【小説】年上の彼女④
「ぅん…。」
一人で頭ん中グルグルしてた俺の胸元で、しのぶさんが動く。
フワッとフローラルの香りにドキッとする。
「しのぶさん、大丈夫?」
「あ~、大丈夫。」
「良かった!」
これで一安心だな。
ホッとした瞬間、フリーズしたしのぶさんが
「え~っ!ごめんっ。」
といいつつ慌てて起き上がる。
と思うとすぐ
「痛てて…。」
とこめかみを押さえる。
やっぱりまだ完全じゃないな。
「あ~無理しちゃダメだよ。」
「うん。ごめん。」
「謝んなくていいって。」
「大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ、ゆっくり動けば。ありがとうね、中澤くん。」
…中澤くんか。
とりあえず御礼を言って、店を出た。
「あ~、もうあのお店行けないよ。」
うろたえるしのぶさんは、可愛い。
ヤバイ、襲わない自信がなくなりそうだ。
いや。軽い関係にしたくないんだから。
下心なしで(いや、下心は出したいけどぐっと我慢して…の方が正しいか?)
「始発まで休んで行って。」
と言うと
「でも、悪いし…どうしよう。」
と悩むしのぶさん。
やっぱり悩むよな。二つ返事でも、それはそれで悲しいしな。
でも心配だし。
「大丈夫、遠慮しないで。」
「う~。…じゃ、ちょっとだけ休ませてくれる?」
と、遠慮がちに言ったしのぶさんに
「もちろん。」
と笑いかける。
頼りがいのある男になるんだ…。
***********
「ごめんね~。すぐ帰るから。」
「さっきからそればっか。気にしないでいいですよ。」
「ありがと。」
「そうそう。素直が1番!」
笑いかけると、すっと目を反らされた。…照れてる?と思うのは自惚れだろうか?
「休んでていいから。」と残して、シャワーを浴びる。
使ってと言ったベットは断固拒否された。
故に、しのぶさんはソファにいる。
彼女がここにいるってだけで、嬉しい。
どうしよう、舞い上がんないようにしなくちゃ。
やっぱりまだまだだな…俺。
まだ知られちゃいけない。
「出たよ~。」
勤めて自然に明るくバスルームを出ると、しのぶさんは寝ていた。
「気持ち良さそうに寝るなぁ。」
側に座って頬に触れる。
「好きだ。」
俺はいつまでも彼女を眺めていた。
一人で頭ん中グルグルしてた俺の胸元で、しのぶさんが動く。
フワッとフローラルの香りにドキッとする。
「しのぶさん、大丈夫?」
「あ~、大丈夫。」
「良かった!」
これで一安心だな。
ホッとした瞬間、フリーズしたしのぶさんが
「え~っ!ごめんっ。」
といいつつ慌てて起き上がる。
と思うとすぐ
「痛てて…。」
とこめかみを押さえる。
やっぱりまだ完全じゃないな。
「あ~無理しちゃダメだよ。」
「うん。ごめん。」
「謝んなくていいって。」
「大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ、ゆっくり動けば。ありがとうね、中澤くん。」
…中澤くんか。
とりあえず御礼を言って、店を出た。
「あ~、もうあのお店行けないよ。」
うろたえるしのぶさんは、可愛い。
ヤバイ、襲わない自信がなくなりそうだ。
いや。軽い関係にしたくないんだから。
下心なしで(いや、下心は出したいけどぐっと我慢して…の方が正しいか?)
「始発まで休んで行って。」
と言うと
「でも、悪いし…どうしよう。」
と悩むしのぶさん。
やっぱり悩むよな。二つ返事でも、それはそれで悲しいしな。
でも心配だし。
「大丈夫、遠慮しないで。」
「う~。…じゃ、ちょっとだけ休ませてくれる?」
と、遠慮がちに言ったしのぶさんに
「もちろん。」
と笑いかける。
頼りがいのある男になるんだ…。
***********
「ごめんね~。すぐ帰るから。」
「さっきからそればっか。気にしないでいいですよ。」
「ありがと。」
「そうそう。素直が1番!」
笑いかけると、すっと目を反らされた。…照れてる?と思うのは自惚れだろうか?
「休んでていいから。」と残して、シャワーを浴びる。
使ってと言ったベットは断固拒否された。
故に、しのぶさんはソファにいる。
彼女がここにいるってだけで、嬉しい。
どうしよう、舞い上がんないようにしなくちゃ。
やっぱりまだまだだな…俺。
まだ知られちゃいけない。
「出たよ~。」
勤めて自然に明るくバスルームを出ると、しのぶさんは寝ていた。
「気持ち良さそうに寝るなぁ。」
側に座って頬に触れる。
「好きだ。」
俺はいつまでも彼女を眺めていた。
【小説】年上の彼女③
***********
路地にあるスタンディングバーで、俺はウイスキー、しのぶさんはジンジャエール。
俺、警戒されてんのかな?なら嬉しいけど。
まさかな。
酒、意外と弱いんだ。
「雰囲気が好き。」
って言ってたもんな。
「気持ちいいね~風。」
「ごめんね、鈴木のやつ。」
「いいよ、いいよ、嬉しそうなの伝わってきたし。楽しかったよ。」
「そう言って貰えるとホッとするけど。」
「本当に楽しかったよ。」
そう言ってフッと笑うしのぶさん。
…やっぱりいいな。
「あ~、しのぶさんといるとなんか落ち着く。」
やべっ!
つい本音が出ちった。
「そぉ?頼りがいある感じ?」
「そうそう!」
あ~良かった、気付かれなかった。
「それって誉めてなくない?」
「ハハハッ。」
あ、嫌われたか?
……………
「やっぱり…ちょっと飲みたいな。ちょっと頂戴。」
「えっ?」
ウイスキーをジンジャエールに入れてるしのぶさんは、ニカニカして実験してる子供みたいだ。
「美味しい!」
「どれどれ?ちょっと頂戴。」
「いいよ~。」
ラッキー。間接キス!なんて。
やっぱり中2か?と心の中でツッコむ。
「うん、上手い。」
グラスを返すと顔を赤らめたしのぶさんが、一気にグラスを空けた。
その途端…フラッとして。
「えっ?しのぶさん、どうしたの?」
って言いながら、倒れるしのぶさんを腕の中で支えた。
***********
バーの控室まで、抱き抱えて連れて行き、冷やしおしぼりをしのぶさん頭にのせた。
救急車を呼ぶか迷ったけど、呼吸も落ち着いてるし、しばらく休ませて貰う事にした。
長いすを縦に使い、しのぶさんを後ろから支える形で座る。
全てを預けるしのぶさんの、柔らかい肩や背中をずっと抱きしめていたいと思う。
不謹慎な俺。
ゆっくり呼吸する口元も、まるで誘惑してるみたいだし。
…ヤバイな。
誰がおばちゃんだよ…。
今日、鈴木に肩触らせてるしのぶさん見て、なんも言えない自分に、マジでムカついた。
もう誰にも触らせたくないって思った。
こんな風に気持ち掻き回される相手は、本当に久々だ。
でも、もし告白したら、しのぶさんはどう思うんだろう…?
幸せで苦しい時間が過ぎていった…。
***********
路地にあるスタンディングバーで、俺はウイスキー、しのぶさんはジンジャエール。
俺、警戒されてんのかな?なら嬉しいけど。
まさかな。
酒、意外と弱いんだ。
「雰囲気が好き。」
って言ってたもんな。
「気持ちいいね~風。」
「ごめんね、鈴木のやつ。」
「いいよ、いいよ、嬉しそうなの伝わってきたし。楽しかったよ。」
「そう言って貰えるとホッとするけど。」
「本当に楽しかったよ。」
そう言ってフッと笑うしのぶさん。
…やっぱりいいな。
「あ~、しのぶさんといるとなんか落ち着く。」
やべっ!
つい本音が出ちった。
「そぉ?頼りがいある感じ?」
「そうそう!」
あ~良かった、気付かれなかった。
「それって誉めてなくない?」
「ハハハッ。」
あ、嫌われたか?
……………
「やっぱり…ちょっと飲みたいな。ちょっと頂戴。」
「えっ?」
ウイスキーをジンジャエールに入れてるしのぶさんは、ニカニカして実験してる子供みたいだ。
「美味しい!」
「どれどれ?ちょっと頂戴。」
「いいよ~。」
ラッキー。間接キス!なんて。
やっぱり中2か?と心の中でツッコむ。
「うん、上手い。」
グラスを返すと顔を赤らめたしのぶさんが、一気にグラスを空けた。
その途端…フラッとして。
「えっ?しのぶさん、どうしたの?」
って言いながら、倒れるしのぶさんを腕の中で支えた。
***********
バーの控室まで、抱き抱えて連れて行き、冷やしおしぼりをしのぶさん頭にのせた。
救急車を呼ぶか迷ったけど、呼吸も落ち着いてるし、しばらく休ませて貰う事にした。
長いすを縦に使い、しのぶさんを後ろから支える形で座る。
全てを預けるしのぶさんの、柔らかい肩や背中をずっと抱きしめていたいと思う。
不謹慎な俺。
ゆっくり呼吸する口元も、まるで誘惑してるみたいだし。
…ヤバイな。
誰がおばちゃんだよ…。
今日、鈴木に肩触らせてるしのぶさん見て、なんも言えない自分に、マジでムカついた。
もう誰にも触らせたくないって思った。
こんな風に気持ち掻き回される相手は、本当に久々だ。
でも、もし告白したら、しのぶさんはどう思うんだろう…?
幸せで苦しい時間が過ぎていった…。
***********
【小説】年上の彼女②
**********
ある日の金曜日。
「中澤さん!今日は相田さん都合悪いって」
「じゃ鈴木と俺で行くか!」
「はいっ!飲みますよ~俺。中澤さん聞いて下さいね!」
「わかった、わかった。」
この一週間、プロジェクトで追われた鈴木は、充実した顔してる。
移動の電車の中でも、「本当、部長って意見がコロコロ変わるんすよっ。」
「まぁ、周りの状況も見なくちゃなんないしな。」
「なんで部長の味方なんすか~!」
…なんて不満げな顔も緩んでた。
馴染みの飲み屋にはしのぶさんだけ。
「お疲れ様~。」
取り敢えずビールで乾杯。
ガンガン飲む鈴木は、2時間でベロベロ。
「飲んでますか~しのぶさん!」
しのぶさんの肩に気易く触るな、鈴木!
でも口には出せない…。
「鈴木、飲み過ぎだぞ!」
「フフッ大丈夫だよ。」
人がいいな、しのぶさん。
…俺が大丈夫じゃねーっつーの。
鈴木が潰れるまでの1時間、俺はしのぶさんに触る鈴木にイライラしながらやり過ごした。
***********
「業平橋まで。」
ばたん。
鈴木をタクシーに押し込んで、一息つく。
「もう一軒だけ行きませんか?」
ダメ元で聞いてみる。
せっかく初めて二人きりになれたのに、このまま帰るなんて淋し過ぎるし。
「うん、喉渇いた。」
よっしゃ!
この時までは、もう少し一緒に居たかっただけだったんだ。
この時までは…。
***********
ある日の金曜日。
「中澤さん!今日は相田さん都合悪いって」
「じゃ鈴木と俺で行くか!」
「はいっ!飲みますよ~俺。中澤さん聞いて下さいね!」
「わかった、わかった。」
この一週間、プロジェクトで追われた鈴木は、充実した顔してる。
移動の電車の中でも、「本当、部長って意見がコロコロ変わるんすよっ。」
「まぁ、周りの状況も見なくちゃなんないしな。」
「なんで部長の味方なんすか~!」
…なんて不満げな顔も緩んでた。
馴染みの飲み屋にはしのぶさんだけ。
「お疲れ様~。」
取り敢えずビールで乾杯。
ガンガン飲む鈴木は、2時間でベロベロ。
「飲んでますか~しのぶさん!」
しのぶさんの肩に気易く触るな、鈴木!
でも口には出せない…。
「鈴木、飲み過ぎだぞ!」
「フフッ大丈夫だよ。」
人がいいな、しのぶさん。
…俺が大丈夫じゃねーっつーの。
鈴木が潰れるまでの1時間、俺はしのぶさんに触る鈴木にイライラしながらやり過ごした。
***********
「業平橋まで。」
ばたん。
鈴木をタクシーに押し込んで、一息つく。
「もう一軒だけ行きませんか?」
ダメ元で聞いてみる。
せっかく初めて二人きりになれたのに、このまま帰るなんて淋し過ぎるし。
「うん、喉渇いた。」
よっしゃ!
この時までは、もう少し一緒に居たかっただけだったんだ。
この時までは…。
***********