続き。


↓人間の体を真上から見た絵です。胴体を輪切りにしてます。「前」と書いてあるのが体の前側です。

黒い点が股関節です。


前回も書いたように、脚のターンアウトは矢印のような感じです。

そして、このターンアウトがおなかの奥に入ってきて、螺旋を描きながら自然と上に上がってきます。


そのターンアウトによって上半身は必要なぶんだけ前に押し出され、体は自然とつま先重心になります。

↓つま先重心の体。

そして、前に押し出される時に体が広がります。

広がりながら上に上がって行きます。


↓例えるなら、ガソリンスタンドの洗車機みたいな感じで、左右の回転するブラシ(ターンアウト)によって前に押し出されるイメージです。

この時の車は、水平な道を前に押し出されるのではなく、登り坂を登って行く感じです。

しかも、広がりながらなので、車はだんだん大きくなっていく感じです。


これがターンアウトによって生成される「踵が踏めたつま先重心の体」です。

バレエの立ち方です。


↓この立ち方では、踏む支点が後ろに、股関節は前に引っ張られます。

Aが踏む支点の矢印、Bが股関節の矢印です。

①の矢印が踵重心、②の矢印がつま先重心。

同時に➂の矢印が踵重心、④の矢印がつま先重心です。

究極の踵重心とは、究極のつま先重心でもあります。

つま先重心になればなるほど踵重心でもあるのです。


重心は常に踵とつま先を行き来しています。

でも、順番をつけるなら、やはり踵が踏めていることが先です。

踵が踏めるからつま先重心になります。


この重心の人は「つま先と踵、どっち重心ですか?」と質問されても、明確に答えられません。


MBTシューズやマスターストレッチを履いている人に「つま先と踵、どっち重心ですか?」と質問しても、答えにくいですよね。

足裏が球だから。


床が踏めない人は足裏が平面です。


踵からつま先まで振れ幅が大きいということが踏めているということです。

かたよりの無い体です。


↓床が踏めてない人が、ただ単につま先重心にすると踵が上がってしまいます。

体が浮いてしまいます。

浮いちゃう人は体が直線で固まっているから棒のようになります。

棒が前に傾いただけで、しなりがありません。