あとがき。
「年上~」「年下~」がやっと完成しました!
ある朝、起き抜けにぱっと浮かんだ妄想が、こんなお話になるとは…。
自分でも驚いています。
しのぶさん目線は私が日常感じていることなので、女子目線はポンポン書けたのに、中澤くんの気持ちは解らなくて、苦心しました。
解ってたら、今、独り身じゃないだろうしf^_^;
携帯小説も何も、物語を完成したのも、人に見せるのも初めてなので、読みにくい箇所も多々あったと思いますが、読んで頂いた方には御礼申し上げます。
感想下さった方には更に更に御礼申し上げます。本当に励みになりました。
また新たな妄想が浮かんだ時には、お付き合い下さいね。
2009.08.03
シノ葡
ある朝、起き抜けにぱっと浮かんだ妄想が、こんなお話になるとは…。
自分でも驚いています。
しのぶさん目線は私が日常感じていることなので、女子目線はポンポン書けたのに、中澤くんの気持ちは解らなくて、苦心しました。
解ってたら、今、独り身じゃないだろうしf^_^;
携帯小説も何も、物語を完成したのも、人に見せるのも初めてなので、読みにくい箇所も多々あったと思いますが、読んで頂いた方には御礼申し上げます。
感想下さった方には更に更に御礼申し上げます。本当に励みになりました。
また新たな妄想が浮かんだ時には、お付き合い下さいね。
2009.08.03
シノ葡
【小説】年上の彼女final
***********
みんながいる居酒屋には戻らなかった。
多分、今の俺はヒドい。
相田の言うところの“負のオーラ満載”だ。
途方にくれてひたすら夜の街を歩いてると、腹が減って来た。
こんなときでも腹って減るんだな。
通り掛かったカフェに入り、ホットドックを頬張りながら、ブレンドを流し込む。
そこへ。
ブー、ブー、ブー。
携帯が震える。
しのぶさんの名前。
慌てて開く。
『あなたの家の前で待ってます。』
なんで?
ふられたんじゃないのか、俺。
折り返し、電話をかける。
『この電話は電波の入らない場所にあるか…』
無機質なアナウンス。
ダメだ。
とりあえず家に帰ろう。
急いで家路に着いた。
いつもの駅、いつもの改札、いつものコンビニがなんか全然違うものに感じる。
マンションのエスカレーターを昇るのもいつもと違う。
すげぇドキドキする。
扉が開いて、廊下に飛び出す。
マンションの廊下10メートル先にいる彼女が、こっちを見た。
ドキドキ…。
なんて言えばいい?
「なんで?」
彼女が口を開いた。
え?帰ってきちゃダメだった?
「なにが?」
素直に聞く。
しのぶさんの気持ちが見えない。
「なんで、あの時『ごめん』なんて謝ったの?」
「あれは…。」
やっぱりあの時の事、まだ怒ってるのかな。
胸がチクンと痛む。
「俺、我慢きかね~なって。30過ぎてさ、しのぶさんとの事は、ゆっくり育てて行きたかったのに。だから寝顔で我慢したのに。あんな風になったら、全然しのぶさんの気持ち聞けなくて。だから、ごめんって。」
格好悪いけど、俺の素直な気持ちだ。
「本当?」
「本当だよ。だけど、しのぶさん何も言わないで帰っちゃったから、怒らせたって。嫌われたって。そう思ったら連絡するの怖くて。」
少しの沈黙の後…
「入ってもいい?」
としのぶさん。
その顔は笑顔だ。
許してくれるの?
「もちろん。」
すぐに鍵を開けた。
俺の気持ち、しのぶさんに届いたみたい。
「しのぶさん…。」
すぐ触れたい。
彼女に手をのばす。
しかし…。
その手は彼女に制される。
「待って。やっぱり解んない。総務の新人ちゃんの方が明らかにいいじゃない?なんであたし?」
新人の何を持って“いい”のか、さっぱり解らない。
若いから?
媚びた作り笑顔の若い子より、しのぶさんの柔らかい笑顔のほうが全然イイし。
「解んないよ、一目惚れだもん。」
と言って彼女を抱きしめた。
あ~落ち着く。
やっと掴まえた。
「解らないって。そんなのこっちの方が解んないし。一目惚れとか有り得ないし。」
まだばたばたするのか?このヒト、中2かも。
「うん。確かに一目惚れじゃないけど。」
「なにそれ?からかってるの?!」
からかい甲斐があるからね。でもからかっていいのは俺だけだけど。
だって…
「いいじゃん、好きなんだから。」
そう言って軽く口づける。
「大好き…。」
さっきまで、中2だったしのぶさんの掠れた声がセクシーで、俺は翻弄されっぱなしだ。
やっぱり、惚れただけの事はあるな。
俺の年上の彼女。
みんながいる居酒屋には戻らなかった。
多分、今の俺はヒドい。
相田の言うところの“負のオーラ満載”だ。
途方にくれてひたすら夜の街を歩いてると、腹が減って来た。
こんなときでも腹って減るんだな。
通り掛かったカフェに入り、ホットドックを頬張りながら、ブレンドを流し込む。
そこへ。
ブー、ブー、ブー。
携帯が震える。
しのぶさんの名前。
慌てて開く。
『あなたの家の前で待ってます。』
なんで?
ふられたんじゃないのか、俺。
折り返し、電話をかける。
『この電話は電波の入らない場所にあるか…』
無機質なアナウンス。
ダメだ。
とりあえず家に帰ろう。
急いで家路に着いた。
いつもの駅、いつもの改札、いつものコンビニがなんか全然違うものに感じる。
マンションのエスカレーターを昇るのもいつもと違う。
すげぇドキドキする。
扉が開いて、廊下に飛び出す。
マンションの廊下10メートル先にいる彼女が、こっちを見た。
ドキドキ…。
なんて言えばいい?
「なんで?」
彼女が口を開いた。
え?帰ってきちゃダメだった?
「なにが?」
素直に聞く。
しのぶさんの気持ちが見えない。
「なんで、あの時『ごめん』なんて謝ったの?」
「あれは…。」
やっぱりあの時の事、まだ怒ってるのかな。
胸がチクンと痛む。
「俺、我慢きかね~なって。30過ぎてさ、しのぶさんとの事は、ゆっくり育てて行きたかったのに。だから寝顔で我慢したのに。あんな風になったら、全然しのぶさんの気持ち聞けなくて。だから、ごめんって。」
格好悪いけど、俺の素直な気持ちだ。
「本当?」
「本当だよ。だけど、しのぶさん何も言わないで帰っちゃったから、怒らせたって。嫌われたって。そう思ったら連絡するの怖くて。」
少しの沈黙の後…
「入ってもいい?」
としのぶさん。
その顔は笑顔だ。
許してくれるの?
「もちろん。」
すぐに鍵を開けた。
俺の気持ち、しのぶさんに届いたみたい。
「しのぶさん…。」
すぐ触れたい。
彼女に手をのばす。
しかし…。
その手は彼女に制される。
「待って。やっぱり解んない。総務の新人ちゃんの方が明らかにいいじゃない?なんであたし?」
新人の何を持って“いい”のか、さっぱり解らない。
若いから?
媚びた作り笑顔の若い子より、しのぶさんの柔らかい笑顔のほうが全然イイし。
「解んないよ、一目惚れだもん。」
と言って彼女を抱きしめた。
あ~落ち着く。
やっと掴まえた。
「解らないって。そんなのこっちの方が解んないし。一目惚れとか有り得ないし。」
まだばたばたするのか?このヒト、中2かも。
「うん。確かに一目惚れじゃないけど。」
「なにそれ?からかってるの?!」
からかい甲斐があるからね。でもからかっていいのは俺だけだけど。
だって…
「いいじゃん、好きなんだから。」
そう言って軽く口づける。
「大好き…。」
さっきまで、中2だったしのぶさんの掠れた声がセクシーで、俺は翻弄されっぱなしだ。
やっぱり、惚れただけの事はあるな。
俺の年上の彼女。
【小説】年上の彼女⑧
***********
「送ってこうか?」
サチコさんが心配そうに彼女を覗いてる。
「大丈夫、今なら一人で帰れるし。」
「大丈夫ですよ、サチコさん。僕が送って行きます。」
ダメで元々だ。
やっぱりちゃんと話したいしな…。
エレベーターの中には他の人もいたし、無言。
話したい。
しのぶさんの声が聞きたい。
それなのに、扉が開くやいなや走るしのぶさん。
「待って!」
俺が声掛けたら更に加速する。
なんだよ。
でもヒールには敵うっしょ。
「待てって!」
掴まえた。
お互い息切らせつつ、街中に立ち止まる。
振り返ったしのぶさんは硬い笑顔。
「あ、そうだ総務の新人ちゃんと付き合う事になったんだって?おめでとう!」
なんだ、それ。
「…誰から聞いたの?」
「相田くんがさっき教えてくれたの。良かったじゃない。じゃあね!」
バカ相田め。
くるりと背を向けて、歩き出そうとする彼女を、抱きすくめる俺。
行かないで。
ヒューヒューと囃し立てる酔っ払い。
「本当にいいの?俺が違う子と付き合ってもいいの?」
嫌だって言って。
俺にもう一度告白する勇気をくれよ。
でも、願いは…叶わない。
「私の許可なんて要らないでしょ?離して!」
それでも諦め切れない俺は、更に縋り付く。
「しのぶさん、この間のなんだと思ってる?遊び?」
格好わりぃ。
「なんだ、そんなの気にしてるの?あれは事故だよ、事故!気の緩み?大丈夫、彼女には言わないから。」
撃沈だ…。
「なんだよ、それ。彼女なんていないよ。てか…もういいよ。良く解った。しのぶさんの眼中に俺がないの。…バイバイ。」
がっくりと肩を落として、回してた腕を解いた。
立ち去るしのぶさんを直視出来なくて、来た道をひたすら歩いた…。
「送ってこうか?」
サチコさんが心配そうに彼女を覗いてる。
「大丈夫、今なら一人で帰れるし。」
「大丈夫ですよ、サチコさん。僕が送って行きます。」
ダメで元々だ。
やっぱりちゃんと話したいしな…。
エレベーターの中には他の人もいたし、無言。
話したい。
しのぶさんの声が聞きたい。
それなのに、扉が開くやいなや走るしのぶさん。
「待って!」
俺が声掛けたら更に加速する。
なんだよ。
でもヒールには敵うっしょ。
「待てって!」
掴まえた。
お互い息切らせつつ、街中に立ち止まる。
振り返ったしのぶさんは硬い笑顔。
「あ、そうだ総務の新人ちゃんと付き合う事になったんだって?おめでとう!」
なんだ、それ。
「…誰から聞いたの?」
「相田くんがさっき教えてくれたの。良かったじゃない。じゃあね!」
バカ相田め。
くるりと背を向けて、歩き出そうとする彼女を、抱きすくめる俺。
行かないで。
ヒューヒューと囃し立てる酔っ払い。
「本当にいいの?俺が違う子と付き合ってもいいの?」
嫌だって言って。
俺にもう一度告白する勇気をくれよ。
でも、願いは…叶わない。
「私の許可なんて要らないでしょ?離して!」
それでも諦め切れない俺は、更に縋り付く。
「しのぶさん、この間のなんだと思ってる?遊び?」
格好わりぃ。
「なんだ、そんなの気にしてるの?あれは事故だよ、事故!気の緩み?大丈夫、彼女には言わないから。」
撃沈だ…。
「なんだよ、それ。彼女なんていないよ。てか…もういいよ。良く解った。しのぶさんの眼中に俺がないの。…バイバイ。」
がっくりと肩を落として、回してた腕を解いた。
立ち去るしのぶさんを直視出来なくて、来た道をひたすら歩いた…。