正しいバレエで本当の上達を。
愛知県岡崎市のバレエ・ベーシック三井です。
ロシアのバレエ教師たちの
専門的で誇りを持って
仕事をする様子に
触発されて
アーティストへの道は諦め
一度は一般企業に就職するも
教授法を学びながら
バレエ教師への道を
目指すことにしました。
実は
この仕事を目指す理由が
もう一つありました。
モスクワで
燃えるサラリーマンをしていた
25歳の頃
一時帰国をして
大学時代の仲間で集まることに
なりました。
19時集合。
しかし皆なかなか仕事が終わらず
21時頃にチラホラ集まり
23時に2人から
「ごめん、今日は仕事が終わりません」
というメールが入りました。
モスクワの自分の部署だけが
異常に大変なのかと思いきや
みんなそうなんだな〜、と。
これでは仕事と家庭の両立は
難しいだろうな〜、と思いました。
女性にとっての仕事と家庭の問題は
個々人に様々な考えがあると思いますが、
私にとっては
幼い頃から母に
女の子は(旦那さんの仕事で)
どこに行くかわからないから
薬剤師。
(子供がいても)
パートで時給の高い
薬剤師。
とずっと言われ続けていたので
(でも理科は苦手なんです)
仕事と家庭を両立しなければ、
仕事も子育てもしなければ、
という強迫観念に似たものが
ありました。
懐かしい仲間がようやく集まり
心地よい酔いが回った頃
ボンヤリ頭に浮かんだのは
大きなお腹で指導されていた
先生方の姿。
始めて見学に行った
お教室の先生を始め、
子供時代の先生方が
皆、臨月まで指導され
割とすぐに指導に戻られていた姿でした。
大きなお腹でバレエをすることは叶った。
しかしお腹の中にいる時はまだ楽なんですね…
一般的には
身体を使うバレエと
出産子育ての両立⁇
という感じもあるかもしれません。
しかし子供の頃から
両立されている先生方の姿を
見てきた私には
バレエを教えながら
家庭と仕事が両立させるのは
自然なことに思えました。
後にアキレス腱を切ったり
ロシア人教師のアシスタントに
していただいたり
結婚したりと
紆余曲折を経て
愛知県岡崎市に
流れ着いたのですが、
家から徒歩圏内に
自然分娩で全国的に有名な
吉村医院
がありました。
そこでは
妊娠中にバレエをすることは
もちろんとめられず
テレビでおなじみの
薪割り、スクワットをしながら
2人の女の子を授かりました。
土日のクラスレッスンは
2人を帯同して行っていて
吉村で夢に描いた
自分の子供を見ながら
和やかにレッスン、
とは程遠い騒がしさですが
メンバー達や会場の皆様に
支えられて何とか続いています。
かつてご自分の孫の面倒を見ながら
レッスンを見せてくれた師匠から
学んだことを少しでも皆様に
還元できたら、と。
師匠にはバレエ面でも人間的にも
全く追いつきませんが
孫ができる頃まで学び
還元し続けたいと思います。
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