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風の谷のナウシカ


次にでる映像も台詞もほぼ完璧に覚えてるくらい観てるのに、そのたびに泣き出したくなる。宮崎作品は好きなのがありすぎてどれが一番とかいいたくないけど、一番思い出ぶかいのは確かにこれかも。というより、自分で色んな記憶をナウシカになすりつけてしまっているのかも。原作に比べるとやっぱり物足りないような気もするけど、やっぱり大好きな映画。でも王蟲が実際にいたら、とりあえず気絶できると思う。

ムーラン・ルージュ ---Moulin Rouge!


久々に。やっぱり二コールがきれーーーーー。舞台シーンの色使いのゴージャスさがミュージカル映画くさすぎて大好き。きらきら。100年前のお話なのに、出てくる歌が現代のPOPナンバーだったりする、そのセンスもすごいし、主役のふたりの歌もなかなか。あたしは何故か"ロクサーヌ"が頭から離れないけど。"椿姫"的なストーリーの単純さも、歌とダンスでひきたつひきたつ。カメラワークも演出も素晴らしいし、キャストもよいーー。ユアンと二コールのカップルなんてうつくしすぎる。ジドラーもはまりすぎ。正しいミュージカル映画のすすめですほんとに。でもやっぱ映画館でみたときのほうがよいかもー。

ヴァン・ヘルシング ---VAN HELSING


はじめから終わりまでバトルバトルバトル。アクションの連続です。休む間もなくです。疾風怒涛の如くです。こんなのつっこみながらじゃなきゃ観れません。ストーリーは陳腐、というかあってないようなもの。ヴァンパイアとかフランケンシュタインの哀愁とか、描いてほしかったなぁ。いや、でもこの何も考えずに観れる感じがいいのかも。何も残らないのが逆にいいのかも。揚げ足はいくらでもとれるけど、どかーんて感じが好きな人はそれなりに楽しめる映画じゃないかしら。エンターテインメント!!!!ってかんじで。それにしても全編クライマックスのようなので、本当のクライマックスをあっけなく感じてしまうつくりはいかがなものかと。

僕のスウィング ---SWING




ローティーンのさわやか青春ものだと思って観たら、ちがった。マックスとスウィングの初恋を入り口にして、描かれてるのは音楽をとおしてみるジプシーの生き方。悲しい歴史を持つ民族のいまを、ささやかに垣間見れるかんじ。魂とか愛とかいう言葉が嘘臭く聞こえないのが重みなんだろうなあ。映像も綺麗でよい。マックスとスウィングが森を転げまわるシーンはあたしを懐古趣味にはしらせる。子供時代ってなんかきらきらしてるー。全体的に淡々としてるから、90分と短い割に長く感じちゃうかもしれないけど、映画中に染みとおるようなジプシー音楽が素敵でしょうがない。民俗音楽ってどうしてこんなに響くんだろ。BGMがわりに映画ごと流しておきたいかも。

es[エス] ---DAS EXPERIMENT


こーーわーーかったようーー。数十年前スタンフォード大心理学部で実際に行われた"監獄実験"を映画化したもの。"看守"と"囚人"の役を割り振られた被験者たちが変貌していくさまは、驚愕と恐怖しか感じ得ない。人間の精神て、こんなにこんなに不安定なものなの?たった数日で軌道を外れてしまうものなの?観終わったあとにこれほど気が重くなる映画ってひさしぶり。これ、どこまでが実話でどこからがフィクションなんだろう。むしろまるごとフィクションであってほしい。とりあえず確実なのは、主人公の恋人の描写は絶対に要らない。

A.I. Artificial Intelligence


重すぎるレポートを抱えて、TSUTAYAの誘惑を振り切って帰宅したらテレビでAIがやってた。あたしの我慢をかえして。A.I.ひさびさ。ハーレイ君かわいい。全体としてはこれ、意図が二分してて感動させたいのかなにか訴えたいのか、どっちもちょっとずつ足りないかも。でも母と子っていうテーマには弱いのだ。デイビッドには何度も泣かされそうになる。っていうかあなたそんなに不器用じゃなくてもいいのに!ハーレイ君はまばたき全然しないのー。目乾いちゃいそう。ほかのロボットたちはわりと怖かった。ジュードロウは無機質なかんじがすてき。ちょっとロボットに見えてしまった。"I was"がせつなかった。感動は流れというよりは個々のシーンで生まれる感じ。感想としてはまあまあ、だったんですがラストシーンの"2000年後"にはびっくり。そりゃないわ。

キューティブロンド2 ハッピーMAX

---Legally Blonde 2: Red, White & Blonde

高を括って観た前作に感動しちゃったから、今回はちょっと期待を込めて。ピンクのスーツに身を包んだエルが、今度は愛犬ブルーザーのために政治の世界に挑戦する。ストーリーはめちゃくちゃだけど、つっこんでもしょうがない、なにをおいてもエルがかわいいい。素直で前向きで一生懸命で、意地悪されても人を責めない、へこたれない、周りをどんどんハッピーにしていく力のある女の子。続編は前作に比べて落ちる、という例に漏れずパワーダウンはしてるけど、やっぱりちょっと、ポジティブさを分けてもらえるような気がしちゃう。ような。
24のクロエが似たような役どころで出ててちょっと面白かった。

シカゴ ---CHICAGO


殺人は役者を舞台に上げるためのファーストステップ、それはフリンやヴェルマやロキシーにとっては武器でしかない。シカゴにとってはエンターテイメントでしかない。罪ですらない。名声をもとめる弁護士と、自信過剰な二流ダンサー、記事が売れさえすればいいマスコミに、ステージを夢見る主人公。お酒とジャズとあらゆる罪と余興に浮かれたシカゴで生きる、びっくりするくらい利己的な人たちを派手に華麗に描いたミュージカル。風刺風刺っていうけれど、何にも考えずにステージの迫力にうっとりできる映画です。ブロードウェイ出身のキャサリンの迫力は言うまでもないけど、素人らしいレニーもリチャード・ギアもがんばってるし、個人的にはかわいそすぎるジョン・C・ライリーが大好き。もうエイモスにしか見えない。歌も上手!歌とダンスのオンパレードだからミュージカルが苦手な人には辛い評価をいただいてるみたいだけど、個人的には映画にも舞台にもない感じが味わえる大好きな作品。ロードショー中にも3回くらい観た。キャサリンの「All That Jazz」の時点であ、負けたとおもってしまったのよね。やっぱDVD買おうかな。

ネバーランド ---Finding Neveland

監*マーク・フォースター
出*ジョニー・デップ
  フレディ・ハイモア
  ケイト・ウィンスレット
  ジュリー・クリスティ
  ダスティン・ホフマン  

2004年米・英 * 東芝 
公式HP

1903年のロンドン。劇作家のジェームズ・バリが、心をとざした少年に永遠の子供『ピーター・パン』の物語を通じて信じることの素晴らしさを教えていく。

ピーターパンもジョニーデップも大好きだから、半年くらい楽しみで楽しみで楽しみでしかたなくてうずうずしてた作品。禁断症状寸前でした。やっと観れた。しかも、すーっごくよかった!立派な大人でありながら、夢みること、信じることの力を遊び心いっぱいに教え続けるバリと、父の死で傷つき、かなしみを乗り越えることができないピーター。子供心をもつおとなと、はやく大人になりたがるこどもが作り上げたネバーランド。はじまってすぐから泣きそうになったのは、あたしだけじゃないはず。ネバーランドに行く、という夢は捨てないことにした。『信じれば必ず行ける』んだもん。大人であるがゆえのしがらみはあるんだけど、『ピーター・パン』を書き上げたバリはやっぱり永遠の少年なの。こんなひとに出会ったら、きっと一瞬で恋をしてしまう。熊とのダンスや海賊船、ネバーランドの庭などなど幻想的な映像もすばらし。はやくも天才子役と評判のフレディ君の涙にもやられました。ダスティン・ホフマンは地味すぎてびっくりしたけど渋くてよいです。きれいな映像のなかに、じょうずで魅力のある俳優さんがずらりと揃って文句なし。公開はじまったらもう1回観たい。むしろもう3回くらい観たい映画。公式HPもパワーアップしてるー。バリのこと、ピーターパンのこと、色々わかります。

(1月6日、関内)

デンジャラス・ウーマン 




これは映画なのか。本編96分、途中でまるっきり別の話になった。映画だとしたら完璧な駄作。ドラマをDVD化しただけかな。にしてもジャケット裏のIntroductionの二話のこじつけが最低でびっくり。なんか、書きたいことないや。