初心者同志 -117ページ目

偶然の写真。

数年前。


遠くから聞こえる声に導かれ、覗いた場所には、

なんと、猫が、集会の真っ最中っ。

たくさんの目から一斉に睨まれ、一触即発、絶体絶命。


それをなんとか、愛想笑いとともに後ずさり、退散してきた私は、

あとになって、もう二度とこんな機会はないだろうし、

もっとよく目に焼き付けておけばよかったな、と思ったのだった・・・・・・。


というのが、昨日のブログ。


でも、この話には少しだけ、続きがある。


ここでブログを書き始めるようになって、すぐの頃。

私はやはり、少し前に出会った、ある猫のことを書こうと思いたった。


それは、いつも道路に座っていて、私が近づいていっても、

一向に逃げようとしなかった一匹の猫の話。


で、実際に、思い出しながら書いてみた んだけど、

せっかくだから、これに写真をつけたいな、と考えついたんだ。


それで、仕事の帰り道に、ちょっと寄り道をして夜の街を歩いて、

猫をさがして歩いていてみた。


あのときのように、

道路の真ん中で座るような猫は、さすがに見つからないだろうけど、

せめて、夜の時間に活動する、猫の写真が撮れないかな、と思ってさ。

そんなとき、猫が鳴いている声を耳にして、私は声がする方にいってみた。


その猫の声は、どこかで一方が鳴き、

それに応えるようにもう一匹が、別のところで鳴いていて、

まるで会話してるみたいだった。


よく聞いてみると、その一方はちょっと狭い路地裏のほうから聞こえている。

入ってみると、そこに猫が一匹、座っていた。

私はカバンからカメラを出して、早速パシャリ。

構図を変えて、もう一枚。

ネコは私に気づいているみたいだけど、近づいてくるわけじゃないので、

害はないと判断したのか、気にしてはいないようだった。

私も、警戒されないギリギリの距離を保って、それから更に何枚か撮った。

それで、これでもう充分かな、とカメラをしまって帰ろうとしたとき、

まさに今まで撮っていたそのネコが、さっきの高い声でまた鳴きはじめたのだ。


え?なんだろう。


と思ったら、なんと私のすぐ近くから突然、それに応える別のネコの声がしたんだよっ。

いつの間にか、さっき鳴きあっていた、もう一方のネコが

すぐ近くまで来ていたんだ。


私はすぐにもう一度カメラを出して、動かないでジッと待っていた。

猫はしばらくして路地裏の前までやってくると、


そこにいた猫を見つけ、さっきまでとは、ちょっとだけ違う、優しい声で

まるで自分を待っていた友に挨拶をするように

ひと鳴きしたのだった。


「にゃおーん」


Neco Tomodach

さて、賢明な皆さんはもう気づいただろうか。

上の写真にある、不思議な箇所に。


後日、ブログに早速使おうと、画像をパソコンにアップした私は、

改めて写真を見直して、初めて、後ろにある光に気がついた。


あれ、なにか緑色に光ってるものがあるけど、うーん、ここに何かあったかなぁ。


それで、他にも撮った写真を全部見てみて、わかったんだ。


あ、これ、目だ。


それは、猫の目が反射している光だったんだ。


なんと、私がずっと一匹だと思っていた路地裏には、

薄暗い闇の中に紛れて、他にも三匹の猫がいたんだ!


それで、ようやくその時になって、実は私があの時に撮っていたのは、

猫がたちが集会をしようと集まっている最中の場面だったことを知って、


一度ならず二度までも貴重な機会を失っていた自分が、

とても間が抜けているように思えて、とても悲しかった。


二度あることは、三度ある、かなぁ・・・・・・。


にらめっこハンター。

来るなっ!

来るなってばぁーっ!



MHFss010



ん?

わっ、わっ!!

何か飛んできたぁーっ!



MHFss011



ああっ!

ひ、ひどい・・・・・・。


うっ、うっ、う・・・・・・。



MHFss012


卵!

どうしてくれるんだっ!

お、覚えてろよっ!



オンラインゲームの「MHF」 では、今日もどこかで

狩るものと、狩られるものの闘いが、繰り返されている・・・・・・。


ネコの集会。

ずっと小さい頃に、もう、どんなタイトルだったかも、覚えていないのだけど、

人間の言葉を話せる猫たちが主人公の、あるマンガが大好きで

ずっと読んでいた。


そんな中で、いつも猫たちが、夜毎に近所の空き地で集まって話をする、

猫の集会のシーンというのが、何度も出てきたのだけど、

それを読みながら私は、本当に猫というのは、

こんな集会みたいなことをするのかな、とずっと思っていた。


で、あるとき。

本当に目撃しちゃったのだ。

深夜の、猫たちの集会場面。


仕事の帰り道。

すでに深夜を回ろうかという時間。


私はふと、遠慮がちに、低い声で猫が鳴いているのを耳にした。

しかも、その声。

一匹だけじゃなくて、何匹かで鳴きあってるみたいだ。


喧嘩をしているのなら、もっと高音で、威嚇するように鳴くはずだし、

それに、そのとき聞こえてきたのは、明らかに4、5匹くらいはいるだろう

猫の声。


それで、気になって猫の声がするほうに、私は歩いていったのだった。


Shilo neco


あまり歩いたことのない、しかも明かりの少ない薄暗い、夜の道。

進んでいくと、小さなマンションがあって、

その入り口の辺りが、ぼんやりと、わずかに明るい。

猫の声は、その少し先の方から、まだ、相変わらず低い声で聞こえてきていた。


どうやら、そこは、そのマンションの駐輪場。

自転車やバイクが置いてあるところみたいだ。

私は軽い気持ちで、壁から頭だけを出して、覗いてみた。


その瞬間!

その駐輪場にいた、7、8匹の猫たちが一斉に、私の顔をギロリと睨みつけたんだよぉ!

その場の空気が、一瞬にして凍りついた。


うっ、睨まれてる・・・・・・。

しかも、すごい沢山いるじゃないかぁ・・・・・・。


猫たちはといえば、そのしなやかな腰をサッと立ち上げ、

今すぐにでも逃げようという体制っ!


あるいは、そのまま私に、襲い掛かるつもりかも・・・・・・。


なんて、私の脳裏には一瞬、恐ろしい映像も浮かんで、

どちらも動けず、一人対多数の睨み合いは、しばらく続いた。


で、結局、私はネコ相手に愛想笑しながら、ゆっくりと後ずさり、

自分からその場を立ち去ったのだった。


あー、情けない。


猫たちも、私の姿が壁から見えなくなると、すごい勢いで、

その場所から走って、散っていったみたいだった。


それでも、猫の集会て、やっぱり本当にあるんだ、

という思いで、そのときの私は、かなり興奮していたと思う。


しかも、私が顔だけ覗かせて見た瞬間というのが、

その駐輪場にいた猫たちが、ある猫はバイクのシートに座り、

ある猫は地面で丸くなりながら、ある猫は立ち上がったまま、

明らかに顔をあわせあって、話していたらしい場面を想像させる、

まさにその瞬間だったんだ。


猫たちも、まさかこんな時間に、こんな場所へ人が来るなんて、

と、油断していたのかもしれない。


でも、おかげで私は珍しい場面が見られたのだから、

ついてたなあ、なんて思ったんだけど、

でも、それと同時に、これほど決定的で珍しい場面は、

もう二度と見られる機会はないだろうから、


ああ、もっとよく観察して、目に焼き付けておけばよかったな、

と、ちょっと後悔したのだった。


という話が、数年前のこと。

実はこの話には、続きがあるんだけど、


長くなってしまったので、それはまた明日に。


海岸ハンター。

ふぅ、やっと少し涼しい場所に入れたぞ。


私は耳をすまし、足元を確認すると、再び歩きはじめた。

あ、ちょっと今は話しかけないでよ。

これを落としちゃったら、もう本当に依頼を達成できなくなっちゃうんだ。


そこはまるで人の手で作られたかのような短い天然の洞窟で、

すでに出口からはあふれるばかりの光が差してきていて明るさに申し分はないんだけど、

足元は水で濡れていて、気をつけないとかなり危険。


これで手ぶらだったら別に気にしないんだけど、今はそうもいかないんだ。

というのも、こっちは今、とんでもない大きな荷物で両手が塞がっている。

それも、その荷物というのが、モンスターの卵なんだ。


それでも、たった今までいた鬱蒼とした密林よりは、まだマシだよなぁ。

あそこじゃ、どこからモンスターが襲ってくるか、わかりゃしないんだもん。


まったく、肉食モンスターの卵を持ち帰れって、言われても、こんな大きいんじゃさ。

ほとんど、前も見えないんだもんなあ。


一回目は、ちょっとした段差に気づかないで手を滑らせちゃって、失敗。

二回目は、ちょっとお腹がすいたので、持ってきてた食料を食べようとして、

一度、地面に置こうとしたら、そのとたんに割れちゃって、また失敗。


モンスターも、身体ばかり大きいくせにさ、もっと丈夫な卵を生んでくれよおっ!

ううっ。


で、これで三回目。

巣には、もう卵はなかったから、これを持ち帰れないと依頼失敗なんだ。

それで、ようやく今、あと少しで目的の場所まで帰れそうなの。

あー、長かった。


まあ、でも、失敗も無駄じゃなかったかも知れない、今思えば。

ちゃんと学んだからね、卵の扱い方。

優しく、丁寧に、無理をしない!

うん、これって人との付き合いと同じだな。

タマゴを人と思えばいいんだ。


ま、かなり繊細で、すぐ機嫌を損ねちゃう貴族の令嬢みたいな卵だけどさ・・・・・・。


洞窟を慎重にようやく抜けると、

強烈な光と共に、目の前にはいちめんの海と空が広がった。

やった、密林を出られたぞっ。

途端に、強い潮風が私の顔に吹きつけて来て、思わず私は手が滑りかけた。

うっ、危ねぇ。


心地いいリズムを刻んで、一定の間隔で打ち上がる波の音。

頭に容赦なく注がれる強い日差し。

歩くたびに足をわずかに沈めようとする白い砂浜。

普通なら、リゾート気分一杯で景色を楽しめるんだろうけど、今はそれどころじゃない。

しかも、前が見えないから、まったく嬉しくもないっ!


ああ、目的地はまだかなぁ!


今度は足元も気をつけてるし、卵からも絶対に最後まで手を離したりしない。

あと、気をつけるとしたらモンスターからの予想外な襲撃くらいだけど・・・・・・。


なんて、思っていたそのとき。

必死に先を目指す私の前方に、ん?今、波打ち際で何か動いたような・・・・・・。



MHFss08


気のせいかなあ。

いや、気のせいだよ。

気のせいだったと信じたいっ!

信じたかったのにいっ!



MHFss09

だぁー!

だから、これは、持って帰らなくちゃいけないんだってばぁーっ!


本の賞味期限。

どんな人にも、コレだけは絶対に守ろう、と決めている

自分だけの約束事というのがあると思う。


今日は私が奢るよ、と言われても、二回までは私が払います、といってみる、とか。

食料品の賞味期限は、二日目までは過ぎていても大目に見る、とか。


私は冷蔵庫に入れらているのなら三日でもなんとか、大丈夫。


私にもそんな約束事がいくつかあるのだけど、その中の一つに、


自分がどんなに面白いと思ったものでも、海外小説だけは人に薦めない。


というのがある。


というのも、それには辛い経験があるからなんだ・・・・・・。


ここで書いた、 私の理想をちょっとだけ実現させた大きな本棚。


私の部屋に遊びにきた友人は、その本棚を見て一様に驚くか呆れたあと、

そこに小説ばかりが並んでいるのに気づいて、


「普段はほとんど小説なんて読まないんだけど・・・・・・」


といいながらも、


「なにか面白いのある?読んでみたいから貸してよ」


といってくれる。


本が好きな人間というのは、誰だって一つくらいは、

これは絶対にお勧め、という本を持っていたりすると思う。

そして、それを誰かに教えたくてしかたない生き物だったりもする。


だから、そう頼まれれば、私も断る理由などあるわけがなくて、

これぞ自分のとっておき、という海外小説を渡して、


「これは絶対面白いよっ!最高の海外小説だからねっ」


といって渡すのだけど、

読み終えて再び訪ねてきた友人たちの顔は、一応にみんな浮かない表情になっている。

で、みんな決まってこう言うんだ。


「なんか、よくわかなかった・・・・・・」


ばっ、ばかやろーっ!

こんな、二つとない名作を!

お、おまえはその本に謝れっ!

ちゃんとその著者の近影に向かって頭を下げろーーっ!


と、いいたかったんだけど、よく考えると、

普段から小説を読んでいる人じゃないと、少し難しかったのかな、とちょっと反省。


だって、そもそも海外小説というのは、当然のことだけど、

はじめから日本語で読んでもらうことを想定して書かれてるわけじゃない。

ときには原作者の書いた原文をそのまま訳しても、

日本人には伝わり辛いこともある。

それだけに、訳者という人たちの力量がものすごく問われたりするんだ。

そして、そんな訳者自身にもそれぞれ訳す際のクセというのがあって、

それに共感できないと、元がどんなに面白い作品でも、

途中で読めなくなってしまう、という人も結構いるんだ。


つまり、

「作品として面白いこと」と、

「すばらしい訳がされている」こと、の二つが

奇跡的に両立していないと、

海外小説の場合は

「最高に面白い小説」と、感じることができないんだ。

それで、気がついたら、なぜだか私の方がごめん、と友人に謝っていたりして、

頭を下げながら、そのたびに、

もう、人に海外小説だけは薦めるのをやめよう、

と思うようになっていったのだった。


だって、自分の大好きな海外小説が言葉を濁して返却されるばかりじゃ、

あまりに悲しすぎるもんなぁ。


自分の感じた面白さを、人にわかってもらうのって

本当に難しいなあ、と思いつつ、

今日も自分のお気に入りの本を、誰に薦めるわけでもなく

一人読む、今日このごろ・・・・・・。