“ クイダード ” サンパウロのバラ畑にガラガラ蛇が飛んでくる ブラジル移民の日々色々 | 「あの日 あの時 世界の街角で」バカブンド

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ブラジル移民から世界放浪 若い頃にフラッシュバック
消せないアルバムの話。

いつもの朝、俺はブラジル人のカマラーダと一緒に畑に向かった。

 

初夏を迎えるこの季節、朝もやで赤いバラは神秘に見える。

 

香りは「何て言うのか、芳潤で清々しい」

 

その時、カマラーダの一人の若い奴が何か叫んでいる。

 

彼の方に行くと「クイダード、クイダード」

俺は彼に「ケ コイザ」

彼は指を指して、又 「クイダード」と叫んだ。

 

俺は指の先を見た「何かいるのかな」「変な音がする」

シャリシャリシャリ 俺にそう聞こえる。

「クイダード アキ」又 彼が叫んだ。

 

俺の足元の所に、小さな黒い蛇がとぐろ巻いていた。

俺はその蛇が余り大きくないので、捕まえ様と手を伸ばした。

「ノー ノー クイダード!!」彼が大声で叫んだ。

 

その時、その蛇が飛んで俺の方に来た「あー」

「一瞬の事」何とか避ける事が出来た「プッシャビーダ」

この蛇は鈴蛇と言い毒蛇だ「助かった」

 

でも、怖い事より「あの朝もやの赤いバラの方が思い出」

 

「不思議だな、色と香りが今でも消えない」