たまふの書物語まりふ -293ページ目

にぎやかなお客様

今年も、お隣の屋根に
椋鳥が戻ってきました。

卵が孵って、ぴよぴよ、と
かわいい声がしていたかと思ったら

くちばしの黄色い、もこもこの子たちは

もう、空を飛ぶ練習をしています。


高いところから、はじめて飛び立つ時は、どんな気持ちなのでしょう。

3羽のひなは、おとうさん、おかあさんと一緒に

TVのアンテナに停まって、風に吹かれて。

にぎやかにさえずっています。

季節は巡っているのですね。
去年と同じようで、でも、すこし違っていて。

そういうふうに、時は過ぎていくのでしょう。



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ロンちゃんのお楽しみ

ロンちゃんは、わんこです。

いつも、お庭のフェンスのすき間から
おはなを出しています。


このごろ、元気がなかったのですけど....


今朝、ロンちゃんの恋人さんが

お散歩にきました。

飼い主さんが、ロンちゃんを気遣って
お散歩コースを変えてくれたのです。


ロンちゃんの恋人さんは、白くてスマートな
ショートヘアーの子でした。

フェンス越しにおはなをあわせて
お互いにしっぽを振って(にこにこ)

よかったね、ロンちゃん。


だけども、恋人さんが帰ってしまうと
ロンちゃんは、つまんないよー、って。


ごはんを食べません(笑)。

小屋に入ってまるまって、寝てしまいます。
時々、目が覚めると

フェンスのすき間から、おはなを出して。


あの子、くるかな~。

なんて、思ってるのかしら(にこにこ)。


ロンちゃん、しあわせにネ。
遠くで想ってるのもすてき、なのヨ。


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ちいさな木の葉 2

木の葉は、高く舞い上がりながら
遠い、いままで見上げていた
おひさまが、とても近くにある事に気づきます。

「はじめまして」

木の葉は、あおむけになって
薫る風にのって、ごあいさつ。



「やあ、ごきげんよう」
おひさまは、よく通る低い声で
木の葉にごあいさつ。

「よい旅を」


にっこりと微笑みながらのおひさまの言葉を背中で聴いて

「はい、ありがとうございます」

木の葉は、ひらひらと舞いながら
白い雲を飛び越えます。

わたがしみたい、と思っていた
白い雲さんは、ほんとうにふわふわ。

でも、おさとうの味はしませんでした。

そのことに、ちょっとがっかりした木の葉でしたが、でも
すがすがしく、ひんやりとした風が頬をなでていくので
さわやかな気持ちになります。

どこまでとんでいくのでしょう。

そう、思いながら。

ふわふわと、雲にのって
木の葉は風の旅を続けます...


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ちいさな木の葉

風吹く丘の、梢。
木の葉は、きょうもゆらゆらゆれています。


おひさまのひかり、きらきら。
そろそろ夏、でしょうか。

草萌える季節、空もぼんやりと穏やか...


きょうもいちにち、のんびり。

木の葉は、そんな風に思っていました。


その時です。


風に、ひゅう、と乗って
やってきた、大きな鳥さんが
梢をかすめていきました。

木の葉は、梢と離ればなれになってしまって。

風に舞っていきます....


ひら、ひら。


木の葉は、丘の風に乗って
高いところまで舞い上がりました。


...これから、どうなるの?


ちょっと、木の葉は心配になりました。
でも、なんとなく、いつもと違う
新しい事が始まるような気持ちも
どこかにありました。





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わんことおさんぽ

坂のとちゅうの、おうちに住んでる
ボルゾイくん。

スリムな奥様に連れられて、お散歩。
たれ目は、だんなさんに似てたり。

横町のちわわくんは

小柄な、おじいさんに連れられて。

丸顔で、ちょっと短毛種。


ちょこちょこ。歩きます。


お向かいのロンちゃんは、スピッツとゴールデンの
アイの子くん。

おかあさんは、ちょっと小柄な
控えめな方。



僕の家、前は秋田犬とか、
大きいのが好きでした。

ダルメシアンとか。
やっぱり、僕も大柄です。


母は、昔はコリーみたいだったそうですが
今はパグに似ています(笑)



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かものおやこ

小雨模様の、田の小川に

かもの親子を見かけました。


黄色いひよこはふわふわ、綿毛。

みんな、いっしょにおよいでいます。


川面、水玉。

波紋ゆらゆら。

いつまでずっと、ながめていたい...


あきない、たいくつ。
のどか、しあわせ。


やわらかいね、いいよね。







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ロンちゃんの恋

おむかいのロンちゃんは、わんこです。

お年頃なのです。

ご近所さんの、大工さんの
かわいいわんこがおきにいり。

でもロンちゃんは、飼い犬です。

時々しか、逢えません。

つまんないよー、っておはなを
えんがわにのっけてます。

飼い主さんは「さいきん、元気がないの」って
心配しています。


ロンちゃん、恋患いかしら。

大好きなミルクを持って行っても
ひとなめ、それで
おへやに戻って、まるまって。

寝ちゃいます。

ロンちゃん、ふぁいとッ!!

いつか、きっと....ね。




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水の冠

雨降り、あめふり。
傘さして。

ぱらぱら、ぽちぽち。

アンブレラ。

音楽のような、雨粒が

遙か 空から。


なぜだか 気持ちは
弾むリズムの トライコード

みずたまり ふと 気づきます

傘から溌ねた 水玉が

ぴちょん、と弾む
水の冠

しゃがんで ずっと 見ています

そんな ひととき たのしい ふしぎ

ぴちょん ぽつん と みづ の 冠....




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野の花

坂道に
そっと 佇む 野の花よ
誰がために
可憐に 咲いているのだろう

僕の窓辺に 連れてゆけたら
可愛いままで いてくれるかな?
一緒に 暮らしてゆけたなら
どんなに 素敵なことだろう?

遠くから
いつもこうして 僕は見ている
可憐な花が しあわせに
愛らしいまま いられるように
優しいきもちで すごせるように....


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みづの匂いの

歌うって楽しい
音楽って美しい
生きているって嬉しい

夜空の果てまで 届くよう
晴れた青空 突き抜けるよう
水平線を 飛び越えるよう

大きな声で 歌を唄えば
音は 魂 揺さぶって

大地揺るがし
風に乗り
雲を追い越し
波に飛び乗り

確かに届け  ハァモニィ


両の手拡げ
想いをこめて

昨日の僕を見つめるために
明日の僕を 支えるために

響け こころをふるわせて

僕は ふわりと 飛翔んでいくよう
ほぉら 何にも怖くない
みづの匂いの 6月の空
睡風みたいに 浮かんでる



唄うことは こんなに楽しい
音楽って こんなにきれい

生きているって こんなに嬉しい



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