「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ -325ページ目

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。











  背ナを這う嘘むらさきの五月尽                掌











*「ナ」は小文字






















  きりぎしは夜にふれしか花柘榴               掌

















司修展ポスター




「司修装丁画コレクション展」を前橋市立図書館で見た。


前橋市立図書館は2016年4月1日に百周年を迎え、

これを記念した最初のイベント。


展示





司修の装画とその装幀した本がずらっとならぶ。.

自身も作家であり、その著作(自画自装)から、

時代を伴走してきた大江健三郎を中心として

小川国夫・筒井康隆・村上春樹・瀬戸内晴美など

多くの作家の著書のカバー、表紙、扉絵など

膨大な作品のなかから今回は70点を展示。


お近くの方は、どうぞ。


7月3日(日)まで。


司修




◆司修(つかさ おさむ)プロフィール

画家・作家。1936年群馬県前橋市生まれ。
1988年「バー螺旋のホステス笑子の周辺」で芥川賞候補、
93年「犬」で川端康成文学賞、
2007年「ブロンズの地中海」(集英社)で毎日出版芸術賞、
11年「本の魔法」(白水社)で大佛次郎賞受賞。

「紅水仙」(講談社)、「戦争と美術」(岩波新書)、
「影について」(講談社文芸文庫)、「戦争と美術と人間」(白水社)、
「孫文の机」(白水社)、「絵本の魔法」(白水社)、「幽霊さん」(ぷねうま舎)、
「雁の童子」(作・宮沢賢治、絵・司修、偕成社)、
「絵本銀河鉄道の夜」(作・宮沢賢治、絵・司修、偕成社)など多数。

1986年、池田二十世紀美術館で「司修の世界展」、
2011年、群馬県立美術館で「司修のえものがたりー絵本原画の世界ー展」を開催。



月球儀



◆俳句を支柱とした私の個人誌「月球儀」3~5号の

表紙・装画は司修「光と闇」からの作品。






















SAKU

              「SAKU」新装2号


「SAKU」は2016年5月11日刊。

萩原朔太郎研究会の会報で、

昨年度より新装になった。

その新装2号は絢爛たる桜のもとの朔太郎。


巻頭は全集未収録の映画に関する

朔太郎のエッセイ二篇。


2015朔太郎忌ちらし

             2015年朔太郎忌ちらし



2015年 第43回朔太郎忌

「いまこそ、朔太郎」(前橋市民文化会館大ホール )

の講演、対話を掲載。


●蜂飼 耳 「朔太郎の詩と情熱」講演は聞き応えがあった。

朔太郎の詩を丁重に読み込んだ、充実した話し、

あの楚々とした姿と深いアルトの声の語り口を、

蘇らせてくれた。


●中村稔『萩原朔太郎論』の書評。

中村氏、

萩原朔太郎研究会・例会(前橋文学館)での

「『青猫』(初版)について」の講演に2年かけ、

朔太郎全集を徹底的に読み込まれて、

これが『萩原朔太郎論』の核となったと聞く。

 

●対話 「いまこそ、朔太郎」  

谷川俊太郎  (聞き手)三浦雅士



◆この冊子の問い合わせは

前橋文学館内・萩原朔太郎研究会へ。

tel027(235)8011




















河










    しろがね
  
河は銀青葉若葉の前頭葉              掌












    


  


若葉








            

                     あした
 ユークリッド幾何学若葉裂く朝             掌

                   









◆若葉・里若葉・谷若葉・山若葉・若葉風

 若葉雨・椎若葉・樫若葉・樟若葉・若楓


みずみずしく清新な初夏の木の葉をいう。


夏の季語。


















蜷川幸雄の仕事



『蜷川幸雄の仕事』 2015年12月20日刊 新潮社

先日亡くなられた蜷川幸雄の<全仕事>を

山口宏子・演劇記者(現在は朝日新聞論説委員)が

じつに多角的に、詳細に編んだ著作。

表紙、裏表紙、見返しの写真は蜷川実花。



「BOOK」データベースではこのような紹介が。


「時代をともに駆け抜けてきた清水邦夫や唐十郎、

大劇場へ打って出たシェイクスピア、

海外進出の契機となったギリシャ悲劇、

そして高齢者劇団と若手育成プロジェクトの創設…。

その演出作品はのべ300近く。

日本のみならず世界の演劇界を牽引する

演出家・蜷川幸雄の広大な創作世界を、

主要作品を軸に一挙に振り返る。


また「蜷川幸雄をめぐる人々」では石橋蓮司、平幹二朗らへの

インタビューをはじめ、劇作家やスタッフ、俳優など

総勢約150名を紹介する。

さらに、村上春樹による寄稿、

写真家で長女の蜷川実花との対談なども収載、

文学から美術まで幅広い分野の才能と共鳴する

「世界のニナガワ」の全貌がこの一冊に。

巻末には全演出年譜も付く」。



70年代後半から80年代にかけて、

蜷川作品、かなり観たと思っていたが、

この本の全演出の年譜をたどると、

ごくごくわずか・・・

いまでも『女王メディア』、『オイディプス王』などのギリシャ悲劇、

秋元松代『近松心中物語』、

シェイクスピア『NINAGAWAマクベス』などなどが蘇ってくる。














N響 サロメ



リヒャルト・シュトラウス作曲「サロメ」の演奏会形式の公演。

シャルル・デュトワの指揮による

NHK交響楽団1823回定期(2015年12月6日)を録画で観る。 


演奏会形式をとることによって、

シュトラウスの<響き>、<音楽>がより明確に立ちあがる。

彩りにあふれ、官能や頽廃美というより、

緊迫感のある演奏。

あのデュトワの集中そして精力的な指揮。


とくに第4場の「7枚のヴェールの踊り」。

舞台だとサロメがどう踊るかに眼がいってしまうが、

艶やかな舞踊のシーンが演奏会形式ということで、

音がこれほど香気をもって表現されるのものか。


なんといっても歌い手が素晴らしい。

演奏会形式であっても、全員が暗譜。

もうこのままオペラの舞台にのせられるほど

声も演技も身体に入っている。


サロメは「サロメ」を持役にしているグン・ブリット・バークミン。

ボブスタイルの黒髪、高い鼻梁、紅い唇、風貌もサロメのイメージ。

強靭なドラマティック・ソプラノの声。その演技。

そこにくっきりとしたドラマを構築してゆく。


第3場のエギルス・シリンスのヨカナーンと

サロメの対話というより、

<誘惑>という激論にオケも白熱してゆく。


キム・ベグリーのヘロデ王。

オペラではあまり目立たない(?)、

このオペラでは唯一「狂気」をもたない人物。

少女サロメに惚れていたり、俗物であって、

それゆえに「ヨカナーン」の聖性を信じている。

ヨカナーンの生首を求めたサロメに対し、

ヘロデはおののきや畏れをいだき、代わりの物をいろいろ示す。

ヨカナーンの首と戯れているサロメをみて、

最後の台詞「あの女を殺せ」をこれほど納得できたことはない。



銀盆のヨカナーンの首

             「サロメ」ビアズレー挿画



ヘロディアスのジェーン・ヘンシェルの強烈な存在感。


サロメ「ああ!なぜ私を見なかったの、ヨカナーン?

お前は目に、自分の神を見ようとする者の目かくしをした。

いいわ!お前は自分の神を見た、ヨカナーン、

でも、この私をいちども見なかったのね。

もし私を見ていたら、私を愛したはずよ!

私はお前の美しさに渇れている。

お前のからだに飢えている。

酒もりんごも、私の欲情をしずめることはできないわ。

私はどうしたらいいの、ヨカナーン?

高潮も、津波も、この欲望の火を消せない(内垣啓一訳)」。


首を持つサロメ

             「サロメ」ビアズレー挿画



◆サロメ:グン・ブリット・バークミン

 ヨカナーン:エギルス・シリンス

 ヘロデ:キム・ベグリー

 ヘロディアス:ジェーン・ヘンシェル


 指揮:シャルル・デュトワ

 管弦楽:NHK交響楽団

 

◆ http://www.nhkso.or.jp/concert/concert_detail.php?id=465
 (歌手の名前をクリックすると詳しいプロフィール)














サロメ

            「サロメ」ビアズリーの挿画











  
 潮騒やヨハネの首に花柘榴                 掌











◆柘榴の花・花柘榴・柘榴咲く


ザクロ科の落葉小高木、地中海原産。

六・七月ごろ、鮮紅色の六弁花を開く。

がくは多肉、筒状である。

八重咲きや白、黄色、紅白のしぼりなどもある。


夏の季語。



◆庭の柘榴、もう朱赤の花が咲き始めました。

この樹、もう70年以上。

幹のごつごつとうねりも風格がただよっています(笑)。