<萩原朔太郎と伊藤整ー「若い詩人」のあこがれ>
小樽文学館、今日から始まりました!
萩原朔太郎『月に吠える』(大正6・1917年)は
小樽高商生の伊藤整には衝撃で、
「朔太郎から変な影響を受けそうなので
後は特に氏のものを読まないように努めた程であった」
と後年、自伝に書いているほど。
朔太郎はフランス製のステレオカメラを特に愛用し
晩年まで立体写真を愛好。
その朔太郎撮影の写真を展示。
2022年9月3日(土)~11月3日(月・祝)まで
「ドン・パスクワーレ」ドニゼッティ作曲
2019年11月上演の
新国立劇場の舞台がただいま無料配信中♪
オペラ・ブッファのこの作品、
楽しめることうけあいです。
演出は伝統的、音楽に沿って無理がなく、
なにより歌手たちが生き生きと役を歌うよう創られています。
そのドン・パスクワーレ:スカンディウッツィ
の達者なことといったら、
医者のマラテス:ピッツーティ、
今回がノリーナデビューの美貌のソプラノ:トロシャン
のコロラトゥーラが冴えて。
ドン・パスクワーレ(2019年11月上演)- 無料映像配信 | 新国立劇場 オペラ (jac.go.jp)
かなかなかな地上5センチ漂泊えり 掌
(ただよ)
◆蜩(ひぐらし)・かなかな
セミ科の昆虫。
早朝、夕方にカナカナと鳴く。
秋の季語。
◆セミの鳴き声、
蜩のカナカナになってきました。
初代辰之助の「暗闇の丑松」、
youtubeで観ることができました!?
辰之助、37歳の丑松の凄まじさ。
登場、すでに人二人を殺した丑松、
そして、女形の菊五郎のお米のなんと美しいこと!
たがいを想いあう、
心情の切ない。
追い詰められた姿が、痛い。
辰之助・丑松 お米・菊五郎
辰之助、この役者の素晴らしさ!
どの場にあっても、
どんな演技をしていても
そのただならない緊迫、
えぐるような科白のひとこと半句さえ、
たしかな口跡のなんと美しいことか。
存在感がもうもう際立っている。
菊蔵 お米のあこぎなおっかさん
左團次の浪人者
短気な料理人の海老蔵(12代團十郎)
追い回される八十助(10代三津五郎)、
女郎屋の若い者 半四郎
仲居 鶴蔵
四郎兵衛親分 権十郎
そのおかみさん 田之助
(画像はyoutubeから)
円をモチーフとした抽象画家、
オノサト・トシノブ(1912-1986)の
生誕110年になります。
群馬県桐生市で制作を続け、
国際的に活躍した作家です。
初期の油彩や水彩画から、
独自の抽象絵画から晩年の作品を展示。
すべてこの館所蔵作品で構成されています(!)。
その幾何学的な画面から、
心地よいリズム感、
そこにひろがる精緻な、微細をきわめてゆくと
虚空の空間へただようような・・・
なにか曼荼羅をおもったり。
「オノサトの抽象絵画は、単色で塗りつぶされた円(丸)に
水平線、垂直線を組み合わせて画面を構成する「ベタ丸」から、
画面全体を幾何学図形で分割し、
色彩を緻密に塗り分けることで
円を浮かび上がらせる「分割円」へと展開」
と、館のホームページでの紹介されて。
2022年8月28日まで。
(ネットの画像からお借りしました)
《ロサ・ケンティフォリア・フォリアケア》1820年
「うるわしき薔薇展 ルドゥーテ『バラ図譜』を中心に」
を観てきました。
ピエール゠ジョゼフ・ルドゥーテ(1759-1840)の
『バラ図譜』は169種のバラをすべて自身で描き、
多色刷銅版で出版し、
もっとも美しい植物図鑑といわれているとか。
今回はそのなかから選りすぐりの120点を展示。
華麗な薔薇、
清楚な薔薇、
ありとある薔薇が精緻にして、
豊麗な色彩と鋭利で気品のある線で描かれて。
その中には、日本、中国からの薔薇も。
写真家石内都の「Naked Rose」22作品。
薔薇のはなびら、
大きく引き伸ばされ画面。
雫をたたえ、
かさなりあう花びらのなんと
たけだけしく、
生命力にあふれていることか。
もうもう、薔薇を堪能しました。
2022年8月28日(日)まで
うるわしき薔薇—ルドゥーテ『バラ図譜』を中心に - 群馬県立近代美術館 (pref.gunma.jp)
ピエール゠ジョゼフ・ルドゥーテ《ロサ・ケンティフォリア・フォリアケア》1820年
『バラ図譜』(1817-24年)より 多色刷点刻銅版(手彩色補助)・紙
コノサーズ・コレクション東京
比叡晩夏うすくれないの夢を狩る 掌
◆晩夏・晩夏光・夏深し
夏の終わりで、暦の上では、7月に当たる。
暑さは盛りなので、実感とのずれがある。
夏の季語。
「ムンクの版画」群馬県立近代美術館 展示室4
ムンク(1863-1944)の版画が
生の深淵の静謐をたたえています。
なかでも「病める少女」、
胸に突き刺さってきます。
若くして逝った姉、
そこにくずおれるように寄りそう母も同じ病で亡くなって・・・
「マドンナ」
エロティックな姿態でポーズをとるマドンナ。
それを取り囲む精子や胎児。
生と死が色濃く作品をいろどっています。
そんな作品群。
別室には油彩「オーグストランの夏」を展示。
◆美術館ホームページの紹介
ノルウェーに生まれたエドヴァルト・ムンク(Edvard Munch、1863-1944)は 、
クリスチャニア(現オスロ)で学んだ後パリやヨーロッパ各地に滞在し、
マネやゴッホ、ロートレック、ゴーギャン、ドガなど
多くの芸術家から当時最新の表現を吸収し、
イプセンら北欧文学の巨匠が表す
人間の悲惨な人生や死を主題として、象徴に満ちた芸術を創造していきます。
青春の不安や、生の営みを抑圧された現代人の孤独、老年の孤独を
鮮やかな色彩で描いた作品は、人間の根源に迫る表現として高く評価されています。
ムンクは油彩や版画など多様なメディアで同じ主題を表現しました。
版画ではエッチング、リトグラフ、木版など
技法を複合的に用いて、独特な効果を生み出しています。
例えば《マドンナ》は1895年、まず黒色のリトグラフで制作され、
1902年になって多色刷りのヴァージョンが試みられました。
《桟橋の少女たち》は、木版で青い色を刷り、
リトグラフによって線描のように見える黄、赤、緑を加えています。
技法上の様々な実験を経て生み出されたムンクの版画の、
奥深い表現をお楽しみください。