ティモレオン
- 先日の連休に実家へ帰宅したところ
Bartの背中にあった良性と診断された腫瘍が破れて血が出てかさぶたになっていた。
気になったのでかかりつけの獣医へ連れて行ったところ
良性であっても悪性に変化する場合もあるし、腫瘍の根は残っているから切除したほうがいいのではないか?
との見解から、全身麻酔をして手術をすることになった。
全身麻酔をするにあたって、体質的に可能かどうか血液検査をし大丈夫であるとの診断がでるも・・・
やはり、13歳という犬にとっては高齢であるが故の危険性をこれでもか!というほど受けた。
承諾書にサインをして、手術は20時からで何かあったら自宅かぼくの携帯へ電話をくれることに。
嫌というほどに受けた危険性についての説明に少々不安を感じながら車で帰路について程なく
獣医からぼくの携帯に着信が・・・
恐る恐る出てみると、主治医から
「Bartちゃんは去勢手術をしていないようですが、全身麻酔をするので去勢も一緒にしますか?」
とのこと・・・
えっとぉ・・・13歳ですけど?人間でいったら68歳以上ですが?
それに、去勢をしたほうが良いとされる理由に該当する悪さはしたことないし、しないし・・・
「いいです!」
とだけ、答えると
「わかりました。」
とだけ返ってきた。
ん?日本語難しいぞ!どっちに解釈された?玉なしにされるのか?
「あー しなくていいって意味ですよ?」
と念を押しつつ、あんだけ高齢!高齢!って言いながら去勢手術を提案するなんてと車内で笑みがこぼれた。
それでも、実家にいながらBartと一昼夜離れることのない生活を12年送っていると
傍らにBartがいないことの違和感と最悪のケースを想像する不安と帰ってきたら何をしてあげようかという楽しみな想像とが複雑に入り混じる。
21時を過ぎたころ獣医から実家の電話に連絡があり、手術が成功して全身麻酔からも薬を使って覚めたことを伝えられ最悪の選択肢が除外されたことを喜んだ。
翌日の夜、術後の経過を看てもらっていたBartを迎えにいくと・・・
想定していた以上の手術跡が・・・15cmくらいで17針程度かな
背中の毛は無残にも刈られ・・・まるがりーた
でも、玉は付いていたし顔がむくんでいるものの元気そうでなによりだったけど・・・痛そう・・・
というより、ほんとうに痛いみたいで階段の上り下りと寝返りはBart本人の意向で自粛していました。
麻酔から覚めても内臓機能まで完全に回復しているのかわからなかったので
寝ているときに吐しゃ物が気管につまって窒息!なんてことにならないように、自宅に帰るつもりだったけど
もう一晩Bartと一緒にいることに
Bartは散歩から帰ってきたらすぐに食事をします。
ぼくは彼が食事をしている間に、足やお腹を拭いたタオルを庭で水洗いして干してから家に入るのですが
Bartは玄関でぼくが入ってくるのを待っています。
休日に朝寝坊をして、家族がBartを散歩に連れていくと彼は帰宅するとまず食事ではなく2階のぼくの部屋にきているかどうかを確認してから、1階に戻って食事をします。
退院した翌朝も、階段を上ると痛むはずなのに自力で2階の部屋まで来ていました。
ぼくが自宅へ帰るときには初の無駄吠えというおまけつき。
タイトルのティモレオン
社会に出てから、ほとんど小説や物語というものを読むことがなくなったのですが、
そんな中で読んだ数少ない小説です。
犬好きにはたまらなく残酷で衝撃的な最後を迎えますが
ぼくは、Bartにそのようなことをすることはないですし、
彼もぼくの骨をかみ砕く力を持っているものの、傷つけるようなことはしないですし
かえって、家族である彼をさらにいとおしく思えたので、そこは抜きにしてご紹介します。
主人公であるティモレオンという犬がすれ違う人々の物語が美しく昇華されて短編小説のように詰まっています。
ティモレオンが何をするわけでもなく、ほんとうにただすれ違うだけ
過剰に演出された喜劇や悲劇とは違う何かを求めているのであれば
本棚のいちばん目につくところに置いておきたい・・・
そんな本であると思います。
- 著者の ダン ローズ(Dan Rhodes)は2003年にグランタ誌による「若手イギリス人作家ベスト20」に選ばれています。
そんな彼は、「最初から三作しか書かないと決めていた。」と公言していて
この「ティモレオン」はその三作目になります。
- ティモレオン―センチメンタル・ジャーニー (中公文庫)/ダン ローズ
- ¥760
- Amazon.co.jp
ヤリイカとルッコラのPasta
「ねぇ、あまり時間がないんだけど
この感動を共有したくて電話したの。いまちょっとだけ時間ある?」
「あぁ。
へーきだけど。
なにに感動したのさ?」
「あのねぇ!すっごいおいしいビールを発見したのっ!」
「白ビールか?」
「・・・」
「あー・・・えっと、ヒューガルデンとかヴェデットじゃない?
ちがったか?」
「・・・
・・・・・
なんで先に言うのよっ!
」
「あまり時間がないって言うから・・・
短縮してあげようかと・・・」
「そうだけど!
銘柄まであたってるし・・・
あたしにもしゃべらしてよ。」
「うん。
じゃぁテイク2で!
へーなになに?はいっ!」
「もういいっ!」
あー いくつになっても女心はちんぷんかんぷんなBartです。
ヤリイカとルッコラのパスタ(2人分)
材料
ヤリイカ/500g
にんにく/2片
とうがらし/2本
イカ ブイヨン/100cc
白ワイン/50cc
オリーブオイル/60cc
パセリ/1枝
ルッコラ/1株
塩/6g
白胡椒/適量
手順
1.ヤリイカを捌いて、胴とみみは輪切りにして、キモとゲソは100ccの水で煮込んでイカ ブイヨンを作ります。
2.にんにくとパセリをみじん切りにして、とうがらしは種を取り除いておきます。
3.オリーブオイルでとうがらしとにんにくを強火で加熱します。火が馴染んできたら弱火にしてにんにくが色づくまで炒めます。
4.にんにくが色づき、香り立ってきたら輪切りのヤリイカとパセリ アッシェと白ワインとイカ ブイヨンを加えて蓋をして強火で沸騰させます。一度沸騰したら極弱火にして、40分程度煮込みます。
5.この40分間を使って、ドラゴンクエストに代表されるRPGの無駄なレベル上げをするのも良いですが、まずはルッコラを株のまま水洗いしパスタをゆで始めます。
6.ソースの味を塩と白胡椒で調えてルッコラを1枝だけ残して軽く合わせます。
7.パスタと合わせて、最後に残しておいたルッコラ1枝を飾り付けます。
※白ワインや白ビールが合うパスタです。
イカを捌くときは胴の中へ指を差し込み繋がっている部分を手もしくは包丁で切り離して足とともにワタを引き出します。みみ(エンペラともいう)ははずしてもはずさなくても構いませんが、皮を剥くときは流水を利用して手で擦るか乾いた布で擦るとすぐに剥くことができます。
イカ ブイヨンは一度漉してから使用します。作るのが面倒な場合はコンソメで代用してください。


フィデウア
イタリア南部から中部を経由して北部へと旅行していたとき
フランスを旅行していた友人とローマで待ち合わせをし
どうしてもローマで行きたかったレストランを予約して一緒に行きました。
日本人があまり訪れないレストランのようで
メニューはイタリア語か英語で
友人は10分ほど悩んだ挙句に頼んだものが
テーブルに並んだときに・・・
「これって・・・日本でもお馴染みの・・・」
「だな!」
ってなって
イタリア語のメニューをよく見たら Spaghetti alla Pescatora (ペスカトーレ)って
「ずいぶんと遠回りしたな!」
ペスカトーレは漁師という意味で
市場で売れないような魚や、売れ残りの魚をトマトソースで煮込んだのがはじまりです。
記念?すべき50個目のレシピです。
フィデウア(2人分)
材料
渡りカニ/2肩(甲羅を除いた状態)
エビ/2匹
ムール貝/4個
ホタテ/50g
タコ/50g
にんにく/2片
パプリカ/1/2個
サフラン/1つまみ
水/360cc
白ワイン/20cc
コンソメ/1個
トマトペースト/30cc
パスタ/160g
パセリ/1枝
塩/適量
手順
1.水360ccにサフランをひとつまみ入れてサフラン水を作ります。パスタを3cmの長さに折ります。にんにくはみじん切りにしてパプリカは適当な大きさに切っておきます。
2.オリーブオイルでにんにくを香り立つまで炒めたら貝と甲殻類以外を入れて中火で軽く火を通します。
火がある程度通ったら、ムール貝と白ワインを入れて、中火のままアルコールを飛ばしながら加熱します。
貝が割れるので、昭和のころ・・・見たい番組を探すためにガチャガチャとテレビのチャンネルを回すように激しく撹拌しないでください。
3.サフラン水とトマトペーストと塩とコンソメを加えてひと煮立ちさせます。沸騰したところで、渡りカニとエビを入れて火を通します。シーフードに火が通ったらカニとエビとムール貝をひとまず別の容器に移しておきます。
4.フライパンに折ったパスタを入れてオリーブオイルと馴染ませます。馴染んだところでパプリカを並べてスープを注ぎ、先ほどのシーフードをトッピングします。
5.中火のまま9分程度(標準茹で時間+2~3分)煮込みます。9分経過する前に水分が足りなくなれば少しずつ水か白ワインを足してください。9分経過しても水分が残っていたら強火にして飛ばしてください。
6.パセリをトッピングして、お好みでカットレモンを添えます。
※通常のパスタを茹でて、サフラン水を使わずトマトソースだけで仕上げればペスカトーレになります。
ペスカトーレの場合はパプリカは使用せず、パセリもみじん切りにして最後ふりかけるのが良いと思います。
バレンシア地方の米を使うパエリア(Paella)に対して、カタルーニャ地方では米の代わりにパスタやマカロニを使って作られる料理をフィデウア(Fideua)と呼んでいます。


クリームソースPasta
カルボナーラ(Carbonara)
グアンチャーレ or パンチェッタ or ベーコンを軽く炒めて、卵黄とチーズと生クリームをベースにしたソースで食べるイメージから、これらの材料で作られているものをカルボナーラであると認識することが強いようですが・・・
ポイントはパスタの上にふりかける黒コショウが炭のように見えることから、炭素のカーボン(Carbon)を基にカルボナーラと言われています。
炭焼小屋でも簡単に作れるようにしたパスタ料理で、炭焼職人の手から灰が落ちたと仮定して黒コショウをまぶしたのが始まりです。
余談ですが、メールのやり取りで使う
CCはカーボン コピー(Carbon Copy)
BCCはブラインド カーボン コピー(Blind Carbon Copy)
複写のときに使われていたカーボン紙が語源です。
きのこ達のクリームソースパスタ(2人分)
材料
エリンギ/1パック
舞茸/1パック
ポルチーニ/20g
ポルチーニ戻汁/40cc
バター/15g
にんにく/1片
オリーブ オイル/20cc
クリームソース/200cc(生クリーム7:牛乳3)
チーズ/適量(ヤギ乳のチーズやブルーチーズなど)
パルミジャーノ/15g(粉)
岩塩/4g
黒胡椒/適量
手順
1.前日にでもポルチーニを戻しておきます。
2.きのこ類は飾り付け用に大き目に切ったものを除いて、ざく切りにします。
3.にんにくはみじん切りにして、オリーブオイルとバターを加熱してバターが泡立ちはじけなくなったらにんにくを入れて、こんがりと炒めます。
4.きのこ達を加えて中火でしんなりするまでソテーします。
5.岩塩と黒胡椒で味を調えて、ポルチーニの戻汁を加えて煮詰めます。
6.別の鍋で先ほど大き目に切ったエリンギと舞茸をカリカリに油で揚げます。
7.クリームソースとチーズ各種と岩塩を加えて一度沸騰させます。
8.茹であがったパスタとからめて、これでもか!というくらいに黒胡椒をかけます。
9.最後にフライにしたきのこ達をトッピングします。
※お気づきの方もいらっしゃると思いますが、おたわむれ で紹介したレシピの材料とほぼかぶっていますのでそちらと併せて作っていただくことを所望します。
写真では、大事なポイントである黒胡椒をかけるのを忘れています。
きのこ達を使わずに、材料に豚肉と鶏卵を使うことでお店で出てくるカルボナーラになります。


スフォルマート&セルクル仕立て
学生のころ、浴びるほど酒を飲み
帰り道で「肉が食いたい!」と言い出すカーロス
言い出したら聞かない子なので、
やんごとなく24時間やっていて、肉料理としてはまだ「まし」であると思われるファミリー レストランへ
ウェイター
「お肉の焼き加減はどうしますか?」
カナコスタ
「普通でいい。」
Bart
「照り焼きで。」
カーロス
「そのまんまで。」
ウェイター
「セットのお飲み物はいつお持ちしますか?」
カナコスタ
「食後で。」
Bart
「途中で。」
カーロス
「明後日!」
「うん。食べる気ないな・・・」というオーダーをしていた3ばかトリオの一人
Bartです。
お子様ランチ(4人分)
材料
枝豆とゴルゴンゾーラのスフォルマート
枝豆/200g(茹でて鞘を取り除いた状態)
卵/2個
パルメザン チーズ/20g
玉ねぎ/50g
生クリーム/50cc
ゴルゴンゾーラ チーズ/80g
オリーブ オイル/30cc
野菜ブロード/30cc
バター/適量
パン粉/適量
キノコたちのセルクル仕立て
キノコ数種類/1パックずつ(・舞茸・エリンギ・しめじ・えのき)
にんにく/1片
パセリ/3本
塩/適量
胡椒/適量
手順
1.枝豆を茹でながら、ゴルゴンゾーラチーズを薄くスライスして、玉ねぎをみじん切りにして誰かの二の腕くらいやわらかくなるまで炒めます。
2.茹であがった枝豆は鞘を取り除き、ビールのつまみにするときには気にならない薄皮もここでは剥いておきます。湯せん用のお湯を沸かし始めます。
3.剥き終えた枝豆40gを残して、先ほどの玉ねぎとオリーブオイルと野菜ブロードを混ぜてフード プロセッサーのスイッチをオンにします。(もし、自宅でパン粉を作る場合は、食パン8枚きり1/4枚を材料を混ぜる前に30秒ほどフード プロセッサーにかけます。)
4.型の内側にバターを塗り、パン粉を振りかけておきます。
5.混ぜ合わせた材料に卵とパルメザンチーズと生クリームを加えて混ぜ合わせ、型に半分流し込みます。
6.その上にスライスしておいたゴルゴンゾーラチーズと残しておいた枝豆を散らしてから、残りの半分を流し込みます。
7.天板に熱湯を注ぎ、湯せんにしてから140℃のオーブンで30分ほど焼きます。
8.にんにくとパセリを刻みます。
9.にんにくを弱火で炒めながら、舞茸はほんのひと固まりを除いて、他のキノコ類と同様に荒めに刻みオリーブオイルで炒めます。
10.別口で素揚げ用の油を加熱し始めて、キノコ類にある程度火が通ったら、パセリのみじん切り一本分を加えて、塩胡椒で味を調えます。
11.取り除いておいた舞茸を油で素揚げにします。セルクルの内側にほんのりオリーブオイルを塗っておきます。
12.オーブンから取り出しておいたスフォルマートが冷めたら、型からはずして、適当な大きさに切って皿に盛ります。
13.同じ皿にセルクルを置いて、炒めたキノコ類をギュッと詰めてパセリのみじん切りをかけて、素揚げにした舞茸を飾り、セルクルをゆっくりと抜きます。
※セルクルは65-50を使用しています。
フィギュアを飾りつけたい場合はちゃんと洗うことと、食べてしまわないように注意することを前提にトッピングしてください。






