シンクロニシティ
セメント会社の診療所に勤務。20年近く大テーマと小テーマの組み合わせでエッセイ風に書き綴っています。
現在に趣味は数独、庭木の剪定、俳句など。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

衰えに挑戦(3-8)


3月7日(土)
雛人形石の地蔵も年取らず
   

健康診断ー8
  衰えの現実は身をもって知っておられる方がほとんどであろうが、体の衰えに対処してゆくことに王道はない。ただひたすら一日一日、衰えているところを訓練、鍛錬することが基本である。 
  家が狭いので家内のピアノ演奏のそばで本を読んだり、数独したり、パソコンをいじったりしていた。ある時健康診断で以前から指摘されていた4000ヘルツでの聴力低下が改善して元へ戻っていた。無意識にピアノの音が聴神経を訓練してくれたらしい。なお4000ヘルツの聴覚が低下するというのは中高年の老化のひとつとして普通にみられることで、進行すればさらにほかの音域を聞く力も低下してくる。ただ、自分としては衰えた聴力は元へ戻らないと思っていたので驚きだった。どんなことでも訓練が有効ということを教えられた。ただし、耳が不自由で生活ができないと感じたことはないし、老年での高温ギャップが検査に現れていても特に日常性加圧に関係はなかった。つまり検査上のことに過ぎなかった。それでも否応なしにピアノの音を耳にしているうちに一時的とはいえ聴力が回復したことは驚きだった。
  いずれ聴力は、また衰えてゆくに違いない。その時は単純に刺激を多くしたところで、回復しないだろう。ただ、弱ったところは適度の刺激で治ることもあるということは記憶にとどめておいたほうが良い。
  歩行は人の基本動作であると同時に、健康維持の基本手段でもある。老健介護施設に行くと食堂に椅子が数脚しか置いてないことに気づく。

 

衰えに挑戦(3-7)

 

3月6日(金)

  恋猫の子声ひそめるや救急車

  

健康診断ー7

  身体的には目、耳などの感覚器、排泄機能、運動機能、消化機能など体の様々な機能の衰えとして現れる。毛髪が薄くなったり、皺が増えたりなどという外面的それとわかる老化があるとき、内臓機能も衰え始めていると考えねばならない。

 こうした衰えに対してひとはなすすべがないのか。生物の宿命である滅びに向かって圧倒的な衰えの力が働く。どうせむくわれないならば、気にしないでいようというのも一つの考えだ。ただ健康管理の目標は滅びのときまで元気でということだ。したがって先が見えていても、元気で過ごしてゆこうというのが一つの答えだ。

 身体的衰えに対処する戦略は体を使うこと、体を動かすことが基本となる。

衰えに挑戦(3-6)

 

3月5日(木)

  何故かこの日が父の誕生日であったことを思い出す。確か小学6年のとき、父の誕生日に東京に大雪が降った。父は俺の誕生に雪が降ったのは初めてだと喜んでいた。今年も暖冬で大雪はなさそうだ。

  しっとりと大地濡らして春の雨

健康診断ー6

  命果てるまで元気に過ごすことが、常人の目標ということが健康管理の目標とすれば、何をするべきか。健康診断で特にがん関係もチェックする、栄養バランスを考えたんぱく質を多めにとる、軽運動をかかさない、多くのひととかかわるよう努力する、興味、好奇心を絶やさない、しっかりと睡眠をとるなど中高年で、要請されることは多岐にわたる。

  しかしここでは大まかに身体面と精神面から健康管理を考えてみよう。

身体面では昨今の高齢化社会では健康診断で指摘された糖尿病や高血圧をしっかりとコントロールしていても体は衰えてゆくので、この衰えを意識した健康管理が必要だ。

耳が遠くなり、新聞の字が読めなくなり、歩くのに杖が必要となり、排泄に問題を抱えるようになる。体が思うように動かなくなる。こういう状態を少しでも軽減し、対処してゆくことが健康管理の目標だ。何故ならば生物学的衰えはひと様々であり、すべてがまとめてくるとは限らないから。

 

衰えに挑戦(3-5)


3月4日(水)
冬蝶かまた初蝶か白き舞ひ

健康診断ー5
  中高年の健康の理想は「死ぬまで元気」ということであろう。理想を達成することは簡単ではない。なぜなら達成の先にあるのは自分が生物として滅びると頭で考えるからで、先がわからないことには恐怖があることが普通だ。したがって健康の理想は先のことには目をつむってその過程の元気であることを追求する。
  もちろん自分の死を確りと見つめて、恐れも何も乗り越えて平静であるひともいる。自然に受け入れるひと、宗教に走って悟る人、修行によってなどさまざまな形があるがは一人一人の問題でもある。
しかし普通人は死ぬのは怖いし、いつまでも今、生きている状態を続けたいと願う。自分もそうだ。しかし生物は必ず滅びる。道端の石地蔵とは違うのだ。それはこの世界で生を続けてきたゆえに知った最大、最強の知識だ。

 

衰えに挑戦(3-3)


3月2日(月)
零下五度草木ひっそり耐えてゐる

健康診断ー3

  健康診断を何歳までうけたらよいかということをときどき質問される。以前は60代は毎年、70代以降は随意にと答えていたが、最近は70代は1-3年に一回、80代以降は随意にと答えることにしている。
  健康診断で多種多様な疾病が発見される可能性はあるが、実際に指摘されることは非常に限られている。高血圧症、糖尿病、脂質異常症、肥満、肝障害、高尿酸血症、貧血、不整脈、甲状腺疾患などである。胸部レントゲン検査は必須項目で、肺がんが見つかる可能性はあるが、小生は50年以上何万例と見てきたが、健康診断で見つかったのは1例のみだった。一般健診で肺がんが見つかるのは非常に稀なのだ。
 また、消化器系の検査は日本人でのがんの頻度が高く重要な検査だが、必須の検査とはなっていない。
  地域や勤め先の会社で行う健康診断の項目は労働安全衛生法に準拠していることが多く、あくまでも元気で働くことができるかどうかを判定するものである。したがって高血圧や糖尿病があれば、長時間の労働や危険な作業はさせられないなどということを見ると同時に、多くの人にとっては安心のためという側面がある。ただし、がんの様な疾病には検出力は十分ではないのが普通だ。  


 

衰えに挑戦(3-2)



2月28日(土)
悔ひ多きこともおぼろに眠りけり 

健康診断ー2
  最近の麻酔技術がすすんだのか、麻酔薬がさらに良いものが開発されたのか。
このように楽ならば毎月、検査を受けてもよいという心境だった。
  健康診断は3年ほど前まではほぼ一年一回、受けていた。嘱託とはいえ週に何日かは勤務しており、もし重篤な疾患が見つかって社員には勧めている健康診断も受けていないのかなどどいうことにならないようにとの思いもあった。ただ、急性の病で友人のクリニックで健康診断に含まれる程度の検査一般は受けていたので、胃腸系の検査だけが3年間抜けていた。
  胃に関して若いころから不調をきたしやすかった。腹痛、食思不振、下痢など
ちょっとオーバーw-くとなると、出現した。ただし潰瘍、がんなどになったことはなく、常に萎縮性胃炎の程度がひどいという状態だった。
 一方、父親は胃がんで亡くなっており、母、妹は大腸がんを經驗している。姪も大腸を手術しておりがん家系ともいえる。検査を受ける上に気が重かったのはそうし遺伝的負荷があるのに3年以上放置していた心配と、実際の検査がいつでも苦しい思いをすることの心配が重なっていたからだ。
  検査結果は目立った悪性所見については言及はなく、腸上皮化成を伴った胃炎が広範囲に認められること、一部発赤と小ポリープがあったので生検したというものであった。また逆流性食道炎の状態が前がん状態なので治療を勧められた。すべて納得してクリニックを後にした。むしろ進んだ悪性腫瘍などなかったので晴れ晴れとした気分だった。

 

衰えに挑戦(3-1)


2月27日(金)
 つるはしの通らぬ固さ春遠し 

健康診断ー1
 朝の公園は桜はまだ咲かないのに、既に人通りが多く、賑わっていた。重い押し付けられるような気分で足を運んだ。地域の胃健診で締め切り迫っていたので、ついに受けることを決意して、クリニックへ向かう途中なのだ。上野公園を抜けてパンダ橋を渡り階段を下りたところが区が指定するクリニックの場所だった。
 医師は中年といっても若々しい感じで、穏かな言葉つきで話す。軽い麻酔をかけるオプションがあるがどうかというので、もちろん保険診療であろうと有料でああろうとそれでお願いしますといった。
 実をいうと10か月ほど前に別のクリニックで麻酔なしで受けて咽頭反射が強く、検査を中断していたのだ。友人のクリニックで中断して悪いとは思ったが、苦しいのだから仕方ない。
 のどの麻酔でひどく咳き込んだ。咳き込みと嘔吐、嘔気が一緒に間断なく続いた。前回、中断したときも同様の症状があって、落ち着いたところで検査を受けたのだが、再び苦しくなってやめてもらったのだ。同じような経過となったら困るなとおもった。
 嘔気がおさまったところで、静脈に針をさし麻酔が掛けられるよう準備した。マウスピースをはめてベッドごと、検査室へ運ばれた。半袖のシャツを着た医師がちらっと見えた。左へもう少し体を傾けてくださいと看護師の声が聞こえた。
 次は何故か、ロッカーのある最初に案内された部屋のベッドにいた。目が覚めたというより頭がクリアーで麻酔で眠った感覚がない。看護師がマウスピースをはめますといっていたときの時間がそのまま続いているような感じで、意識を失っていたという感覚は全くない。すぐに待合室で待つよう指示されたが本当に検査が済んだのかという思いだった。


 

最近の(3-35)

 

2月26(木)

 物置に苗田ひっそり育ちけり

 

youtubeの拡がりー22

  自分の楽しみは週一回、日曜のNHK杯将棋放送をみること。Youtube ではさまざまな棋戦の録画を解説付きで見ることができる。実際の対局ではなく、棋譜解説だが、NHK杯以外の棋戦も見ることができるので、テレビ受像機から離れがたくなる。仕事を大分やめたので、必然的に空き時間が増え、これまで不可能だったことが可能となった。

  自分としては年取っててれびにかじりついているのは好ましいことではないと思っているがSNS 一般は世間そのもの、社会そのものなので、マスコミでスクリーニングされ、ニュース価値があるなしで判断されたものとは異なる。しもじもは何を考えているかを知るよいツールとなる。

  将棋以外では女子卓球、旅の宿、数学問題、株式関係、科学的新発見、地域ニュースなど見るものにことかかない。いまのところ興味を持つことは良いことだというスタンスでyoutubeに接している。

 

 

最近の(3-34)

 

2月25日(水)

零下五度それでも来る予感かな

 

youtubeの拡がりー21

 youtube の日本とか日本人をとりわけ賛美する投稿についてのべてきた。そのほかにも多様な投稿が全世界からされるので、時には一般のテレビ報道よりは深く知ることができる。また普通には接しえない情報が手に入ることもある。

  昨年の熊の出没に関してはニュース報道以外にもyoutubeには識者の多様な意見が開陳されて興味深かった。生態系の問題、いかにコントロールしてきたか、地域によって生息頭数も異なるので対応も考えねばならないなど。現在、さすがに冬眠にはいっている熊のほうが多いのでニュースは少なくなっている。あと2か月たったらどんな状況となるか。渡良瀬の水源付近にイノシシが大発生というテレビニュース。日本の国土の7,8割は山地で平野が少ない。世界からみるとくまやいのししと共存する日本人、共存するけど、動物側が増えて困っている日本人という風になるか。

最近の(3-33)

 

2月24日(火)

春一番アナウンサーのはずむ声

 

youtubeの拡がりー20

  普段は内に向きがちな日本人の心を日本称賛のyoutubeの動画は揺さぶることはあるだろう。自分ですら当初は気持ちよくなっていた。今はそれぞれの国の人間が歴史と文化的同一性でさらに地政学的環境も加味されて、それぞれの行動,信条が生まれると考えている。相対的なもので勝者も敗者もないように思う。

  ところで日本人礼賛のムードに乗って、「日本人ファースト」はいかがなものか。

例えば生活保護の受給を日本人がもらえないで苦しんでいるのに、外国人にあたえるとはなにごとだという意見がある。日本人でも生活保護に胡坐をかいてのうのうと暮らしている人もおれば、外国人で必死になって自立を目指して、一時的にも受給を希望するひともいるだろう。日本で暮らして働こうとしている人には平等の機会が与えられるべきだろう。

  日本礼賛の傾向が日本の保守的傾向と結びついているというのも違う。高市首相になって、日本が保守的傾向を強めたというが、保守とは従来の伝統とか文化を大切にして、大きくはみ出さず守ってゆく傾向だろう。例えば戦争放棄の平和憲法をしっかりと守ってゆくのが保守で、高市首相の立場は状況に合わせて変革してゆく立場だ。自分はどちらともきめられない。譲れない一線はどこなのか。

例えば国境を越えて某国が日本の一部を占領するという事態はあり得るのか。村上竜の「国境を越えて」では九州が占領されて地域のボスとか、有力者、悪徳政治家が侵入者に逮捕される事態が起こる。政府は想定外の事態で人質もいることだし、自衛隊を出動させないで静観する。こうした状態になる前に侵略をうけないように自衛することが大切であることは言うまでもない。 

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>