現在、私事で更新スローペースです。ごめんなさい。
Seesaw‐always
年下の彼、中澤くんに何故か好かれて、泣いたり笑ったりしながら…季節は秋、冬、春と過ぎ…私はまた一つ歳を重ねた。
暖かい春の陽射しが木々からこぼれ、軽やかな鳥のさえずりが聞こえる日曜日。
私は、朝からシャンパンベージュのドレスに身を包み、“花嫁さん”と呼ばれている。
「綺麗だよ。」
隣で微笑むのは…ついさっき“彼”から“夫”になった、中澤くん。
「いいよ、もう。」
何度も繰り返される台詞に照れ臭くて、白い三つ揃いを着た彼の、肘を叩く真似をする。
「本当にそう思うんだよ。」
「うん…ありがとう。」
春の陽射しに包まれてるからか、キュンと胸が熱くなった。
さて…どうなるのか?
中澤くん…じゃなかった、奏太さんがいつ愛想尽かすか解らないけど…。
出来れば…
「健やかなる時も病める時もあなたは彼を、彼女を、愛し続ける事を誓いますか?」
「誓います。」
誓いを守れますように。
終わり。
暖かい春の陽射しが木々からこぼれ、軽やかな鳥のさえずりが聞こえる日曜日。
私は、朝からシャンパンベージュのドレスに身を包み、“花嫁さん”と呼ばれている。
「綺麗だよ。」
隣で微笑むのは…ついさっき“彼”から“夫”になった、中澤くん。
「いいよ、もう。」
何度も繰り返される台詞に照れ臭くて、白い三つ揃いを着た彼の、肘を叩く真似をする。
「本当にそう思うんだよ。」
「うん…ありがとう。」
春の陽射しに包まれてるからか、キュンと胸が熱くなった。
さて…どうなるのか?
中澤くん…じゃなかった、奏太さんがいつ愛想尽かすか解らないけど…。
出来れば…
「健やかなる時も病める時もあなたは彼を、彼女を、愛し続ける事を誓いますか?」
「誓います。」
誓いを守れますように。
終わり。
【小説】Seesaw‐overflow3
***********
コートを脱いで、ソファに座る中澤くんに、散々泣いて照れ臭い私は、
「プリン食べたい。」
と笑った。
「うん。」
中澤くんも笑う。
「コーヒー?紅茶にする?」
ソファの前に立って注文を聞こうとする私の。
「えっ?」
手首を中澤くんが掴んだ。
「その前にちょっとだけ。」
と言うと、すっと引き寄せられて
「おいで。」
の言葉と一緒に、諭された子供みたいに、中澤くんの足の間にすとんと座る。
「熱は?」
「…下がったよ。」
「よかった。」
背中から中澤くんに包まれ、耳元で大好きな声を聞いていたら、さっきまで悩んでいたのも泣いていたのも忘れてしまった。
「ねぇ。」
「こっち向いて。」
「やだ。」
「なんで?」
「だってヒドイ顔だもん。」
「知ってる。」
「え?信じらんないっ!」
怒って思わず振り向く。
ジッと見つめる瞳がすごく優しいから、なんだかまた泣けてくる。
「もう、泣かないで。」
掠れがちな声で呟くと、中澤くんのキスがゆっくり降りてきた。
「風邪移っちゃうよ。」
顔が熱くなるのが分かるくらい照れて、つい口ばしる。
「いいよ。移して。もう、我慢出来ないし、したくない。」
「あたしも。」
そのままソファに倒れ込んだ。
***********
コートを脱いで、ソファに座る中澤くんに、散々泣いて照れ臭い私は、
「プリン食べたい。」
と笑った。
「うん。」
中澤くんも笑う。
「コーヒー?紅茶にする?」
ソファの前に立って注文を聞こうとする私の。
「えっ?」
手首を中澤くんが掴んだ。
「その前にちょっとだけ。」
と言うと、すっと引き寄せられて
「おいで。」
の言葉と一緒に、諭された子供みたいに、中澤くんの足の間にすとんと座る。
「熱は?」
「…下がったよ。」
「よかった。」
背中から中澤くんに包まれ、耳元で大好きな声を聞いていたら、さっきまで悩んでいたのも泣いていたのも忘れてしまった。
「ねぇ。」
「こっち向いて。」
「やだ。」
「なんで?」
「だってヒドイ顔だもん。」
「知ってる。」
「え?信じらんないっ!」
怒って思わず振り向く。
ジッと見つめる瞳がすごく優しいから、なんだかまた泣けてくる。
「もう、泣かないで。」
掠れがちな声で呟くと、中澤くんのキスがゆっくり降りてきた。
「風邪移っちゃうよ。」
顔が熱くなるのが分かるくらい照れて、つい口ばしる。
「いいよ。移して。もう、我慢出来ないし、したくない。」
「あたしも。」
そのままソファに倒れ込んだ。
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【小説】Seesaw‐Overflow2
***********
相田に相談してみて、やっぱり押すしかないかって決心したとこに、サチコさんからメールが来た。
「お疲れ様。しのぶ、熱出して今日会社休んでます。忙しくても、しのぶの事離したくなかったら、行ってあげて。」
“マジで?!”
時間は8時。
俺は自宅を越えて、しのぶさんの家を目指した。
***********
***********
「あぁ、もう8時。」
ベッドの中、壁掛け時計を見ながら、溜息をつく。
夕方になり熱も下がって、身体も楽になった。
サチコには
「なんて勿体ないこと言ってんの!世の中、可愛いのが好きなのもいれば、おばちゃんが好きなのもいるから成り立つの!変な気を使わない!」
って怒られた。
本当にいいのかなぁ。
あんな可愛い子より私で。
てか、おばちゃんてフォローになってなくない?
「ハハハッ。」
思わず声に出して笑う。
なんか…お腹空いた。
こんなに悩んでても、お腹は空くんだな。
そんな時。
‐ピンポン。
誰?こんな時間に。
宅急便かな?
「…どちら様ですか?」
「中澤です。」
「えっ?」
えぇ?!
「サチコさんから熱出したって聞いて、取りあえず来たんだ。プリンとおかゆ買ってきたんだけど、開けてくれるかな?」
どうしよう?今、中澤くんにどういうスタンスで会えばいいかわかんない。
「ありがとう。でも…私今パジャマだし、風邪移しちゃうかもしれないし、それに…」
次の言葉を考えあぐねている私を遮るように、中澤くんの声が返ってくる。
「いいから!そんなの承知で来てるんだから!しのぶさんの顔がみたいんだよっ。」
そんなこと言われたら…ダメだ…。
‐カチャ。
…パタン。
「ごめんね、大きい声出して。」
恥ずかしそうに、照れ臭そうに、微笑む中澤くんが目の前にいる。
…やっぱり好き。
そう思ったら、胸がきゅっと苦しくなって、私は息が出来なくなった。そして気付くと、空気を求めるみたいに彼の首にしがみついていた。
もうすでに泣き顔の私は
「ごめんね、心配かけて。ごめんなさい。」
と繰り返す事しか出来なくて。
そんな私を抱きしめながら、中澤くんは頭をそっと撫でてくれた。
泣きじゃくって、子供みたいに呼吸が整わない私のおでこに、中澤くんがキスを一つ落とす。
そして
「玄関じゃ寒いから、取りあえず中入ろう。」
と、優しく背中を押してくれるのだった。
***********
相田に相談してみて、やっぱり押すしかないかって決心したとこに、サチコさんからメールが来た。
「お疲れ様。しのぶ、熱出して今日会社休んでます。忙しくても、しのぶの事離したくなかったら、行ってあげて。」
“マジで?!”
時間は8時。
俺は自宅を越えて、しのぶさんの家を目指した。
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「あぁ、もう8時。」
ベッドの中、壁掛け時計を見ながら、溜息をつく。
夕方になり熱も下がって、身体も楽になった。
サチコには
「なんて勿体ないこと言ってんの!世の中、可愛いのが好きなのもいれば、おばちゃんが好きなのもいるから成り立つの!変な気を使わない!」
って怒られた。
本当にいいのかなぁ。
あんな可愛い子より私で。
てか、おばちゃんてフォローになってなくない?
「ハハハッ。」
思わず声に出して笑う。
なんか…お腹空いた。
こんなに悩んでても、お腹は空くんだな。
そんな時。
‐ピンポン。
誰?こんな時間に。
宅急便かな?
「…どちら様ですか?」
「中澤です。」
「えっ?」
えぇ?!
「サチコさんから熱出したって聞いて、取りあえず来たんだ。プリンとおかゆ買ってきたんだけど、開けてくれるかな?」
どうしよう?今、中澤くんにどういうスタンスで会えばいいかわかんない。
「ありがとう。でも…私今パジャマだし、風邪移しちゃうかもしれないし、それに…」
次の言葉を考えあぐねている私を遮るように、中澤くんの声が返ってくる。
「いいから!そんなの承知で来てるんだから!しのぶさんの顔がみたいんだよっ。」
そんなこと言われたら…ダメだ…。
‐カチャ。
…パタン。
「ごめんね、大きい声出して。」
恥ずかしそうに、照れ臭そうに、微笑む中澤くんが目の前にいる。
…やっぱり好き。
そう思ったら、胸がきゅっと苦しくなって、私は息が出来なくなった。そして気付くと、空気を求めるみたいに彼の首にしがみついていた。
もうすでに泣き顔の私は
「ごめんね、心配かけて。ごめんなさい。」
と繰り返す事しか出来なくて。
そんな私を抱きしめながら、中澤くんは頭をそっと撫でてくれた。
泣きじゃくって、子供みたいに呼吸が整わない私のおでこに、中澤くんがキスを一つ落とす。
そして
「玄関じゃ寒いから、取りあえず中入ろう。」
と、優しく背中を押してくれるのだった。
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