「あの日 あの時 世界の街角で」バカブンド

「あの日 あの時 世界の街角で」バカブンド

ブラジル移民から世界放浪 若い頃にフラッシュバック
消せないアルバムの話。

ニシシッピー川が近い宿舎。

 

小さい街で、万博会場には車まで30分位で着く「アメリカの寂れた街って感じ」

 

街はずれにカントリーの店あり、プールバーになっていた。

 

何人かの万博スタッフと、下手なビリヤードと酒でうさ晴らしの場所。

 

ある夜、いつも様に遊んでいると「私達にもゲームさせて」女の子のスタッフが来た。

 

四人ずれで遊びに来た様だ「よく ここがわかったね」「山内君に聞いているから」

 

俺と同じ宿舎に居る若い奴「あいつはお喋りだな」「若い子が遅くまでは危険だよ」

 

「ここはアメリカだからね」「私たち子供じゃないからね」怒られた。

 

数日後、その夜は俺が一人で店にいた「今晩は」「あれ どうしたの一人で」

 

「同じ部屋の子とちょっとね」「女は難しいね まあ ガス抜きして帰ろ 送るよ」

 

そんなきっかけで話し友達に「俺より10歳は若い友達か」

 

ある時の会話の中で「私しの事どう思う」「若くて可愛いい お喋りかな」「子供扱いして」

 

知らない内に近くなっていた「五ヶ月は楽しい話しが出来るね」「日本の彼氏は」

 

「いないんだ」「だから 今は貴方が彼氏だよ」「あははは 大人をからかうなよ」

 

彼女は急に怒って店を出て行った。追っかけた「どうして そんなに怒ってるの」

 

「あんたは鈍い 女の気持ちがわかってない」「えっ」彼女がキスをしてきた。

 

「待って」「黙って 私しの気持ちだよ」「もう 遊んであげないぞ」

 

朝が明ける頃、汚いコーヒーショップでじっと彼女を見つめていた。

 

「もう 寝る時間ないけど帰ろ」「好きだよ」

 

ニシシッピーの川風に青草の臭い「なんか つい言葉がこぼれた」こんな時間は嫌いじゃない。

 

いつもの朝、俺はブラジル人のカマラーダと一緒に畑に向かった。

 

初夏を迎えるこの季節、朝もやで赤いバラは神秘に見える。

 

香りは「何て言うのか、芳潤で清々しい」

 

その時、カマラーダの一人の若い奴が何か叫んでいる。

 

彼の方に行くと「クイダード、クイダード」

俺は彼に「ケ コイザ」

彼は指を指して、又 「クイダード」と叫んだ。

 

俺は指の先を見た「何かいるのかな」「変な音がする」

シャリシャリシャリ 俺にそう聞こえる。

「クイダード アキ」又 彼が叫んだ。

 

俺の足元の所に、小さな黒い蛇がとぐろ巻いていた。

俺はその蛇が余り大きくないので、捕まえ様と手を伸ばした。

「ノー ノー クイダード!!」彼が大声で叫んだ。

 

その時、その蛇が飛んで俺の方に来た「あー」

「一瞬の事」何とか避ける事が出来た「プッシャビーダ」

この蛇は鈴蛇と言い毒蛇だ「助かった」

 

でも、怖い事より「あの朝もやの赤いバラの方が思い出」

 

「不思議だな、色と香りが今でも消えない」

 

 

夜の仕事なので、朝はだいたい10時頃起きる。

 

さっとシャワーを浴びて海に向かう「知らずに体が動いてる」

「おい待てよ 俺も行く」これがセルジョ。

 

リオのコパカバーナ、海のそば近くにある日本レストラン。

「日本の赤坂の料亭がやっている」

 

調理場は俺とセルジョ、調理長の三人だけ「いつも暇で楽」

 

仕事が終わればいつも店で酒を飲む「不健全な生活」

「だから、朝は太陽を浴びる事にした」

知らない内に,セルジョもついて来る様になった。

 

いつもセルジョは、女子に声かけては無視される「かっこつけてやがる」

「この台詞も毎度の事」飽きずに何人にも声をかける。

「この風景も嫌いじゃない」

 

でも、たまに引っかかる女子もいる「夜は遊ぶぞ、一緒行こう」

しかたなく連れて行かれる「リオは楽しいだろ」

セルジョのいつもの台詞。

 

こんな時もあった「俺の世界の足跡がここにもある」

「若いっていいな」今はしみじみと言える。