「あの日 あの時 世界の街角で」バカブンド -3ページ目

「あの日 あの時 世界の街角で」バカブンド

ブラジル移民から世界放浪 若い頃にフラッシュバック
消せないアルバムの話。

ヨーロッパを転々して、バイトを見つけたジュネーブ。

 

店の感じはカフェ、オーナーは洋食の人見たいな感じ。

奥さんは店でキャシャーをしている「冷たい感じ」

それに若い人がいた「仕事が出来ず いつも怒られていた」

俺は「はい はい」と言って働いた。

 

ジュネーブの街は小さくて「見る所が少ない感じ」

 

綺麗な部屋に泊めてもらい、朝は9時頃までに入ればいいので「楽な環境だ」

 

レマン湖を見ながら歩いて店に向かう「ある朝の事です」

 

ジュネーブの街を抜け、レマン湖の方に向かう時「白いロールスロイスのオープンカー」

信号のある交差点でそれを見た「金持ちの男と毛皮に膝が破れたジーンズの女」

女はシートに座らず、後部の車の上に腰を下ろして「何か叫けんいる見たいな」

背も高そうで金髪「多分モデルだろう」

「かっこいいな ロールスロイスに金髪の女 破れたジーンズ ミンクの毛皮」

「どんな生活をしているのかな 少し覗いて見たいな」

 

今見た光景を考えながら、レマン湖の脇を歩いて店に向かった。

 

白鳥のつがいが「ガーガー言ってる」

そんな朝のジュネーブを迎えた事がある「この時の朝も世界では普通かも知れない」

 

旅の途中の俺には「普通には見えない 羨ましくもない」

 

夜の仕事なので、朝はだいたい10時頃起きる。

 

さっとシャワーを浴びて海に向かう「知らずに体が動いてる」

「おい待てよ 俺も行く」これがセルジョ。

 

リオのコパカバーナ、海のそば近くにある日本レストラン。

「日本の赤坂の料亭がやっている」

 

調理場は俺とセルジョ、調理長の三人だけ「いつも暇で楽」

 

仕事が終わればいつも店で酒を飲む「不健全な生活」

「だから、朝は太陽を浴びる事にした」

知らない内に,セルジョもついて来る様になった。

 

いつもセルジョは、女子に声かけては無視される「かっこつけてやがる」

「この台詞も毎度の事」飽きずに何人にも声をかける。

「この風景も嫌いじゃない」

 

でも、たまに引っかかる女子もいる「夜は遊ぶぞ、一緒行こう」

しかたなく連れて行かれる「リオは楽しいだろ」

セルジョのいつもの台詞。

 

こんな時もあった「俺の世界の足跡がここにもある」

「若いっていいな」今はしみじみと言える。

ニシシッピー川が近い宿舎。

 

小さい街で、万博会場には車まで30分位で着く「アメリカの寂れた街って感じ」

 

街はずれにカントリーの店あり、プールバーになっていた。

 

何人かの万博スタッフと、下手なビリヤードと酒でうさ晴らしの場所。

 

ある夜、いつも様に遊んでいると「私達にもゲームさせて」女の子のスタッフが来た。

 

四人ずれで遊びに来た様だ「よく ここがわかったね」「山内君に聞いているから」

 

俺と同じ宿舎に居る若い奴「あいつはお喋りだな」「若い子が遅くまでは危険だよ」

 

「ここはアメリカだからね」「私たち子供じゃないからね」怒られた。

 

数日後、その夜は俺が一人で店にいた「今晩は」「あれ どうしたの一人で」

 

「同じ部屋の子とちょっとね」「女は難しいね まあ ガス抜きして帰ろ 送るよ」

 

そんなきっかけで話し友達に「俺より10歳は若い友達か」

 

ある時の会話の中で「私しの事どう思う」「若くて可愛いい お喋りかな」「子供扱いして」

 

知らない内に近くなっていた「五ヶ月は楽しい話しが出来るね」「日本の彼氏は」

 

「いないんだ」「だから 今は貴方が彼氏だよ」「あははは 大人をからかうなよ」

 

彼女は急に怒って店を出て行った。追っかけた「どうして そんなに怒ってるの」

 

「あんたは鈍い 女の気持ちがわかってない」「えっ」彼女がキスをしてきた。

 

「待って」「黙って 私しの気持ちだよ」「もう 遊んであげないぞ」

 

朝が明ける頃、汚いコーヒーショップでじっと彼女を見つめていた。

 

「もう 寝る時間ないけど帰ろ」「好きだよ」

 

ニシシッピーの川風に青草の臭い「なんか つい言葉がこぼれた」こんな時間は嫌いじゃない。