PCやスマホでのやりとりが増え、直接会ってコミュニケーションを取る機会が減りました。
また、新型コロナ感染予防のためにマスクを着用することで顔の半分が覆われ、相手の表情を読み取ることも難しくなりました
日本では今も、マスクを着用し続けている人がたくさんいます。
マスク越しに相手の表情を読み取るのは大人でも難しく、子どもたちにとっては更に困難です。
その結果、彼らの共感能力を育む機会が大幅に減少しています。
共感能力を養うべき重要な幼少期にこのような状況が続くことで、将来的にどのような影響が出るのかが懸念されます。
*コロナ渦において、フランス政府は国策として、保育園や学校に透明素材のマスクを配布していました。
共感能力を高めるためには、ミラーニューロンの存在が外せません
ミラーニューロンは、目の前の人の表情や振る舞いを、鏡のように写し取る、脳内の神経細胞の反応を指します。
自分は体験していなくても、相手の行動を見ただけでミラーニューロンが活性化され、脳内で再現されるのです。
例えば、相手が泣いているのを見て自分ももらい泣きしてしまったり、相手の笑顔につられて、自分も自然と笑顔になったり。
こうした現象は、ミラーニューロンの働きによるものです
いろんな体験をすることで、共感能力が育まれていきます。
赤ちゃんは、目の前にいるママの言動(口の動きや声の響き、息づかいなど)をミラーニューロンによって写し取り、学習していきます
そうやって、赤ちゃんは、周囲の人々や環境に共鳴し、世界の仕組みを理解していくのです。
ママが赤ちゃんを見つめること、笑いかけることなどは、母と子の心を通わせるためにも必要です。
逆にこのような関わりが不足すると、母子の心のつながりが薄れてしまう可能性もあります。
スマホを見ながら授乳や育児をしていませんか?
いつもじゃなければ大丈夫ですよ
赤ちゃんにとって、ママの表情を見ることは、共感能力を育むとても大切な経験です。
スマホを無意識に見ているママも多いと思います。なるべく赤ちゃんと目を合わせて、いろんな表情や所作を見せてあげてほしいです
最後に、
最近、話を聞いていないように見える子(頷かない、リアクションが薄いなど)が増えてきている感じがします。
うちの子どもはもう赤ちゃんじゃないし・・・という親御さんも、お子さんとの会話中は、スマホなどを見ずに、お子さんの目を見て、頷きながらちゃんと話を聞いている「聴く姿勢」を見せてあげてほしいです