初心者同志 -72ページ目

似顔絵チャンネル。

あなたは新製品を購入した際、

まず最初に、取扱説明書をじっくり読むタイプですか?


それとも、いきなり何も読まないで、触ってみるタイプ


私はといえば、まず触ってみて、

それから、すぐに困ってしまって、慌てて、

取扱説明書を開くタイプだ。


テレビゲーム世代、と呼ばれる世代に属しながら、

最近のゲーム機については、まったく乗り遅れてきた私。


そんな私がつい先日手に入れた のは、

最新のゲーム機「Wii」!


なんだけど、このゲーム機。

私が知っているテレビゲーム機とは、

うーん、どうやら、少し違うみたい。


まず、ゲームを遊ぶためには、ゲーム機本体の

設定をしないといけないらしい。

更には、ネット接続も。


一緒についてきた説明書はとても厚くて、

それを見た瞬間はちょっと怯んだのだけど、

中を開いてみると、とてもカラフルで、字も大きくて、

ふーん、なかなか、わかりやすいなあ。


ようやく設定が終了して、さあ、ようやく

ゲームをスタート!と思ったら、

今度は、自分を分身を作りましょう、と言われた。


このWiiは、起動をさせると、画面は一番最初、

必ずメニュー画面になる。

そこには「チャンネル」と呼ばれるタイトルが並んでいて、

買ってきたゲームタイトルも、ゲーム機に入れると

そのチャンネルの一つとして、

メニューに現れるようになっているみたい。


なぜ、わざわざゲームが、そんなチャンネルという形に

変えられてしまうのかと言うと、

このWiiでは、ただ普通にゲームで遊ぶ以外にも、

様々なことができるようになっているから。


自分の住んでいる地域はもちろん、

世界中の天気を、自分が見たいときに

見られるという、お天気チャンネル。


続々と更新されていく、今最新のニュースを

やはり好きなときに確認できて、更に

そのニュースをより詳しくチェックすることもできる、

ニュースチャンネルなどなど。


その中のいくつかは、最初からWiiの中に

登録がされていて、ゲームを起動させるとすぐに

楽しめようになっているのだけど、

その中の一つには、

自分の分身となるキャラクターを作る、

似顔絵チャンネル、と呼ばれるものがある。

ここで自分の分身を作成すると、

そのあと、様々なゲームで、

この分身となるキャラクターを実際に動かして

遊ぶことができるという。


うーん、面白そうっ!

こういうの、私は結構、凝っちゃうほうなんだよね。


というわけで、早速、色々と思案しながら作って

みたんだけど・・・・・。


それを後ろで見ていた友達が、


「それは、ちょっと違うんじゃない?」

「自分を理想化しすぎだっ」


とか、言い始めてさ。


「鏡を見たことないのか?」


むっ。


「目がおかしいんじゃないか?」


むむっ。


「いや、頭だっ」


むっ、むむ!


「ゲームの中の自分を美化して、虚しくならないのか?」


お、お前たちなぁっ!


と、私が黙っているのをいい事に、

完全に、言いたい放題。


そんなに言うならなぁ、お前たち、自分でやってみろよ!

これ、思ったように作るの、意外と難しいんだぞっ!


と、コントローラーを渡したが、最後。

それからは、私のことなんて、一切無視して、

自分たちだけで、黙々と、私の似顔絵を

作り始めた友人たち。


うーん、なんて素直な友人たちなんだろう。

ここまで見事だと、逆に感心しちゃうなあ。

でも、確かに、これってなかなか面白いんだ。


ただ最初からあるパーツだけを使って、

顔を作る、というだけのことなのに、

眉を少し大きくしたり、少し斜めに上げたり、

と、細やかな調整も可能で、

その少しの違いが、とつぜん、印象を変えたりするのだ。


結局、買ってきていてゲームのことも忘れて、

みんなで黙々と、似顔絵作りをした結果・・・・・・。



nigaoeshobu


四人の私が完成。


う~、なにか、私と違うぞっ!


という、本人の意見はあっさりと無視されて、

私の分身は、ここから全員の多数決による投票で、

決められることに・・・・・・。



yushosha


決定。


こんな私を、よろしくお願いします。



微笑みハンター。

街の広場によく行商に来ている、名前も知らないお姉さん。


MHFss185


「こんにちは」


「あら、こんにちは」


「いつも、ご苦労様です」


「大変なときに来たわね、あなた」


「え?」


言葉の意味がわからなくて、

慌てて聞き返した、私。


MHFss186


その横を、彼女は、


「ふふっ」


と、意味深な微笑を浮かべると、

ゆっくりと去っていった。


うーん、何があったんだろう?


なんて、思っていると!


突然、響きわたりだした警報。

警備員たちが、町の人たちに避難するよう叫びながら、

広場に飛び出してくる。


MHFss159

古龍がやってきたのだ!


よーしっ!

昨日の大敗北ハンター 参照)リベンジだっ!



道端の問答。

道を歩いていると、声をかけられた。


「ちょっといいですか?」

と、自分の母親くらいの年齢の女性だ。


片手には厚いパンフレットのようなものを

沢山抱えていて、顔には憂いの表情を浮かべるみたいに

眉を真ん中に寄せている。


もちろん、何の用だろうというのは、

私もすぐに分かるのだけど、

よほど急いでいる時でもない限り、

普段は、そう言って近づいてきた人たちを、

私は、決して邪険にしないようにしている。


それは、その人たちの話に興味があるから、


では、勿論なく、


この人たちが、何を本気で信じているのか、を知りたいから。


そのときの女性は、私に、

「今の自分の生活に、どの程度満足されていますか?」

と聞き、私がそれに答えると、

「では、将来にどんな不安がありますか?」

更に質問してきた。


その辺りまで来ると、この人は扱いやすい人だぞ、と

思われたからなのか、言葉には活気が溢れて、

顔も話しかけたころの雰囲気はすでにどこかに行ってしまったみたいだ。

目尻は下がって、とても楽しそうな笑顔になっていた。


そして、色々と難しい言葉を並べながら

ためになりそうな話を聞かされたあと、

最後に、まるでヒーローの必殺技のように、

大抵、みんなが同じような言葉を使って、言うのだ。


「それは、きっとあなたの守護霊に問題があるのです」


そ、そんなわけあるかーっ!


と、思うのだけど、もちろん顔は笑顔のまま、

その人とは、そこで、にこやかに別れを告げたのだった。


これは、いつも思うのだけど、このときに、


「それは、すべてあなた自身の問題なんです。

その手助けであれば、私にできるかも知れません」


みたいな発言にすれば、もう少し信じようかな、と

私も考えるような気がするんだよ。


でも、道に立っているこういう人たちは、

みんな自分が盲信している中にある、

とっておきの言葉というのを用意していて、

それを言わずには、いられないみたいだ。


趣味で、魚釣りをする私からすると、


ずっと魚が釣れない時間がつづいて、

やっとエサにかかったぞっ!

という場合には、どうしても焦ってしまって、

獲物をよく逃がしてしまう、


というのと、なんだか似ているなあ、と思ってしまうのだ。


この場合、果たして、焦りすぎな釣り師が悪いのか、

それとも、天邪鬼な魚が悪かったのか、

いつも思うのだけど・・・・・。


うーん、これを考えると、やっぱり、

獲物の魚のほうに問題があるのかも知れないなあ・・・・・・。


大敗北ハンター。

オンラインゲーム「MHF」 の世界に住むモンスターたち。


そこに存在している、多種多彩な種族の中でも、

最も特別な種と言われているのが、

「古龍種」だ。


それは、その存在自体が、「災害」と恐れられる

伝説の存在で、詳しいことはほとんどわかっておらず、

姿を見ることさえ難しい、という。


しかし、そこは、これまでに修練に修練を重ね、

そろそろベテランの域に差し掛かりつつある、

自分では思っている、私。


古龍の目撃報告ある、という噂を聞きつけて、

早速、村から飛び出したっ!


いざ、古龍討伐だーっ!


MHFss184

駄目でした。


突然の誕生会。

それは、友人の家で鍋パーティーをしていたときのこと。


実は、そのとき集まっていた友人の一人が、

偶然その日、誕生日だとわかって、

突発的に、プレゼント大会が行われることになった。


普段は友人同士で誕生日を祝ったことなどないし、

みんながいつ誕生日なのか、なんて

それぞれに、気にしたこともなかった私たち。


なのに、そのときは、何故か、

なかなか集まることがない、顔ぶれのメンバーが、

偶然にもみんな集合していて、

しかも、その内の一人が誕生日だと

判明したことで、


だったら、何か贈らないとっ!


という雰囲気に、自然となったんだと思う。


とはいえ、今から間やお金をかけて、

改めて、何かを用意すのもためらわれたので、

その場で、即興でぞれぞれにみんなが、

その友人に何かをプレゼントすることになったのだ。


中には、買ったばかりという財布を、

中身を抜いてそのままあげたり、


「誰にでも・・・・・・渡すわけじゃないよ?」


なんて言いながら、自分の部屋の余っていた合鍵を

もちろん冗談で、プレゼントする者がいたり。


プレゼントできそうなものを持っていなかった者は、

突然、漫談を始めるなどしたりして、

とても盛り上がったのだけど、

その中の一人が、学生時代の思い出話を

始めたことで、ちょっと様子がおかしくなってきちゃったんだ。


それは、誕生日を迎えた友人から当時、相談をうけ、

自分も実際にその結末まで見届けた

という失恋話で、

私だけじゃなく、みんなその話は

聞かされていなかったみたいで、

お祝いのはずが、なんだか同情したくなる

内容の話しだったのだ。


おかげで、せっかく盛り上がっていた空気も

一気に消沈っ!


うっ、もう少し話題を選べよぉ・・・・・・。


みんな、鍋をつついていた手を止め、

顔は俯きかげんになって、盗み見するように、

友人の顔をちら、ちらっ。


ほらあ、変な空気になっちゃったじゃないかっ!


それからの私たちはといえば、

誕生日を向かえた、おめでたい筈の友人を、

なんとなく、みんなで慰めつづけるという、

変な会を続けることになってしまったのだった・・・・・・。


ちなみに、言うまでもなく、

その日の鍋を用意したのも、そのための買い物に

行ったのも、すべて一人でやった私は、

プレゼントとして、得意のプレーンオムレツを

焼いてあげたのだけど、なぜか、全く喜ばれなかった。

うーん・・・・・・。