カリブ諸国探訪第1弾「セントビンセントおよびグレナディーン諸島」、第2弾「セントキッツ・ネイビス」、第3弾「セントルシア」、第4弾「ガイアナ」、第5弾「アンティグア・バーブーダ」、第6弾「グレナダ」に続く第7弾!
ちなみに、第1弾〜第6弾の記事はこちら。
「セントビンセントおよびグレナディーン諸島ってどんな国? 1基本情報編」「 2 観光編」「3 食事編」
「セントキッツ・ネービスってどんな国?1 基本情報とSKNにたどり着くまで」「2 首都バセテールを歩いて観光編」
「2 北西部の観光編」「3 南西部の観光編」「4 食べ物編」
「ガイアナってどんな国? 1 基本情報編」「2 首都ジョージタウン観光編」「3 食事編」
「アンティグア・バーブーダってどんな国? 1 基本情報編」「2 島内観光編 ー 其の1」「3 島内観光編 ー 其の2」「4 首都観光編」「5 食事編」
「グレナダってどんな国? 1 基本情報編」「グレナダってどんな国? 2 首都観光編」「グレナダってどんな国? 3 島内観光編」「グレナダってどんな国? 4 食事編」
今回ご紹介するのはドミニカ国。
(前回に続き、短い国名でタイピングが楽なのが嬉しい。)
ところで、カリブ海地域には、「ドミニカ共和国」と「ドミニカ国」の2つの「ドミニカ」があるって知ってた?
多分、日本人が「ドミニカ」と聞いて思い浮かべるのは、「ドミニカ共和国」の方ではないかしら?
(地図の左上のほうにある大きい島の右半分の方がドミニカ共和国。)
でも、私が訪れたのは小さい方のドミニカ国。
(上の地図の右側真ん中あたりの赤字の国。)
ウィンワード諸島最北部に位置し、北と南をグアドループとマルティニークという二つのフランス領の島に挟まれているが、英語名のCommonwelth of Dominicaの名が示す通り、英連邦に加盟する独立国家だ。
(ただし、国家元首はイギリス女王ではなく大統領。)
先住民はアラワク族だが、14世紀ごろに南アメリカから来たカリブ族(カリナゴ族)に追い出され、その後、他のカリブ諸国同様コロンブスによって「発見」されたものの、カリブ族の激しい抵抗に遭いスペイン人は植民地化を諦めた。
それから、これも他のカリブ諸国同様フランスとイギリスが領有権を争った末に、1805年に正式にイギリスの植民地になったのだそうだ。
外務省のデータによると、奄美大島とほぼ同じ750㎢の国土に約7万人が住んでいるらしい。
この国の歴史を反映して、ドミニカ国は、現在でもカリブ族の人々が生存している数少ないカリブ諸国の一つであり、日常生活の中で英語以外にフランス語由来のパトワと呼ばれるクレオール語が使われている。
地理的には、ドミニカは火山島で、小アンティル諸島の中で最も山が多く、「自然の島(Nature Island)」として知られるほど緑豊かな国である。
2015年に熱帯低気圧エリカの被害からの復興に取り組んでいた矢先、2017年にはカテゴリ−5のハリケーン マリアがドミニカ国を直撃し、国全体がほぼ壊滅したと聞いていたが、
2年後の現在、屋根のない建物が未だに散見される中、植物はほぼ見事に再生を果たして「自然の島」の名に恥じない姿に戻っていたのに驚いた。
山は海岸線に迫り、絶壁も多くみられ、
その分、他のカリブ諸国と比べビーチは少ないが(例えば、アンティグア・バーブーダには、なんとビーチが365箇所もあるそうだ!)、1年間毎日違う川で遊べるほど多くの川や滝があるのだそうだ。
(写真は「avirtualdominica.com」より拝借。)
伝統産業のバナナを中心とした農業のほか、最近では豊かな自然を利用したエコツーリズムに重点を置いている。
また、脱化石燃料の観点から、火山を利用して再生可能エネルギーである地熱発電への取り組みも始まっているらしい。
日本との関係は、貿易面では、他のカリブ海諸国同様完全な輸入超過状態。(主な輸入品は自動車や原動機)
開発援助の分野でも、他のカリブ海諸国同様、日本は主な援助国の一つとして、漁業を中心に資金協力や技術協力をしているそうだ。
(以上、情報元は「ドミニカ国基礎データ | 外務省」「ドミニカ国 - Wikipedia」。)
さあ、ドミニカのお勉強はこれくらいにして、次はお待ちかねの観光編だ。
(「ドミニカ国ってどんな国? 2 観光編」に続く。)
ぎんなん食べられる?
食べられる。
特に、シンプルに、殻のまま煎って塩を振った銀杏や、茶碗蒸しに入っているのが好き。
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