初心者同志 -96ページ目

うみのゲーム。

突然ですが。


最新ゲーム機に予期せず出会った「初心者同志」がお送りする、

憧れの忍さん風、初心者ゲームレビュー。


すべては泳ぐ心地よさをサポートするための豪華で暖かな応援団。

Wii「フォーエバーブルー」



「ゲームの中に用意された世界を、コントローラーを使って、

自分の手で操ることで、自由に動き回れる」


それは、テレビゲームの存在を知った私たちが、

なによりも最初に手に入れた、感動的な刺激だった。


実際には、遊んでみるとすぐに、行けない場所であったり、

できない操作の方法だったりにぶつかって、

テレビゲームとは、とても限定された世界でのみ、

自由に動くことが許された遊びなのだということを、

私たちは知ることになるのだけど、


それでも、いけない場所は、自分たちの想像力で補い、

できない操作は、それに変わる方法を編み出す楽しさへと変わって、

私たちはテレビゲームの世界を存分に満喫してきた。


やがて、ゲーム機のスペックが向上し、そこに広がる世界は、

飛躍的に大きく、そして美しくなってきたのだけれど、

そのことは、一部に私たちに想像させる余地を奪い、

ゲームの中に登場する、とつぜん進めなくなる見えない壁は、

以前は、そこからこそが、遊ぶ人間にとって、

空想と創造のはじまりだったハズなのに、

今は、ただの表現の限界を示すものになってしまったように、

私は感じていた。


そこで、今回私が挑戦したのがこの、「フォーエバーブルー」だ。



Wii game 001

このゲームは簡単にいえば、プレイヤーが一人のダイバーとなって、

海の中を探索していくゲーム。


ゲームを始めてみると、すぐにゲームの流れに沿って、とても自然に、

そして、とても分かりやすく操作の方法を教えてくれて、


さらに、このゲームでは、こんな機能がありますよ、

こんなことができますよ、と、どんどんと、色々なことを丁寧に教えてくれる。


たとえば、見つけた魚と仲良くなることで図鑑が埋まっていきますよ、とか

カラッポの巨大な水槽に、仲良くなった魚を送り込むことで、

自分だけの水族館を作れますよ、とか

イルカに芸を教えられますよ、とか

海に眠っている財宝を見つけ出せますよ、とか、本当にたくさん。


他に水中で写真を撮影できたり、パートナーと一緒に泳げたり、と

とにかく色々な要素が、このゲームには用意されているんだと、

私たちはゲームを少し進めただけで、ほとんど矢継ぎ早に教えられるのだけど、

私のお勧めは、ぜひ、そんなことはすべて忘れて、

海に、ただ、飛び込んでみること。


そして、あとは、ただ沈んでいくんだ。


好きなように泳いで、ゆらゆらと海の中を進み、魚とすれ違い、

水の抵抗にカラダを委ねて、景色に見とれてつづけてみてほしい。


たしかにこのゲームには、多種多様、様々な要素が用意されているのだけど、

それらをすべて無視して、ただ海に沈んでいくことも許してくれる、

とても懐の広いゲームシステムになっている。


しかも、泳ぐといっても、実際の操作は、

泳ぎたい所に、Wiiのコントローラーを向けるだけ。


とても簡単で、とても快適だ。


そして、思う存分泳いだら、そのあとはぜひ、海面に出てみて欲しい。


このゲームではどんな深いところを泳いでいても、

メニューを呼び出して、ボタンを一つ押せば、

すぐに海上の船の上にまで戻れてしまうのだけど、

私はぜひ、泳いで海面にまでいくことをお勧めしたい。


というのも、

ずっとずっと、どこまでも続いていそうな海の中を泳いだあと、

海面に顔を出して、水滴に濡れたマスクから外の世界を望んでみると、


実はどこまでも作りこまれた、完璧なまでに美しい広い海は、

最初から用意されていた、私たちが何もしなくても楽しめる

限定されたゲームの世界であって、


私たちの空想する余地は、まさに、この外の広大に世界にこそ、

広がっていることを、私たちに教えてくれるからだ。


とごまでも深く、どこまでも青く、どこまでも広い海を泳ぎながら、

その上にある広大な大地のことまで想像することができたとき、

このゲームの世界は、さらに広く、魅力的に輝きはじめる。


それは、まだテレビゲームがとても低い表現力で

世界を作っていたころから、ずっと失われることなく、

私たちに委ねられつづけてきた、

テレビゲームを遊ぶ者だけが手に入れらることを許される、

最高の醍醐味の一つ。


想像し、創造をする楽しさだと、私は思う。


どこまでも広い世界を創り、

どこまでも広い余地を残したゲーム。


それが、この「フォーエバーブルー」なのだ。


wii game 002


それにしても、今年行けなかった海に、こんな形で行くことになるなんて。

うーん、これは、喜んでいいことなのかなあ・・・・・・。


リポーターハンター。

スタジオさん?

スタジオさん、聞こえますか?


こちら、闘技場です。



MHFss088


現在、こちらでは、巨大な飛竜と、

私のペット、フルヨとによる、壮絶な戦いが繰り広げられておりますっ!


すごい迫力ですっ!

恐ろしいですっ!


このように、今日は完全防備でやってきたワタクシですが、

これ以上は、さすがに近づけません。


熱っ、アツイィッ!


えー、これ以上のリポートは不可能ですっ!


スタジオにお返しいたしますっ!


オンラインゲームの「MHF」

そこは、人とモンスターによる、戦いの闘技場!


以上、「初心者同志」が、お送りいたしました。


プラズマの惑星。

先日、家に帰ったときのこと。


久しぶりの実家だったこともあって、私は最初、少し緊張していた。


ただ、それも、見慣れた懐かしい景色が

どんどん視界の中に入ってくるようになると、すぐに和らいでいき、

実家の玄関のドアを開けるころには、

この家で毎日生活をしていたころの気持ちと、

すっかり変わらなくなっていたと思う。


のだけど、それも、居間に行くまでのことだった。


なんと、実家の居間には、私が生活していたときにはなかった、

大きなプラズマテレビがどんと、置かれていたのだ。


私の父は、元々新しい機械には目のない人で、

昔から次々と、その当時の最新と呼ばれる機器を、

とりあえず買ってきては、家族を困惑させていたのだけど、

それも最近は、完全に収束したのだと思っていた。


うーん、また悪いクセが出るようになったのかなあ。


まあ、新しいものを買ってきては、結局ほとんど使わなくて、

私にすぐ押し付けようとするのは、迷惑でしかなかったから、

それを考えたら、プラズマテレビというのは、

いい選択肢だと思うけどさっ。


私に半分は払え、とか、言わないだろうなぁ。


なんて思っていたら、なんと!

そのプラズマテレビは、母が購入したものだと教えられて、

私はびっくり。


私の父は、そもそも、工業用のロボットを作るという仕事をしていて、

元々、機械関係には詳しい人なんだけど、

その反対に母は、機械のことなんて、何も知らなくて、

これまで、まったく興味を持たずにきた人だったのだ。


それが、プラズマテレビを自分の意思で

購入するまでなっていようとは。


うーん、しばらく会わない間に、ずいぶん、変わったものだなあ。


とりあえず私は、テレビの電源をいれて、

早速、実際に見てみたんだけど、

あ、だめだ。


普段私が使っているテレビと、あまりに画面のサイズが違いすぎて、

もう、同じテレビとさえ思えない。


私は番組を見ている途中で気分が悪くなってしまって、

すぐに消しちゃった。


だって、よく知っているはずの芸能人が、

見たこともない大きな顔で、こっちに向かって喋ってくるんだもん。


写っているのが、映画だったりしたのなら、そんなに

違和感もないのだろうけど、

ニュースや普通のバラエティ番組だと、

ちょっと迫力がありすぎて、気軽に見ているつもりでも、

なんだか疲れちゃうんだ。


うーん、大きいというのは、それはそれで、困りものだ。


なんて思いながら、テレビの周りを、

他には、どんな機能があったりするのかな、と見ていると、

ふと、その脇に置かれているのが視界に入った、小さな白い箱。


これって、話題の最新のゲーム機じゃないかっ!?

問いただしてみると、両親は、


「CMでやってるのを見て、面白そうだな、と思って」


うーむ。

私は思わず、映画「猿の惑星」で、宇宙飛行士のテイラーが、

最後のシーンで、呆然と見上げているときの心境とは、

きっと、こういうものだったのかも知れない、

と思ってしまったのだった・・・・・・。


「ところで、このテレビはローンだから、半分は頼むぞ?」


うっ、うっ、うっ・・・・・・。


Wii Sports

闘技場ハンター。

望む、望まないに関係なく、

なぜか私が飼うことになってしまった、

気味のわ、いや、とても不思議なモンスター、フルフル。


とにかく名前をつけ、可愛がってみることにしたのだけど、

そんな中で、ふと、耳にした、こんな噂。


なんでも、街では最近、夜な夜なハンターたちが

自分たちの飼っているペット同士を争わせて

誰のペットが一番だ、などと言い合っているらしい・・・・・・。


うーん、過激だなぁ。


とはいえ、そんな話を聞いてしまったからには、

私も、一、ペット愛好家としては、参戦しないわけにはいかないぞっ!


というわけで、行ってきました、街の闘技場。


表には、ちょっといかつそうな男の人が立っていて、

ぽっかりと、開いた入り口には、誘うように階段が奥へと消えている。



MHFss087


恐る恐る入ってみると、そこには、とんでもなく広い劇場と、

たくさんの客席が広がっていて、

ステージでは、ちょうど今日の歌姫が、大熱唱の真っ最中。


うっ、大人の雰囲気だなあ。

ドキドキしてきたぞ。


なんとか、慣れない受付を済ませ、私は自慢の愛竜、フルヨを登録。


ふっ、ふっ、ふっ。

相手のハンターは驚くだろうなぁ、

私のフルヨの大きさと、可愛さを見たときには!


私が参加したからには、今までの、誰のペットが一番か、

なんて論争は、一気に消し飛ばしてやるぞーっ。


私とフルヨで、この闘技場に一陣の風を巻き起こしてやるんだっ!


なんて思っていたら、思っていたらあっ!!


対戦相手が登場。


MHFss085


・・・・・・え?





そこは、常に人の予想を超えたことが起きる世界。

オンラインゲーム「MHF」

騒ぎは騒がれることなく。

学校の帰り道。

空に浮かぶ不思議なもの を、三人の友達と、一緒に見た私。


でも、その翌日私たちは、そのとき見たもののことを、

クラスのみんなには話さなかった。


そのあとも、冗談まじりで言ったことは

あったかも知れないけれど、真剣に話すことはなかった。


内緒にしておこう、と約束したわけじゃない。

ただ、なぜか、誰も話そうとしなかったのだ。

今になって思うと、あのときにみんなにも話しておけば、

もう少し私たちの印象にも、記憶にも、

残ったかも知れないなあ、と思う。

自分たちが見たものを、

自分たちで封印してしまったせいで、

そのときの記憶はその後、かなり曖昧となってしまった気がするんだ。

でも、クラスのみんなには打ち明けられない理由も、

確かにあったのだ。

実は、それよりもほんの数日前に、

私たちのクラスでは、UFO騒ぎがあったばかりだった。


あるとき、一人が朝、教室で、


「俺、昨日UFO飛んでるのを見たよっ」


と言いだして、すごい大騒ぎとなったんだ。


当然、みんなはそのクラスメイトを囲んで、熱心に

いろいろと訪ねた。


どこで?

何時ごろ?

どんな形してた?


外で遊んでたらさ、偶然。

夕方ごろかな。

すごいピカピカ点滅してたよ。絶対、飛行機じゃなかった。


私たちは、それを聞いて、


そのころは家にいたなぁ、とか、

ああ、そのとき、空を見てなかったなぁ、


なんて言いながら盛り上がっていると、

ふいに、その輪に入っていなかった、クラスの一人が言った。


「それ、人工衛星じゃない?」


当時、私は人工衛星というものがなんなのか、知らなかった。

で、周りがポカンと、しているのを見て、

ああ、みんなも知らないんだな、と私は思った。


そのクラスメイトが言うには、人工衛星というのは、

地球の周りを回っている、人間が打ち上げた衛星のことで、

(衛星てなんだろう?当時の私はそう思ったけど、聞けなかった)

それは、地上からも、ときどき見えるらしい。


そういわれても、まだ、UFO説を信じたかった私たちは、


人工衛星だったらすぐ分かるよ、

UFOとは違うよ


なんて言っていたのだけど、

さらに最後に、付け加えられるように言われた、

そのクラスラスメイトの一言は大きかった。


「だって俺、その時間に空に人口衛星が光ってたの、見たよ」


瞬間、教室内を支配した、恐ろしいほどの沈黙。


とくに、人工衛星がどんなもので、どんなふうに光って、

どんな形をして見えるのか知らない私たちは、

そう言われてしまうと、反論のしようもなく、


うーん、有無を言わせない、とは、まさに、こういう事をいうんだろうなっ。


結局、このUFO騒ぎは、その一言で完全に終息。


最初に、UFOを見た、と言いだした友達なんて、

あまりに落ち込んじゃってて、見ていられなかったなあ。


ああ、可哀想っ。


というわけで、まさについ先日に、

そんなことが、あっばかりだった為に、

あの不思議なものを、空で見かけた私たちも、

クラスのみんなに、自分たちが見たものについて話す勇気は、

ついに、出なかったのだった。


もちろん、私たちが見たものは人口衛星などじゃない、

というのは分かっていた。


でも、だったら、何なのか、と言われると、

具体的な名前は、なにも浮かんでこない。


そんなわけで、結局、私たちはあのときに見たものを、

みんなに話すきっかけを、遂に失ってしまい、

それは時間がたてばたつほど、言い辛くなって、

結局、自分たちの中に、封印してしまうことになったのだった。


というのが、当時、小学生だった私の話。


ところで。


そのとき、空に浮かぶ変なものを、

一緒に見かけた友人とは、実は、今でも親しくしていて、

ことあるごとに、よく会って話すくらいの仲なのだけど、


実は、いまだに、たったの一度であっても、

そのときのことを、私たちの間で、話題にしたことがない。


話している中で、小学生のころの思い出話になることがあっても、

決して、あのときのことだけは、

触れたことがないのだ。


他のみんなが、どんな思いで話さないでいるのかは、

私には、わからない。


ただ、私の場合は、こうだ。


たとえば、あるとき、ふと、話題にしたとする。


「そういえばさ、ほら、あのときに見た、空に浮かんでたもののことだけど・・・・・・」


で、友人が、


「え?そんなことあったっけ?」

「いつのこと?」

「しらないな」


なんて言って、みんなの記憶にもし、残っていなかったら、どうしよう!

覚えているのが、私ひとりだけだったら!


考えるだけで、私は怖くて、

いまだに、あのときのことを、口にできずにいるのだった・・・・・・。