【枚方の待機児童数】2022年は国基準で9人。3年連続0から増加に

枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。

　2022年4月1日現在の待機児童数の報告がありましたのでお伝えします。 

 

2022年4月の待機児童数：国基準9人、潜在的265人

　2022（令和4）年4月1日現在の枚方市の待機児童数は、「国基準」では9人。これまで、3年連続で0人だったのに残念。、「いわゆる潜在的な（枚方市基準）」待機児童数は265人となり、こちらも増加。
　市内全体の定員は、前年に比べ65人増。2022（令和4）年3月末にて、小規模保育事業実施施設 1 か所が閉園しましたが、2022（令和4）年4月には向け、渚ゆりかご保育園の開園など公立保育所の民営化や宇山光の子保育園、津田保育園の私立保育所(園)の増改築により定員は拡大しました。

地域やクラス年齢に需要の偏在がある

　枚方市としては、就学前児童数の減少に伴って入所児童数は減少していることから、地域やクラス年齢に需要の偏在が要因としています。

  • 定員数
    各施設の届けられてる定員の合計数

  • 入所児童数
    定員の弾力的な受け入れを含めて、実際に入所した児童数

 

「国基準」と「いわゆる潜在的な」待機児童数と何が違うの？
  • 「国基準」の待機児童数
    保育所等の入所申込が出されているにも関わらず、保育所等に入所していない児童のうち、特定の保育所を希望しているなど、一定の要件に該当する児童を除いた児童数
    ⇒ 「市内のキャパシティと入所申込人数の差」とも言えます
  • 「いわゆる潜在的な」待機児童数 【枚方市基準】
    特定の保育所等を希望する場合などの潜在的な待機児童数を含めた児童数

 

昨年のわたしのブログ

 

一昨年のわたしのブログ

 

 

今後の見通しは？
　2020（令和2）年3月に策定された「第2期枚方市子ども・子育て支援事業計画」で示されている今後の見通しをグラフ化すると下記のようになります。
　現在、児童の数は減っているのものの、共働きの割合の増加により、保育園入園を希望される数は増えています。しかしながら、2023（令和5）年に見込み児童数はピークを迎え、その後は減少していくと予想されています。
　枚方市としては、就労応援型預かり保育や企業主導型保育施設など様々な保育資源をより丁寧に案内、年度途中に高まる0歳児クラスの需要については、蹉跎西臨時保育室や、令和4年秋に開設予定の(仮称)渚西臨時保育室を活用。また、特に需要が高い地域を中心に、早急に待機児童対策を検討していくとしています。
　続く新型コロナ禍によって今後の社会がどのように変わるか、まだこれから生まれてくる子どもたちのことを予測することが非常に難しい状況です。これからも注視し、できることをできる内に実施していく必要があります。

 

 

ばんしょうの視点
　働くものの代表として、市議会に送っていただいている私としては、待機児童数には特に注目しています。「国基準」の待機児童数は、市内全体でのキャパシティと入所希望児童との差であり、自宅の近くや職場の近くに保育園を確保できていないという面で実態を捉えておらず、実態に近い「いわゆる潜在的な」待機児童数も見ていく必要があると考えます。
　ただ、これまでも発言してきたように、ただやみくもにゼロを目指し、確保量だけを追いかけ、保育の質がなおざりになれば、子どもに残念な思いをさせてしまうのではないかという思いもあります。例えば、保育士の確保が追いない状態で、弾力運用幅を広げ過ぎることは危険です。また、新型コロナ感染による休園の連続で保護者が働くことができない事態も聞いています。
　積極的かつ慎重に、あるべきバランスの取れた保育園運営を注視していく必要があります。

 

　私の直近の保育に関する主な訴え、視察報告などをまとめておきます。

 

 

 

 

一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑！

 

　私の政策の1つ目は、『盤石の子育て・介護支援で働けるまち』です。その一つの要素が、「待機児童の解消」だということを改めて肝に銘じて、笑顔のひらかたを目指して、今後も取り組んでまいります。