白木槿水朽ち声朽ちて真昼 掌
白木槿水朽ち声朽ちて真昼 掌
みつみつと獣骨を巻く花木槿 掌
◆木槿・きはちす・花木槿・白木槿・ 紅木槿・木槿咲く
アオイ科の落葉低木、中国原産。
夏から秋にかけて、紅紫、白、桃、青紫などの
五弁花をつける。八重咲きもある。
一日花なので「槿花一期の夢」といって、
栄華のはかなさにたとえる。
秋の季語。
夏果ての水底柩に馬ありて 掌
半獣神雄蘂くずるる果ての夏 掌
◆夏の果て・夏果て・夏果つ・夏終る・夏行く・行く夏
夏尽く・夏の限り・暮の夏・夏惜しむ・夏の別れ
活動的な夏も終ろうとするところに
感傷がある。
夏の季語。
成田空港に展示された作品
盆景
萩原朔太郎
春夏すぎて手は琥珀、
め
瞳は水盤にぬれ、
石はらんすゐ、
いちいちに愁ひをくんず、
みよ山水のふかまに、
ほそき滝ながれ、
滝ながれ、
ひややかに魚介はしづむ。
詩集 『月に吠える』より
朔太郎、<盆景>を好んでいたのでしょうか?
盆景とは、『日本書紀』に記述があって、
なんと1400年の歴史を持ち、
お盆の中に自然の景色や名所を立体的に
再現した伝統技術作品。
「春日権現験記絵」に描かれた日本最古の盆景
箱庭をさらに精緻にした驚異の「ジオラマ」、とも。
詩に「石はらんすい」とありますが、
小山潭水(たんすい)・日本盆景協会(100年前に創立)を
創設した方を、「たんすい」ならぬ「らんすい」といったものか。
朔太郎、かなり朔太郎流に漢字をかえたりしていることもあるので。
あるいは詩作品なので、名前を替えたのかも。
「神峯飛瀑」(盆景、盤景、盆石の世界より)
現在では新盆景協会が2015年に発足し、
美術展、成田空港などに作品を展示。
胸に砂しんしんとわれは中州 掌
◆無季の句になります。
のど
咽喉熱し驟雨は北をめざしけり 掌
◆驟雨
夏のにわか雨。
木々の青葉をたたき、
大地にしぶきを上げて急に降ってくる驟雨は、
いさぎよく、また涼を呼んで、
いかにも夏の感じがある。
森 澄雄『大日本歳時記』より
いまも雨脚は強い。
これは驟雨ではなく台風の雨なのでしょうか?
水を恋う咽喉いっぱいの夏の霧 掌
◆夏の霧・夏霧(なつぎり)
霧といえば秋の季語であるが、
山地や海辺では夏の霧が発生する。
大気中の水蒸気の量が多く、
対流が盛んになるため、山地に多く、
海辺は気温と水温のもっとも多くなるので多い。
盆地でも八月に入ると霧が多くなる。
青柳志 解樹 『大日本歳時記』より
2015年1月15日のコンサート
このyoutube、ご存知ですか?
オペラ「ペレアスとメリザンド」のメリザンド、
圧倒的な存在感でしたが、こちらは現代曲。
ガムを噛みながら出てくる態度の悪い「女子高生」、
これがバーバラ。
冗談みたいな音楽のようですが、
コロラチューラから<声>まで駆使する超絶技巧の曲。
途中、指揮者をどかして指揮をするシーンも。
オーケストラも楽器を演奏するだけでなく
台詞&演技付き。
指揮はサー・サイモン・ラトル。
曲は20世紀の作曲家ジョルジ・リゲティの
オペラ『Le Grand Macable』(1974-77, 96年に改作)から
アリアをコンサート用に抜き出した『Mysteries of the Macabre』。






