初心者同志 -97ページ目

飼育日記ハンター。

〇月×日


きょう、わたしのいえに、ペットがきました。


ほんとうは、ネコか、イヌがよかったけど、


でも、うれしかったです。


ペットは、リュウ、という、いきものだそうです。


しゅるいは、フルフル、というそうです。


なまえは、わたしが、つけてあげました。


フルヨ、といいます。


これからもよろしくね、フルヨ。



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〇月△日


あさ、フルヨに、エサをあげました。


わたしのカラダくらいある、ナマニクです。


おいしそうに、たべてました。


〇月◇日。


フルヨには、目と、手と、けがありません。


さむくないのかな。


ものをつかむとき、どうするのかな。


こんど、ホンをよんであげようと、おもいました。


〇月■日。


あそびにきたトモダチが、フルヨをみて、はしってにげました。


おおきいから、おどろいたそうです。


しらべたら、フルヨは、995センチあったみたいです。


もっと、おおききく、なるのかな。


ともだちは、にげたまま、かえってきませんでした。


〇月☆日


さいきん、フルヨがとても、げんきです。


よくたべて、よくほえます。


きょうのあさは、ナマニクをふたつも、たべました。


わたしがちかづくと、とてもうれしそうに


クチを、おおきくあけて、ちかづいてきます。


でも、あまりちかづいてはダメ、と、いわれています。


どうしてだろう。


▲月×日


フルヨが、きょうから、あさ、ナマニクを三つ、たべるようになりました。


とても、ゲンキです。



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オンラインゲーム「MHF」

それは、ペットを飼うのも命がけの世界。

空で見つけたもの。

当時、小学生だった私は、いつものように

友達と一緒に、学校から帰っている途中だった。


その日は珍しく、帰るのが遅くなってしまって、

通学路には、私たち以外には誰もいなかった。


私たちが当時使っていた通学路というのは、

広い田畑の間を抜けていくように走っていて、

車が通るどころか、一般の人が利用することさえ、ほとんどなく、

小学生が学校に行くためだけに使われているような

何もない道だった。


そのときも、周りにはひと気もなく、聞こえてくるものは、

私たちの話す声くらいだったと思う。


空では太陽が傾きはじめていて、

色のついた水の中にハンカチを落としたように、

空は端のほうは綺麗な赤色に染まりかけていた。


最初にそれに気づいたのが誰だったのか、

今ではもう、私は覚えていない。


もっと言うと、このときの記憶は、すべてにおいて、

かなりおぼろげだ。


はっきりと覚えているのは、

私の他にいた、三人の友達の顔。

珍しく、遅い時間だった帰り道。

赤い空。

広い田園の景色。

音の止んだ、静かな時間。


たぶん誰が、というわけでもなく、

空を見ていた私たちが全員が、ふと、

それに気がついた。


空になにかが光っていた。


私が最初に思ったのは、非常用出口のランプのことだった。

学校にもある、大きな施設や建物には、必ずあるやつだ。


それは、きれいな緑色に光っていたのだ。


時間から言えば、すでに明るい星であれば、

いくつかは、見えはじめていても、おかしくなかった。


当時小学生だった私たちは、まさに、理科の授業で

星ことを勉強したばかりだったから、

あれは一番星かな、金星じゃない?、なんて会話になった。


それで、みんなで空を見上げながら、

その星を見つづけていると、

変なことに気がついた。


その星が動いているんだ。


最初は、動いているのは星ではなく、

近くの雲だろうと思ったのだけど、すぐに

そうじゃないことが分かった。


その星は、最初は左右に、かすかに揺れるように、

動いていたのだけど、

すぐに大胆に、大きく移動をはじめたからだ。


今でもはっきりと、このことだけは記憶している。


それから私たちは、ほとんど一言も喋らなかった。


なにあれっ、とか、

すげー、とか、

なんで動いてるの?、なんてことは、

一言も言わなかった。


そんなことは、口するのも惜しかった。


私たちはただ、それに見とれつづけた。


横へ滑るように移動をはじめた星は、緑色からすぐに青色に変わった。

でも、それで固定されず、チカチカと点滅して、

緑だったり、青だったり、赤になった。

ときには、その色が一気に薄くなって、空の色と同化して

見えなくなった。


そのたびに私たちは、あっ、とか、あれ、とだけ言って、

指をさして、その明かりを追いかけた。


私は、うまく火が着かなかったときの

アルコールランプみたいだな、と、ちょっとだけ思っていた。


ただ、実際にそれが何なのかは、

誰も、一言も言わなかった。


その星の動きかたは、とても危なげで、

常にフラフラと、かすかに左右に揺れていて、

今にも下に落ちてしまいそうだった。


そしてふいに、消えた。


また色が薄くなっただけかと思っていた私たちは、

いつまで待っていても出てこないので、それで、ようやく

本当に消えてしまったことに気がついた。


でも、すぐに一人の友人が声を上げて、空を指さした。

ほとんどさっきまでいた空の反対側といってもいい場所に、

光はいつのまにか移動して、また儚げに光っていたんだ。


そこからは、追いかけっこだった。


光は消えて、突然、別の場所に現れる。

その間も、色は赤くなったり、青くなったり、白くなったりした。


それが、さっきのものと同じものだと断定できる理由は、

その動き方だった。


その光はずっと、落ち着きのない人が貧乏ゆすりをするみたいに、

カクカクと揺れながら、移動をしていたのだ。


時間にして、十分くらいだったんだろうか。


今も思うのだけど、よくわからない。

実は、一時間くらいずっと見ていたような気もするし、

十分くらいのことだったような気もする。


その光は、また、ふいに消えて、

そして、ついに二度と現れなかった。


そのあと、私たちは、なにかを話したのだろうか。

実は、それも記憶にない。


興奮はしていなかった。

ボーッ、として、放心状態だったのは覚えている

でも、不思議なくらい頭の中では冷静で、体が冷たくなっている

ような感覚があった。


私たちはそこで別れた。

元々、そこは私たちが家に帰るために、それぞれの道に別れる

分岐点のような場所だったのだ


そして、それぞれの家に帰った。


その翌日、私たちは、そのとき見たもののことを、

クラスのみんなには話さなかった。


そのことが結局、更に、当時の私の記憶を

あやふやなものにしてしまう理由の一つになるのだけど、

そのことについては、また、明日。



ペット飼育ハンター。

モンスターを討伐するか捕獲するかを決めるのは、

ハンター次第なんだ、と昨日書いたけれど、


実は一つ、ずっと気になっていたことがある。


捕獲されたモンスターは、一体どこにいくのだろう。


元々、村から出された依頼書には、


「付近で暴れているこのモンスターを退治してほしい」

とか、

「旅人がここでこんなモンスターに襲われたと言っているので、

安全を確保してほしい」


なんて書かれていて、

ハンターたちはそれを元に、出かけていく。


なので、モンスターを倒してしまうのか、

捕獲するのかは、どちらでもいい、ということが多い。


で、倒した場合は、そこでモンスターの鱗や、肉の一部などを

剥ぎ取って持ち帰り、その素材を用いて、

新しい武器や防具を作ることができる、というわけ。


でも、捕獲した場合には、

モンスターがその後どうなるのか、については、

一切、なんのも説明がされないんだ。


で、私はワナで捕らえ、眠らせたこのモンスターは、

一体どうなっているんだろうか、とずっと気になっていた。


それが、最近になって、少しだけ判明した。


実はこの捕獲したモンスターは、自分で飼うことができるらしいのだ!


ただ、捕獲したすべてのモンスターが飼えるわけではないらしい。


うーん、確かに、


「いざ、連れて帰ってはみたけれど、

全然懐かなかったので、放しました」


では、困るもんなあ。


あの大きさだし、暴れたりでもしたら、村そのものが

壊滅することだってありそうだ。


で、捕獲してから、人間に懐くだけの性格をしているのかどうか、

を確かめているのかは分からないけど、

ペットとして持って帰れるかどうかは、

実際に捕獲してみない限りは、わからないようなのだ。


つまり、ペットとして飼いたいという目的で捕獲に向かっても、

徒労に終わる可能性がずっと高い、ということ。


そうはいっても、ちょっと怖いとはいえ、

あの巨大なモンスターを自分で飼えるなんて、

なんだかワクワクしてこないだろうか。


うーん、ぜひ飼ってみたい!


で、私は早速、出かけて、何体かのモンスターを

ペットにしようと捕獲してみたのだけど、

なかなか懐いてくれるモンスターを見つけられず、

失敗、失敗、失敗の連続。


うーん、難しいなあ。


それでも諦めきれず、それから更に捕獲を繰り返した結果、

あるとき、ようやく連れて帰れそうな

モンスターを見つけることができたんだ。


うん、まあ、できたんだけど、さ・・・・・・。



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な、仲良くやろうなっ!


信じられる占い。

私は、幽霊や、おばけを信じない。

占いや、予知を信じない。

宗教や、神様を信じない。

それはきっと、ほとんど人たちと同じように、

私も、自分と、自分の周りの世界のことで精一杯だから、

なんだと思う。

霊の世界や、未来のことや、実際にいるのかどうかもわからない人に

思いを馳せる余裕が、私にはないからなんだ。


ただ、信じないといっても、すべて否定しているわけでもない。


本当に困っているときには、

ふと、神様にお願いしてみようか、と思うことが私にもあるし、

占いだって、自分にいいことが書いてあれば、

信じるとまではいかなくても、

少しはそれを頼りにして、一日を過ごしてみたりする。


だって、それでなにか利益があったら、

ちょっとラッキーだもんな。


ま、友人からは、


「そんな調子のいい利用しかしないやつに、利益なんてあるかっ!」

なんて、言われたりするけれどさ。


でも、あまり信じすぎるのもどうかな、と思うんだ。


たとえば、私のよく知っている人に、

朝起きたら、まず、自分の星座が最高の運勢だといってくれるテレビ番組を

見つけられるまで探す、という人がいて、


「それを見つけられないと、安心して一日を始められないでしょう?」


なんて言うんだけど、

そもそも、テレビの番組ごとに星座の運勢がかわっている時点で、

信頼精が薄れてないかな?と、ちょっと思ってしまう私は、

やっばり信じる心が足りないせいなんだろうか。


人によっては、そんな占い好きが高じて、

周りの人から生年月日や、血液型を訊いて、

勝手に占いはじめてしまうような人もいたりする。


あれって、目の前で直接、言われてしまうから、

妙に説得力があったりして、当たってもいないのに、

思わず、そうなのかなあ、て思ってしまうんだ。


あるとき、


「あなたは責任感があって、人をぜったい裏切らない人です」


なんて言われて、そのときは、

へぇ、ちょっと私ってすごいんだな、なんて思ったのだけど、

改めて他から考えてみると、


一応、多少なりとも組織の中で仕事をしている人間が、

責任感の欠片もないようでは、

とても大勢の人たちと一緒に、仕事なんてやっていけないだろうし、


裏切るか、裏切らないか、なんて、

戦国時代じゃないんだから、

そこまで切迫した人間関係が生まれたことは、

これまでに一度もなければ、きっと、これからもないような気がする。


そういえば、占いというと、恋愛運というのが必ずあるけれど、

あれも不思議だ。


だって、恋愛の運なんて、一人じゃどうにもならないよなぁ。

たとえ、自分の恋愛運がその日一日ずっと最高でも、

一人では恋愛なんて、できないじゃないか!


かといって、その日、恋愛運のよかった相手だけを選んで

恋愛できるわけでもないしさ・・・・・・。


そんなの、もう恋愛ですらないぞ、うっ、うっ、う。


で、なんだか色々と考えていたら、うーん、

やっぱり、すべて信じたりしないで、時々いいように、

こっちから利用するくらいのほうが、

いいような気がしてきたのだった。


やっぱり、自分の目で見たものだけを信用していくべきなんだよ、と

思ったのだけど、


この考え方も、すべてにおいて通用するわけじゃない

というのが、難しいところだ。


自分の目で見たけれど、どうしても信じられないこと、

というのも、この世の中にはあるもんなあ。


ということで、明日は、私が自分の目で見たにも関わらず、

いまだ信じられずにいる、小学生のときの話、



それは、空に浮かぶ、不思議な飛行物体。


そう、あれのことだ。


追い詰められたハンター。

オンラインゲームの「MHF」 では、

村でクエストを受注しモンスターの狩猟に向かう場合、

そのモンスターを討伐するのか、捕獲するのかを

自分で選ぶことができる。


討伐は、モンスターを死に至らしめることだ。


決定的な傷を与え、相手が動かなくなるまで、

ひたすら攻撃をくわえる。


当然、モンスターは暴れるし、反抗もしてくる。

だから、簡単にはいかない。


捕獲は、ワナを使って捕らえ、眠らせること。


ただワナで捕らえただけでは、

そこから抜け出してきてしまうので、

捕獲したことにはならないのだ。


身動きを封じて、さらに眠らせることができたとき、

初めて捕獲したことになる。


あまり元気な状態で眠らせようとしても、

あの大きな体をしたモンスターたちだから、

簡単には眠ってくれない。


かといって、ゆっくりしていると、すぐにワナから抜け出してしまって、

すぐに逃げられてしまう。


で、麻酔薬が効きやすいように、

あらかじめ、モンスターの体力を落としておく必要があるんだ。


最後まで戦う必要はない代わりに、

麻酔が効きやすくなるまで

モンスターの体力が落ちているかを判断したり、

ワナしかけたりもしないといけないので、

やっぱりこっちも、簡単ではない。


のだけど、私はワナで捕獲するのがとても気に入っている。


というのも、傷つき、追い詰められてくると

モンスターたちは決まって、

それまで以上に激しく暴れまわり、

容赦なく、襲い掛かってくるようになるからだ。


そのころには、ハンターである私たちは、

例外なく、長びく戦いに、疲れを感じたり、

持ってきていたアイテムの残りが少なくなっていたりするから、

ほんの些細な油断から、モンスターたちの逆襲にあって、

一気に命を奪われしまった、なんてことも多くなる。


ただ、上級者のハンターになると、

どんなモンスターにも、決まった行動のパターン

というのがあって、

それさえわかれば、ほとんど攻撃されることもなく、

モンスターを討伐できるらしい。


それで、そんな、予期できぬような大暴れの状態になってこそ、

初めて、ハンターとしてのやり甲斐を感じる、

なんて人もいて、


ああ、追い詰められると怖いのは、

モンスターもハンターも一緒なんだな、


と、

一人で嬉々としてモンスターに向かっていくハンターと

それを迎え討つモンスターとの戦いに、

思わず見入ってしまいながら、私は納得してしまったのだった。



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