この本を読んで、古代哲学者エピクテトスの言葉「我々次第でないものを軽く見ること」と、心理学者アドラーの「課題の分離」は同じことだなと思いました
エピクテトスは「自分次第でないことに囚われないことこそが自由や幸福への近道だ」と説いています。
アドラーは「課題の分離」ができると、心が軽くなり対人関係も楽になると言っています。
人間関係のトラブルは、「自分の課題」と「他人の課題」がごちゃまぜになっていて生じるからです
先日、私は母から言われた言葉に傷つき、数日間落ち込みました
とても辛くて、母に謝ってほしいと思いました。
でも、夫から「お母さんは全然気にしていないと思うよ。もちろんあやに謝る気もない。ただの親子喧嘩だとしか思ってないはず」と言われて
うん、分かってるよ...。でもそれがムカつくのよと思いましたが、同時に「母に謝ってほしい」と思うのは私の問題か!だとしたら私の課題は何だろう?と気づきました
今、自分を不快にさせているのは、母ではなく私自身なんだなと。
そう思ったら、悶々としている時間がバカらしくもったいなく思えてきました
そして、「自分を楽しませられることは何?」と考えることができました。
その結果、ネトフリの「涙の女王」最終回を楽しみました
問題は、自分の理想と現実のギャップ。
課題は、問題を改善するための取り組みのこと。
自分の問題と課題は自分でなんとか出来ますが、他人の問題と課題は自分がなんとか出来るものではありません。
Aさんは、上司に良く思われたくて仕事を頑張っていますが、連日の残業のせいで睡眠時間が減り、休日も仕事のことばかり考えてしまい、疲れが取れません。
この場合、上司がAさんのことをどう思うかは、上司の課題です。
Aさんの疲れが取れないのは、Aさんの課題です。
課題の分離ができていないと、「評価されたい」「認められたい」という承認欲求のために生きていくようになってしまいます。
Amazon[奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業]の紹介欄より抜粋
課題の分離ができると、他人の課題(考えても意味のないこと)を整理していくことが出来ます。すると、自分の課題(自分のために取り組むべきこと)が分かり、そこに集中することができます
対人関係に悩んでいる方は、課題の分離をしてみることをお勧めします。
悩みが多くて何をどうしたらいいのか分からないという方は、ぜひカウンセリングをご利用ください
話す(放つ)ことは気づくこと
「これは私の課題だな、これは私の課題ではないな」と自ずと気づけて、自分は何をするべきかを考えられるようになります。
自分次第でないものを得ようとすると不幸になる by哲学者エピクテトス
他者はあなたの期待を満たす為に生きているのではない byアドラー