たまふの書物語まりふ -11ページ目

728 魔法使いルーフィ

「原子力なんてものが夢のエネルギーだったのか?」と、アメリカの神様は言うと


ドイツの神様は「いや、どちらかと言えば
科学的は否定的だったな、当時から。
日本だって、否定的な科学的は
金を積んで黙らせたって話だ。

だいいち、危険なエネルギーだって事は
原爆被曝国民なんだから、身を持って知ってるはずだ」(笑)。



それは、軍部と財界の都合だった。


「今なら、電子を崩壊させた方がいいと
考えるだろうな。ーTeV、桁違いのエネルギーだし。
核エネルギーってギガレベルだし」と、ドイツの神様は量子物理学的な意見を述べる。



「もうちょっと現実的なら、超電導の利用が
推進していたでしょうね。古い技術だし」と
フランスの女神も言う。




超電導状態にある場には、磁力が入り込めない。

だから超電導なのだが、それを上手く利用すれば
少ないエネルギーで大きな力が出せる。


リニアモーターカーなどは実用化されたいい例である。

727 魔法使いルーフィ

「だけど、資産家も本当は経済を分かっていないから、このままだと日本は破綻する道なのにそっちに進んでるのを、止めないのさ」と、アメリカの神様も言う。


元々、貨幣は国家への信用で成り立っている。

例えば、1万円持っていたら
日本国に、1万円貸しているのと同じ訳で


それを使って何かを買うと


売り主が、こんどは日本国に1万円貸しで


売ったものが、つまり1万円の価値だと
日本国が認める事になる。


でも、それは


日本国があれば、の話だし


1万円札をいっぱい印刷したら、元々の
1万円と同じ価値ではなくなってしまう。



偽札である。





偽札は困るから、日本では日本銀行が
札を作っている。




でも。



その、日本銀行が


国の借金の証書、つまり国債を
買っているとすると。



面白い図式である。



札を印刷する所で、印刷した札で

借金の証書を買うのは(笑)。




今まで、民間の銀行に
無理矢理国債を買わせていたのを


日本銀行が買うから、お金を融資しなさいと
言っても。




ほとんどお金は動いていない(笑)。



ばかりか、外国人の投資家も
日本円を見限って(笑)



例えば、それまで1ドルに交換できた100円が

こんどは、1000円になったりすると



ガソリンが値上がりしたりする。輸入品だから


今まで1ドルで買えたものは、100円で
よかったのに


1000円掛かってしまう。







そんなことをしてまで、日本の政治家は

消費税を上げようとした。



その理由の一つに、福島原発の処理がある。



莫大な損失を、国家で払えない。
結局、庶民に払わせようとしている訳だが



それも、自分勝手な理屈である。


だから、誰ももう日本政府を信用していないので



景気など回復していない。



経済は停滞すれば、どんどん日本円の価値は下がるから



資産家の持っている1億円の価値も下がる(笑)。




その事が、分かっている資産家は


日本から逃げているのだ。

726 魔法使いルーフィ

「なぜ、東京電力なのに福島原発なの?」と
フランスの女神は言う。



「そう。東京付近に作るとね、資産家たちが危ないからと言う理由なんだ(笑)」と、ドイツの神様は笑う。



もともと、日本人は多民族国家で
ロシア系、中国系、朝鮮系、モンゴル系、南方系などで占められていて。



中央から離れて住んでいる人達に
不利益があったりした、そんな歴史があったりする。



そういう、迫害された少数派は
仕事がないから
危険な原発で働かざるを得なかったりする。


実は、原発を建設する側面には
そういう人々の雇用の場を作るという
理由もあったりして。


日本の場合、原発を作る費用は
国家じゃなくて
電気を使う庶民が払うので

資産家は何も困らずに、行政も困らずに
そういう、民族差別問題への対処が出来ると言う
そんな理由もある。



言ってみれば、それも
資産家の過剰な欲望だし、攻撃性の表れだと言える。



今もそれは続いていて、爆発した福島原発の
後始末の為に、税金を増やそうとしたりしているね。



日本の総資産の70%は、死蔵預金であると言うのに。


その資産家のお金には手を付けないと言うのさ。



と、ドイツの神様はさすがに達観である。

725 魔法使いルーフィ

「さて、そこで思い返してみると
戦後、SONYの品川本社で、井深と
親交を深めた昭和天皇だ。

そんな人が、大東亜共栄圏、なんて言って
侵略を企み、隣国の人々を
恐怖統治下に巻き込むかどうか?

大国アメリカやロシアに、勝ち目のない
戦いを仕掛けるかどうか。」と、ドイツの神様は言う。





「自然には考えにくい。それは、
軍部の強要だったらしいな」と、出雲神。





「そう。それは、日本人の振りをした外国人の仕業だった。日本を崩壊させ、南北に分割して占領する。ところが、アメリカが原爆を落とし、無理矢理に戦争を終わらせた。」と、アメリカの神様。




「本当なら、朝鮮半島のように南北に
日本は分かれていたはずだったのね」とフランスの女神。




いいことをしたんじゃないか、と
アメリカの神様はジョークで笑う(笑)。




「そう。その代わりに日本は西側に占領されてしまったので、資産家たちの食い物にされてしまっている。今も、資産家たちに占領されているのさ。だから、解放する必要がある。」と、めぐの国の神様。



130km/hで快く走るサンライズエクスプレスは、そろそろ湘南海岸を走り終え
箱根に差し掛かる頃。





漆黒の闇を、ベージュの車体は軽やかに走る。






乗客たちは、ほとんど眠りについた。






「本当に愚かなる行為だな、金儲けに腐心するのは。日本人に、もう一度平和を取り戻させるには、どうしたらいいだろう」と、誰もが思う。


昭和の終わりまでは、それは残っていた。


日本の銀行は、独自の出資基準があり
国内企業には、ほぼ無担保で融資をして

銀行が倒産する事はなく、国家が最終的に
経営を保障していた。

なので、ジャパンマネーは世界一安全だったのである。



それを妬んだ資産家たちが、アメリカをけしかけて
ジャパンマネーを手に入れようと目論んだので


日本の平穏は崩れた。


それ以降の日本は、格差が発生するようになった。



ずっと、経済が停滞して

結局、ジャパンマネーの価値は下がったから


一瞬、売り抜けた投資家が儲けただけだった。



それも、全て過剰な欲望、攻撃性のせいだ。



お金がなくなると、儲けを出そうとコストを削減する企業も出る。




東京電力は、老朽化した福島原発を廃止せず、使い続けた。

また、隣接する東北電力との間に
非常用電源の配線を作らなかった。



まさか、の時の備えは無駄と判断した。




ところが、まさかの事態が発生して


福島原発は、爆発した。



言ってみれば、目先の金儲けの為に

大損をしたのだ。

724 魔法使いルーフィ

「愛って、まさかsexじゃないでしょう?」と
フランスの女神は清楚に笑う。


言葉と、雰囲気の違いに少し戸惑いを隠せず
ドイツの神様は


「ああ、さっきの日本人、柔道の金メダリストだった人間には分かっていなかったらしいが。
そういう傾向が、ここ20年くらいの日本だな。

ニュートンもハワードもそうだったんだろうけど。

愛も性も、結局は脳の中で刺激を感じているだけの話さ。



それなら、誰かを傷つけたりしない方がいい
に決まっている。


第一、犯罪だしね。


間違った経験をして生きて来たから
そういう人格になってしまう。

つまり、環境汚染だよそれも。

文化的に、日本は侵されているのさ」と

彼は冷静に告げた。


元々、大平洋戦争自体が
日本人を陥れて、大国の占領下に置く
外国人の陰謀だった、と言う説がある。



まんまと成功したって事だね。そこだけみると。


日本人は、占領下にあるよ。今でも。



と、継いで告げながら。

723 魔法使いルーフィ

サンライズ・エクスプレス深夜22時半。
まだ、神様たちの楽しい歓談は続く(笑)。



「でも、アイザック・ニュートンもイジメを
した訳でしょう?」と、フランスの女神。


「そう。ライバルを蹴落とそうとして
研究に打ち込んだ。その情念は
元々母に裏切られた、と言う過去のせいで
劣等感を持っていたからなんだ。
あんなに優秀なのに、劣等感って気持ちわりぃね」と、アメリカの神様は口調が砕けた(笑)。





「SONYを壊したアメリカン、ハワードも、そうだろ(笑)」と、ドイツの神様もからかう。




アメリカンの神様は笑って「あれはイギリス人さ、ドイツのライバルのね(笑)」と言って楽しむ。


ドイツの神様は「ああ、イギリスか」と(笑)って。

元々知っていたのだ(笑)。



日本のSONYを作った井深は、戦争経験者だったが


軍国主義ではなく、ただの研究者だった。


ラジオの開発がきっかけで、SONYを発展させた功労で


終戦後、SONYの品川本社を訪れた昭和天皇と
その喜びを分かち合った。


井深の後を受け継いだ大賀も、日本人だった。

辛い時も、そのSONYを大切にしてきた。




そこまでは戦前の日本人の感覚である。



後を継いだ出井は、研究者ではないので
SONYのそれまでの経緯をよく掴めない。



時代のせいもあるが、SONYを去ってゆく事になり

後を任せた外国人がハワードである。



当然、井深や大賀が大切にしてきたSONYを単純に金銭感覚で割り切る。


SONY品川本社をも、簡単に売却、破壊。


病床の大賀は、壊されていくSONY品川本社を病院の窓から見ながら、失意のうちに死に至る。



もし、日本人の経営者だったらそこまではしないだろう。


心があるからだし、皆が守ってきたSONYへの愛があるからだ。



外から来た人間には、それが分からない。



当然だが、それが

以前の日本人と、今の日本の違いである。




社長、経営者と言っても

ひとりで働いている訳ではなくて
皆のために、愛する対象のために
働いていたのが戦前までの日本の
美しい風習であった。


そのためならば、死ぬ事すら厭わないのが
それまでの日本人である。



でも、損得は守るべき対象ではないから
今の日本人は、虚しさを隠せない。



つまり、本質的に日本人といまの経済は
相容れないのである。



愛すべき対象、それさえあればいいのである。



アメリカンもゲルマンも、アイリッシュも
そうだろう。



それを壊すのは、おそらくは
ニュートンを苦しめた劣等感のような
精神状態であろうし



ひょっとして、放射能汚染はそれを拡大しているのかもしれない。

722 魔法使いルーフィ

実際に、環境疫学調査をしてみれば
先進国で、原発を作った国では
精神に疾病を持つ人達の数が急増している。


直接近隣に無くとも、農作物や海産物など、雰囲気を通して放射線被爆をしているとも考えられ


実際に、日本でも原発周辺に原因不明の奇病が
増えたりしている。


杉花粉症などもその一例で、戦前から杉の山はあちこちにあったが
花粉症などの発症例は皆無であった。


今では、高崎山の猿でさえ花粉症に掛かるのである(笑)。


それなど、γ線により遺伝子異常(あるいは植物への)とも考えられる。





「なるほど、そうすると原発以前に時間軸を戻してから人間の攻撃性を抑止した方がいい、と言うのか。具体的にどうする?」と出雲神は言う。


「ノル・アドレナリンが思考系統に動作するのを再吸収させる。それを迅速にすればいい」とドイツの神様は言う。

攻撃性に関連する神経を興奮させるそれ。
ただし防御には必要だから、思考系統に長く留まらないように吸収させる。


長く神経の留まらない事で、攻撃性を長く
持たないようにするのだ。


それは、鬱にならない治療のひとつである。



行動力そのものは、アドレナリンが運動系に働けば良いのだ。

721 魔法使いルーフィ

人間の思考は、ほとんどデジタルである。
最終的に、神経節が接合するか否かで
記憶されるかどうか、が決まるからである。

対して、環境下の情報はアナログであるから

思考に取り入れる時に、音波をコンピュータに
取り入れる時のような誤差が生じる訳である。



そういう時に、その本人が主観的か客観的か、で


情報の誤差が生じるのは、コンピュータよりも
問題が多い(笑)。




攻撃的な人は、攻撃的に環境を曲解してしまうから


いつも不幸である(笑)。



客観的になれば、幸福になれるのであるが。







不幸な事に、人間は試行錯誤で記憶を続ける。



曲解ばかりでプログラムを続ければ、間違ったコンピュータプログラムができてしまう(笑)。





日本人の柔道選手で、魂を磨く事を知らずに


金メダルを取ってしまった男が、教え子の女子選手を凌辱し、懲役刑に処せられたりする(笑)。



そんなものが目的だと言う時点で、柔道選手失格であると

日本の柔道連盟は、この男を永久追放した。



それが道であるが。


勝てばいい、儲かればいい。
それは間違いだと言う事が、柔道、と言う道を歩む人達は無言で伝える。






「しかし、なぜ戦後の日本にはそういう変な人達が増えたのだろう」と、出雲神は言う。




「思想的にいろいろあるが、戦前も日本人の一握りだったんだろう。魂を持った人達は。
天皇制の規制が無くなったから、勝手に、堕落したんだろう」と、ドイツの神様。




「それと、これは推測だが」と、アメリカの神様。




原爆を落とされて、放射線が遺伝子を傷つけたから
脳の設計図である遺伝子にも、当然変化が生じるはずだし


日本中に原発があり、漏洩するγ線は
防げない。


なので、放射能汚染は日本中に進む。



思考が出来なくなれは、当然短絡的に
動物のような本能だけで行動するはずだろう、と
彼は珍しく、真面目に告げた。

720 魔法使いルーフィ

つまり、今の社会は
人間にとって暇すぎるので
エネルギーが余ってしまう。


それは都市の話で


その分、無駄使いをしているので
環境汚染が起こるし、エネルギー不足が
どこかで起こっている。


その無駄遣いの元々が、例えば原発だったし


経済的な侵略だった。



例えばニューヨークで儲けるために

サンパウロでお金を貸して利子を取る、
そういう構造だったりする。



小さな破綻では、アメリカ国内にもあった。


返せそうもない人々に金を貸す事で
見かけ上の儲けを出してるフリをして
破綻したリーマンブラザーズ。


そこに、日本人の政治家の大物の孫がいたのは
有名な話である(笑)。





心ない人は、そういう風に

愛のない生き方をして不幸になっていく(笑)。




エネルギーの使い方を知らないので
侵略しかできないのである。

719 魔法使いルーフィ

その、行動力を使っているひとは
意味もなく攻撃などをする暇がないから

環境にとって害が少ない。


人間の脳が、絶えず情報処理を繰り返すのは
例えば、コンピュータの構造に良く似ている。



コンピュータは人間の模倣なので
当然だが

(笑)。



例えば、自然現象である音波をデジタル化する
演算で観測すると



アナログな音が、とても小さくなって
ノイズに埋もれそうになる時や


音のない時、デジタル化されたデータは
ノイズしか残らない。


いつも、演算を繰り返しているので
その雑音が記録されてしまうのである。



比喩的に言えば、NASAの宇宙飛行士訓練で
音の聞こえない、何も見えないプールに
浮かべられた訓練生が、幻覚を見るのと同じである。





そんな時、コンピュータならどうするか?


音のない時には、意味のないデータを入力させて

ノイズより大きな値にする、そういう方法もある。



ディザード・オペレーションである。


この方法だと、ノイズは見えなくなるが
無駄データを使うので、どことなくスッキリしない音になる。


元々あったアナログな音の情報が欠落してしまう傾向にある。



人間で言うと、いつも無駄に新聞や雑誌などを
読んで気を紛らわすようなものだ。


余計にエネルギーを使うので、疲弊するから
感受性が鈍る。






次に出来た技術では、ノイズキャンセラ演算である。



元々あったアナログな音波を、できるだけ細かく刻んで
ノイズを少なく、聞き取り難いものにする技術である。




人間で言えば、念仏を唱えたり瞑想に耽る
ようなものである(笑)。



確かに、妄想に陥る事はない。
けれども、心が穏やかと言うよりは
抑制している、と言う事に近い。





最後の技術は、1値高速密度変調である。
人間で言えば、行動力を使いきってしまう事になる。



どんな事でもいい、フルにエネルギーを何かに集中してしまえば、ノイズは聞こえなくなる。


それは、愛でもいいし、機械いじりでもいいし
一心不乱に文章を書いてもいい。


もちろん、運動でもいい。


元々、人間は動くために生きているのだ。




そういう事をしていれば、余計な事に
心は動かなくなる。



スポーツマンに爽やかなひとが多いのは
発散しているからである。



ただ、争い目的だと発散にはならないが(笑)。




アイザック・ニュートンが意地悪だったのは
有名な話である(笑)。


彼は、不幸な生い立ちで愛に飢えていたせいだ、と言われているから
やはり、愛は重要なのだろう。