人生をアートで埋める -14ページ目

家族

今日も朝は早く起きて新聞を読んだ。
昼から妻と二人で実家に行く。今日は母の誕生日なのだ。妻に実家への行き方を教えつつ地下鉄とバスを乗り継いで向かう。しばらくしてから兄貴夫婦と娘もやってきて、家族7人がそろう。そう、新しいメンバーを加えた家族が全員そろった。みんなでケーキを食べながら、兄が撮影した韓国での結婚式のビデオを見る。結婚式ではぼくがギターを弾いて妻が歌う、という余興があったのだが、思ったよりもギターをちゃんと弾けていたようなので安心した。改めて、本当に結婚式をやったんだな、という実感がわく。当日は正直言って何が何だかわからないまま時間が流れてしまっていたからだ。
その後は5歳になる姪中心にUNOをやって遊んだりする。こうして家族がそろうたびに、いつかぼくが結婚したらその結婚相手がこの場に加わるのだろう、その人はいったいどんな人なんだろう、と想像した。そしてそれが今現実になっている。不思議な気分だった。妻は家族に溶け込もうとし、家族もそれを迎え入れようとしている。目の前に展開しているのは、家族だ。これが家族というものなんだ、と思い、奇妙な感動を覚えた。
母にお土産をたくさんもらって、二人で帰った。

新婚生活が始まった

新婚生活が始まっている。
2月24日、無事に韓国で結婚式を挙げ、25日に夫婦そろって日本に戻った。26日には区役所に行き、彼女の外国人登録の手続きや、ぼくの戸籍謄本、住民票などをもらった。そのまま入国管理局に出向き、彼女のビザ申請の手続きのために様々な書類を提出した。27日からは新婚旅行で長崎に行っていた。27日はハウステンボスを歩き回り敷地内にあるホテルに泊まった。夕食は多少奮発してふぐ料理のコースを食べた。28日は午前中は再びハウステンボスでお土産などを買ったあと、佐賀県の嬉野温泉に移動した。この温泉は美肌にいいということだった。大浴場や貸切の露天風呂などを楽しんだ。古くからある旅館に泊まり、ここでも食事は佐賀牛のしゃぶしゃぶや湯豆腐などの日本料理を楽しんだ。29日は再び長崎の市内に行き、グラバー園などの観光地を歩き、中華街でちゃんぽんを食べたあと、空港へ戻り夜に名古屋に戻ってきた。

今日はのんびり起きるつもりが、早めに起きたので久しぶりにピーター・バラカンのラジオ番組を聴きながら新聞をじっくり読んだ。妻はまだ寝ている。とても静かな朝。
昼前に起きだして朝食を食べてからは、妻は部屋の片付けを始めた。ちょうど、彼女が韓国から送った荷物が届いた。ダンボール箱5箱である。ぼくも机の上やCD棚付近の音楽雑誌などを多少片付ける。ぼくがだらしなく適当に作り上げた、雑然を絵に描いたような部屋が、彼女によって非常に秩序ある部屋へと変貌を遂げている。彼女は淡々と整理し、様々なものを捨て、次々に衣類を洗濯機に放り込む。ぼくはただ呆然と眺めているだけだ。
明日はぼくの母の誕生日なので、実家に帰ることになっている。母へのプレゼントを買いに夕方から二人で出かける。松坂屋本店でそれを買ったあと、大須へ行き、彼女の携帯電話の契約をする。ぼくの名義でソフトバンクでの契約だが、相変わらずソフトバンクの料金設定は理解できない。ぼくはソフトバンクが好きではない。もともとJ-PHONEで、そのあとのvodafoneが好きだった。ソフトバンクはまず会社名のロゴが嫌いだ。話題になっているという、あの一連のCMも大嫌いだ。vodafoneが本当に良かった。
その後大須の「まんだらけ」に行く。彼女はニンテンドーDSのソフトを買った。ぼくはかなり欲しい本があったのだが、ぐっと我慢して、真崎守の「はみだし野郎の子守唄」の単行本ではなく「COM」の別冊バージョンという珍しい本を買うに止めた。315円。内容はもちろん、すでに持っている単行本と同じだ。
その後今池のユニーで食料品を買い帰宅。長崎空港で買った明太子をおかずにご飯を食べた。
定期購読している、日本で唯一のカントリー&ブルーグラス専門誌「MoonShiner」の最新号が届いた。ニッケルクリークのクリス・シーリが新しいバンド「パンチ・ブラザーズ」を結成したという情報を得る。

韓国デイズ

1月3日から6日まで韓国に行っていた。
結婚式の打ち合わせや準備のためで、なかなかの強行スケジュールだった。

3日は夕方に名古屋を発ち、8時頃韓国のインチョン空港に着いた。迎えに来てくれたYちゃんと空港のレストランでキムチチゲを食べた。それからバスでホテルまで行き、その日は早めに寝た。

4日は結婚記念のアルバムの写真撮影だった。朝6時過ぎに起床、7時20分にYちゃんと待ち合わせ、途中で彼女のお姉さんと妹と合流し、4人でバスに乗って目的地へ向かう。まずは衣装選びとメイクアップ。ぼくのタキシードは早めに選び、その後は彼女のドレス選びだ。そこで2着選ぶことになった。ウェディングドレス姿の彼女を見るとかなり印象が変わる。やはり、綺麗だ。結婚式というものがかなり現実的に感じられ、緊張してくる。スタイリストをやっているという彼女のお姉さんがいろいろと活発に意見を言っている。ぼくはただ呆然と眺めているだけだ。
その後メイクアップと髪をセットするのに時間がかかる。途中からぼくも化粧を施され、髪型も整える。自分じゃないみたいだ。
場所を撮影のためのスタジオに移し、すぐに撮影が始まる。大きな部屋にいくつかのセットが組まれていて、それぞれのシチュエーションで仲睦まじい二人の姿を撮影していく。ポーズや表情の指示がカメラマンから飛ぶ。ぼくは姿勢や表情が堅く、何度もダメだしをくらう。途中衣装チェンジがあり、ここでもさらに2着ドレスを選び、撮影は延々と続く。お姉さんは化粧直しや衣装直しで、妹は別にカメラで撮影したりして大忙し。Yちゃんは元来のフォトジェニックぶりを発揮して撮影に対応し続けている。夜7時を過ぎて撮影は終了。早速その写真を見るが、ぼくはかなり恥ずかしい状態になっている。赤面するしかない。ぼくの知り合いが見たら大爆笑必至だ。Yちゃん一人の写真集にするべきだ。彼女はかわいい。文句なく。
食事をするヒマもあまりなかったので4人とも疲れきってお腹がすいていた。急いで焼き肉屋にかけこみ、食べまくる。ぼくは焼酎を飲んで酔っぱらった。
ホテルに戻ったら12時を過ぎていた。風呂で化粧を落とし、寝た。

5日は朝10時頃Yちゃんと待ち合わせ、彼女の父方の祖父母の家に挨拶に行く。彼女のお父さんと伯母さんさんも同席。お菓子で歓迎されたあと、すぐに近所の焼き肉屋で豚カルビをご馳走になる。お祖父さんに執拗に肉を食べさせられ、もうお腹いっぱいという状態なのに、さらに冷麺まで食べた。お腹が破裂しそうだった。まったく韓国語で会話はできず直接的にはコミュニケーションがとれないのに、とてもあたたかく迎えてくれた。後で聞いた話では、ぼくの食べっぷりをお祖父さんは気に入ってくれたらしい。
その後お父さんにクルマで送ってもらい、結婚式場へ。お父さんとはそこで別れ、今度はお母さん、お姉さん、妹が加わって、実際の結婚式で着るウェディングドレス選び。女性陣から様々な意見が飛び交い、Yちゃんは何度もドレスを試着する羽目に。時間もおしてきて、ぼくのタキシード選びはあっさりと。その後5人でデパートに行き、お母さんがぼくにスーツを買ってくれた。感謝感謝。そこで皆とわかれ、Yちゃんと二人になり、結婚指輪を買った。安くて申し訳なくなる。夜はレストランでステーキやサラダなどを食べる。ワインを一瓶飲み干した。ホテルに帰ってからは死んだように寝た。

6日は、Yちゃんとお母さんと待ち合わせ、クルマで今度はお母さん方の祖父母の家に挨拶に出向く。ここでも歓迎を受けた。韓国料理のフルコースみたいなものをご馳走になった。あたたかい人たちでとても好感がもてた。
再び結婚式場に行き、まったくの他人だが、実際の結婚式を見学する。参加者はものすごい数で、食事をする部屋はかなり広かったが、人でごった返している。
その後はYちゃんとバスに乗りインチョン空港へ向かい、アイスクリームを食べたりしたあと、別れを惜しみつつ、ぼくは帰国の途についた。
名古屋に着いたのは午後8時を過ぎていた。夢のようにあっという間に過ぎた日々だった。韓国はいいところだ。彼女も、彼女の家族も素晴らしい。結婚できてぼくは幸せだ。そう何度も思いつつ、一人きりの部屋に帰った。

2007年を振り返る 音楽編

今年2007年は、音楽的にはとても充実していた一年だった。
ぼくが高校生の頃から聴き続けている、杉真理がデビュー30周年を迎えた。それを記念して、長らく廃盤だった杉真理のCDが大量にリイシューされたからだ。まずは1977年、78年に発表されたレッド・ストライプス時代のアルバム2枚、そして80年代のソロアルバム6枚、松尾清憲らと結成したバンド、ピカデリーサーカスのアルバム2枚、87年に出た、南佳孝や種ともこらとの企画アルバム『サマー・ラウンジ』、更に、80年代に杉真理が多くの楽曲を提供した女性シンガー須藤薫のアルバム5枚、1999年からその須藤薫とのデュエットシングルを3枚出したが、それらをまとめたアルバム『ポップ・ラウンド・ザ・ワールド』…。そして、杉真理と同じくソロデビュー30周年を迎えた伊藤銀次のアルバムも8枚リイシューされた。すべて音楽ライター土橋一夫のプロデュースで、すべて紙ジャケット、全曲リマスター、未発表ライブ音源などボーナストラックも充実していた。そのすべてをぼくは買った。合わせると25枚になる。須藤薫以外のアルバムは、これまでに死ぬほど聴いてきたアルバムばかりだが、未だに新鮮であり続けている。長年杉真理や伊藤銀次のファンをやっていたが、これほどのリリースラッシュは初めてだし、様々な雑誌やネット上でも特集が組まれた。まさに至福の一年だったといっていい。伊藤銀次は、7月に名古屋でライブも見ることができたし。
新譜としては、ヒートウェイヴの『land of music』、佐野元春『COYOTE』、カーネーションのライブ盤や、直枝政広と鈴木博文とのユニットである政風会のセカンドアルバム、細野晴臣&ワールド・シャイネスのアルバムなども聴き、どれも素晴らしい出来だったが、何といっても今年のベストは、松尾清憲の新作『松尾清憲の肖像 ~ロマンの三原色』と、松尾清憲率いるシネマの26年ぶりのセカンドアルバムだろう。
要するにぼくは今年、高校生の時と同じように杉真理と松尾清憲の音楽ばかり聴いていた。何度聴いても、いつ聴いても、変わらずに楽しい。
洋楽に関しては、新譜で買ったのはブルース・スプリングスティーンぐらいしか思いつかない。もちろん中古ではいろいろ買っていたが、相変わらずコンテンポラリーな音楽には関心がないのだろう。それは日本のポップスにも言えることで、ヒットチャートには以前にもまして興味がなくなった。流行の音楽にはかなり疎くなった。年をとったということかもしれないが、どう考えてもくだらない音楽ばかりだ。どうでもいい。勝手にやっていてくれ、という気分だ。
時代とは関係のない場所で、ぼくは一人杉真理や松尾清憲、伊藤銀次を聴き続けていた。自閉しているのかもしれないが、それでかまわない。ぼくは心から愛せる音楽を知っている。
同じく長年聴いている佐野元春の『COYOTE』も良かったな。中でも「コヨーテ、海へ」という曲には心から感動した。この曲を今年のベストトラックとしたい。
来年1月には、ついに満を持して杉真理のニューアルバムが出る。今から楽しみだ。きっと来年も杉&松尾の世界に浸り続けるだろう。

雨と年末バーゲン

今日は朝から雨が降っていた。夜になった今も降っている。
朝、会社に行こうと駅に向かったのだが、途中で携帯電話を忘れたことに気づき、家に戻った。アンラッキー。こういうことがたまにある。
仕事はそれなりに忙しかった。淡々と進める。が、結局終わらなかった。明日、少しだけ出勤しようと思う。
早めに会社を出て、金山の中古CD屋に行く。もうすぐ今年も終わりだ。年末には毎年中古CDをまとめて買うことにしている。久しぶりに行ったその中古CD屋はちょうど年末バーゲンの初日だった。これはラッキー。しかし、思ったよりも欲しいCDが見つからない。さんざん迷って、7枚買った。

ママレイド・ラグ『ママレイド・ラグ』
ママレイド・ラグ『ママレイド・ラグ2』
XTC『ブラック・シー』
ディニング・シスターズ『ガールズ・ハーモニー、アコースティック・スウィング!』
ニール・ヤング&クレイジー・ホース『スリープ・ウィズ・エンジェルズ』
ニール・ヤング『アー・ユー・パッショネイト?』
ルー・リード&ジョン・ケイル『ドレラ・イン・ジャパン 1990』(ブートレグ)

帰宅後、食事をしながら、ママレイド・ラグのアルバムを聴く。穏やかでシンプルなサウンド。良質なジャパニーズ・ポップス。時折、ギターのリフやオルガンのフレーズにハッとするくらい美しいメロディーがある。地味だが、なかなか気に入った。
その後、韓国に住む恋人のYちゃんとスカイプで楽しく話した。外は相変わらず雨だが、なんだか幸せな気分だ。