● バレエのせめぎ合い
正しいバレエで本当の上達を。
愛知県岡崎市のバレエ・ベーシック三井です。
バランスが取れない
体幹が弱い
バレエのレッスンを
受けているとき
身体をどのように
意識していますか?
引き上げ?
開く?
おそらく
色々と考えながら
レッスンされていると
思いますが
今日お伝えしたいのは
相反する2つの力を感じる
ということです。
10代の時
ただひたむきにレッスンしていた
私のバレエの動きの捉え方が
ガラリと変わったのは
20歳の時に門を叩いた
解剖学的バレエ教室で
拮抗筋という言葉に
出会ったときでした。
ひとつの動きをするときに
屈筋と伸筋があり
それらの筋肉の
相反する働きで
その動きが成り立っている
ということです。
…細かい筋肉の動きに
言及するのは置いておいて
ザックリと2方向の力
と考えると
張り合いができて
バランスが取りやすくなったり
身体をコントロールしやすく
なります。
例えば
アンナバンやアラセゴンにする
腕を見てみると
肩は下げる
肘は上げる
小指は上げる
親指は下げる
ボディを見てみると
恥骨は上げておく
胸骨は下げておく
仙骨は下げておく
背骨は上に伸ばしておく
「腕」「胴体」など
身体を部位ごとに
ひとまとまりで考えると
コントロール=微調整が
しづらいのです。
体幹に意識が入りにくく
バランスが取りにくかった
メンバー。
恥骨は上げておく
胸骨は下げておく
この意識で
体幹に意識が入り
バランスが取れました。
どんな感覚かお聞きすると
自分の内部に
せめぎ合いを感じます!
ブラボー!
そもそも
2つのものがあるから
バランスが取れるんですよね。
ひとつだったら
バランスも何もない。
天秤は両方のお皿に
分銅がのっているから
バランスが取れる。
ひと皿だけだったら
傾いたままですね。
ピルエットもそうです。
回ろうと開いていく部位と
守ろうとする部位がある。
でも開いて行こうとする力の方が
大きくなるから回っていく。
守ろうとする力がなければ
コントロール不能です。
何かできない
上手くいかないことが
あるときは
やろうとしていることの
反対の働きは何か
考えてみることです。
そしてその両方の働きを
調整する。
10:0では拮抗がなくなり
上手くはいきませんから
3:7なのか6:4なのか
上手くいくさじ加減を
探します。
バレエって物理なんですよね〜。
バレエをやる中で
ベクトルという言葉を
良く聞きます。
物理は赤点だったのですが
(超スパルタ高校だった…言い訳)
バレエの思考を深めた今なら
名誉挽回できるかなぁ
今日も良い1日を
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