いつもの朝、俺はブラジル人のカマラーダと一緒に畑に向かった。
初夏を迎えるこの季節、朝もやで赤いバラは神秘に見える。
香りは「何て言うのか、芳潤で清々しい」
その時、カマラーダの一人の若い奴が何か叫んでいる。
彼の方に行くと「クイダード、クイダード」
俺は彼に「ケ コイザ」
彼は指を指して、又 「クイダード」と叫んだ。
俺は指の先を見た「何かいるのかな」「変な音がする」
シャリシャリシャリ 俺にそう聞こえる。
「クイダード アキ」又 彼が叫んだ。
俺の足元の所に、小さな黒い蛇がとぐろ巻いていた。
俺はその蛇が余り大きくないので、捕まえ様と手を伸ばした。
「ノー ノー クイダード!!」彼が大声で叫んだ。
その時、その蛇が飛んで俺の方に来た「あー」
「一瞬の事」何とか避ける事が出来た「プッシャビーダ」
この蛇は鈴蛇と言い毒蛇だ「助かった」
でも、怖い事より「あの朝もやの赤いバラの方が思い出」
「不思議だな、色と香りが今でも消えない」