日本戻って間も無く「ワシントンDCでお世話になった会社から、仕事の誘いが」
「サラリーマン職人」家族は生活の安定を考えて賛成。
俺のような風来坊生活に、不安を感じていたのだろう。
「迷った」「束縛と引換えの安定」「自分の今までに否定していないのか」
家族への安定は俺の我慢で相殺が出来る「自分を取り巻く人達への配慮」
当分の間は俺自身の心との葛藤となるが、家族を守る為「自分を殺してやってみよう」
但し「子供が社会に出た時に自分に戻る」そう自分に言い聞かせその会社に入る事にした。
全く人生間感の違う人達との仕事の関係は「我慢の連続」
「職人は口は悪いが腹はいい」この会社の人間達は口では上手い事を言うが、何を考えているのか解らない。
「怖い人間達だ」俺のような人間とは吸う空気が違う。
「信用出来ない」「我慢、我慢、早く子供が大きくならないかな、自分に戻りたい」
「あの世界を旅した事を無駄にしたくない」「俺はあきらめない」
「人生って、自分が楽しくなければ人生じゃない」そして俺はその日が来るまで自分を捨てた。
俺は元の姿に戻る時が来た。
「なんの未練もない」生活の為だけの時間潰しだった。
本当にろくでもない人間達がいた「人の足を引っ張る事が趣味みたいな奴ら」
少しでも仕事が上手く行きそうになると、便乗したふりをして潰しにかかる。
「つまらない顔をした人間達ども、さよならだ」
「自由な時間を取り戻す」何年かはサラリーマン時代の垢落としをする。
そして「自分がやりたかった事もう一度考える」「それが、海外なのか日本なのか」
「バカブンドな時間の始まりだ」チャオ 俺、アディオ 我慢した時間。