アメリカのある発表によると
医師の3人に1人が燃え尽き症候群の基準を満たしているそうです。
参考論文はこちら→Correlates and Outcomes of Physician Burnout Within a Large Academic Medical Center
3人に1人も！ってなんか多い気がします。
【燃え尽き症候群とは･･･】
完璧主義者、がんばり屋さんなどがかかりやすい現代の病の一つ。仕事を熱心に取り組んでた人が、思った成果を上げられないことなどで、無気力状態でやる気を失い、うつ病に進展する危険性も。
燃え尽き症候群で思い出す話があります。私が大阪大学病院で働いていたときの事。10年位前の話。
ある時、とても優秀な女性研修医がローテーションとして内科研修を回ってきました。その女医さんはとーーーても優秀でした。頭がめちゃめちゃ良い、賢すぎる！後に聞くと大阪大学医学部を上位の成績で卒業したそれはそれは優れた頭脳の持ち主だったのです、納得でした。
けれど、彼女は研修医になって大きな無力感に襲われてしまったんです。
研修医なんて出来なくて当たり前の世界なんですよ、ほんと出来なくて当たり前！私も散々でした（今だからネタに出来ますが、ほんと酷かった！）。
注射や採血で失敗する事もある。そうそう、患者さんのベッドを血だらけにしたこともあったなぁ、とか。
指導医にはいつも怒られっぱなしだったなぁ、とか。
患者さんにも「え？あんたが担当？こんな姉ちゃん？」なんて言われたこともあったなぁ。
で、その優秀な女性研修医は日に日にやつれていって、無断でお休みする日も多くなっていって。ある日「あやこ先生、相談が」と焦点の合っていない虚ろな目でそう言われた時に、彼女とゆっくり話をしました。
医師として自信がない、と。
今まで何もかもうまく行っていた人生なのに、初めて挫折を味わった、と。
救えない命があることを知り無力感に襲われている、と。
もう自分は医師としても人間としても生きている意味がない、と。
病院の屋上から飛び降りようかな、と思うこともある、と。
死んで何もかも消えてなくなったらどんなにか楽だろうと思う、と。
私は彼女に「しばらく実家に帰ってゆっくりしたら？」と提案し、彼女はしばらく長期休暇に入りました。その後、彼女は「私は臨床医には向いていない事が分かった。人と話すのがとてもストレスでした。研究医になります。」といって、研究者の道を選んでいきました。
ある日、大学構内で彼女にばったりと会った事があって「今、研究でとても楽しい。あの時死ななくて良かったです。あやこ先生に話を聞いて貰えて良かったです。ありがとうございました！」とニッコリと話してくれたときは、本当に安心しました。
医者になったから全ての病気を治せる訳でもないし、全ての命を救える訳でもないんです。患者さんや上級医から怒鳴られる事もあるし、失敗や失態だって結構ありますって！
そして「今までずっと勉強ばかりしていて人と会話するのが苦手です。苦痛でたまりません。」という研修医は何も臨床医にならなくても良い！研究への道を歩んだって良いと思います。
生きていればどうにだってなるんです！肩の力をゆるーく抜いて。出来る事もあれば出来ない事もある！と思えればもっと人生が楽に生きれるな、と思います。燃え尽きるんじゃなくて、風前の灯火でも良いから、ゆるく細く燃え続けましょうよ。
あの時の研修医だった彼女は今どうしているかな･･･？研究の道で大好きな顕微鏡をずっとのぞいているかな。
あやこ先生＠あやこまごころ診療所院長@ayacoharada
【つわりの思い出①】私は基本元気、というか「超」元気人間なんですが「あ、私もうこのまま死ぬかも」と思った時期がありました。それは”つわり”の時。1日に20ｰ30回吐いて（カレンダーに正の字を書いていた）体重も30kg代に突入したような。
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【つわりの思い出②】そんな地獄のような日々でした。24時間の点滴の中、真っ白い天井を見ながら「このまま死ぬのであれば、つわりを解明してからでないと死んでも死にきれない」と朦朧とした意識の中でつわりの科学的解明を1人脳内で行っておりました。
2018年03月05日 22:28
【つわりの思い出③】私の中では”つわりは科学的に証明出来る！”「気の持ちよう」や「甘えだ」だとか言う人に声を大にして言いたい。気の持ちようで数十回も吐いたりしません！血まで吐きません！ つわりの原因について、密かに温めているネタをまず看護師さん達に聞いて貰う予定。#つわり
2018年03月05日 22:40
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あやこ先生の自己紹介
群馬県安中市磯部に2017年9月19日≪あやこ まごころ診療所～一般内科・糖尿病・ダイエット・予防接種・訪問診療～≫開業致しました。安中市の地域に密着した医療に力を注ぎます。【おしゃべりだけでもどうぞ いつでも気軽にお立ち寄りください】という想いの元、健康の事、体の事、病気の事、福祉や介護の事、日常のお困り事、など…をいつでも気軽に相談出来る診療所でありたいと思っています。