初心者同志 -80ページ目

帰り道のカエル。

実は、夏ごろから私の部屋の前には

一匹のアマガエルがいて、朝出かけるときや、

夜帰ってきたときに、よく見かけていた。


あるときは、花壇に咲いている花の花弁の上にいたり、

ときには、私の自転車のフレームにしがみついているのを

見つけることもあった。


まさか、一緒に仕事に行くつもりだったとも、

思えないんだけど、気づかなかったら、

危ないところだったよなあ。


それがずっと、同じアマガエルだったのかどうかは、

勿論、見分けがつくわけがないので、分からない。

ただ、しばらく、そうしてずっと見かけていた

そのアマガエルが、あるときから、全く見なくなっていた。


といっても、そのころにはすっかり夏は終わり、

気温も下がりはじめて、すでに本格的な秋といっていい

季節になっていたから、それは当然だろう、と私は思っていたんだ。


ところがつい先日、驚いたことに、

仕事から帰ってきて、玄関を開けようとした私の足元を

とつぜん、一匹のカエルが跳ねていった。


カエルはすぐに、そのまま明かりの届かない

夜の闇の中へと消えてしまい、

それがアマガエルだったのか、普通のカエルだったのかさえ、

分からなかったんだけど・・・・・・。


うーん、私の住んでいる地域では、最低気温が

もう、6℃とか、5℃とかになるんだよ?


冬眠しなくて、大丈夫なんだろうか・・・・・・。



kaeru to KAERU
 ジー・・・・・・。



仲間ハンター(その⑥)

オンラインゲーム「MHF」 世界、

ハンターズギルド規範、一般則第17条。


仲間とは―――――。


仲間とは、たとえ、一瞬ふと、頭に疑問が浮かぼうとも、

みんながやっている限り、迷わず見習うものナリ。



MHFss179


とは、言うものの、



MHFss180


限度はあると、思うものナリ・・・・・・。



恥も外聞もないのは、どうかと、思うものナリ・・・・・・。



(撮影協力 猟団員アモンさん、マメさん、カオさん、他多数)



ビキナーズラック。

子供のころ、両親に連れて行かれて、初めてやったボウリングは、

とても退屈なスポーツに思えた。


ボールは重いし、やっと投げたと思ったら、

両脇にはただの意地悪みたいに深いミゾがあって、

ボールはすぐにゴトンッと落ちちゃうしさ。


人が投げている間は、ずっと待ってなくちゃいけないし。


やっと、自分の番が来たと思って、急いで投げたら、

ボールはまた、ミゾへとゴトン。


ああっ、こんなのただの我慢大会じゃないかあ!


大抵は途中で飽きちゃって、最後まで遊ぶことはほとんどなかった。


で、それから数年後。

あるとき、親しい友人たちと話していて、ボウリングにでも行こうか、

ということになった。


正直、私は子供のころにいい思い出がなかったし、

それ以降も、ほとんど近づいていなかったばかりか

完全に興味をなくしていたので、

ちょっとためらったのだけど、

一人だけ、ワガママを言う訳にもいかないもんなあ。


で、行くことにした。


凄く久しぶりにやってきたボウリング場は、

ほとんど何も変わっていなくて、ビックリしてしまった。


その場所だけ、時間がまったく流れていないのかな?

と真剣に思ってしまったくらい。


そんなだから、私が両親に連れてこられて

やっていたころの記憶も、見事にそのまま思い出すことができて、

なんだか、始める前からすでに疲労感でいっぱいに

なってしまったのだった。


ただ、いざ始めてみると、そんな思いは一気に

吹き飛んじゃった。


というのも、私の投げた球、投げた球が、

ことごとくストライク、もしくはスペアをとっていくんだ。


うーん、ボウリングって面白いじゃないかっ!


なぜだか分からないけど、あんなに苦手だったボールの

重さも全然気にならないし、投げたボールは見事に

すべてピンに向かって吸い込まれるように転がっていく。


ああ、ビキナーズラックて、本当にあるんだなあ。


ま、ほとんど初心者も同然、と言っていた私を連れてきた

友人たちは、どんな酷いプレーをするのかと

楽しみにしていたみたいで、

にもかかわらず、自分たちよりずっといいスコアを出すので、

途中からは、かなり呆れてたみたいだけどさ・・・・・・。


結果、すべてのフレームでストライクとスペアを出した私は、

その中でダントツの優勝。


いやー、私てボウリングの才能があるんだなあっ!


と、最高の気分で、ボウリング場をあとにしたのだった。


それから、数ヶ月した、ある日のこと。

ふと、友人たちがボウリングにいく予定を話していて、

私も一緒に連れて行ってもらうことにした。


以前、一緒にいった友人たちとは、また違う友人だった

んだけど、あのときの楽しさが忘れられなかったのだ。


で、もう、始まる前から、私はその友人たちに、


「実は、ほとんどやったことがないんだけど、私は結構、

ボウリングうまいんだよー、わっはっは」


なんて、自信満々に言いふらしたりして、

落ち着かないし、早く投げたくて仕方ないっ。


なんだけど、いざ始めてみると、投げたボールは

ことごとく、両脇のミゾに、見事なまでに均等に

ガタン、ガタンッと落ちていく。


あれ・・・・・・。


結局、最後までそれは変わらなくて、倒しても、一本とか二本。

当然、スコアは散々なことに。


帰り道、友人たちは、私の背中をポンポンと叩いて、


「・・・・・・まあ、誰だって見栄をはりたくなることがあるさ」


わーん、違うんだよっ!本当に得意だったんだよーっ!


それ以来、またボウリングのことが嫌いになってしまったのだった・・・・・・。



仲間ハンター(その⑤)

オンラインゲーム「MHF」 世界、

ハンターズギルド規範、一般則第17条。


仲間とは―――――。


仲間とは、たとえ、一瞬ふと、頭に疑問が浮かぼうとも、

みんながやっている限り、迷わず見習うものナリ。



MHFss178


み、見習うもの・・・・・・ナリ。



(撮影協力 猟団員カオさん、マメさん)

新しい話。古い本。

最近、古い海外小説を、

新しい人間に訳させて、改めて発売しているのを

よく見かける。


面白いなあ、と思うのだけど、

同時に、少し不思議なことがある。


私が初めてそれを気にしたのは、

書店で、「ライ麦畑でつかまえて」の新訳本と題されたものが

出ているのを見つけたときのことだった。


訳者は「ねじまき取りクロニクル」などでも

お馴染みの、村上春樹。


村上春樹という人は、以前から翻訳の仕事もしていた人だ。


それに、古い作品のほとんどは、表現や言葉も

当時の古い感覚のままで、訳されていることがほとんどだから、

改めて翻訳されることにも、私は違和感はあまりなかった。


ただ、その後も、村上春樹訳で、たて続けに、

「グレート・ギャッツビー」「長いお別れ」といった作品が

発売されて、あれ、ちょっと待てよ、と思ったんだ。


というのも、この新訳と呼ばれる仕事が、

有名な作品ばかりでされていることが、なんだか、

ああ、凄くもったいないなあ、て思ったのだ。


だってさ、村上春樹という人が

改めて過去の海外小説を翻訳するとなれば、

その作品は弥が上にも注目されることになるはずなんだ。


それはつまり、日ごろ、ほとんど紹介されることも、

注目を浴びることもない海外小説に日が当たる、

ということでもあるはずだ。


にも関わらず、改めて翻訳されるのが、


「ライ麦畑でつきまえて」

「グレート・ギャッツビー」

「長いお別れ」


というのは、ちょっと有名な作品すぎる気がするんだよなぁ・・・・・・。


もちろん、作品としての面白さに文句はないんだけど、

今、改めて翻訳しなくても、充分な名作として、

すでに残っている作品ばかりなんだ。


これって、普段からよく漫画を読んでいる人に、

自信満々で、


「ドラえもん」

「ちびまる子ちゃん」

「ワンピース」


を、薦めるようなものだよ。


映画だったら、


「ターミネーター2」

「タイタニック」

「ハリーポッター」


を、薦めるようなものだもん。

これ、面白いんだよ!と手渡したりでもしたら、

人が人なら、私はバカにされたんだ、と思って、

怒って、投げ返してくるかも知れないぞっ。


村上春樹という人が、改めて翻訳をして本を出すという

のであれば、もっと、知られていないような、

隠れた名作を新訳してくれないかなあ、というのは、

きっと、とても贅沢な思いなんだろう。


それは分かる。


分かるのだけど、なんとなく、本屋に行くたびに、

国産の小説や、漫画、雑誌などに比べて、

格段に扱いの小さい、海外小説の売り場スペースを

見るたびに、心を痛めずにはいられない私としては、

やはり、どうしても思わずにはいられないのだ。


でも、やっぱりそれは、贅沢なのかもしれないなあ・・・・・・。