トロイ・シヴァン(「CLASH」誌インタビュー) | トロイ・シヴァンと、思わずはまった動画や音楽と

トロイ・シヴァンと、思わずはまった動画や音楽と

大好きなホモセクシュアルのシンガーソングライター「トロイ・シヴァン」について、動画や歌詞の対訳などを中心にご紹介します

今回は、イギリスの音楽とファッションの雑誌「CLASH」誌により2018年10月8日付けで出ているトロイ・シヴァンのインタビューを和訳にてご紹介したい。

なおインタビューが行われたのは、トロイ・シヴァンのセカンドアルバム「Bloom」の発売前キャンペーンが行われていた2018年8月ごろだと思われる。

原文で読みたい方のために、リンクを貼っておく。

【リンク】トロイ・シヴァン(「CLASH」誌インタビュー)

例によって誤訳があるかもしれないので、ご指摘等もお待ちしている。

■トロイ・シヴァン(「CLASH」誌インタビュー)

「君だけのために咲く:トロイ・シヴァンにインタビューする」

トロイ・シヴァンは、いまやポップスターとしての花道にいることを喜ばしく宣言できるようになっている。

「僕はある意味で、生まれたその日からずっと芸能界にいたんだ。」とシヴァンは冗談を言う。

「でも最近では、僕は本気でスターとしての人生を生きてると感じられるようになった。文字通り、僕を止めることができるものは何もないし、もはや前に進むしかないんだ。」

22歳のスターのキャリアにおける過去6カ月というもの、彼の精神状態がいかに高揚していたかは目に見えて明らかだ。

1月には彼は「My My My!」をリリースした。これは、8月発売の彼のセカンドアルバム「Bloom」からのファーストシングルである。

「My My My!」は、あらゆるポップスターが死んでも歌ってみたいと望んでやまない類の曲だ。感情にあふれ、遠慮なしに表現された名曲であり、そこにあふれているのは、はちきれるように魅惑的な感情である。

(注:「My My My!」のトロイのライブの映像で、私が繰り返し見ているのがこのエレンショーでのライブだ。)


※Youtubeよりお借りしています。

(注:また、トロイファンのみみさんからの情報ご提供により、エミー賞《アメリカのテレビに関連する様々な業績に与えられる賞》のノミネートパーティー《Variety & Women in Film Emmy Party 》でのトロイ・シヴァンの「My My My!」のライブの動画をご紹介したい。(みみさん、情報ご提供ありがとうございます!!))


※Youtubeよりお借りしています。

(注:これは2018年10月1日に公開された動画で、みみさんによると、聴衆の中にはゲイの男たちが・・「Jacobもtommyもlelandもjasper(彼はtroyeに気がありそうですよ)もいます。」ということなので、トロイを見つめる男たちの視線が熱っぽいのもうなづける。)

「My My My!」のミュージックビデオは、若いゲイや少女たちがーーシヴァン自身を含めてーーティーンエイジャーの頃に欲望を覚えただろう情景を映している。ストロボライトに照らされ、風の音が鳴り、メールモデルたちが汗ばんでいる。トロイのパフォーマンスもそうだ。彼は新たな自信を誇示しながら、男たちを引っ掛けようとしているのだ。

(注:「My My My!」のミュージックビデオがこちらだ。)


※Youtubeよりお借りしています。

(注:また、「My My My!」の歌詞の対訳と背景については、過去記事(【リンク】ジェイコブとの馴れ初めの頃(「My My My」の歌詞に秘められた二つの記憶))で詳しくご紹介しているので、よろしければあわせて見ていただければと思う。)

もちろん、現在のセカンドアルバム「Bloom」の発売キャンペーンの前に、シヴァンが見向きもされない存在だったかといえば、決してそんなことはない。

オーストラリアのPerthに住む若いティーンエイジャーだったころ、シヴァンは2007年のオーディション番組「スターサーチ」のファイナリストまで残った。

シヴァンはまた、音楽のカバーをまるで天使のように歌う動画をユーチューブに投稿し始めていた。そして、17歳になると、シヴァンはブイログ(vlog)を制作してユーチューブに投稿するようになった。

このブイログが多くの人々を夢中にさせることになった。そしてシヴァンはすぐに、何百万人もの視聴者を手中に収め、彼のブイログの視聴回数は243百万回を超えるようになる。

2015年には、シヴァンは人気ユーチューバーとしての王座を退き、デビューアルバムである「Blue Neighbourhood」をリリースする。このデビューアルバムは、ゲイであることや、思春期における成長について、そしてアイディンティティの発見などをテーマに歌い上げた、憂いに沈みがちで感受性の強い15曲の歌を収録している。

「Blue Neighbourhood」がシヴァンの教養小説だったとするならば、ニューアルバムの「Bloom」は、人生をふさわしく生きていくための支度が初めて整ったときに起こる出来事を歌いあげるものだ。

「ファーストアルバムとの大きな違いは、僕の精神状態さ。」とシヴァンは、ロサンゼルスからClash誌に電話ごしに語った。

「ファーストアルバムを制作しているときは、すべてが初めてで慣れなかった。今だってそうだよ。物事を習い覚えるのにルールなんて存在しない。自分が正しいと思うことを貫き、僕がやりたいことをそっと胸に抱きしめたり、信念を通したりするのはすごく怖いことだった。そして、それには時間がかかったんだ。」

二枚目のアルバムの制作に取り掛かったときには、シヴァンの言葉を借りれば、ただ単純に楽しめばいいんだということがわかっていた。

「ただ楽しむこと、それこそが僕たちがしようとしたことだった。」と彼は振り返る。「僕は、僕の一番の親友たちといっしょにアルバムを作った。僕が長い間、いっしょに仕事することを夢見てたようなプロデューサーたちとね。僕は、この機会を決して逃してはいけないことに気づき、そして、自分なりの方法を見つけていった。あとはもう、やってみるだけだった。」

「Bloom」のアルバムキャンペーンは、しかしながら、予定よりも早く開始することを余儀なくされたものだ。シヴァンは2018年1月に、「サテデイナイトライブ」でパフォーマンスを行うよう要請される。

(注:サタデイナイトライブのときと同じものかどうかはわからないが、4月3日に投稿されている「Troye Sivan - My My My! (Live on The Tonight Show with Jimmy Fallon)」の動画をご紹介しよう。トロイがすごくセクシーに歌っているので必見だ。)


※Youtubeよりお借りしています。

この時点で、シヴァンは二曲の準備ができていた。「My My My!」と「The Good Side」である。「The Good Side」は彼の前の恋人との破局を歌う、シネマチックでソフトなSufjan Stevens風のバラードである。

(注:「The Good Side」の歌詞対訳とその背景については、過去記事「トロイ・シヴァンの今の彼氏(ジェイコブ・ビクセンマン)」でご紹介しているので、よろしければご参照いただければと思う。)

その4か月後、シヴァンは次のシングルである、タイトルトラックの「Bloom」をリリースした。「Bloom」は、ゲイ・セックスを歌いながら片目をつむってウィンクしてみせるような歌だ。(とりわけ、「ボトム」としてゲイセックスをする喜びが歌われている。)

しかしなお、今日のポップスのスタンダードからすると、シングルのリリースからアルバムリリースまでにこれほど長い期間を要したことは奇妙に思える。アルバムキャンペーンが8カ月も続くというのはかつてないことだった。

「自分が何をやろうとしているのかはわかっていた。ファーストアルバムの経験から、一度始めてしまったらもう止めようがないことは知っていたんだ。だから僕は、一定の期間をかけて準備をした。」と彼は説明する。

「それだけでなく、『僕たちはちょっとペースを落とさなくちゃ』と思う瞬間もあったんだ。僕にとっては、このアルバムはドリームアルバムなんだ。僕がずっと作りたかったレコードだよ。僕は何事も急ぎたくなかった。僕は十分自分の時間を取りたかったんだ。僕がこの制作にかけた数週間こそは、本当にすべてを完璧なものに仕上げることにすべてを賭けた瞬間だった。何年もの間、そこまで全神経を集中させたことはなかった。僕は僕の残りの人生すべての時間を、このアルバムと共に生きるつもりだ。このアルバムは、僕が本当の意味で誇りにできる作品だよ。だからこそ、それだけの時間をかけて、努力を惜しまず、注意深く仕上げることが必要だった。」

しかし、物事は現在では、フルスイングで進みだしている。シヴァンは最近、「Bloom」ツアーを行うことを宣言し、「Bloom」のミュージックビデオをリリースした。「Bloom」のミュージックビデオは、「My My My!」のミュージックビデオに続き、彼自身の表現を究極まで推し進めたヴァージョンになっている。

「Bloom」のミュージックビデオで、シヴァンはめかしこみ、その胸はまるで神を仰ぐかのように動悸を打っている。両性具有的な衣装を着こんで、シヴァンは踊り、身もだえする。シヴァンの衣装は、青い羽根つき帽子や、あるいはメットガラでさえ見かけないような美味しそうな花柄のジャケットとスカートのツーピースなどだ。衣装だけでなく、シヴァンの顔までも、花柄を思わせる濃厚な化粧で彩られている。

(注:この「Bloom」のトロイ・シヴァンの妖艶な姿が見られるミュージックビデオがこちらだ。)


※Youtubeよりお借りしています。

(注:「Bloom」の歌詞対訳および背景については、過去記事「【リンク】世界初の『受け讃美歌』「Bloom」についてアダム・ランバートが言った事」で詳しくご紹介しているので、よろしければそちらもご覧いただければと思う。なお、私としてはこの「Bloom」のミュージックビデオのシヴァンはあまりにも美しいので、このインタビューでも語られるように、彼が子供の頃からの羞恥心を感じる瞬間があったというのは、共感できると共にかわいらしくも感じられる。)

このビデオの撮影中、シヴァンは自分自身を十分にさらけ出して表現できるかどうか不安になるときもあったという。

「このビデオでは、僕は子供の頃からの小さな夢を露出させることを、自分に許してる。僕の全人生を通じて感じてきた社会的なプレッシャーを投げ捨て、お化粧することを自分に許し、着たいと思った衣装はなんだって着て、ただ単純に楽しむんだ。」と彼は言う。

「そして僕はどこまでもグラムロック風の衣装で身を包み、鏡を見やった。すると、僕は突如として、怯えていた15歳の頃の自分に帰ってしまったんだ。クソ、僕は本当にこんなことしなくちゃいけないのかな。僕はこんなことをしてしまって、いったい大丈夫なんだろうかってね。」

彼はやがて、「自分のやりたいことはなんだってやっていいんだ」という結論に達する。だが、シヴァンは、自らのセクシュアリティについて、そして「クィア」としての自分自身を表現することに対して、子供の頃からの羞恥心を再び感じてしまったことは、冷や水を浴びるような想いだったと語る。

「そういう羞恥心はとっくに乗り越えたと思ってた。」と、断固とした決意を取り戻す前に、彼はため息をついた。「カミングアウトするということは、僕が自分の家族や友達にゲイであることをカミングアウトしたときに終わるようなものではなかった。今でも僕は、その旅路の中にいるんだ。」

「ただ単にセクシュアリティだけの問題じゃない。自分自身が何者であるかを完全に認め、受け入れようとするときに、誰もが経験することなんだ。自分自身のことを深刻に受け止めすぎずに、自分自身にとって正しく思えることをやってみることを自分に許してあげるんだ。それって怖い旅路だよ。前も言ったように、僕が思っていた以上に僕は限界に挑戦していたんだ。」

シヴァンは彼のセクシュアリティについて話をするときには常に率直だ。2013年に彼が投稿した、「Coming Out」と題されるユーチューブの動画で、彼はゲイであることを視聴者に明らかにした。(この動画は今日までに8,000,000回も視聴されている。)

(注:トロイ・シヴァンのカミングアウト動画の和訳版がこちらだ。)


※Youtubeよりお借りしています。

「Blue Neighbourhood」もまた、愛の喪失や発見について探求するだけでなく、彼自身のセクシュアリティとの折り合いの付け方を探っているものだ。このファーストアルバムには、彼と同じオーストラリア人のポップスターであるベティー・フーと優しくデュエットする「Heaven」という歌が収録されている。この「Heaven」において、シヴァンは信念について、セクシュアリティについて、そして、社会の期待するところや偏見を乗り越え、違いを受け入れてもらうためにLGBTQの人々が直面してきた闘いの数々について、探求している。

(※注:「Heaven」のミュージックビデオがこちらだ。なおこのビデオにおいてトロイ・シヴァンの恋人役をつとめているのは、トロイの実生活においても本当の恋人であるジェイコブ・ビクセンマンである。)


※Youtubeよりお借りしています。

シヴァンの最新アルバムでは、「クィア」であるということが、さらにもっと讃えられ、祝われていく。その中でシヴァンは、彼の過去における、トラブルに満ちた瞬間についても掘り下げている。アルバムのオープニング曲である「Seventeen」では、彼がまだ未成年であった頃に、ゲイシーンに入ることを切望するあまり無理な冒険をしてしまったことを正直に打ち明ける。

「『Seventeen』を手掛けることにはすごくためらいもあった。」と彼は言う。「僕はまだ未成年のときに、ゲイコミュニティと、僕のようなゲイの人たちとのつながりを切望して、この歌で歌っているような体験を実際にしてしまった。僕はそういうつながりを得るためにはどうすればよいかわからなかったんだ。だから僕は結局、男と関係をもつべき年齢に達しないときに男と出かけてしまった。」

「いろいろ馴染めないことに見舞われたよ。その当時は、居心地が悪く感じながらも、自分の探し求めていたものを試したり、見つけたりするために自分自身を限界まで追いやろうとしていた。結局のところ、自分のやったことを後悔したりはまったくしていない。でも、決してほかのみんなに同じようなことをするのを奨めたりしたいとは思えない。」

そのときのことを振り返ってみると、危険に見舞われるかもしれない状況、そして道徳観のあいまいな状況の只中に、年端のいかない少年が、自ら入って行ってしまったのだということがわかる。彼は言う。「僕は16歳か17歳で、文字通り子供にしか見えなかった!」

(注:「Seventeen」で歌われるトロイ・シヴァンの初体験の背景については、過去記事「【リンク】トロイ・シヴァンの初めてとは(「Seventeen」で歌われる時代)」で歌詞の対訳とともにまとめてあるので、よろしければ見ていただければと思う。)

(注:また、過去記事「【リンク】トロイ・シヴァン(「Attitude」誌インタビュー)」では、このあたりについてのトロイ・シヴァン自身の言葉を詳細に載せているので、あわせて見ていただければと思う。)

シヴァンはまた、若いゲイの男性が必ず直面することでもあるため、この経験を語るのは必要なことだと感じている。「こういう話題は居心地が悪く感じられるだろうし、容易に誤解されてしまいやすい事柄なんだけど」と彼は付け加える。「でも同時に、リアルで真実の経験でもあるんだ。真実の経験というものは、完璧なものだとは限らないし、話しやすいものでもない。僕はそれが僕の経験してきたことだということや、その経験について是非の判断を入れずありのままに受け止めているんだということについてわかってほしい。」

シヴァンはその音楽において、セクシュアルな意味合いを露骨に隠そうとしない。そのことはすなわち、フレッシュな問題をいろいろ引き起こすことにつながる。とりわけ大きな問題は、メインストリームの観客が歌の背景にあるゲイセックスについて受け入れる準備ができているかということだ。

「完全に受け入れてもらえる状態まで来ているかは僕にもわからない。」とシヴァンはしぶしぶ認める。「でもゴールとして目指しているのは、前のアルバムのときもそうだけど、正直な音楽を作ることなんだ。僕は音楽を通じて、僕の人生に起きた本当の出来事について正直に語っている。僕の音楽を聴いてくれた誰かが、『ああ、僕もわかる。この曲はまるで、僕のために書かれたようなものだ』と思ってくれることを望んでる。僕は、そういった歌が現在も十分にあるとは思わないし、僕自身の思春期にはほとんどそんな歌はなかった。だから僕は、誰かにとってそういう存在になるような歌を今、歌いたいと思っている。」

彼は、前回のアルバムを出して以来、保守勢力による政治的な動乱があったことに応える意味でも、明確にゲイ・ミュージックだとわかる音楽を提供したいと考えている。「僕の気持ちには怒りがあった。そして、僕のいる立場を最大限に利用して、人々を助けるためにアクションを起こそうと思った。」と彼は誓う。「それに、そういったプロセスを押し進めるための一番いい方法は、自分自身であることを楽しみ、より大きな声で、自分自身が何者であるかを祝い、ほめたたえるということでもあるんだ。」

シヴァンと彼のチームは、ニューアルバム「Bloom」に関する情報を極秘に保っている。しかし、キャンペーンのごく初期から、シンガーは、ポップの女王であるアリアナ・グランデをフィーチャーすることを漏らしていた。

アリアナ・グランデをフィーチャーした曲「Dance To This」は、「Clash」誌が聴いた「Bloom」収録の曲の中でも、アルバムにおける最も強力なセレクションになるだろうと思われる。芳醇かつ陽気なbop(ジャズミュージックの一つ)で、めまいがするほどロマンティックな曲だ。この曲はまるで、ほんの一瞬の男女のいちゃつきを歌っているように見える。キッチンごしに交わす憧れの眼差し。人目を忍び、ふたりのジーンズは互いの脚が触れ合うまで近づく。そういった戯れは誇張するかのように表現され、ついには憧れとテンションの高まりに圧倒されていく。

(注:アリアナ・グランデをフィーチャーした「Dance to This」のミュージックビデオと、和訳付き動画はこちらだ。)


※Youtubeよりお借りしています。


※Youtubeよりお借りしています。

シヴァンのメランコリックなヴォーカルは、グランデの自然な息づかいの声音とは対照的だ。「彼女の声は文字通り、世界中で一番ゴージャスな声だ。」とシヴァンは心からの尊敬を込めて言う。「彼女が、僕の歌のひとつに、僕が書いた曲にだよ、その声を贈ってくれるということは、ただただ、世界で一番クレイジーな出来事なんだ。」

しかし、グランデを巻き込んだとしてさえも、シヴァンはかろうじて彼自身のセックスライフにウィンクを贈ることを忘れてはいなかった。「この歌の歌詞で僕が一番好きなのはね、『しらふのときには決してやらないようなことをやってみよう』という歌詞なんだ」と彼は言う。しかし、「しらふのときには決してやらないようなこと」が何かについては漏らそうとはしない。「僕はこの歌を書き、歌ってみて思ったのは、この曲は印象的で、ずうずうしく、おかしくてかわいい曲だと思う。アリアナが、彼女のパートのヴォーカルをレコーディングしてるとき、僕はアリアナに歌詞を変えてもいいよと言ったんだ。そして、彼女がその歌詞を歌うのを聴いたとき、僕は大笑いしたよ。その歌詞は、一番かわいくて、一番セクシーな歌詞だと思う。」

現代における他のアーティストのアルバムには、20曲も収録された大規模なものもある。それに比べると、「Bloom」に収録されたのは10曲で、アルバムとしては短めである。

「Bloom」はポップスターのはっきりした意図を示すアルバムだ。ニュージーランドのシンガーソングライター、エラ・マリヤ・ラニ・イェリッチ=オコナー(ロード)が、2017年のアルバム「メロドラマ」において、怒りと快楽主義を蒸留し昇華させたのと同じことがいえる。シヴァンが望んでいるのは、ファンのための世界を構築し、「水で薄められたりしていない、まっすぐな視点で表現したい」ということなのだ。

なぜなら、究極的に言って、そのために彼は音楽を作っているのだからだ。「僕はこのアルバムを、初めて恋をしたり、ドライブ旅行に出かけたりしているときのような、幸せなひとときに聴いてほしい。そして、後になってまたこのアルバムを聴いたときに、最初にこのアルバムを聴いたときの特別な時間を取り戻してほしいんだ。」と彼は熱意を込めて言う。

彼自身にとっては、そのあたりはどうなのだろうか?

「僕は、このアルバムを後になって聴き返したときに、この機会を逃さず、僕の力においてできることはすべて出し切ったと思えるようにしたい。」と彼は締めくくった。「僕はアルバムを振り返って、『僕がやったことはほんとにクールだった』と言えるようにしたいんだ。」

ここまで、「CLASH」誌による、セカンドアルバム「Bloom」発売キャンペーン期間中のトロイ・シヴァンインタビューを和訳でご紹介してきた。

もう一度、原文へのリンクをご紹介しておく。

【リンク】トロイ・シヴァン(「CLASH」誌インタビュー)

このインタビューで語られていることで私が個人的にもっとも驚いたのは、アリアナ・グランデをフィーチャーした「Dance to This」について、最もセクシーな歌詞はアリアナが自ら書き換えてしまったものだということだった。

「Dance to This」では、クィアムーブメントの申し子でもあるホモセクシュアルのトロイ・シヴァンと、ポップ界随一の歌姫アリアナ・グランデが、束の間のアバンチュールであるかのように見せかけてダンスを楽しんでいる。

そして、その瞬間をよりセクシーに楽しみたかったのは、女の子でありディーバであるアリアナの方だったのかということが、私にとって新発見だった。

変な話、私がアリアナだったとしても同じようにしたいだろうから、うなづけることだ。

そもそもどのライブを見ても、トロイ・シヴァンのファンは女の子が多い。

両性具有的でボーイズラブの「受け」的な容姿の、ホモセクシュアルのトロイ・シヴァンは、熱狂的な女の子の支持層を常に抱えているのだ。

「Dance to This」は、トロイ・シヴァンのファンである私にとって、トロイ・シヴァンと初めて出会うきっかけになった歌だ。

この歌のミュージックビデオを見た時点では彼がホモセクシュアルであることはわからなかったが、ボーイズラブ的に彼をキャラクターモチーフにしてみたいような、繊細な眼差しや印象的な踊り方をしていると思ったことは間違いない。

そして次に見たのが「Bloom」の妖艶な姿で、トロイ・シヴァンにはまってしまう決定打になった。

「Bloom」での妖艶な女装について、子供の頃からの夢でもあったが、同時に強い羞恥心も感じていたというのは、このインタビューでもトロイが語っているところであるし、他のインタビューでも同じように語っている。(過去記事「【リンク】トロイ・シヴァンがスターになるまで(後編...内なる女性性への怖れ)」参照)

トロイファンの私などからすると、こういう彼の羞恥心というのは、共感できると共に、かわいらしいという思いでつい捕らえてしまう。

実際、「Bloom」のミュージックビデオの彼を見ると、男女を問わず、こんなに美しいスターがいるだろうかといつも思うからだ。

そして、そんな稀有な存在のスターとして、私のドリームでもあるゲイの美青年として、彼が存在していてくれることにいつも感謝している。


※画像はお借りしています。

■トロイファンのみなさんで、トロイ・シヴァン来日の際、ミュージックステーションに出演してほしい
と思う方はぜひ、トロイファンのみみさんといっしょにリクエストの書き込みをどうぞ!

 みみさんより:
 「前にミュージックステーションに、出演を要望しますって書いてましたが
  やりましたよv(^-^)v 簡単でした。
  ニックネームと性別と年代だけで、書き込みできますので、ぜひ。」
 「>> 「ある少年の告白(Boy Erased)」
  >>  TOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショーで4月に日本公開される。
  これ、凄い嬉しいですよね。 しかも4月。
  4月に来日するし、映画のプロモーションも兼ねてるなら、
  ミュージックステーション出演も
  夢じゃないかもですね。 引き続きリクエストしておきますφ(.. ) 」

【リンク】「ミュージックステーション」ご意見リクエスト

■今最も輝くポップ・アイコン、トロイ・シヴァンの来日公演!
(Troye Sivan : live performance in Japan)


<公演情報>
2019年4月24日(水) 豊洲Pit
April 24, 2019, Toyosu PIT (Tokyo)
OPEN18:30 / START: 19:30
オールスタンディング(All Standing) \7,500 (税込・別途1Drink代)
Troye Sivan THE BLOOM TOUR in Japan

【リンク】チケット情報(Ticket information : Troye Sivan THE BLOOM TOUR in Japan)

■トロイ・シヴァン 最新アルバム「ブルーム」
(Troye Sivan : latest album 'Bloom')
Capitol/ユニバーサル(2018)


(収録曲:Song Contents)
1.SEVENTEEN / セヴンティーン
2.MY MY MY! / マイ・マイ・マイ!
3.THE GOOD SIDE / ザ・グッド・サイド
4.BLOOM / ブルーム
5.POSTCARD (FEAT. GORDI) / ポストカード feat. ゴーディ
6.DANCE TO THIS (FEAT. ARIANA GRANDE) / ダンス・トゥ・ディス feat. アリアナ・グランデ
7.PLUM / プラム
8.WHAT A HEAVENLY WAY TO DIE / ホワット・ア・ヘヴンリー・ウェイ・トゥ・ダイ
9.LUCKY STRIKE / ラッキー・ストライク
10.ANIMAL / アニマル
11.THIS THIS / ディス・ディス(日本盤ボーナス・トラック)
12.RUNNING SHOES / ランニング・シューズ(日本盤ボーナス・トラック)

※「ブルーム(Bloom)」は世界各誌で2018年のベストアルバムに選出された大絶賛セカンドアルバム!
「Clash」誌:The 40 Best Albums of 2018・・・「29位」
「The Guardian」誌: The 50 Best Albums of 2018・・・「37位」
「The Independent」誌:The 40 Best Albums of 2018・・・「12位」
「NME」誌:Albums of the Year 2018 ・・・「29位」
「Paper」誌:Top 20 Albums of 2018・・・「14位」
「Rolling Stone」誌:The 20 Best Pop Albums of 2018・・・「7位」
「Slant」誌:The 25 Best Albums of 2018・・・「4位」
「Time」誌:The 10 Best Albums of 2018・・・「7位」

【リンク】TOWER RECORDS ONLINE | iTunes:Bloom
※ボーナストラック(This Thisなど)欲しい方は日本盤がお薦め!

■トロイ・シヴァン ファーストアルバム「ブルー・ネイバーフッド」
(Troye Sivan : first album 'Blue Neighbourhood')
Capitol Records(4 December 2015)


(収録曲:Song Contents)
1.Wild
2.Fools
3.Ease(featuring Broods)
4.Talk Me Down
5.Cool
6.Heaven (featuring Betty Who)
7.Youth
8.Lost Boy
9.For Him (featuring Allday)
10.Suburbia

※「ブルー・ネイバーフッド(Blue Neighbourhood)」は66の国と地域のiTunesで1位、全米ゴールド・セールス(50万枚以上)を記録した大絶賛デビューアルバム!

【リンク】TOWER RECORDS ONLINE:Blue Neighbourhood
※Deluxe Editionの方が少し高いですがボーナストラック(Swimming Poolなど)入ってます

■トロイ・シヴァンのライブ映像からいくつかご紹介を!

〇最新アルバム「Bloom」から代表曲のひとつ「My My My!」

※Youtubeよりお借りしています。


※Youtubeよりお借りしています。

〇トロイ・シヴァンのサンディエゴのフルライブ!

※Youtubeよりお借りしています。

■私の一番好きなミュージックビデオのご紹介!

〇「Bloom」(最新アルバムのタイトルトラックです)

※Youtubeよりお借りしています。

■少々マイナーなのも含め私が大好きな曲を数曲ご紹介!

〇最新アルバム「Bloom」の日本版ボーナストラック「This This」

※Youtubeよりお借りしています。

〇映画「Love, サイモン 17歳の告白」のサントラから、「Strawberries & Cigarettes」

※Youtubeよりお借りしています。
※オリジナルサウンドトラック収録曲(【リンク】Tower Record Online:Love, Simon Original Soundtrack)

〇最新アルバム「Bloom」より前恋人コナー・フランタとの別れを歌う「Plum」(ライブ映像からどうぞ!)

※Youtubeよりお借りしています。

〇ファーストアルバム「ブルー・ネイバーフッド」から名曲「lost boy」

※Youtubeよりお借りしています。

〇ファーストアルバム「ブルー・ネイバーフッド」から前恋人コナー・フランタとのよかったとき「for him.」(ライブ映像からどうぞ!)

※Youtubeよりお借りしています。

〇2014年7月25日にリリースされたアーティストのデビューシングル「Happy Little Pill」

※Youtubeよりお借りしています。
※アーティストのメジャーレーベル最初のEPとしてリリースされた「Tryxye」(輸入版CDあり)に収録されています(【リンク】Tower Record Online:Tryxye

■ディーヴァとのデュエット曲からご紹介!

〇最新アルバム「Bloom」から歌姫アリアナ・グランデとのデュエット「Dance to This」

※Youtubeよりお借りしています。

〇チャーリーXCXとのデュエット曲「1999」

※Youtubeよりお借りしています。
※ワーナーミュージックより配信中(【リンク】WARNER MUSIC:1999

■人気ユーチューバー出身のアーティストのブイログ(vlog)より大好きなショットをご紹介!


※Youtubeよりお借りしています。


※Youtubeよりお借りしています。


※Youtubeよりお借りしています。


※Youtubeよりお借りしています。

■最近一番大好きな動画をご紹介!


※Youtubeよりお借りしています。
※アーティストが「Revelation」について話をした後、2分12秒あたりから歌い始めます。途中泣きそうな顔で歌うアーティストに惚れちゃいます~

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