初心者同志 -105ページ目

冷やし中華。

けっこう、本格的な飲食店でアルバイトをしていたことがある。


そのとき、なぜか私は、入ってすぐに、

賄いの当番に指名されてしまったことがあった。


賄いてなんだ、という人もいそうなので、ちょっとだけ説明すると、

この場合の賄いとは、お店で働く従業員の為の食事を作る人のことだ。

つまり、私は働きはじめてすぐ、その当番に指名された、てわけ。


私が入ったときが、ずっとそれをやってきていた人が

まさに辞めてしまった直後だった、ということもあり、

きっと、最初の面接で、私が、食事は自分で作ったりします、

と言ったことも理由の一つだったのかも知れない。


それで、ぜひやってくれないかな、と言われてしまったんだ。

もちろん、その分は給料も上乗せするから、とも言われてさ。


ただ、言うのは簡単だけど、実際にやってみると、

これほど大変な経験は、後にも先にもこれっきりだろうなあ、

と、私はしみじみ思ってしまったのだった。


ほんと、大変なんだよ、賄いって・・・・・・。


たとえば、材料の野菜一つを切るにしても、

十人分ともなると、凄い量!

切っても、切っても終わらないんだ。


ああ、動物園で働いている人たちて、

動物にあげるエサを作っているときはこんな気持ちなのかな、

て思っちゃった。


他にもいっぱい、大変な思い出があるんだけど、

それはまたいつか機会があれば。


今回は、冷やし中華。


夏の定番。


「冷やし中華はじめました」

うーん、夏だなっ。


「冷やし中華終わりました」

これは見たことがないけど、何故だろう。


夏の味方。

食欲のない人の味方。

つまり、私の味方。


それが冷やし中華。



Hajimemasita


随分前にここで書いた、角煮のもう一工夫 が、これ。


冷やし中華を自分で作ろうと思うと、

タレと麺が最初からセットになっている、

パックのものが思い浮かぶかも知れないけれど、

最初から全部自分で作っても、そんなに難しい手間はないんだよ。


メンは袋入りの中華麺を買ってきて、

上にのせる具は、自分の好きなものを用意。


で、私はよく、自分で作った角煮をのせて食べているんだ。

美味しいんだよ。

ま、残りものの再利用なんだけどさ・・・・・・。


めんつゆは、両親が中華料理屋を営んでいるという友人から

教わったので、それを作っている。


参考までに、私は。


鶏ガラスープ100ccに対して、


お酒 大さじ2

砂糖 大さじ3

塩   少し

醤油 大さじ3


これを鍋で回しながら熱して、冷ます。

そのあと、


酢 大さじ4

ゴマ油 お好みの量


を入れて完成。


麺を茹でたとき、ゴマ油と塩を少し、

一緒に和えてあげると、更にお勧め。


これも、中華料理屋の友人から教わった方法なんだ。


うーん、ホント、持つべきものは、

料理屋を営む両親のいる友人だなぁ・・・・・・。



野次馬ハンター。

最近、海岸で複数の目撃例が報告されていた怪物ですが、

安全な海岸を取り戻そうとする、
有志たちの活躍によって、
現在は日々、討伐が行われている模様です。


そのため、その数は減少方向にあるようですが、
なかには、その騒ぎに便乗して、

大勢の野次馬が集まるという問題も起きており、
近隣に多大な迷惑がかかるという事態にもなっています。


付近の住民の中には


「もし、海岸で一人で笛を吹いているようなハンターを見かけたら、
即、警察等に連絡をしてほしい」


と、切実な表情で訴える人もいました。



MHFss042
 せいや~、せいや~。




壊れたカギ。

いま乗っている自転車を購入したとき、

半年くらい通っていたおかげで、すっかり顔見知りとなってしまった

自転車店の店長さんから、


「このタイプは今人気があるから、カギだけは頑丈なのをつけといたほうがいいよ」


と言われた。


ただ、最初にそう言われたときは、ちょっと考えてしまった。

というのも、ここは、結構な田舎町だし、

駅前や商店街には、盗まれるどころか、

放置されたままになっている自転車で、溢れんばかり。

こんなところで、自転車なんて盗む人、いるのかなあ。

実際、私もそれまでは、最初から自転車に着けられている鍵を使うくらいで、

新しい鍵をわざわざ買ってまで、着けようなんて思ったことがなかったんだ。

で、最初はあまり、その店長さんの言葉にも、真剣に頷けなかった。

ただ、あるとき。

仕事場の先輩が、私の自転車見て、


「いいのに乗ってるなあ。でも、気をつけろよ。

自転車なんて、簡単に盗めるんだからな。俺みたいな素人でも、

今の自転車の鍵だったら、三分もかからないぞ」




私はゾクッ、として思わず自転車のハンドルを持ったまま、身構えた。

だって、冗談に聞こえなかったんだもん。


で、それからやっぱり鍵は必要だ、と思い直して、

翌日、早速お店に行って鍵を購入したのだった。


それも、二つ。


本当に盗むつもりでいる人は、鍵を一つくらいつけても、

簡単に壊して、持っていっちゃうんだって。


で、それぞれタイプの違うものを二つ、つけることにしたんだ。


このとき、重要なのは、鍵として優秀であるかどうか、ではなくて、

盗もうとした人間が、見た瞬間に、

あ、これは盗めそうにないな、と思わせるような鍵をつけることらしい。

つまり、中身ではなくて外見が重要、てことみたい。

うーん、なんだか馴染めない考え方だな。


やっぱり、大切なのは中身だと思うんだけどなあ。

外見がよくても、中身がだめなんて、普通なら、とても仲良くなれないタイプだぞ。


でも、店長さんによると、盗難防止には、それが一番いいんだそうだ。

鍵を二つ着けるのも、そうすることで、より万全に守れるから、ということ以上に

見たときに、盗みづらいな、思わせることが出きるから、なんだって。


外見だけよくて、中身がなくて、しかも、ハッタリばかり。

うっ、何もいいところがないな。


で、現在の私のカギの話。


あるとき、ずっと使っていたその自転車のカギが、

とつぜん、役に立たなくなってしまった。

使えなくなった理由はよくわからなかったのだけど、

でも、ま、もう一つあるからいいか、と最初は思っていた。


ところが!

最近になって、その、もう一つのカギも壊れてしまったんだ。


鍵をかけても、普通に手で引っ張ると、簡単にポロッと外れてしまう。

うーん、これは困ったぞ。


で、そこで思い出したのが店長の話。


「鍵はね、なによりも見た目が大事なんだ。性能は二の次だよ」


ふむ。

ということは、だよ。

鍵が実際にかけられるかどうか、は、あまり問題ではない、とも

いえそうだよなあ。


ということで、現在。

私の鍵は相変わらず壊れたまま、頑丈そうな見た目だけを頼りに、

自転車にただ、ぶら下がりつづけているのだった。


先輩には、もちろん内緒で・・・・・・。

夕日の空。

子供の頃は、毎日、夕日のやってくる時間が恐ろしかった。


それは、今日が終わるという証だからだ。

子供の遊べる時間がもうすぐ終了する、ということを意味していたからだ。


私は夕日が嫌いだった。


今は、仕事の休憩時間に、ふと見上げるチャンスがあると

思わず、ただ、見入ってしまって、


そんなときは、昇ってくる朝日とは違う美しさと、

なんだかよくわからない儚さに、

子供のころとは違う、フシギな恐ろしさを感じてしまう。



Owari no Sora


のだけど、これって、

ただ、毎日過ぎていく時間の、あまりの速さに

私が、ついていけないでいるだけなのだろうか。


うーむ・・・・・・。


病院のナゾ。

以前、病院がフシギな場所だ、と書いた けど、

今日は、そんなフシギな場所で目撃した、ナゾについて。


これまでに病院を利用したことが、ほとんどないから、なのかも知れないけれど、

なんだか、私にはとても気になったので、

ここに、いくつか挙げてみます。



トイレの入り口のドアが、すへて横開きになっているのが分からなくて、

なんども押したり、引いたりしていた、お爺ちゃん。

私が教えてあげようと近づいていった瞬間、

ついには、ドアを上に持ち上げようとしたのを、私は見逃さなかった。


参考にしたのは、車庫のシャッターでしょうか・・・・・・?


早朝五時。

お金を入れると、「おはようございます」と挨拶してくる自動販売機に、

律儀に、頭をペコリと下げて、「おはようございますっ」

返していた、医者の先生。


毎日の習慣なのか、な・・・・・・?


広い病院内に、迷ってしまったらしい男性。

キョロキョロとしながら、なんども私が座っていた前を

行ったり、来たりとしたあと、「関係者以外立ち入り禁止」

書かれている先に、入っていってしまった。


そこは手術室でしたけど、おじさん、正解でしたか・・・・・・?


病院内で働く人たちは、みんな、

自分のネームプーレートを首から下げている。


患者さんや、その関係者と話す際には、

どうやらみんな、必ずそれを最初に掲げて見せて、

自分の名前を名乗るのが、決まりになっているみたいだ。


一人の先生は、最初に会ったとき、

挨拶と共に、それを見せて、まず名乗り、

病状の説明している途中で、ふと気がついたようで、話を中断して、

「遅れましたけど、私こういうものです」、と、また名乗り、

最後に確認をして別れるとき、また名乗って、こう言った。


「申し送れましたけど、これが私の名前ですので、

なにか分からないことがあれば、またお呼び下さい」


早速、なんども紹介されたしまった理由を聞いてもいいですか?


入院するために必要な書類の、記入方法を説明するために

やってきた、看護婦さん。

一度目は記入のためのペンを忘れ、

二度目は持ってきたものの、

インクが出なくて書けないペンだったにも関わらず、

それに気づかず、書けているつもりで、ずっと説明を続けていた。


ううっ、みんな、疲れてる・・・・・・。




それと、もう一つ、私が気づいたのは、

病院内で働く人たちの、目だった。


特に一対一で、正面を向き合って話すとき、

病院内で働く人たちは、私から、ほんのわずかも目をそらさないで話をする。


ジッと、まばたきもしないで、こっちを見つめ、

その眼差しは、真剣で力強くて、なんだかとても眩しかった。


のだけど、これって、私がただ、後ろめたい気持ちになって、

ただ、まっすぐ見返せなかっただけなのかも知れない。


で、人の目をまっすぐ見返せる人間になりたいなぁ・・・・・・、と

しみじみ、思ってしまったのだった。