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「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高崎兜太句会2016年9月です。

 

 

 

兜太先生、はやばやと到着。

このところJR新幹線の時刻表がかわって、

次だと遅れてしまう、とか。

来月から15分早めに始めることとなった。



句会の前にお話し。

前日、中村草田男「萬緑(ばんりょく)」の解散に

立ち会ってこられたとのこと。※



兼題は「水田(みずた)」。

6月にこの句稿を提出しているので、

いまの季節とはそぐわない(笑)。

三句&問題句を一句選えらぶ。

今回はわれて、まずは5点の


   月を抱く水田一枚ずつの物語


私も選びました。

ちょっとあまいかとも思うが・・・

兜太評:素朴な句。

     「月を抱(だ)く」ではなく「月抱(いだ)く」とすると

     平凡の非凡となる。


問題句のみで6点となったのはこの句。


   没頭すわたし秘かに棚田です


この句も選んだ。

兜太評:「没頭するわたし」と読む。

     なにかに没頭して不安、孤独な状態、

     「棚田」におちいった状態、自分は棚田的存在。

     平坦な田でなく、立体的な「棚田」であるのがよい。


兜太先生、今月の句の評価、点数で示された。


私、どうも「水田」「青田」などは苦手で、

今月は<無事通過>で終って(苦笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝顔、まだまだ健気に咲いています♪

俳句では秋の季語。

 

朝顔はなんとなく「夏の花」と思われているかも。

小学生のころ「朝顔観察日記」って、

夏休みの宿題にあったりしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近くのお宅ではグリーンカーテンにして、

ピンクやブルー朝顔が咲きつづけて、涼やか。



「蕣」あさがお、この漢字表記、好きです。


シーボルトも日本の代表的な花として、

海外に紹介しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「詩歌句階」9月13日(火)まで。

 

清家雪子「月に吠えらんねぇ」の朔くんたち、

 

市川市文学ミュージアムへお引越し♪

 

https://city.ichikawa.lg.jp/cul06/litera.html

 

 

 

 

2017年「月に吠えらんねぇ展」の後、

 

「詩歌句階」は前橋文学館4Fでの

 

なが~い展示でしたが、

 

いよいよ明日13日(火)で終了。

 

 

 

 

企画展『月に吠えらんねえ展』

 

2022年10月8日(土)〜12月11日(日)

 

 千葉県市川市文学ミュージアムにて 

 

 

 

「清家雪子・描き下ろし漫画もあり!

 

グッズもあり! 

 

10月30日にはリーディングシアター&トークショーも

 

開催される、とか。

 

 

こちら

 

  https://city.ichikawa.lg.jp/cul06/litera.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋気かな指にうす闇あらがいて         掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆秋気

 

秋の気配。秋らしい感じ。

 

秋の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「京劇入門
   ー京劇の話し、動きの基本、動きと身体ー」


まずは京劇についての講義から。

殷秋瑞先生、まさに偉丈夫といった風貌。
前日に北京から戻られたとのこと。

京劇は約200年前、乾隆帝の祝賀のため
崑劇(こんげき)をはじめ各地の劇を総集した劇。
なにより「オペラ」である、と。

日本、海外上演するときは「言葉」の関係で、
「孫悟空」など立ち回りの多いものになってしまう由。

演技の基本はまず
唱(うた)、
念(せりふ)、
做(しぐさ)、
打(立ち回り)。

役柄も
生(おとこの役)、
旦(おんなの役)、
浄(隈取りをする役)、
丑(道化役)。

それらがさらに細かく分かれている。
京劇を志す少年少女の資質を見極めて、役柄を決め、
それを一生をかけ修行してゆくことに。

殷先生は「浄」の隈取り俳優。

 

 

 

 

 

殷秋瑞の関公(画像は殷秋瑞HPから )




京劇では装置は机と二脚の椅子だけで、
それが芝居におうじて、寝台、山、井戸、橋になる。
俳優の所作ですべてを表してゆくのが京劇。

DVDで解説をはさみながら、見たのだが、
なにより所作が精緻にして、美しい。

「覇王別姫(はおうべっきお)」のなかから、
一部を演じてくださったが、
なんというつややかで、張りのある美声!
さらに同じ場を日本語でも!!


いよいよ、実技。
槍(120センチくらい上下に穂先、
そこに飾りの毛)を使った立ち回り。

(いままでチャンバラごっこもしたことがない(!?)けど)

「相手」と「勝ち」「負け」を決め、動きにはいる。
パーツごとに殺陣の動作を分け、稽古。

なかなか覚えられない。
相手とタイミングが合わないと槍は空をさしたり、
落ちてしまったり・・・


次の回ではその間をつなげ、
前後に諸動作をつける、とか。

くりかえし、繰り返し、練習。

あっという間の充実の3時間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大蔵流の山本則俊

 

 

 

 

もう10年前、ひと昔です(笑)が、

 

「狂言と京劇を体験しよう アジアの身体」


というワークショップに参加しました。

 

多摩美術大学の集中講義のひとつ。

 

 


講師には大蔵流の山本則俊(人間国宝)氏と

日本と中国で活躍されている京劇の殷秋瑞氏。

 


社会人枠があって、この時は3人。

現役学生10名といっしょ!?で、単位がでる授業とか。

3回の講義&実技、

 

3回目にはなんと試演会!?

 

こんなメニューでした。

 

 

 

 

第1回 狂言入門―狂言の話、座ると歩く、声と台本


まず「狂言」についての講座。
猿楽から能・狂言へ。
およそ650年続いている。
現在上演される演目は200。

さっそく、動きに。

●立つ 

背筋を伸ばし、軽くひざをおり、
手を脚のつけねに沿い、指をそろえてかまえる。


●歩く
 
立つの姿勢を移動していく感じで、
左足から歩き出す。
身体がゆれないように。

あしのうらは床を「すり足」で進み、
かかとをつけ足の指先を上にしてから、着地。
他にも方向転換などの足運び。


●座る

正座。足の裏をかさねる。


●座る→立つ

立ち上がるまず爪先立ち、
左足は床に平行、右膝を床に着け、
姿勢をそのまま(前に傾けたりしない)で、立ち上がる。

これは大腿筋の前側にきました。

これらをくりかえし、繰り返えし。




●謡&舞

「盃」

謡のことばを書いたコピーがわたされ、
一節づつ、先生のあとをつけうたう。

紙に譜面がない、というのも五線でドレミでやってきたので、
軽くカルチャーショック。

口伝えでうたう時も、
口ではその音を出しつつ、
頭の中で、
ここは何度上に行った、
あるいは下がった。
ここは音を「ずりあげ」ながら、
このことばは2拍のばす、
そこは子音と母音いっしょにして、
あとで母音をいいなおしながら、3拍、
などと変換・翻訳しながら<声>にして。

(西洋音楽をやっているためか、

そんな操作・作業が必要だったりして・・・)


まず扇の扱い方から始め、
舞も一節ごとに、
先生を見ながら動きを稽古。



● 「いろは」

各々の受講生にどの「狂言」をやるか決め、
一節づつ、一回声に出し、読む。

他の演目は「しびり」、「花争」、「蟹山伏」。


以上、3時間の講座。
(じつに盛りたくさん!? ふぅ・・・)




















 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋暑し臓器のおわり唇は         掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆秋暑し・秋暑(しゅうしょ)

 

 

立秋後の暑さをいう。

 

九月半ばまでは暑さを感じる。

 

 

秋の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キバナコスモス、

 

ぱっと目を引く、黄色、オレンジ。

 

ここにも、あそこにも咲き乱れて。

 

 

お庭にぐるりと、

 

公園にはピンクや白いコスモスを凌駕した勢い。

 

メキシコ原産で日本には大正時代に入ってきたとか。

 

園芸で植えて、ということもありますが、

 

もう今は野生化しているのかな。

 

 

6月から霜の降りる11月くらいまでが花期。

 

半年っていうのも凄い。

 

 

 

キバナコスモス(黄花コスモス、学名:Cosmos sulphureus)

 

キク科コスモス属の多年草または一年草 。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

忌日まで草の結界泳ぎ行く        掌

 

 

 

 

この句を金子兜太先生が鑑賞され、

 

俳句誌「海程」に掲載されました。

 

こちら

 

 

 

 

忌日まで草の結界泳ぎゆく        掌 
         

この句は<草の結界>がポイント。

<結界>とはふつうは寺の庭、境内をいう。

そこにいて、ある法悦を味わうというか、

 

得度を体験する場だ。



山本掌は寺ではなくて、

草ぼうぼうたる世界を自分の得度の世界と

考えているんじゃないか。



<草の>が<忌日>との関連で哀しみを誘うということになる。

普通の寺の庭だとこのような激情を

感じさせるような結界感はないが、

<草>ということだと哀しみがでる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕ひぐらしわが沈黙を切り断つ          掌