● バレエに見る西欧とロシア
正しいバレエで本当の上達を。
愛知県岡崎市バレエ・ベーシック三井です。
バレエは
ロシア・メソッドが絶対!
というわけでは
ないのですが
コンテンポラリーや
ネオ・クラシックも
こよなく愛し
ニュートラルな視点を
持つように
気をつけては
いるのですが
やはり
ロシア・メソッドと
ヨーロッパのメソッドに
隔たりを感じることが
あります。
ローザンヌで
ロシアのバレエ学校
特有のクセがある
という解説者のコメントがあったり
ロシアでは
イギリスでは
無理してターンアウトしなくて
いいらしい。
だったら
無理して立ってないで
一生寝っ転がっていたら
いいのに。
なんて冗談があったり(笑)
何かと対立を
感じることが
ありましたが
バレエを
特にその習得方法を
知れば知るほど
バレエに対する
両者の考え方は
相容れないものがあるな〜、
と感じることがあるのです。
重心の取り方や
立ち方
X脚を矯正するかしないか
そういった
根本的なところから
違うので
その先の
バレエ習得法も
当然異なります。
しかし
互いに
筋は通っている。
それぞれの
考え方・理論がある。
これって
今日の国際情勢、
いえ、歴史上から今日までの
西欧とロシアの隔たりが
バレエに対する
考え方にも
一部現れているな〜…
なんて思うのです。
政治的な発言は
控えることにして
バレエにおいては
日本やヨーロッパで
一般的なこととは
真逆のことを
ロシアの先生は
仰ったりするんですね。
でも
彼らには彼らの
論理がある。
そして
あれだけの
バレエ大国なわけですから
間違い、というわけでは
ないでしょう。
私は
ロシアバレエを学び
伝える仕事をしていますが
決して
ロシアバレエを
ゴリ押しするわけでなく(笑)
メソッドはどうであれ
結果的に
バレエに携わる人の心が
美しさや平和に満たされ
豊であることを
願っています。
ただ私自身には
頭にも身体にも
分かりやすいので
ロシア寄りなのですが…
ベッタリロシアなのですが…
恩師の言葉を胸に
ワガノワ、ロイヤル、オペラ座…
メソッドは色々あるけど
実際にはバレエには
2つのメソッドしかない。
『正しいバレエ』か
『正しくないバレエ』かだ。
人間、付いている骨や筋肉は
皆同じ。
通り道は違っても
行き着く所(バレエの完成系)
は皆同じ。
考え方が違っても
行き着く所は
皆同じ(平和・幸福)
だったらいいのに。
画像出典:Русское искусство
日本語訳:ロシア美術
画:アルヒープ・クインジー 『朝のドニエプル』
ウクライナのドニエプル川ですね。
クインジーはウクライナのマウリポリに生まれ
ペテルブルク美術アカデミーの教授に就任しました。
良い1週間をお過ごしください
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マスク着用、入館時の検温と手指の消毒を
お願いしています。