ニュー・オーダー/Movement
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ニュー・オーダー/Movement
1981年リリースの1stアルバム。
1980年、ジョイ・ディヴィジョンの中心人物である
イアン・カーティスの自殺により、
残された3人で新たにスタートしたバンドがニュー・オーダーでした。
その残された3人、バーナード・サムナー、ピーター・フック、
スティーブン・モリスは、ただ無表情なまま音楽活動を再開させ、
少しも華々しくないデビュー・シングル「セレモニー」
(オリジナル・アルバムには未収録)をリリース。
そのシングルでは、抑揚の少ないメロディに、
無機質で力強いビートが強調されたサウンドでしたが、
その後にリリースされた今作も、基本的に同じ路線です。
陰鬱なムードが全体を覆い、無表情で鳴らされる音からは、
ジョイ・ディヴィジョン後・ニューオーダー前、とでもいうべき独特なもので、
アルバム完成度としては、低いといわざるをえません。
それでも、「ドリームス・ネヴァー・エンド」のような、
個人的に好きな曲もあったりして、決して無視することは出来ない、
独特な存在感を持ったアルバムでもあります。
エコー&ザ・バニーメン/Crocodiles
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エコー&ザ・バニーメン/Crocodiles
1980年リリースの1stアルバム。
パンク以降、イギリスでは様々な音楽性を持ったバンドが現れ、
このバニーメンもその流れの中で出てきたバンドでした。
ネオ・サイケなんて言われ方もされたバンドですが、
ヴォーカルのイアン・マッカロクが言っていたように、
サイケというのは彼等の中で一側面に過ぎないと思います。
どこか幽玄的な所もありますが、
もっとダイレクトに訴えかけてくるサウンドこそが彼等の魅力です。
彼等の音には、冬が似合います。
今作ではデビュー作ということもあり、やや荒削りながらも、
全編にわたりピーンと張り詰めた空気鋭いギター、
切迫したヴォーカルと、テンションの高い、
緊張感に満ちたサウンドで迫ってくる傑作。
特に個人的に好きなのが「ビリヤーズ・テラス」。
疾走感のあるサウンドで、盛り上がっちゃってしょうがありません。
ちなみにバンド名にある’エコー’、
極初期の彼らはドラム抜きの3人組で、
ドラム・マシーンを使用していました。
そのドラム・マシーンの名前が’エコー’。
初のシングル「ピクチャーズ・オン・マイ・ウォール」では
このエコーが使われていましたが、
後にドラマーのピート・デ・フレイタスが加入。
この1stアルバム収録の「ピクチャーズ・オン・マイ・ウォール」は
ピートのドラムで録り直されたものです。
ザ・キュアー/Three Imaginary Boys
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ザ・キュアー/Three Imaginary Boys
1979年リリースとなるキュアーの1stアルバム。
このアルバムリリース前には、デビューシングルとなる
「キリング・オン・アラブ」をリリースしています。
カミュの「異邦人」にインスパイアされて作られた、
という「キリング・オン・アラブ」、
何故かこのアルバムには収録されていません。
| 異邦人
カミュ |
今作リリース当時というと、パンクの嵐か吹き荒れた後、
ポスト・パンク~ニュー・ウェーブへとつながる、
実験的な作品が多くリリースされた頃で、
この頃の作品と特徴として、神経症的なギター、
性急でいて、どこかギクシャクしたリズム、
といったところがあげられますが、
今作にもそういった部分がちらほら見えます。
キュアーならでは、といった独自性は他のアルバムに比べると、
まだ薄いかな、といった感じですかね。
本人たちも、あまり気に入っていないようです。
キュアーならでは、というと今作の中で特に個人的に好きなのが、
タイトル曲でもある「スリー・イマジナリー・ボーイズ」。
暗い夜道を一人、たんたんと歩いているような、
陰鬱なムードはたまりません。
やはり、ロバート・スミスの声が乗っかっていれば、
それだけでもキュアーの世界が浮かび上がってくるわけですが、
今作はキュアー・ファンの方よりも、この時代独特の、
時代の空気、といったものが色濃く反映されているので、
その辺の音が好きな方にこそ聴いてもらいたい作品です。


