば、ポロの裾はインしてもいいと思います。
もしくは、ニットポロがTシャツで、足元がスニーカーやカジュアルなスリッポンであれば裾をインしてもいいと思います。
ドローコードのパンツに裾をインするとドローコードが結び目が見えて、合わせるアイテムによってはとても野暮ったく見えます。
皆さんもドローコードのパンツを穿くときは注意してください。
こなしでイメージが随分変わるという一例です。
軽い一枚仕立てのストライプジャケットにショーツを合わせたコーディネート。
洗練されたショーツスタイルでコーディネートはとても良いと思います。
コンビのローファーを合わせることによって少しエレガントさをプラスして、洗練されたコーディネートにしようとしている反面、ニットの裾をインしてドローコードの結び目が見えてしまっているのでちぐはぐな印書に見えます。
ニットの裾をアウトにするとこんな感じになります。
足元がスニーカーであれば裾をインしたままでもいいと思います。
これも合わせるアイテムによってこなしを変えなければいけないという一例です。
リネンのプルオーバーのシャツにストライプのドローコードのパンツ、足元はエスパドリーユでリラックス感のあるコーディネートです。
ネイビーのワントーンも個人的には好きなコーディネートです。
シャツの裾をインしてなくてよかったです・・・(苦笑)
ニットを肩掛けしていますが、ニットのゲージが太く重く見えるので、他のアイテムとのバランスが悪いのが唯一のマイナス点。
シンプルなコーディネートなので、物足りなくてニットを肩掛けしたのだと思いますが、この場合はハイゲージにするべきでした。
コーディネートは素材感のバランスが重要です。
リネンのシャツにカーゴショーツのコーディネート。
先日のインスタライブでもお話ししましたが、長袖のリネンのシャツをショーツに合わせるコーディネートはBEAMSのおすすめコーディネートでもあります。
コーディネート的には問題なかったのですが、アドバイスしたのは色使い。
シャツが濃いグリーンでパンツがベージュなので、これから真夏に向けてのディスプレイとしては色使いが重たく感じました。
シャツをピンクやイエローなど明るい色にするか、グリーンのシャツを活かすのであればショーツをホワイトにするとコントラストが出て季節感も感じられる色づかいになるとアドバイスしました。
先ほどのカーゴパンツのコーディネートもそうですが、これから真夏に向けてのディスプレイなのにラギッドな色使いのコーディネートが多いのが気になります。
ネイビーのパーカにブルーのニット、パンツはシアサッカーのストライプという大人の休日スタイルにおすすめしたいコーディネートです。
意外とこういうシンプで大人っぽいディスプレイをするショップが少ないので、お客様の参考にもなるのではないかと思います。
一点だけアドバイスしたのがインナーのニットの着丈の長さ。
着丈が長いと上半身が間延びして見えてバランスが悪くなります。
このコーディネートでニットの裾をパンツにインするのはNGなので、着丈のバランスが良いものに変更するしかありません。
シャツでもニットでもカットソーでも、裾を出す場合は着丈の長さのバランスが重要です。
ダブルポケットのシャツのインナーにボーダーT、パンツはカーゴパンツというコーディネート。
シャツの色を生成りにして正解ですね、ラギッドなアイテムを使ったコーディネートですが、上半身の色が明るいので季節感のあるディスプレイになっていると思います。
私が気になった点は、Tシャツのネックのリブがブラックなので、生成りのシャツと合わせると首元のブラックが目立って少し野暮ったく見えるところ。
カジュアルなショップのディスプレイならばこれでもOKかなと言う感じですが、ドレスのカジュアルとしては細かい見え方にこだわりたいところです。
この場合は同じボーダーでもネックのリブが白いものにした方がシャツとの馴染みがが良くなるというアドバイスをしました。
VMDの責任者からはボーダーの柄が透けるのも良くないという指摘もあったので、後日ベージュと白のボーダーに変更しました。
シャツがデニムやシャンブレーであればこのボーダーTでいいですが、今回はシャツが白っぽい色だったので首元のブラックが目立ち過ぎました。
細かいことなのですが、見た目の印象はこういうところで変わるので注意が必要です。
このような感じで、日々ディスプレイをチェックしながら気づいたことをコメントしています。
毎シーズンVMDからディスプレイコーディネートの指針は出しますが、コーディネートが画一的にならないように、ある程度柔軟で自由度のあるガイドラインを出しています。
しかし、最近はスタッフも若くなったこともあり、基本よりも応用が先に来るようなコーディネートが多くなっているというのも事実。
縛りが多くなるのは良くないですが、なんでもありと言うのもNGです。
特に店舗のディスプレイはお客様にご提案するものなので、お客様がそのコーディネートを見て参考になったり着てみたいと思われなければ意味がありません。
なので、最近の自分は洋服屋目線だけでなく、お客様の目線を重要視しながら、偏ったコーディネートになっていないか特にチェックしています。
ミックススタイルという流れは続いていますが、基本ができていないミックスし過ぎが多くなってしまったなと言うのが自分の反省点でもあります。
これからもお客様がより着てみたいと思っていただけるコーディネートになるように、アドバイスしていこうと思っています。
基本があっての応用、なんでもありはNGです。
最近は毎シーズンSNSのメッセージで厳しいご指摘をいただくことも増えていますが・・・
お手柔らかにお願いします。
ホワイトのレザーデッキが欲しくて購入しました。
SEBAGOのDECKSIDES
ブラウン、ネイビーに続いて3足目。
これから真夏に向けて出番が多くなりそうです。
JAPAN DENIM 2
以前このブログで紹介した、RIZOLUTEのファイブポケットを購入してから、いわゆるJAPAN DENIMブランドに対する興味が深まり、以前から少し気になっていた日本のデニムブランドのファイブポケットを購入しました。
107はIVY FITという細身のストレートモデルです。
リアルアイビー世代の自分にとっては、IVY FITというモデル名だけで気にはなっていましたが、実際に試着してみると細身のストレート言うほど細くはなく、細くも太くもなく丁度いい太さのストレートという感じです。
オアスロウのホームページを見てみると、”60年代の東海岸のアイビーリーガ―をイメージして企画したモデル” と書かれているので、リーバイスの505のイメージで作られたモデルなのかなという印象です。
いずれにしろ、ジップフロントはオッサンにとっては楽でうれしい仕様ですね(笑)。
オアスロウはリゾルトのようにレングスのサイズが揃っていないので、丈の長さはお直しであわせなくてばなりません。
丈詰めをすると裾幅がオリジナルと変わることを気にされる方もいますが、このモデルは自分の丈に合わせると裾幅が18.5㎝くらいになり、ジャストレングスで購入したリゾルトとほとんど変わらないので、裾幅の調整は必要ありませんでした。
裾のステッチは綿糸のチェーンステッチにしましたが、お直し屋さんに綿糸がなく、糸を取り寄せてもらってからお直ししたので、すこし時間がかかりました。
何度か穿いてシルエットも気に入ったので、リゾルトと同様にホワイトデニムも欲しくなったのですが、BEAMSでは展開がなく、ネットでもあまり売っていないので色々調べたところ、今シーズンはなんとホワイトデニムを展開していない・・・
フレンチの流れが来ているので、ホワイトデニムは必須と思うのですが、カジュアルの世界ではドレスほどフレンチの流れはないので、ホワイトデニムはそれほど重要ではないようです。
ということで、同じ107のIVY FITのホワイトデニムはネットで探して購入しました。
このモデルが本当にリーバイスの505をイメージして作られたモデルであれば、80年代にBEAMSのスタッフがフレンチアイビーのマストアイテムとして穿いていた、リーバイス505のカツラギのホワイト(生成)的なイメージもあるので、自分にとっては懐かしさも感じるデニムです。
購入したリゾルトの710モデルと比べると、シルエットは似た感じですが、腰回りはオアスロウの方が余裕があります。
リゾルトは前身が狭いので、フロントポケットに手を入れようとするとかなりタイトですが、オアスロウは手入れが楽です。
実際に購入して履き比べてみると、リゾルトは瘦せている人に向いていて、オアスロウはお腹が出ている人でもカバーできるパターンで作られているように感じます。
デニムはリゾルトの方がマニアックかなというのが個人的な印象です。
ということで、この二つのジャパンデニムブランドのファイブポケットをしばらく穿いていこうと思います。
ちなみに、今まで穿いてきたSIVIGLIAのファイブポケットも穿きます。
ファイブポケットでスラックスのような美脚シルエットというのは、くせとりができるイタリアブランドでないと作れないので、それは日本のデニムブランドのモノづくりとはまた別モノというのが自分の見解です。
最近アメリカ風のデニムが気になるけど、古着は苦手だし現行のアメリカブランドもピンとこない、という人にはおススメの2ブランドです。
ORSLOWの107 IVY FITはBEAMSのカジュアル店舗で展開していますので、ご興味のある方は是非ご試着してみてください。
最近私のカジュアルスタイルを見たいというコメントをSNSでよくいただきますが、休日のカジュアルスタイルは基本的に超シンプルなので、皆さんに見ていただくほどのものでもないというのが正直なところです(苦笑)。
若いころはジャケットにファイブポケットにレザーシューズというコーディネートが好きでよくしていましたが、いまジャケットにファイブポケットをあわせると、なんとなく無理している感じがするので、あまり人前ではしません。
なので、今は顔なし、全身なしの、このくらいが皆さんにお見せできる限界です。
リアルフレンチアイビー世代なので、実はブレザーにホワイトデニムをあわせるのが大好きです。
洋服屋のクールビズ 2
以前アップした洋服屋のクールビズスタイル。
読者の方から賛否のコメントはまったくなかったのですが、インスタグラムのいいねやコメントは結構ありましたので、今回は続編で最近の私のジャケットやスーツのクールビズスタイルをご紹介したいと思います。
ジャケットは今シーズン購入したERNESTOのストライプジャケット。
インナーは数年前に購入したNAPOLEONERBAのネイビーカノコのスキッパーを合わせました。
前立てもついていないシンプルなスキッパーなので、この場合は襟を出さないとスキッパーを合わせる意味がなくなるので、襟だしスタイルです。
襟が大きくないので、襟を出しても大袈裟に見えないのが、このスキッパーのいいところ。
オフの時はこのスキッパーにジャブスのネイビーのドローコードのパンツを合わせてよく着ています。
パンツは数年前に購入したGERMANOの2プリーツのホワイトチノ。
ジャケットの白場がオフホワイトなので、ホワイトパンツでも若干コントラストがつくところがポイントです。
足元はPARABOOTSのADONISのネイビー。
ちょっとフレンチっぽい雰囲気も入れたかったので、靴はあえてネイビーカーフのローファーにしました。
ちなみに、ナポレオンエルバは残念ながら2年前に廃業してしまいましたが、今シーズンナポレオンエルバのスキッパーを作っていたファクトリーで、同じカノコ素材を使って同じモデルで復刻させました。
余計なディティールがないシンプルなスキッパーですが、自分はかなり気に入ってここ数年真夏によく着ています。
裾にリブのついたニットポロ、台襟付きのポロ、LACOSTEの定番のカノコポロ、そしてスキッパーと、襟型や素材違いでネイビーのポロを持っていますが、これが使い勝手がとても良く、この時期はジャケットやスーツとあわせたり、オフの日はカジュアルに合わせたり、本当に重宝しています。
ネイビーのポロは、私のクールビズの定番アイテムです。
昨年イタリアで個人オーダーした、THE GIGIのウールのシアサッカーのスーツ。
少しグレーがかった絶妙なブラウンで、軽くて涼しいウールのシアサッカーというのも気に入ってオーダーしました。
なぜ店舗で展開しなかったかと言うと、ピークドラペルでチェンジポケット付きという、ショップスタッフによく言われる”難易度が高いスーツ”だったので、個人オーダーにとどめました(苦笑)。
難しそうに感じる方も多いと思いますが、意外と手持ちのアイテムであわせられます。
上の画像であわせているのは、昨年購入したBOLZONELLAのシャンブレーのワンピースカラー。
このシャツは、襟がセミワイド風のワンピースカラーなので、襟を外に出した方が雰囲気がいいです。
これにネッカチーフを巻くようなスタイルが最近のPITTIのスナップでもよく見られますが、自分は盛りすぎたお洒落感が苦手なので、ポケットチーフを挿すくらいにとどめます。
もう少しハズしたい時は、今シーズン購入したボルゾネッラのシャンブレーのウェスタンをあわすこともあります。
あくまでハズしたコーディネートですが、ウェスタンシャツは自分にとっては着回しのきくアイテムなのです。
そして、BEAMSの若いスタッフならこんなTシャツをあわせるかもしれません。
スポーティーなスーツにボーダーのTシャツ
、まさに洋服屋のクールビズですね。
スーツに無地のTシャツをよくあわせている人は、是非ボーダーにもチャレンジしてみてください。
今シーズンオーダーで作ったグリーンのグレンプレイドのスーツ。
シンプルに白のオックスフォードのタブカラーにブラックのニットタイをあわせました。
生地はスコットランドのKYNOCH(カイノックの生地。
いわゆるフレスコと呼ばれる強撚糸を使ったドライタッチの生地で、通気性も良いので夏には最適な生地です。
グリーンにグレーをミックスしているので、グレーっぽくも見えて意外とあわせやすい。
コーディネートのポイントは、タブカラーとブラックのニットタイ。
スーツのグリーンを活かすためにコーディネートは極力シンプルにしました。
シャツの襟をタブカラーにして首元に少し変化をつけて、ネクタイはスポーティーなニットタイをあわせたのがポイントです。
スーツの生地がグレーをミックスしているので、ネクタイの色は最初から黒の無地がイメージでした。
足し算と引き算を使って、シンプルですが地味にならないように気を配りコーディネートしました。
ニットタイは芯地が無いので、クールビズのネクタイとしては最適です。
自分が普通のビジネスマンで、真夏でもネクタイをしなければならない立場であれば、おそらく毎日ボイルやリネンのシャツにニットタイですね。
2年前に購入した、DEPETRILLOのブルーのウインドウペンのジャケット。
ちょっと派手に感じて、最近あまり着ていなかったのですが、このジャケットを落ち着いた感じに見せるコーディネートを思いつき、久しぶりに着てみました。
ポロの襟を出すとジャケットが派手に見えるので、この場合は引き算でジャケットの中に入れます。
パンツは昨年の秋に購入した、GERMANOのサイドアジャスターのデニムのスラックス。
ネイビーのパンツをあわせると野暮ったくなるので、デニムのスラックスでブルーのトーンに変化をつけるのがポイント。
ちなみに、以前はホワイトのパンツをよくあわせていましたが、ジャケットの色柄が強調されるので、今は自分の中でNGコーディネートになっています。
靴はブラックで、ローファーやタッセルだと堅くて重く感じるので、ビットローファーを合わせました。
ジャケット以外を同系色の濃いトーンで合わせ、ジャケットの色柄を少しでも落ち着いた感じに見せるのがポイントでした。
昨年購入したT-JACKETの生成りのジャージジャケット。
袖裏のないカジュアルなジャケットは、半袖をインナーに着ることが増える今の時期には快適でとても重宝します。
インナーは前回もご紹介した、BEAMS F オリジナルのイタリア製ニットポロ。
サラサラしてとても着心地が良いので、湿度が高い今の時期はジャケットやスーツのインナーとして大活躍しています。
パンツは昨年購入した、GTAのブラウンのシアサッカーのドローコード。
普通のスラックスに見えるドローコードのパンツは、カジュアルなジャケットとの相性もいいので、最近は雨でクリース入りのパンツが厳しいときもよく穿いています。
足元は相当前に購入したSANTONIのラバーソールのスリッポン。
今となっては少しノーズが長いですが、それを除けば丸いトゥやデザインは今のベルジャンシューズ風なので、雨の日の靴として結構活躍しています。
このコーディネートはご察しのとおり、雨の日コーディネートです。
ジャケットもインナーもパンツも靴も、濡れても皺になっても気にならず、湿度の高い日でも快適でいられるアイテムでコーディネートしました。
ポイントは色あわせ。
生成りのジャケットのインナーにダークブラウンのポロをあわせ、パンツもブラウンのストライプで色をずらしながらワントーンでコーディネートしました。
雨の日の色使いではないですが、しっかり雨対策をした洋服屋のクールビズです(笑)。
自分の場合はクールビズと言っても、それ用に特別なものを着るわけでもなく、基本的に持っているものの中で、いかに涼しく快適に着るか、暑苦しく見えないかを考えながら着ています。
ここ数年で、カジュアルなジャケットやスーツにTシャツをあわせるコーディネートが一般的になりましたが、自分は首が長いので襟がついていた方がしっくりきます。
そういった意味では、半袖のポロやワンピースカラーのシャツや、リネンのプルオーバーのシャツなど、夏の定番アイテムを使い、洋服屋的ななんでもありの中でも、自分なりのルールを決めてクールビズ的なスタイルを考えています。
クールビズ全否定で、夏でもスーツを着ろという人もいますが、温暖化でもはや亜熱帯地方と変わらないと言われる日本の真夏に、スーツにネクタイは体にも精神衛生上にも良くないと個人的には思っています。
加えて、今年はコロナ渦で真夏でもマスクをするとなると、スーツにタイドアップで熱中症になっては本末転倒です。
なので、今の時期涼しい日はタイドアップして、蒸し暑い日はジャケットやスーツにノータイで、30度を超えたらシャツ一枚になるというのが、ここ数年の自分の中で決めたクールビズ的なルールです。
ちなみに、シャツ一枚になった時はオンでは半袖は着ません。
ジャケットやスーツを着なくなったら長袖のシャツをまくって着るというのが、自分の中で決めたクールビズ的なルールです。
ということで、洋服屋のクールビズ第3弾は、梅雨明け後のシャツとパンツと靴のコーディネートをご紹介しようかなと思っています。
皆さんのご興味があれば、第3弾続けます・・・
コロナ渦で生産がストップしていたパーソナルオーダーのスーツ。
忘れられていると思ったら、上がってきました。
今回はかなりナポリっぽくしました。
ナポリっぽくは着ないと思いますが・・・
袖の直しに2週間。
梅雨明け前になんとか着れればという感じです。
LOOPWHEELER 半袖スウエット
この時期、休日によく着るカジュアルアイテムがあります。
5年くらい前に展開していたBRILLAのオリジナルの半袖スウエット。
真夏ではない時期にTシャツ一枚ではたよりなく感じるので、Tシャツよりもしっかり感のある半袖スウエットは休日着としてとても重宝します。
グレー以外の色も欲しいと思っていたのですが、なかなかしっくりくるものが見つからず、ずっと探していました。
今シーズン目をつけていたモノがあり、先日原宿のBEAMS PLUSで試着したところ、かなり自分のイメージに近かったので、さっそく購入しました。
ラグランスリーブで細すぎず緩すぎないフィット感もイメージどおり、欲を言えば着丈が2~3cm短ければパーフェクトですが、そこはいまのカジュアルのスタイルを考えると、許容しなければならない部分かなと思っています。
私はTシャツやポロシャツの着丈が長ければお直しで詰めるのですが、スウエットはリブがあるのでお直しは難しく、着丈の長さは重要なチェックポイントです。
普通の裏毛のスウエットは真夏は暑くて着れないですが、このループウイラーの半袖スウエットは、BEAMS PLUSの為に開発されたエクストラ ライトプラスという、最も軽い生地を使っているので真夏でも着れそうです。
コーディネートは特に難しいことはなく、自分は休日によく穿くドローコードのパンツとあわせています。
肌寒く感じるときは、その上にGジャンや4ポケットのジャケットを羽織ったりしています。
休日はなるべく気軽で気楽に着れるシンプルな服しか着ないので、このような一枚でサマになるアイテムは本当に重宝します。
ということで、先週購入してすでに2回着ました。
肌触りもとても良く、サイズ感も気に入ったので、少しタイトに感じるようになったBRILLAのオリジナルの買い替えでグレーも購入しました。
そして、ホワイトがあれば3枚買いするところですが、今シーズンは展開がなく・・・
代わりにすすめられたBEAMS PLUSのオリジナル
はボディーが大きすぎて50過ぎのオッサンには難しく、
BEAMS Fで展開しているTHREE DOTS
はフィット感も着心地もいいのですが、自分のイメージよりも上品過ぎて・・・
なかなか難しいですね。
シルエット、素材感、自分のスタイルにあったトレンド感など、色々突き詰めていくとカジュアルは本当に難しいです。
来年展開するのを期待するか、他社で探すか・・・
ないものねだりのモノ探しは続きます。