極彩色音楽箱 -25ページ目

ビッグ・オーディオ・ダイナマイト/No.10アッピング・ストリート

No. 10, Upping St.

ビッグ・オーディオ・ダイナマイト

 /No.10アッピング・ストリート

1986年リリースの2ndアルバム。


前作 に続いてのアルバムで、

今作もダンス寄りのミクスチャー的なサウンドですが、

BAD史上最も攻撃的なアルバムになっています。


1stでは心地よいゆるさが全編楽しめましたが、

今作ではサウンド、歌詞ともにもヘヴィーな印象で、

クラッシュ時代を彷彿とさせるところがありますが、

それもそのはず、全9曲中、5曲がジョー・ストラマーとの共作です。


クラッシュ以来疎遠になっていたミックとジョーでしたが、

何故かこのアルバムでは急接近しました。


この時にはクラッシュも解散していたことですし、

色々と思うところがあったのかもしれません。

そのクラッシュのラスト・アルバムといえば、

「カット・ザ・クラップ」。
カット・ザ・クラップ


打ち込みを大胆に導入し、

新しい時代のクラッシュを作ろうとしたその結果、

ジョー自身、無かったことにしたがるほどの失敗作でしたが、

方向性としては、今作に通じるものがありますし、

どちらかと言えば「カット・ザ・クラップ」よりも

今作の方が新しい時代のクラッシュのアルバム、

として通用しそうな気がします。


アルバムの出来も今作の方がいいですし。

ただし、ジャケットは負けてます。


このアルバム以降はジョーがかかわることもあまりなく、

そういったことからも、このアルバムはあまりBADらしくない、

少し異質なアルバムという感じがあります。

ビッグ・オーディオ・ダイナマイト/This Is Big Audio Dynamite

This Is Big Audio Dynamite

ビッグ・オーディオ・ダイナマイト

 /This Is Big Audio Dynamite

1985年リリースの1stアルバム。


1983年にクラッシュを脱退(実質解雇)したミック・ジョーンズが、

新たに始めたバンド。

メンバーにはパンク・カルチャーには欠かせない人物、

ドン・レッツも在籍していました。


ミック・ジョーンズということで、ギター・バンドかと思いきや、

全くそんなことは無く、

ロック、レゲエ、ヒップ・ホップ等を、

サンプリングも駆使してごちゃまぜにして、

上からマカロニ・ウエスタンをふりかけたような、

何を言っているのかよくわからないかも知れませんが、

実際そんな感じの、かなりダンス寄りのミクスチャー・サウンドです。


このバンド結成前のミック・ジョーンズは当時、

RUN DMCに代表されるDef Jamレーベルのような

ヒップ・ホップにかなり影響を受けていたとのこと。


このアルバムでもサンプリングの多用や

ビートを強調した音作り等に現れていると思います。

実際シングル・カットされた「ザ・ボトム・ライン」のリミックスは

リック・ルービンが担当してたりしてます。


クラッシュとレゲエの結びつきは有名で、

中でもミック・ジョーンズの存在が大きかったように、

かなり先鋭的な感覚を持った人でした。

後にハウスに手を出したのもうなずけます。


1曲目の「メディスン・ショウ」が象徴するように、

全編とにかく音が心地よく、

いい感じのゆるさがたまらない傑作で、

ビッグ・オーディオ・ダイナマイトのアルバムの中では、

今作が1番好きです。


ロックとダンスの融合という、今でこそ当たり前になっていますが、

その先駆け的なアルバムで、もっと評価されていいと思います。

ジャケットが胡散臭すぎるんでしょうかね。

ちなみに、ジャケットの胡散臭さは2ndアルバムにも引き継がれます。

(2nd「No.10アッピング・ストリート」の記事はこちら 。)

ライド/SMILE

Smile Smile
Ride
1. Chelsea Girl
2. Drive Blind
3. All I Can See
4. Close My Eyes
5. Like a Daydream
6. Silver
7. Furthest Sense
8. Perfect Time

ライド/SMILE

ライド 1989年リリースのデビューEP「RIDE」(1~4曲目)と、
ライド2 続く1990年リリースの2ndEP「PLAY」(5~8曲目)を
カップリングした作品。


1990年代初頭のシューゲイザーを代表するバンド、ライド。

彼らの中でも、結局のところこの2枚のEPがベストなんじゃないでしょうか。

発売当時から評判が凄く、

輸入盤屋でレコードを必死に探した思い出があります。


それぞれの作品については本人たちいわく、

「(1stの赤い薔薇は)凄く官能的で華やかな曲ばかりだから」

「(2ndの黄色い水仙は)爽やかな初夏の白昼夢、

これから芽生えようとする若者の夢を象徴するような曲が多かったから」

(アルバム「ノーホエア」ライナーより)


だそうです。

なかなか言えることじゃありません。

とにかくこれがデビューとは思えないほどの完成度の高さで、

特に「ライク・ア・デイドリーム」を始めて聴いた時の衝撃といったら・・

他にも「チェルシー・ガール」「パーフェクト・タイム」の疾走感、

クローズ・マイ・アイズ」のドリーミーな浮遊感等、

全曲捨て曲無しといっていいと思います。


この頃のライドは、ある種理想的なバンドでした。