偶然の写真。
数年前。
遠くから聞こえる声に導かれ、覗いた場所には、
なんと、猫が、集会の真っ最中っ。
たくさんの目から一斉に睨まれ、一触即発、絶体絶命。
それをなんとか、愛想笑いとともに後ずさり、退散してきた私は、
あとになって、もう二度とこんな機会はないだろうし、
もっとよく目に焼き付けておけばよかったな、と思ったのだった・・・・・・。
というのが、昨日のブログ。
でも、この話には少しだけ、続きがある。
ここでブログを書き始めるようになって、すぐの頃。
私はやはり、少し前に出会った、ある猫のことを書こうと思いたった。
それは、いつも道路に座っていて、私が近づいていっても、
一向に逃げようとしなかった一匹の猫の話。
で、実際に、思い出しながら書いてみた んだけど、
せっかくだから、これに写真をつけたいな、と考えついたんだ。
それで、仕事の帰り道に、ちょっと寄り道をして夜の街を歩いて、
猫をさがして歩いていてみた。
あのときのように、
道路の真ん中で座るような猫は、さすがに見つからないだろうけど、
せめて、夜の時間に活動する、猫の写真が撮れないかな、と思ってさ。
そんなとき、猫が鳴いている声を耳にして、私は声がする方にいってみた。
その猫の声は、どこかで一方が鳴き、
それに応えるようにもう一匹が、別のところで鳴いていて、
まるで会話してるみたいだった。
よく聞いてみると、その一方はちょっと狭い路地裏のほうから聞こえている。
入ってみると、そこに猫が一匹、座っていた。
私はカバンからカメラを出して、早速パシャリ。
構図を変えて、もう一枚。
ネコは私に気づいているみたいだけど、近づいてくるわけじゃないので、
害はないと判断したのか、気にしてはいないようだった。
私も、警戒されないギリギリの距離を保って、それから更に何枚か撮った。
それで、これでもう充分かな、とカメラをしまって帰ろうとしたとき、
まさに今まで撮っていたそのネコが、さっきの高い声でまた鳴きはじめたのだ。
え?なんだろう。
と思ったら、なんと私のすぐ近くから突然、それに応える別のネコの声がしたんだよっ。
いつの間にか、さっき鳴きあっていた、もう一方のネコが
すぐ近くまで来ていたんだ。
私はすぐにもう一度カメラを出して、動かないでジッと待っていた。
猫はしばらくして路地裏の前までやってくると、
そこにいた猫を見つけ、さっきまでとは、ちょっとだけ違う、優しい声で
まるで自分を待っていた友に挨拶をするように
ひと鳴きしたのだった。
「にゃおーん」
上の写真にある、不思議な箇所に。
後日、ブログに早速使おうと、画像をパソコンにアップした私は、
改めて写真を見直して、初めて、後ろにある光に気がついた。
あれ、なにか緑色に光ってるものがあるけど、うーん、ここに何かあったかなぁ。
それで、他にも撮った写真を全部見てみて、わかったんだ。
あ、これ、目だ。
それは、猫の目が反射している光だったんだ。
なんと、私がずっと一匹だと思っていた路地裏には、
薄暗い闇の中に紛れて、他にも三匹の猫がいたんだ!
それで、ようやくその時になって、実は私があの時に撮っていたのは、
猫がたちが集会をしようと集まっている最中の場面だったことを知って、
一度ならず二度までも貴重な機会を失っていた自分が、
とても間が抜けているように思えて、とても悲しかった。
二度あることは、三度ある、かなぁ・・・・・・。
