初心者同志 -115ページ目

そして誰もいなくなった。

【 そして誰もいなくなった 】

著 アガス・クリスティー 1939年刊行

外界への連絡が絶たれた孤島で展開される、元祖ミステリー。




イギリスのデヴォン州、海岸の街スティクルヘブンには、

「インディアン島」と呼ばれる島があった。


街から少し離れたところに、穏やかで美しい海に囲まれて存在している島だ。


ヨットを楽しもうと、アメリカの富豪がその島を買い取り、

そこに豪華な邸宅を建てたのは、すでに過去のこと。


妻が船に弱かった、という事情から、それが一度、売りに出されると、

新聞が、その売却の広告を、大々的に載せたため、

世間にもそれらの事実が知られることとなって、

大きな話題となっていた。


その後、その島を買い取ったのは、オーエンと呼ばれる人物だと発表されるが、

誰も、そのオーエンという名の人間を知らない。


新聞は、そのミステリアスな存在から、実はそれは仮の名前であって、

本当は、有名なハリウッド女優が買い取ったのだ、とか、

海軍が何かの実験のために購入したのだ、などと、書いたために、

世間では、さらに大きな話題となっていった。


今、まさに、世間から最も注目を浴びるその場所に、

その島から招待をうけて、10人の男女がやってくる。


彼らは、もと教師、もと判事、もと陸軍大尉、退役した将軍、医師など。


全員で船に乗り、島に向かう途中、しかし、誰もが不思議に思っていた。


この中には、自分の知る人間が誰もいない。

どうして、自分は今話題のこの島に招待されたのだろうか、と。



ミステリーの女王、などといわれることもある、

アガサ・クリスティーの、有名な推理小説。


「そして誰もいなくなった」の物語冒頭のあらすじです。


私はアガサ・クリスティーの名前も、

この作品のことも、何も知らないまま、

ただ、タイトルの「そして誰もいなくなった」に惹かれて、この本を読みました。


「そして」と書かれる、何が、この本では起きたのか。

「誰もいなくなった」と、すでに過去形で語られるこの言葉の意味は、

作品の内容と、どう関係してくるのか。


図書館のスミで、ひっそりと埃をかぶっていたその本を見つけ、

そのタイトルを目にした瞬間から、私はまだ本を開いてもいないのに、

1人でそんなことを考えて、ドキドキしていたことを覚えています。


そのまま借りて帰った私は、あまりにも予想を超えて次々と展開していく物語に、

読書を中断する機会を失い、一気にその日のうちに読んでしまうと、

終わりを迎えたすぐそのあと、また最初から読みはじめたのでした。


今までに、どんなテレビの番組でも、どんなマンガの中でも読んだことのない物語!


私が初めて読んだ、本格的な海外の推理小説でした。


職業も、年齢も、経歴さえも様々な10人の男女は、

島に招待され、それぞれ自分たちの部屋に通されて、

そこで、額に入れられて飾ってある、ある歌を目にします。


それは古くから歌われている童謡の子守唄。

「10人のインディアン」でした。


唄は歌います。


10人のインディアンの少年が食事に出かけた。

一人が喉をつまらせて、9人になった。


9人のインディアンの少年がおそくまで起きていた。

1人が寝すごして、8人になった。


その後、

薪を割っていて、自分を真っ二つにしたり、

蜂の巣をいたずらしていて、蜂に刺されたり、

動物園を歩いていて、大熊に抱きしめられたりして、

唄の中で、少年は1人ずつ減っていきます。

そして、


1人のインディアンの少年が最後に残された。

彼が首をくくり、あとには誰も残らなかった。


で、この子守唄は終わります。


多少なりとも不安な思いを抱えはじめていた

島に呼び集められた10人の招待客たちは、

島からの景観の美しさに息をのみ、絢爛な邸宅の居心地に心を落ち着かせていました。


そのあと、全員が揃っての食事会が行われるのですが、

招待客の1人は、そこでとつぜん、喉をつまらせて、死んでしまいます!


まるで、子守唄にある歌詞、そのままのように・・・・・・・。


そこで初めて、招待客たちは、自分たちを招待したオーエンなる人物が、

ただの招待主ではない、恐ろしい殺人者であることを悟るのです。


果たして、オーエンという名の人物はどこにいるのか。


あるいは、招待された10人の中に紛れているのか。


なぜ、集められたのが、この10人だったのか。


なぜ、殺されなければ、いけないのか。


子守唄は、まだ続いています。

招待客たちは、唄の歌詞のままに起きる殺人の現実を、

止めることは、できるのでしょうか。


最後の1人がいなくなり、「そして誰もいなくなった」と、なる前に。


そして誰もいなくなった/アガサ クリスティー
Amazon.co.jp

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

これは、作品を批評するものでも、お勧めするものでもありません。
あくまでもご紹介をすることに、努めたつもりです。
もし、興味をもたれた方は、周りの友人を頼る、無料で試読できるショップを利用する等で、
まず、ご自分での評価をして頂けることを、強くお勧め致します。
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─


捕獲ハンター。

オンラインゲームの「MHF」 では、プレイヤーは、一人のハンターになる。


そして、生活する場所を提供してくれる村で、

ハンター登録をし、依頼を受けて、さまざまなハンター家業をこなしていくことになるんだ。


それは、ときには「キノコの採集」なんていう、

まるで母親のお使いみたいな依頼であることもあれば、


最近、個体数が増えていて、被害の報告が相次いでいる、

乱暴なモンスターを討伐してきて欲しい!


なんて、こともある。


ハンターたちは村のギルドから出されている、

そんな数々の依頼書から、自分たちに最適と思える依頼を探し、

請け負っては、続々と、手付かずの大自然へ分け入っていくことになるんだ。


その中にはもちろん、私の大好きな「モンスターの卵の納品」もあって、

これは商人や美食家たちには大人気な品物なので、

需要もそれなりにあって、依頼が来ているんだって。


それはいいんだけど、あれって、捕ってくるのは大変なんだぞ。

もう少し報酬を上げてもいいと思うなっ。


依頼は、モンスターの場合は大抵、それぞれ、


指定された、「モンスターの狩猟」


となっているんだけど、実はこれはあくまでも狩猟さえされればいいので、

討伐をしてもいいんだけど、生きたまま捕獲した場合でも、

依頼は達成した、とみなされるのだ。


ただし、相手はあくまでも、人間のことなど鼻にもかけない巨大なモンスターたち。

当然、ただ討伐するよりも、生かしたまま捕獲するほうがずっと難しいんだって。


そう言われると、余計に挑戦したくなるのが、人の常ってもの。

というわけで、早速やってみることにした。


まずは、マヒ効果のある、恐ろしい毒キノコと、

スイミン効果がある野草を採集し、ゴリゴリとすり潰す。

ゴリ、ゴリ、ゴリ。


それを石ころを砕いて作ったカプセルに入れて、

捕獲用の麻酔玉の完成。


もちろん、当てなくちゃ意味はないから、外れたときのために、何個か作っておこう。


捕獲しようというモンスターは、巨大で凶暴で、しかも暴れだすと手に負えない。

麻酔玉を投げる前には、ワナを作って、足を止めておくことも必要なんだって。


それで密林に入って、どんな巨大なクモが作っているのか、

想像もしたくないような、大きなクモの巣を手に入れた。

それから、一緒に、丈夫そうなツタの葉も捕ってきて、それを編む。

アミ、アミ、アミ。


そうして作ったネットを、街のお店で売っていた機械仕掛けの箱と組み合わせて、

落とし穴を作成した。


これに引っかかって落ちたモンスターは、中に仕掛けたネバネバなネットに絡み付いて、

しばらくは動けないって寸法。


ふっ、ふっ、ふっ、頭いいなあ。

さっすが、文明人っ!


というわけで、準備万端、意気揚々。

私は早速、「巨大、凶暴モンスターの狩猟」の依頼を請負い、密林に出発した。


のだけど・・・・・・。


「こらーっ、暴れるな」


「わっ、わっ、向かってくるなら、トラップの上を通って来いーっ!!」


「麻酔玉が当たらないよぉ・・・・・・」


「当たったのに眠らないぞっ!どうして!?」


「え?連続で何度も当てるの?」


「もっと弱らせてからじゃないと、何回当てても眠らない?」


「わーん、そういうことはもっと早く言ってくれっ」


「あっ、もう弱まってきた?」


「うっ、もう麻酔玉なくなっちゃった・・・・・・」


それで、結局、一緒に来ていた仲間のハンターが私の代わりに全部やってくれて、

モンスターは無事捕獲に成功。


したのだけど、素直に喜べなかったのは、うーん、どうしてだろう。


MHFss017
 激闘の果て、気持よさそうに眠るモンスター。もう起きないでくれよぉ・・・・・・。



失恋。

ひと懐っこい犬というのは、あまり珍しくない。


あれって、初対面でも、嬉しそうにスリよってきてくれたりすると、

なんだか、信頼してもらえたみたいで、こっちまで嬉しくなってしまうから不思議だ。


でも、これがネコの場合だと、どうなんだろう。


それも、飼い猫じゃなく、街を普通に歩いている猫だ。

人になついている野良猫って、私はちょっと、珍しい気がする。


そういえば、ここで紹介したネコ も、私が近づいっても全く逃げようとしない、

不思議なネコだったけど、そんな不思議なネコとの体験が、

実は、私にはもう一つあるんだ。


あるとき、道を歩いていたら、見たこともないネコに

突然、足元に擦り寄られたことがあった。


そんなこと、今までなかったから、さすがにびっくりしてしまった。


な、なんだろう、一体。

何か、美味しそうな匂いでも、私からしたのかなぁ。


と思ったんだけど、心当たりはないし・・・・・・。

一応、お風呂にもちゃんと入ってるんだけどなあ。


ポケットに食べ物が入ってる、てわけでもないし・・・・・・。


で、結局心当たりになるものは、なにも思いつかなかったんだけど、

でも、ネコのほうは、相変わらず私に興味があるみたいで、

私の足元から、どうしても離れようとしなかった。


なんだか凄く気になったんだけど、そのとき用事を抱えていた私は、

仕方なく、そのまま、その場を立ち去ろうとしたんだ。


けれど!


なぜか、そのネコは、そんな私の後ろを、トコトコと、そのまま着いて来たんだよっ!


う、なんだろう。

どこかの飼い猫なのかなぁ。


でも、周りをちょっと見渡すのだけど、飼い主らしい人は見当たらない。

うーん、困ったぞ。


だってさ、このまま着いてこられたら、私はこのネコを誘惑したも同然だ。

これじゃ、誘拐犯になっちゃうよ。


もし、次にこの道を通ったときに、電柱に、


「うちのネコ探しています」


なんて張り紙がしてあったりしたら、責任は全部私にあることになっちゃうぞっ!


かといって、これが言葉のわかる人間の子だったら説明すればいいんだけど、

相手は猫だもんなあ。


着いてきちゃダメだよ、なんて言葉でいっても通じないしさぁ。


なんとなく、乱暴に追い払うしかないかなぁ、と思ったんだけど、


そのネコも、まだ体が小さくて、

しかも、まるでそんな私の心を読んだみたいに、

ふと小首をかしげるように私の顔を見上げたかと思ったら、か細い声で


「ニャー?」


なんて鳴きはじめたんだよ。


うっ、かわいい。

だめだ。

とても乱暴になんてできん。


かといって、このままだと私も、ここから立ち去れないぞっ!


ああ、もうっ!

飼い主はいったいなにしてるんだ。

こんなかわいいネコを、ひとりにしてーっ!


それで、どうすることもできなくて、

しばらくは、そのネコと、そこでじゃれあって遊んでいたんだけど、

さすがに、ずっとこのままでいるわけにもいかないし、


そろそろ本格的に困ってきたぞお、なんて思っていたその矢先!


そのネコが、とつぜん、クルリと、身体の向きを変えたかと思うと、

まるで何もなかったかのように、

最初に近づいてきたのと、まったく同じようなのんびりとした足取りで


そのまま、どこかに去っていってしまったのだった。


助かったぁ。

助かった、んだけど!


いったい、今のってなんだったんだ!?


なんだか、まるで恋人に、一方的に別れを告げられて、

その気まずさに、走って立ち去られたみたいで、すごく、すごく悲しかったのだった・・・・・・。



武器ハンター。

オンラインゲームの「MHF」 では、

ハンターたちは、その手にさまざまな武器を持って戦う。


相対するのは、人の想像をはるかに超えた生き物たち。

だから、当然、武器もそれに見合うものでなくちゃいけないのだ!


だけど、この世界に存在している武器は多種多彩。

しかも、種類もさることながら、選んだ武器によって、使い道も戦い方も

全く変わってくるんだって。


うーん、なんだか難しそう。

それで、まず、どんな武器があるのか、色々と使って調べてみることにした。


MHFでは、武器の使い方を一から教えてくれる「睡眠学習」というシステムがあるらしい。

お金がかからないし、それを利用すれば、知らない武器を使うために、

わざわざ購入したりする必要もないんだって。


いってみれば、お試しサービスってところかな。


ということで、そこで色々と試してみた結果を、私なりに紹介してみようと思う。


では・・・コホンッ。



「みなさん、こんばんは!」


「今夜の戦いは、この地上のほとんどを、その巨大な体で支配してきた、

最強の生物であるモンスターたちと、それに立ち向かう、

勇気あふれるハンターたちによって行われます」


「それでは、その勇敢なハンターたちを、ご紹介しいたしましょうっ!」



最小限のツルギと盾。

必要なのは武器だけじゃなく、あらゆる経験とそこから生まれる機知。

曲芸師のごとく立ち回り、受け、流し、切り結ぶハンター。

片手剣ハンター!


盾を捨て、ツルギをもう一つ手にした。

傷つくことを恐れて、相手を傷つけることのみ恐れないのは、ただの無頼漢でしかない。

息を止め、自分の体を晒して、ただ鬼のように切り続けるハンター。

双剣ハンター!


身の丈もある巨大な剣。

剣は問いかける。おまえに、この凶器を扱えるのか、と。

暴風の如く振り回し、なぎ払い、切断するハンター。

大剣ハンター!


芸術的美しさは、すべてこの刃の中に。

武器とは、ただ、相手を斬るためのもの。それ以外、一切まかり成らぬ。

一瞬の煌き、神速の鋭刃、深く、深く刃を潜らせるハンター。

太刀ハンター!


極大!究極!の槌。

大きいものが好きか?室伏広治選手が好きか?強いのが好きか?

腕のみの力で抱え上げ、一撃に全てを込め、叩きつけるハンター。

ハンマーハンター!


自ら、戦いの場に赴く覚悟をもった演奏家に用意された、巨大縦笛。

闘いの場で奏でられる、荘厳の賛美歌(キャロル)。

ときには仲間を鼓舞し、ときには自分をなぐさめる。

それでもダメなら、それをそのまま叩きつけろ!

狩猟笛ハンター!


先鋭の頂が、天をも突きたてる。

わが高潔なる魂、その身に宿し、捧げん。

掲げ、構え、その真槍とともに突撃するハンター。

ランスハンター!


古からの流麗なる槍と、最新のガン技術。

ここには、計算し尽くされた全てがある。完璧な技術、完璧な角度、完璧な覚悟。

潜り込み、突きたて、爆発させるハンター。
ガンランスハンター!


遠くから狙い放つ、最高精度の照準。

武器は飾りに過ぎない。それを使う腕と知識、豊富な弾丸がなければ。

弾を込め、祈りを込め、急所を狙い撃つハンター。

ボウガンハンター!


何ものにも頼らず、腕と体で扱う強弓。

私の体もまた、この武器の一部。弦となり、一つの意思と化す。

引き絞り、定め、放つハンター。

ハンター!



「以上、10名からなる最高の精鋭たち。

さて、あなたは一体、誰と運命を共にするのかっ」


「原始の自然と、ハンターたちが集う街で、あなたを待つ!」


「以上、実況はわたくし、”初心者同志”がお送りいたしました!」


MHFss016
 ちなみに、私の目に留まったのはコレ。そのまま叩きつけろぉーっ!

夜の体験。

子供のころは、夜になると、たとえ眠くなくても


「もう寝なさい。明日も学校でしょ」


なんて言われて、どうしてもすぐ寝ないといけなくて、私はとてもつまらなかった。


抵抗しても、部屋には押しこまれちゃうし、電気は強制的に切られちゃうしさ。

私の意志なんて全く関係なくて、夜はただ、眠る時間でしかなかった。


次の日が休日だろうと、

早起きしないといけない理由が何もないような日であろうと、

ほんのわずかな夜更かしさえ、私は許してもらえなかった。


さらに外出するとなると、地元のお祭りがあって、夜店を見に行くとか、

花火大会があってみんなで出かけるとか、

そんな特別なことがない限りは、絶対に許可されないんだ。


私は夜が嫌いだった。


太陽が沈みはじめるのを見ると、


「ああ、今から時間が早送りになって、すぐ明日にならないかなあ」


なんて、いつも思っていた。


朝がいつも待ち遠しかった。


それから少し大人になって、今は夜も悪くないな、と思っている。

きっと、日が昇っている時間と同じくらい、夜の間も何かしていることが多くなったからだ。


子供のころの私には、夜の思い出なんて、なに一つなかったのに、

今の私は、明るいあいだの時間と、夜のあいだの時間の両方に、

同じくらいの思い出ができている。


もう、夜は嫌いな時間じゃなくなった。


でも、日が沈んで辺り闇に満ち、間違いなく夜の時間がやってきたあとに、

一人、外に出ていると、何故なんだろう。


なんだか今でも、ちょっだけドキドキして、落ち着かない気持になるんだ。


それはきっと、小さいころの記憶が、そうさせているのかも知れない。



ただ、夜更かしをしても、誰もそれを咎める人がいなくなったのは嬉しいんだけど、

実は、一つだけ困っていることがある。


友人たちと、遅くまで楽しく話をしていても、ついつい、欠伸が止まらなくなっちゃうんだ。

まぶたは、自分の意思に反して、どんどん落ちてきちゃうしさ。

それで、大抵はいつも、ものすごい勢いで友人に怒られてしまう。


「そんなに、みんなと一緒にいるのが退屈なのか?」

「もう、おまえとはぜったい一緒に過ごさないからな!」


退屈なわけないじゃないかぁ、うっ、うっ、う・・・・・・。


どうやら、

ずっと、早い時間に寝ていた習慣だけは、今も完全に断ちきれてないようだ。